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2021年4月7日:感想によくある錯覚や視野狭窄

 新しい記事「感想によくある錯覚や視野狭窄」を書きました。

 宜しければお読みください。

2020年9月27日:過去記事への追記

 前回の記事「同人漫画を商業連載にする近年の傾向」と、約1年前の記事「二大ヒロインタイプの人気の変化」に新たな知見等があり、追記しました。

 宜しければお読みください。

2020年9月6日:同人漫画を商業連載にする近年の傾向

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log33.htm#commercialization

 以前、拙稿「プレミア価格がつく同人誌の変化」で近年同人漫画家がプロになるケースが減っている、というようなことを書きました。 今回はそれに関係がありそうで、実はあまりない話です。

 少し前までは、同人漫画家が商業連載を開始する場合、新しい作品を描き始めるのが当然だったと思います。 しかし近年、同人漫画がそのまま商業媒体で連載されるケースが急激に増えています。

 私の知る限りでは、近年の同人漫画が商業連載される傾向の先駆けとなったのが相田裕様が同人誌で1998年以降継続して発表されたシリーズが2002年から商業連載となった『GUNSLINGER GIRL』です。そして……。
 納都花丸様が同人誌で2003年以降継続して発表されたシリーズが2006年から商業連載となった『蒼海訣戰』。
 飯田ぽち。様が同人誌で2015年以降継続して発表されたシリーズが2016年から商業連載となった『姉なるもの』。
 はるかわ陽様が同人誌で2018年以降2冊発表されたシリーズが2019年から商業連載となった『塔子さんは家事ができない。』。
 宮原都様が同人誌で2018年に発表された読み切り作品が2019年から商業連載となった『一度だけでも、後悔してます。』。
 しょたん様が同人誌で2019年以降2冊発表されたシリーズが2020年から商業連載となった『君は冥土様。』。
 他にも同人誌としてではなく個人のTwitter等で連載が始まり、その後商業連載となった作品はさらに多いでしょう。

 中でも特筆に値するのが『君は冥土様。』です。
 同人誌が商業連載化する場合、タイトルやストーリーやキャラクターは同じでも絵は一から描き直して掲載されるのが一般的です。 しかし、本作は同人誌として発行された3話までは描き直しなしでそのままサンデーうぇぶりに掲載され、4話からが新しく描かれた話となっています。 私はこういう作品を他に知りません(※同人誌が描き直しなしでそのまま商業単行本になるケースは時折ありますが、描き直しなしで商業連載というケースはかなり珍しいはずです)。

 竹熊健太郎様・相原コージ様は1991年に『サルでも描けるまんが教室』でこのように描かれました。

『サルでも描けるまんが教室』3巻P.181より
竹熊健太郎・相原コージ/小学館『サルでも描けるまんが教室』3巻P.181より

 以前は、作家さんが徒手空拳で描いた漫画がそのまま商業連載となるなどまず考えられないことでした。しかし、そういったケースが近年次々に起きているのです(※念のため書いておきますと、上で挙げた同人漫画の商業連載化のケースは作家さんが同人作品を出版社に持ち込んだ結果なのか、出版社側が作家さんに声をかけた結果なのかは分かりません)。

 週刊少年ジャンプ隆盛の立役者である鳥嶋和彦様はこう述べられました。

 作家には「描きたいもの」と「描けるもの」があるんだよ。そして、作家が「描きたいもの」は大体コピーなの。既製品の何かで、その人がそれまでの人生で憧れてきたものでしかない。

 鳥山明さんであればアメコミっぽい作風だとか、そういうものが「描きたいもの」としてあったけど、そこからヒット作はやっぱり出てこないんです。実際、鳥山さん自身の「描きたいもの」は、申し訳ないけどつまらないんですよ(笑)。

【全文公開】伝説の漫画編集者マシリトはゲーム業界でも偉人だった! 鳥嶋和彦が語る「DQ」「FF」「クロノ・トリガー」誕生秘話」より

 同人誌は基本的には作家さんが「描きたいもの」を描く場であり、そのまま商業連載とするにはレベルや方向性などの問題があることが多かったように思います。 何故以前では考えづらかった同人漫画の商業連載化が起きるようになったのかを想像したところ、説得力がありそうな可能性を三つ考えつきました。

 一つ目。以前は、徒手空拳で描かれる作家さんは周囲の友人知人に作品を見せる程度で、あまりブラッシュアップされていないケースが多かったのかも知れません。 上の鳥嶋様の言い方を借りるなら、「描きたいもの」ばかりが描かれ、「描けるもの」を描こうとしていなかった、ということになります。 しかし、近年の同人作家さんは商業で描かなくても、多数の読者に作品を読ませているケースがあるわけです。それによって実力が磨かれ独力で商業レベルの作品が描けるようになった作家さんが増えている、という可能性はありそうです。

 二つ目。幅広い読者層に大ヒットする漫画を目指す場合にはある程度決まった方法論がありますが、狭い読者層に向けたニッチな漫画を描こうとする場合には作者の独特な感性が重要なケースも多い、と私は考えています。 近年は大ヒットよりも狭い読者層を狙った作品が増えて編集者側の方法論が重要でなくなってきている、という可能性はあるかも知れません。

 三つ目。編集者側が作家の育成にコストを掛けないケースが増えてきた、という可能性もあるかも知れません。 編集者側が作家さんを育てようとすればコストが掛かりますが、そこまでコストを掛けるのは難しいので取り敢えず同人誌でクオリティの高かった漫画をそのまま商業に持ってこよう、という考え方です。 同人誌の市場が拡大し、漫画を描く作家さんが目につきやすくなったことで、悪い言い方をするなら出版社側に粗製濫造的な考え方が出てきた、と考えられなくもありません。
 ただ、これは悲観的過ぎる解釈かと自分でも思います。今回挙げた漫画が低レベルであるとは思いませんし、恐らくこれは考え過ぎなのでしょう。

 同人漫画がそのまま商業連載となるケースが増えているのが良いことなのかどうかは分かりませんが、これによって既存の枠にとらわれない新しい魅力を持つ漫画が出てくることには期待しています。

追記その1(2020年9月27日)

 上で『君は冥土様。』は同人作品が描き直しなしでそのまま商業媒体に載ったと書きました。しょたん様も同作の商業連載開始に際し『1〜3話は同人版をそのまま掲載で4話以降新しく書いてます』(しょたん様のTwitterより)と告知されておりこの記述は間違いではないと思いますが、細かく言うと商業化に際し若干の加筆・修正はされています。例えば第一話では以下の二点がそうです。 (1)同人版では第一話は全16ページでしたが、商業版では最初に描き下ろしの1ページを加えて全17ページとしています。(2)同人版では市街地が背景に描かれたコマが6つありますが、いずれも背景イラストを差し替えています。

 (1)は、同人版が見開き右ページから始まっていたための追加ではないかと推測します。商業漫画は基本的に見開き左ページから始めるものですので、最初に1ページを加えて左ページからの形式に直したのではないかと。

 (2)は、後々に著作権関係でのトラブルを防ぐためではないかと推測します。同人版で描かれていたのは写真を基に描き起こしたと思われる背景でしたが、それが他の誰かの撮った写真を無断使用したものである場合、そのまま商業化すると後で莫大な使用料を請求される恐れもあります。しょたん様が正規に素材画像を購入されていても、それを販売した業者が本来の権利者に無断で販売した可能性は否定できません。 こういったリスクを勘案した結果、同人版で描かれた住宅街背景は全て差し替えとなり、恐らく著作権問題が完全にクリアな写真から新たに背景を描き起こしたのではないかと。

追記その2(2020年9月27日)

 上で推測した、同人漫画がそのまま商業連載になるケースが増えた理由二つ目について。大ヒットよりも手堅く売れる作品を目指すというものに近い考え方が、次の竹熊健太郎様と赤松健様の対談で言及されています。

竹熊 そのメジャーの概念が変わると僕は思うんですよ。もう100万部売るとか、シリーズトータルで2000万部っていうのはもしかするとなくなるんじゃないかな。赤松さんとか、それこそONE PIECEとか、この辺りが最後になるんじゃないかなっていう。

赤松 それ私がさっき言ったのと同じことじゃないですか。やっぱり業界はポッキリ折れるんですよ。

竹熊 いや、だから、ただし5万部売ると。5万部は確実に売れるとなったら食えますよね。

赤松 その5万部って。単価は高いんですか?

竹熊 いや、だからそこそこ名があっても、年収600万円とか800万円で生活する漫画家が増えるということです。

これからは年収600万円や800万円の漫画家が増えるかも (1/3)」より

 ちなみに、側聞するに5万部を売るのはメジャー週刊少年誌掲載の作品で数割程度、マイナー誌ではその割合が多少下がる、という印象です。漫画家のヒロユキ様はインタビュー「「今のマンガ家って売れても儲からないんですか?」 『アホガール』のヒロユキ先生に聞く、マンガの現状 (1/3)」で5万部売れるのは『メディアミックスの可能性が高まるので、先があるタイトル』であると述べられています。

最終更新:2020年9月27日

2020年7月26日:京都に行ったら貸し切り状態だった話

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log33.htm#kyoto

 新型コロナが流行っている現在できる限り外出は控えるべきだ、旅行なんてもってのほかだ……という考えの方もおられるようですが、私はもうその段階は過ぎたと思っています。 感染拡大に細心の注意を払いつつもある程度は行動していかないと、経済的に多くの人々が死ぬでしょう(参考「GoTo「東京以外も見送りを」69% 緊急事態「再発令」支持8割 毎日新聞世論調査」「Go to キャンペーン大混乱について - Chikirinの日記」「観光庁が明らかにした残酷な数字 国内旅行は96.6%も減少 - ライブドアニュース」)。

 というわけで、京都に行ってきました。

竹林の道

 あまり人通りがありませんが、今回観光した中では最も賑わっていました。

竹林の道1 竹林の道2

金閣寺

 ガラガラです。1枚目は一見無人の写真に見えますが、よく見ると右奥の順路を一人歩いています。

金閣寺1 金閣寺2 金閣寺3

三千院

 ガラガラです。ちなみに2枚目の建物は国宝の往生極楽院です。

三千院1 三千院2

寂光院

 ガラガラです。

寂光院

東本願寺

 ガラガラです。一見無人の写真に見えますが、よく見ると階段に一人座っています。

東本願寺

銀閣寺

 ガラガラです。

銀閣寺1 銀閣寺2 銀閣寺3 銀閣寺4 銀閣寺5 銀閣寺6 銀閣寺7 銀閣寺8

哲学の道

 ほとんど誰も通っていませんでした。端から端まで歩いて、すれ違った観光客は4〜5人ほどだったかと思います。

哲学の道1 哲学の道2 哲学の道3 哲学の道4

南禅寺

 ガラガラです。3枚目の写真は法堂まえの石畳です。

南禅寺1 南禅寺2 南禅寺3

三十三間堂

 お堂の外には人はいませんでしたが、中には流石にある程度観光客がいました(撮影禁止でしたが)。多分10人くらいはいたでしょうか。今回観光した中で、竹林の道に次いで賑わっていた印象です。

三十三間1 三十三間2

西本願寺

 ガラガラです。

西本願寺1 西本願寺2

まとめ

 怖くなるくらいどこもガラガラで、貸し切り気分でした。恐らくいまは多くの観光地がこのような感じなのではないでしょうか。新型コロナ感染の兆候がない方は、是非ご旅行を検討下さい。

 ちなみに、新型コロナを恐れて感染者がまだ出ていない岩手にGO TOキャンペーンで行った人が多い、という記事を見ましたが、その考え方は疑問です。 観光地で新型コロナをもらうとしたら、それは地元の住人からではなく他の観光客からの可能性が高いのではないでしょうか。現時点で感染者が少ない地域に行くことにはあまり意味がないように思えます。 そして、観光地はいまは恐らく多くがガラガラであり、新型コロナをもらう可能性は高くないと私は考えます。これだけ人がいないのなら、都会の商店や繁華街の方がよほど感染リスクは高いのではないでしょうか。

 更に余談ですが、店舗等が閑散としていることを閑古鳥が鳴くと言いますが閑古鳥とはカッコウのことだそうです。 京都にいる間信号機が変わるたびに「カッコーカッコー」か「ピヨピヨ」が鳴り響いて「また閑古鳥が鳴いてる。自虐? もうやめてぇ!」等と考えてしまいました。

2020年2月11日:面白ければ売れるという考え方について

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log33.htm#good

 ウェブで様々な作品の感想を見ていると、「その本は○万部しか売れていないから駄作だ」というような、売上で作品を否定的に評価する声をしばしば見かけます。 馬鹿馬鹿しい考え方とは思うのですが、こういった「面白ければ売れる、売れないのは駄作だからだ」といった考え方の人は少なくないように思えます。 だからこそ、「ラーメン才遊記」(久部緑郎・河合単/小学館)10巻の『いいものなら売れるなどというナイーヴな考え方は捨てろ』という言葉はウェブでよく引用されるのでしょう。

 漫画家のいしかわじゅん様は、ギャグ漫画の執筆についてこう書かれています。

進めば進むほど、どんどん選択肢は少なくなる。新しいものを見つける可能性は低くなる。それでも、昨日と同じものは描けない。昨日と同じレベルのものを描けば、マンネリと言われる。 いつも、絶えず進んでいなくてはいけない。次のことを探し続けていなくてはいけない。 その上、ギャグは、力を入れれば入れるほど、読者が減る。面白いものを描けば描くほどギャグはわかりにくくなり、単行本を買ってくれる読者は少なくなっていく。哀しいパラドックスである。

いしかわじゅん/晶文社「漫画の時間」より

 これはギャグ漫画についての話として書かれていますが、創作全般に通じる話であると思っています。

 面白い作品を描こうとすれば、多くの場合表現や内容は先鋭化していきます。そして、先鋭化した表現や内容を誰もが理解できるわけではありません。 これが、面白い作品が必ずしもヒットしない最大の理由であると私は考えています。

 近年、新海誠監督は「君の名は。」のヒットで一気に声望を獲得されました。氏は、それ以前にも5つのアニメ作品を制作されていましたがそれらは格段のヒットはしませんでした。 ちなみに、氏の5作目である「言の葉の庭」は興行収入約1.5億円、6作目の「君の名は。」は約250.3億円とされています。

 この結果を見ると、「面白ければ売れる」派の方々は「新海監督は5作目と6作目の間に凄く実力をつけたのだな」と思われるのかも知れません。 しかし、私は氏が6作目で大ヒットを飛ばしたのは、敢えて面白さを落とし、分かりやすくしたのが最大の理由ではなかったかと考えています。 氏の以前の作品は、複雑で難解なところがありました。それを「君の名は。」では、ある程度単純化し分かりやすくした。それが氏が6作目で突如ブレイクした最大の要因だったように思えます。

 また、大友克洋様の漫画「AKIRA」は、日本でもヒットしましたが、海外ではそれ以上にヒットしました。 その理由の一つは、同作が漫画的表現に不慣れな海外の方々にも分かりやすかったからだ、という指摘があります。

「複雑で読む順番が分かりにくいコマ割り」や「漫符」などの漫画に慣れていないと分かりにくい表現が、「AKIRA」では丁寧に排除されています。 そうやって分かりやすさを追求した結果が、当時の同作の海外での大ヒットにつながったのではないか、というのです。

 私は上で作品を面白くすると多くの場合先鋭化すると書きましたが、これらは逆に作品を敢えて鈍化させることで大ヒットにつながったケースなのではないでしょうか。

 出版社等の方々にとっては作品は商売道具ですから、「売れるのが良い作品だ」と言うのは理解できます。 しかし、読者にとっては「売れた作品」と「良い作品」は別の次元の問題です。 面白いかどうかを自分で考えずに、売上で作品を評価するのは全く以て馬鹿馬鹿しい姿勢であると私は考えます。

最終更新:2020年3月3日

2020年1月20日:今回もコミケについて

 今回も、漫画についての「私設コミックマーケット対策委員会」を更新しました。

 上記記事は更新を続けるたびに長くなっていき、正直なところここ数年はとても読む気になれないほど長大なページになっていました。 ずっと何とかしたいと思っていたのですが、今回やっと根本的に手を入れることができました。これで可読性が改善したはずです。

 お読み頂ければ幸いです。

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2019年10月16日:レジの間違いは結構多い

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log32.htm#register

 2ヵ月ほど前の8月13日、私は新宿のA書店に行きました。大量の本と、100円のクーポン券をレジに出します。店員さんは大量の本のバーコードを読み取り、袋に詰め言いました。「9,400円です」
 しかし私には、この店員さんがクーポンの値引き操作をしていないように見えました。お金を払い、その場でレシートを見るとやはり値引きがされていません。
 即座に私が「100円が引かれていないのですけど」と言うと、店員さんは謝罪し慌てて会計をやり直してくれましたが、バーコードを全て読み直すところから始まり、結構時間がかかってしまいました。

 同日、私は続けて新宿のB書店に行きました。ここで数冊の本と、予約していた小説の引換券をレジに出します。予約の小説自体は入荷していたもののその特典の入荷が遅れているとのことで、 「新しい引換券をお渡しします」とのことです。会計し3枚のレシート的な紙を渡されました。しかしレジを離れてすぐにそれらのレシート等を見ると、新たな引換券はありません。しかも明細を見ると、未着の特典の代金はここでの会計に含まれています。
 私は慌ててレジに並び直します。20分ほどかけてようやくレジに着き、事情を説明すると、店員さんは先ほどのレシートの裏に「8/13○○未渡し」と手書きし、印を捺してくれました。
 もしも気付かずにそのまま帰っていたらどうなったのか考えると、恐ろしいです。

 このB書店での、さらにその三か月程前の5月17日のことです。ある小説を購入したのですが、特典のクリアファイルがレジ袋に入っていませんでした。私は店を出る前にレジ袋を開けてそのことに気付き、 慌ててレジに並び直し店員さんに言うとレジ袋に入れてくれました。これもそのまま帰っていたら残念なことになっていたでしょう。

 また、3か月ほど前の7月26日に郵便局で小為替を買った時のことです。レジで小為替を注文し、代金を払います。そして数分後にレジから呼ばれ小為替とお釣りを受け取ったのですが、お釣りが100円足りません。
「お釣りが100円足りないのですけど」と言うと、釣銭の箱の中に100円玉が残っていたと謝罪されました。その郵便局は購入額をレジに打ち込み払われた現金を投入すると自動的にお釣りが釣銭の箱に出てくるシステムで、 普通は釣銭の間違いは起きないのですが、この時は釣銭の箱の中の100円玉を見逃してしまったようです。

 この時はたて続けにレジの間違いが起こり驚きましたが、こういった間違いは時たま起こります。皆さんも、レジの間違いにはご注意下さい。

2019年10月16日:仕掛けた罠に決してかからなかったネズミ

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log32.htm#rat

 先日、自宅にネズミが棲み着きました。餅、パスタ、そば、そうめん、スナック菓子等様々な食物が食い荒らされ、1.8リットルのお酒が入った紙パックに穴が開けられて床が酒浸しになったりしました。 貴重な本もかじられ、穴だらけになってしまいました。

 私たちはネズミが通りそうな食物の近くや廊下や天井裏に粘着シートの罠を仕掛け、ネズミを駆除しようとしました。実はこの20年以上前にも一度自宅にはネズミが一匹棲み付いたことがあり、その時はこれですぐに捕獲できたのです。

 しかし、今回は上手くいきませんでした。一週間経ってもネズミは罠にかからず、私たちは困惑していました。

 そんなある日、私は天井近くの壁に穴を見つけました。以前エアコンの配管のため開けた穴です。ネズミは夜にはよく天井裏で足音をさせており、ネズミが頻繁に室内と天井裏を行き来しているのは間違いなかったのですが、 それまでどのようなルートでそれらを行き来しているのか分からなかったのです。しかし、この穴とその周囲の日曜大工で作った棚を通って移動していることが明らかになりました。この穴の脇には幾つものネズミの糞も落ちていましたし、考えてみるとこの穴の辺りで夜にはよく物音がしていました。

 私は早速新たに粘着シートの罠を購入し、その穴の真下に仕掛けました。これなら逃れようのない確実なネズミの通り道であり、穴をから飛び出したところを確実に捕らえられるはずだと私は考えていました。

 しかし、一週間経ってもネズミは罠にかかりませんでした。明らかに罠は見破られていました。

 私たちは毒餌を買ってきて、あちこちに仕掛けました。しかしネズミは毒餌を食べる気配もなく、これも見破られているとしか思えませんでした。ネズミ駆除は、手詰まりとなった感がありました。

 しかし家族がある朝気付きました。「棚の奥の毒餌が食べられてる……」。見てみると確かに、使い切れず棚の奥に仕舞っていた袋に入れたままの毒餌が食い荒らされていました。 その日からネズミが家を荒らすことはなくなり、天井裏からネズミの足音が聞こえることもありませんでした。ネズミは駆除されたのです。

 そのネズミは、決して人間の仕掛けた罠には引っかかりませんでした。しかし人間の仕掛けなかった罠には引っかかったのです。

 私は今回のことで、「狼王ロボ」を連想しました。動物の知性は侮れません。

最終更新:2019年10月17日

2019年10月16日:イラストレーターについての誤解二つ

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log32.htm#illustrator

 ウェブでよく以下のような考え方を見かけます。この二つの考え方は一見無関係なようで実は密接な関わりがある、誤った考え方である……というのが私の認識です。 これらの間違いについて述べます。

 まず(1)について。ライトノベル(ラノベ)についてのウェブでの話を見ていると、イラストレーターの重要性を高く評価している人々が多い印象を受けます。 「○○(作品名)がヒットしたのはイラストレーターのお陰だ」「こんなイラストレーターでは売れっこない」等々。 そういう人々は、ラノベ作家が上手いイラストレーターを引き当てる重要性を「絵師ガチャ」と表現したりします。

 しかし私には、これはイラストレーターの重要性を過大評価した認識であるように思えます。

『このライトノベルがすごい!』という本が毎年発行され、様々な角度からラノベ関連の人気投票をしています。この投票結果を見ると、 2014〜16年に作品部門で連続一位を取ったのが『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』で、そのイラストレーターのぽんかんG様はイラストレーター部門で2015・16年に一位を取っています。 また、2017・18年に作品部門で連続一位を取ったのは『りゅうおうのおしごと!』で、そのイラストレーターのしらび様はイラストレーター部門で2019年に一位を取っています。

 ……こう書くと、「やはりイラストレーターの人気は作品のヒットに直結するのではないか」と思う方もおられるかも知れませんが、それは早計です。 ぽんかんG様としらび様は、他にも何作品かのラノベのイラストを担当されていますが、他の作品は殆どがヒットしていないのです。
 他にも、多数のラノベのイラストを担当されている人気イラストレーターを何人か調べてみても、やはりヒット作と言えるのはまず1〜2作品しかありません。 これでは到底、ラノベのヒットがイラストレーターで決まるとは言えないでしょう。

 逆に、複数のヒット作を持つラノベ作家は秋山瑞人様、川原礫様等何人もおられることを考えると、ラノベの売上にイラストレーターが重要だという認識は間違いと言わざるを得ません。

 この話題で私が思い出すのがとあるイラストレーター(Sとします)のケースです。S様は何度も漫画誌の表紙を描かれ、過去の同人誌はいずれも中古市場で高額で取引され、 ある時同人誌を書店委託すると即完売、増刷、再委託を何度も繰り返し結局5,000部発行したという実力のあるイラストレーターです。
 そのS様がある時初めてラノベのイラストを担当されました。書店もかなり力を入れて売っており、内容も続巻が出ることを想定した内容でしたが、一年経っても続巻が出ることはありませんでした。 私が同人誌即売会でS様にそのラノベへのサインをお願いしたところ、「それですか、全然売れなかったですね」とのことでした。

 閑話休題。では、『このライトノベルがすごい!』の人気投票で人気作品のイラストを人気イラストレーターが描かれていたのは偶然かと言えば、無論そうではありません。 何故なら、読者は面白い小説のイラストを描いたイラストレーターを好きになりやいからです。 つまり端的に言ってしまえば「人気イラストレーターがイラストを担当したからラノベが売れた」のではなく、「面白いラノベのイラストを担当したから人気イラストレーターになった」という方が適切なのです。
 実際にぽんかんG様もしらび様も、上記ラノベがヒットすることで人気が劇的に上昇しました。

 ラノベと同様に文章(シナリオ)とイラストで構成され、ある程度市場が確立した娯楽に「成人向けパソコンゲーム(エロゲ)」があります。 エロゲについてもシナリオとイラストのどちらが大切かという論争を見たことがありますが、こちらは結論は明白です。 エロゲには「イラストの評価が高くなくてもシナリオが良くヒットした作品」は多数ありますが、逆はほぼないからです。
 エロゲ業界には、イラストは上手いがシナリオ等に恵まれずヒット作に携われないイラストレーターを指す「不遇絵師」という言葉はあっても、 「不遇ライター」という言葉はありません。明らかに、シナリオこそが重要なのです。
 これは、ラノベでも同じ構造です。

 次に(2)も絡めた説明をします。

 以前私は拙稿「客観的な?「エロゲ原画家ランキング」」で、匿名掲示板で喧伝されるエロゲのイラストレーターランキングと、 実際のイラストレーターの人気が乖離しているという話をしました。
 私が示した人気のあるイラストレーターには大半に「上手いライターと組んでエロゲを作ったことがある」という特徴があります。 多くのエロゲユーザーは、「絵が上手いからそのイラストレーターのファンになる」のではなく「面白いシナリオのイラストを担当したからそのイラストレーターのファンになる」のです。
 上記記事でも触れたように、「絵が上手いイラストレーターの直筆イラストには高い価値がある」と思っている人は少なくないようですが、それは正しくありません。 価値があるのは人気のあるイラストレーターの直筆イラストであり、絵の上手さは二の次です。

 私は以前、拙稿「贋作率100%? ヤフオクでの武内崇様直筆イラスト」を書くために某古書店にスケブの買取査定をお願いしたことがあります。 その時に強く感じたのが、「人気のある漫画家・イラストレーターのスケブは高額で査定されるが、無名だと上手くても値段が付かない」ということです。
 査定をお願いした中で断トツで高額だったのが武内崇様のスケブで、10万円でした。それに続くのはある程度有名なプロの漫画家さん二人のスケブで、それぞれ1万円、8,000円でした。 そして、有名ではないが上手いある同人作家さんのスケブについては「このイラストは大変上手く、丁寧に描かれていますが、どういう方か分からず値段が付きませんでした」とのことでした。

 無論、武内様は上手いイラストレーターですが、私が査定をお願いした中で断トツで上手いわけではありませんでした。 武内様のスケブに高値が付いたのは氏の人気によるものであり、有名でない同人作家の上手いスケブに値段が付かなかったのは知名度の無さによるものと考えるのが妥当でしょう。

 これはサブカル分野だけではなく、美術絵画の世界でも同じです。著名な画家の絵画は、この画家でこのサイズなら○○円が相場、という具合に人気とサイズによってが価格がある程度決定されます。 逆に、高い画力で描かれた絵画でも作者不詳の場合安値で取引されます。絵画の価値を決めるのは上手さではなく、画家の人気なのです。

 まとめるなら、冒頭で挙げた二つの誤解を訂正するなら以下のようになるでしょう。

 多くの読者は本文に引き摺られてイラストを評価し、そういう機会がないと上手いイラストレーターでも人気がそれほど出ない場合が少なくない。 このため、イラストレーターが画力だけで大成するのは難しい。そう私は考えています。

最終更新:2021年4月7日

2019年10月16日:二大ヒロインタイプの人気の変化

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log31.htm#heroine

 二人のヒロインが登場する青少年向けの恋愛漫画等には、黄金パターンがあります。それは、 ヒロインが『抜きん出た美人だがとっつきにくい、高嶺の花的な女性』と『元気があり親しみやすい、可愛い女性』の二人になるというものです。本稿では前者をAタイプ、後者をBタイプとします。
 もう少し詳しく言うと、この二人はおおよそ以下のような属性を持っています。

  Aタイプ Bタイプ
よくある容姿 ロングヘア、美人 ショートヘアかボブカット、可愛い、背が低め
よくある性格 冷静、とっつきにくい 活動的、親しみやすい
よくあるスキル 頭脳明晰か、芸術的才能がある 社交的で友人が多い
よくある主人公との関係 高嶺の花、年上 幼なじみ、年下、身近な友人
よくある家庭の事情 親が実業家か芸能人か芸術家 庶民の家柄

 ヒロインが二人いる恋愛漫画等では、これらの特徴にある程度当てはまる二人がヒロインとなる場合が多いかと思います。 また、ヒロインが多数いるいわゆるハーレムものでも、特に重要なヒロイン二人にはこれらの属性があることが珍しくありません。
 ちなみに、恋愛ものではありませんが『新世紀エヴァンゲリオン』(1996〜97年)で冷静なヒロインがショートヘア、活動的なヒロインがロングヘアなのは意図的にセオリーを破って意外性を狙ったものだとキャラクターデザインの貞本義行様は述べておられました。

 そして、主人公は最終的にAタイプと結ばれることが大半でした。特に有名なのが『めぞん一刻』(1980〜87年)と『きまぐれオレンジロード』(1984〜87年)でしょう。 Bタイプと結ばれる『電影少女』(1990〜93年)のような例外もありましたが、基本的にはAタイプがストーリー面でも読者人気の面でも優位であることが多く、「幼なじみは負け属性」などと言われたりすることもありました。

 しかし、近年Bタイプが人気を伸ばすケースが増え、それを反映してBタイプが恋愛面で勝利する結末が増えてきている印象があります。
『ニセコイ』(2011〜16年)は恋愛面で勝利したのはAタイプだったものの、誌上での人気投票ではBタイプが優位でした。
 そして印象的だったのが、恐らく久しぶりに週刊少年ジャンプでBタイプの勝利を描いた『パジャマな彼女。』(2012年)と、Aタイプの勝利と思わせる展開から最終的にBタイプの勝利で終わった『狼少年は今日も嘘を重ねる』(2014〜17年)でした。

 更に驚かされたのが、Aタイプ2人とBタイプ(に近い)1人の人気ヒロインを登場させ、最終的に読者人気でもストーリー面でもBタイプの圧勝となった『冴えない彼女の育てかた』(2012〜17年)です。 同作では最後に主人公はBタイプを選び、Aタイプの二人は『手の届かない女の子』で『自分とは、絶対に釣り合わない』ために選べず、Bタイプを『消去法で選んだ』と言います。

 私はこの主人公の台詞を見て、読者の考え方が変わりつつあるのかも知れない、と感じました。 以前の青少年向けの恋愛ものだと、主人公は背伸びをして『手の届かない』Aタイプとの交際を目指すのが当然でした。 上で他に三作品、Bタイプと結ばれる恋愛ものを挙げましたが、それらの作品でも主人公はAタイプを目指す意識は相当に持っていました(それらの三作品中、一作品では主人公はAタイプに告白し振られ、一作品では一度は交際に漕ぎつけます)。
 しかし『冴えない彼女の育てかた』の主人公は、Aタイプとの交際は目指さず、Bタイプに告白します。そして読者もそれを受け入れ、同作はヒット作となりました。

 もしかすると、読者は背伸びをして恋人を作る主人公だけでなく、背伸びをせずに身の丈にあった恋人を作る主人公も受け入れるようになってきているのかも知れません。

追記(2020年9月27日)

 三次元のアイドルは以前は正に「高嶺の花」として売り出されていたが、近年はファンとの握手会をする等「直接会いに行ける身近な存在」として売り出されることが多い……と聞きます。これは、上で書いた青少年向けの恋愛漫画等のヒロイン像の変化と似ているように思えます。

 もしかすると、これらの変化には共通する理由があるのかも知れません。

最終更新:2020年9月27日

2019年10月16日:タペストリー文化の隆盛

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log31.htm#tapestry

 以前は漫画やアニメやゲーム等が好きな人々が壁に飾るグッズと言えばポスターが定番でしたが、近年はタペストリーが取って代わる勢いです。 実際にタペストリーは便利で、飾るのに画鋲を使ったりポスターフレームを購入したりする必要がないこと、容易には折れ目がつかないのは大変ありがたいです。

 では、漫画等のイラストをタペストリーにするという文化はいつ始まり、どのように普及していったのか?と最近気になっています。

 私がよくタペストリーを買うようになったのは家計簿を見る限り2010年からで、恐らくその頃に一般化し始めたように思います。 ただ、私が漫画のタペストリーを初めて買ったのは2000年で、冬目景様の『羊のうた』のイラストでした。

冬目景様タペストリー

 近年の漫画等のタペストリーはまずプラスチックの軸にポリエステルの生地ですが、この『羊のうた』のタペストリーは木製の軸に木綿(?)の生地です。 かなりの高級感がありますし、実際に今のタペストリーの相場からするとお高めな値段でした。

 恐らく、このころには出版業界も手探り状態だったのでしょう。

 この業界のタペストリー文化はどのように生まれ、広がっていったのか? ご存じの方は記事を書いて頂ければ幸いです。

 以下、余談です。タペストリーは確かに便利なのですが、便利過ぎるが故に作る方にも収拾がつかなくなりつつあるように思えます。
 ポスターでは滅多に無かった大型の、「いくらタペストリーが便利だからと言って、こんなに大きいのはなかなか飾れないだろう」というサイズのものが次々発売されるようになってきているのです。

(1)タペストリー1

(2)タペストリー2

 上の画像(1)の右側と画像(2)の中央のどでかいものはいわゆる等身大タペストリーで、正直なところ扱いに困るサイズです。 しかも(2)の方の等身大タペストリーは、あまりの大きさに飾っていると自重で軸がどんどん歪んでいってしまうのです。

 扱いに困るサイズなら買うなと言われるかも知れませんが、飾ってみないとタペストリーのサイズを実感することは難しいので……。

2019年10月16日:今回もコミケについて

 今回も、漫画についての「私設コミックマーケット対策委員会」を更新しました。

 お読み頂ければ幸いです。

2019年4月22日:即効性の高いストーリーが求められている

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まんがでも小説でも「読者が最後まで読んでくれるかどうか?読者の興味を引き続けることが出来るか?」は重要。どうやって読者にページをめくらせ続けるか常に考えていると言ってたのは平井和正。今だと話の勢いみたいな話になるかなー。

笹本祐一さんのツイート:まんがでも小説でも……」より

 笹本祐一様のツイートを見て以前考えたことを思い出したため、文章にしてみます。

 近年のヒット作や様々な作品への感想を見ていると、アニメや漫画や小説の視聴者・読者の好みが変わりつつあるように思えます。 特にこの傾向が強いのがアニメですが、漫画や小説にも同様の変化はあります。 その変化とは、一言で言えば「ストーリーものの作品でも最序盤から大きな盛り上がりを求められる」ということです。

 この変化は序盤から見せ場を作りやすいバトルものやSF、ファンタジーもの等の作品にはあまり問題ではありませんが、 序盤に見せ場を作りづらい純粋な恋愛やスポーツをテーマとした作品には不利な傾向です。 事実、純粋な恋愛ものやスポーツものでは近年大ヒットと言える作品がほとんど出ていません。

 過去のそういったジャンルの大ヒット作としては例えば『タッチ』『めぞん一刻』『あしたのジョー』『スラムダンク』あたりが思い浮かびますが、 近年ではそういったヒット作はほとんど思い当たりませんし、仮にこれらの作品が今始まったとしても、やはり「序盤の盛り上がりに欠ける」とされあまり評価は得られない気がします。
 個人的には恋愛ものは好きで、恋愛ものの漫画がアニメ化された際にはウェブで感想を調べたりするのですが、 しばしば「2話まで観たが面白くならないので視聴終了した」あるいは「序盤がつまらなくて視聴終了しようかと思ったが、最後まで観たら面白かった」というような感想を目にし、序盤からの盛り上がりの大切さを感じます。

 アニメの視聴者に特に序盤の盛り上がりを重視する傾向が顕著なのは、アニメが基本的に無料の娯楽であることと、近年のアニメ放映本数の増加が原因であるように思えます。 漫画や小説は、基本的に有料の娯楽です。お金を払って作品を入手する以上読むのは期待値の大きい作品であり、序盤が盛り上がらなかったからといってすぐに読むのを止めたりはしません。 それに対しアニメは基本的に無料のため、期待値が大きくなくても取り敢えず視聴し、面白くなかったらすぐに視聴を終了する、となりやすいと思われます。 近年はアニメの放映本数が多く、面白くならない作品はどんどん視聴を止めて別の作品に行く、となりやすいのがこの傾向に拍車をかけているのではないでしょうか。

 そして近年はウェブで連載され、無料で読める漫画や小説も増えています。 無料の漫画や小説の増加が、アニメの視聴と同様に漫画や小説も期待値が大きくなくても取り敢えず読んでみて面白くなかったら止める、という読者層を増やしているのではないかと思っています。

 近年、ウェブで小説を発表する場として「小説家になろう」等が人気ですが、 そこで恋愛ものが不人気ジャンルとなっているのはそういった理由が大きいのではないでしょうか。

 では、純粋な恋愛ものやスポーツものではもうヒットは難しいのかと考えた時、 近年でもそれらのジャンルに別の要素を加えヒットした作品がいくつか思い当たります。 例えば恋愛ものにSFやファンタジー要素を加えた『君の名は。』や『化物語』シリーズ、『青春ブタ野郎』シリーズ等、 同じくハーレム要素を加えた『僕は友達が少ない』や『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『冴えない彼女の育てかた』等。 これらはいずれも、恋愛ものに別の要素を加えることで序盤から盛り上がりを作った作品と言えるでしょう。 また、ヒットしたとまでは言えないかも知れませんが『メガロボクス』はスポーツものにSF要素を加えた現代的なリメイクと言えるでしょう。

 純粋な恋愛ものやスポーツものが時代に合わなくなり廃れていくのは、仕方のないことなのかも知れません。 ただ、時折見かける次のような「現実的なストーリーは、超常的なストーリーよりも劣っている」といった考え方には、異を唱えたいと思います。

量産品に飽きた。パターンが決まってるから。異世界系はなんでもありだから自由度が高い。現実に近づけばパターンは固定化する

アニメやゲームの「学園恋愛モノ」が廃れたのはなぜか スマホの普及やプレイ時間の…https://news.nicovideo.jp/watch/nw2930884

木村天祐さんのツイート:量産品に飽きた。パターンが決まってるから。……」より

 なお念のために書いておくと、木村様自身が現実的なストーリーに否定的なのかどうかは分かりません。上のツイートは単に超常ものを好む人々の考え方を代弁されただけかも知れません。

 現実的なストーリーを描くことには、それはそれで高度が技術が求められます。その最大の理由は、問題の解決を奇跡等に頼ることができないからでしょう。決して「現実的なストーリー=量産品」ではありません。

普通の日常生活をアニメで描く、というのは実はとても大変な作業です。ロボットや宇宙船が動いたり、魔法や必殺技がさく裂する瞬間を描くよりも、人間の何気ない仕草や表情を描く方が難しいんです。

アニメ質問状:「月がきれい」 普通の日常を描く難しさ “地味”で商売が大変だが…」より

 なお、本稿は少年向け・男性向け作品を念頭に書いており、少女向け・女性向け作品には違った傾向があるように思います。ご了承下さい。

2019年4月28日最終更新

2019年4月22日:今回もコミケについて

 今回も、漫画についての「私設コミックマーケット対策委員会」を更新しました。

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2018年11月18日:広報活動の難しさ

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 ひょうろくだま様の「58:なんか深い感じのものども」という記事を読みました。 要約すると、「あるゲームが発売されたが、内容が売り文句が違うとされ炎上している。ゲームの出来自体は良かったようなので、もう少し冷静な広報活動をしていればちゃんと評価されていたのではないか」といった内容です。

 この現象を一言で言えば、ロス効果でしょう。ロス効果とは、良いイメージのあった人物や物事の欠点を知るとその欠点が過大に評価されてしまうという心理です。反対に、悪いイメージの人物や物事の良い点を知ると それを過大に評価してしまう、という心理はゲイン効果と呼ばれます。

 近年ウェブで様々な作品の評価を見ていると、これらの効果が本当に強いことを感じます。

 特にそれを感じるのが、アニメの評価です。
 アニメの感想を見ていると、「○○はクソつまらない」といった個人の感想や、「今季ワーストアニメの投票」といった逆人気投票をしばしば見かけますが、こういう評価で採り上げられるのは豪華スタッフを売り文句にするなど、 大々的に宣伝していたアニメであることが多いように思います。
 私としては、「今季には20〜30点のアニメがいくつもあり、そのアニメは50点位はあるんじゃない? 別にワーストアニメとして酷評するほどのものではないような……」等と思ってしまうこともあるのですが、 期待の大きかった作品がそれほど面白くなかった場合大変な駄作に思えてしまう、というロス効果が働いているのではないでしょうか。

 逆にゲイン効果により、一見期待できそうにないアニメが実は面白いと殊更に持ち上げられる、という現象もたまに感じることがあります。 例えば『けものフレンズ』一期のヒットには、そういった心理もあったのではないでしょうか。

 無論、作品に宣伝は必要ですし、期待感を煽らなければ宣伝になりません。しかし期待感を煽ることにはロス効果というリスクもあります。
 広報側が自分たちの作品の魅力を理解し、適切な広報活動を行うことが理想なのかも知れません。

2018年11月18日:今回もコミケについて

 今回も、漫画についての「私設コミックマーケット対策委員会」を更新しました。

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2018年11月15日:お勧め漫画『やがて君になる』

 お勧め漫画のページに『やがて君になる』を追加しました。

 9年半ぶりとなるお勧め漫画の更新です。お読みいただければ幸いです。

2018年11月11日:知られざる蚊の性質

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 最近、蚊を観察していて三つの発見をしました。

1.蚊は水面に立てる

 昆虫は、水面に落ちるとそのまま死んでしまうものが多いと思います。しかし、蚊は水面に立ち、自由に離水することができます。6本の足でしっかりと水面に立つ姿はアメンボを髣髴とさせます。アメンボのように水面を滑ったりはしませんが。

2.蚊は基本的に水面に近づかない

 1と矛盾するように思われますが、蚊は基本的には水面には近づかないようです。思うに、蚊が水面に立つのは産卵の時のみなのかも知れません。

3.蚊は一度水に浸ってしまうと脱出できない

 1で述べたように蚊は水面に落ちても大丈夫ですが、大丈夫なのはあくまでも水面に立っている時だけです。何らかの原因で体が水に浸ってしまうと、たとえ一滴の水であろうと表面張力により脱出できず死んでしまいます。

 なお、上の性質は正確にはヒトスジシマカを観察しての発見です。もしかしたら、他の種類の蚊は異なる性質を持っているかも知れません。

2018年11月11日:年季の浅い感想と年季の入った感想

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 ウェブで様々な作品の感想を見ていると、多くの創作作品に触れてきた人と、そうでない人では感想の傾向に違いがある気がします。 後者は過去作品との類似を指摘したがり、前者は過去作品との違いを指摘したがる傾向があるかな、と。

 端的に言ってしまえばこのような感じです。

あまり多くの創作作品に触れてない人

「作品Aは○○に似ている、ありがちでつまらない」

多くの創作作品に触れてきた人

「作品Aは××という点が過去の作品に無く、斬新だ」

 思うに、多くの創作作品に触れてない人にとっては今読んで(視聴して)いる作品が既存の作品に似ていることは珍しいことで、否定的な印象になりやすい気がします。

 逆に、多くの創作作品に触れてきた人にとっては今読んで(視聴して)いる作品が既存の作品に似ていることは普通のことで、それだけでは否定的な印象になりにくく、それどころか多数の作品との比較により差異を分析できるのではないでしょうか。

2018年9月26日:何でも溶かす溶解液

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log29.htm#melting

学者「とうとう発明しました、これが何でも溶かす溶解液です」
王 「それが入っているガラス瓶が溶けてないじゃん」
学者「このガラス瓶は溶かされる端から粘膜を生成し、自分を守るようにできているのです。胃酸で胃袋が溶けないのと同じようなものです」
王 「むしろそのガラス瓶の方が凄くね?」

Twitter「何でも溶かす溶解液」

2018年7月12日:鳴子ハナハル様の知られざる作品?「ともだち。」

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/comic/naruko.htm

 鳴子ハナハル様(ブログ:「自家用紙飛行機」)をご存じでしょうか。ご存知の方も多いかと思いますが一応説明しますと、2003〜2015年頃に活躍された漫画家さんで、特に成人向け漫画業界では頂点に立ったと言っても過言ではない方です。
 氏の唯一の成人向け漫画単行本「少女マテリアル」は発売日に書店に長蛇の列を作り、成人向け漫画としては破格の100万部を売り上げたことはテレビでも報じられました(参考:「日刊スポーツ:アダルトコミックで印税1億3000万円」)。

 また氏は一時期、個人サークル「自家用紙飛行機」にて同人活動もされていました。氏の頒布された同人誌はいずれも古書店では高額で取引されています。

 ちなみに、「自家用紙飛行機」が参加したある同人誌即売会の話なのですが。私が開場前に会場に着くと、既に会場前には長蛇の列ができていて、スタッフさんが列形成をされていました。 その時のスタッフさんのアナウンスが「自家用紙飛行機に並ぶ方は左の列、それ以外のサークルに並ぶ方は右の列に並んで下さい!」で、しかも見る限り左の列の方が倍以上長いのです。
 鳴子様の圧倒的な人気に、唖然としました。

 ……さて、ここからが本題です。私が以前から気になっているのが、「空庭A」というサークルが発行した同人誌「ともだち。」です。 このサークルは2007年の同人誌即売会に一度だけ参加し同誌を頒布したこと以外活動が確認できないのですが、その同人誌が鳴子ハナハル様の画風・作風によく似ているのです。

「ともだち。」3ページより

 具体的に挙げるなら、本作は鳴子様の作品と以下のような共通点を持っています。

 この同人誌には作者名が書かれておらず、鳴子様が描かれたのかどうかは分かりません。同人誌即売会でこの本を手に入れてから数年間、私は時々ウェブでこのサークル名で検索を検索してみましたし、 同人誌即売会に参加する際には「空庭A」が参加していないかチェックしたりもしたのですが、何の情報も得られませんでした。

 上で書いたように「自家用紙飛行機」は大変な人気サークルでした。もしかすると、鳴子様はあまりの人気に息苦しさを感じ、別のサークル名でイベントに参加されたのではないか、等と考えてしまうのですが……。
 「空庭A」の作家さんは果たして本当に鳴子様なのか、或いはアシスタント等の関係者なのか、あるいは無関係なのか? ご存じの方はご連絡頂ければ幸いです。

2018年11月11日追記

 上の記事を公開してすぐに、鳴子ハナハル大好きおじさん様からご指摘を頂きました。

リプライありがとうございます。 また、ご連絡が遅れてしまい申し訳ございません。 言葉ですと伝わりづらいので、画像にまとめさせて頂きました。 馴れていない作業でしたので、わかりづらい点もあるかと思いますが、ご確認していただければ幸いです。

naruko01.jpg(278349 byte)

naruko02.jpg(184714 byte)

リプライありがとうございます。」より

 やはり、見る人が見れば「空庭A」の作品が鳴子様のものとは異なることはすぐに分かるものなのですね。勉強になりました。

 なお、前回記事を書いた際に書き忘れていたのですが……同人誌「ともだち。」には作者名の記載はないのですが、サークル「空庭A」の代表者が「園海いつき」様であることは分かっています。 これは、同サークルが参加した同人誌即売会のカタログに記載されていたものです。大概の場合サークル代表者イコール作者なのですが、同サークルでもそうだという確証はありません。 いずれにせよこの名前は検索で全く引っかからず、何もわからないことは変わりません。

2018年7月12日:「あンた、背中が煤けてるぜ」の意味

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 麻雀漫画「哭きの竜」の主人公の有名な決め台詞「あンた、背中が煤けてるぜ」について、「意味が分からない」という声をこれまでに何度か見かけました。 この台詞の意味の考察もいくつか見ましたが、私の考えと一致するものはありませんでした(参考:「【背中煤ける】の意味は何ですか? お願いします!」「「あンた、背中が煤けてるぜ」どういう意味です…」)。

 私はこれは、尻に火が付くと煙で背中が煤ける、つまり「尻に火が付く」という言葉を言い換えたものなのではないかと思っているのですが……どうなのでしょうか。

2018年4月9日:操作された?ランキングサイト

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 「あにこれ」というサイトがあります。
 アニメの人気ランキングサイトを謳っていて、投稿された多数のレビューを基にアニメのランキングを行っているように見える、日本のアニメレビュー界では最も有名なサイトです。 海外のアニメファンの間でも同サイトは知名度があるようで、海外のアニメファンが同サイトのランキングを基に、「日本のアニメファンはセンスがないな」等と語り合っているのを目にすることがあります。

 確かに同サイトは日本のアニメレビュー系サイトの中では断トツのレビュー投稿数を誇り、一見同サイトのランキングにはある程度客観性があるように見えます。 しかし私は、同サイトのランキングは運営者によって恣意的に操作された客観性のないランキングなのではないか、と思っています。

 同サイトのランキングの基となる各作品のポイントは、一見すると各作品の多数のレビューによって積み重ねられたもののように思えます。が、しばらく同サイトのランキングを見ていると、明らかにそれでは説明のつかないポイントの激減があることに気付きます。

あにこれのポイント記録

 上図は、2017年4〜6月に放送されたテレビアニメの内4作品の2017年6月27日〜2018年4月8日までの同サイトでのポイントの変動をグラフ化したものです(破線部はデータ消失により記憶で再現した箇所です)。

 当初、同サイトでは同期のアニメのポイントは「月がきれい」「エロマンガ先生」「冴えない彼女の育てかた♭」「進撃の巨人 Season2」が四強で、5位以下を大きく引き離していました。 私はポイントの差から、同サイトのランキングではこの四強は崩れないだろうと思っていたのですが、この予想は外れました。 「エロマンガ先生」「冴えない彼女の育てかた♭」は突如ポイントを激減させたためです。特に「エロマンガ先生」の10月6日の3.4ポイント減は劇的でした。(「進撃の巨人 Season2」にも一度不自然なポイント減少がありますが、同作品には一度同程度の不自然なポイント増加もあり、結果的にグラフが予想に近い曲線になっています)

 同サイトでの各作品のポイントは、基本的に放送終了後レビューが増えると共に微増していくのですが、そんな中で「エロマンガ先生」「冴えない彼女の育てかた♭」のポイントの急減は異常です。ある日突然、これらの作品に低評価のレビューが多数付いたというのなら理解できるのですが、 全くそのようなことはありませんでした。
 初めはユーザーのアカウントの複数所持あるいは改竄等によるポイントの不正操作の可能性も考えたのですが、時間が経っても激減したポイントが戻ることはなかったため、この可能性は低いでしょう。ただ、急激に上がったポイントが58日後元に戻った「進撃の巨人 Season2」はそうだったのかも知れませんが。
 となると、やはり同サイトの運営者が恣意的にポイントを操作したと考えるのが自然なのではないでしょうか。

 運営者がこのようなポイント操作をすることが不正なのかと考えると、不正とは言えないように思います。何故なら同サイトの「ランキングについて」には、 以下のような説明があるからです。

アニメ作品の総合得点は、その作品やキャラクターに投稿されたレビュー・感想の単純平均点ではありません。

  • アニメ作品ページに存在するお気に入り登録数
  • アニメ成分タグの投票数
  • 感想の票数
  • レビュー・感想(満足度)の得点
  • Twitterでつぶやかれた回数

そしてこれらのコンテンツに対して行動をおこしたユーザーの信頼度(レベル)
つまり作品ページに存在するすべてのコンテンツに対して、あにこれに関わるどんな人が何をしたのかを総合した得点を算出し、独自のロジックで採点してます。

※独自のロジックとは?

  • 全アニメ作品での偏差値計算
  • レビュー・感想(満足度)を投稿した人の信頼度
  • Googleのページランクの概念や検索エンジンが上位表示を決めるロジック
  • 足し算、引き算、割り算、掛け算、パーセンテージ計算、ルート、微分積分。

これらの要素を得点計算式に導入して、総合得点が算出されています。

ランキングについて」より

 確かに、サイト運営者が独自に足し算引き算までしていいのなら各作品のポイント操作は思いのままであり、それは不正ではないでしょう。 しかし不正ではないにせよ、多数のレビューを集めてやっていることが客観性のないランキングだとしたら、ミスリーディングだと言わざるを得ません。私は、同サイトのランキングを参照する人々に、これが操作されたランキングの可能性が高いことを知って欲しいと思っています。

※2018年4月11日改稿

2018年3月31日:たくみ様の質問箱が熱い

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 たくみ様は、私が好きな同人作家さんの一人で、頂いたスケブ(私設コミックマーケット対策委員会:めくるめくスケブの世界にて公開)は宝物です。 たくみ様の質問箱が面白いので、今回いくつか取り上げさせて頂きます。

 まずは、どのくらいの時間を創作活動に割り振られているかを聞かれて。

6:00起床、7:00出勤、8:00〜20:00勤務、21:00帰宅、22:00夕食・入浴なので、毎日8時間のフリータイムを、睡眠とお絵かきにどう割り振るか、体調と相談して決めます!最近は大体半々です!

6:00起床、7:00出勤……」より

 平均で4時間睡眠で執筆活動をされているようで、驚きです。売れっ子プロ作家並みのハードスケジュールなのではないでしょうか。

 次に、絵の練習方法を聞かれて。

れん…しゅう…?ってレベルで絵に関して練習らしい練習をしたことごないので…まともな背景もデッサンも描けません…20年くらい落書き描き続けてるとこうなります

れん…しゅう…?ってレベルで……」より

 たくみ様はとても絵が上手と思うのですが、練習をしたことがないとはこれまた驚きです。『「必死」は「夢中」に絶対勝てない』や、『好きこそものの上手なれ』といった言葉を思い出します。

 次に、男性キャラクターと女性キャラクターどちらを描くのが楽しいかと聞かれて。たくみ様はここ数年、男性キャラばかりの女性向け作品を描かれていたので当然男性キャラかと思いきや……

女の子は体つきもおっぱいも瞳も髪の毛も最高なので描いててめちゃくちゃ楽しいです!!大好き女の子!!!反面、男はなにひとつ楽しくないんですけど、女の子にはできない表情を描けるところが楽しいからギリギリ耐えてます

女の子は体つきもおっぱいも瞳も髪の毛も最高なので……」より

 男性キャラばかりを描かれているのに、描くのが楽しいのは女の子とは面白いです。

 また、たくみ様は真剣な人生相談といった質問もいくつも受け付けておられます。

大切な悩みですね。無責任に答えられないので、そういう考え方もあるんだな、程度に話半分で聞いてください。まず、他人の言う「みんな」は信じなくていいと思う。「クラスのみんな持ってる」くらいの意味だから。→
(略)

大切な悩みですね。無責任に答えられないので……」より

大切な悩みを相談してくださってありがとうございます。それから、ご卒業おめでとうございます!お仕事お疲れ様です!答え方に悩んでたら遅くなっちゃったんだけど、やっぱりあんまりいい答えが見つからなかった…→
(略)

大切な悩みを相談してくださってありがとうございます。……」より

 また、個人的に嬉しかったのが以下のツイートです。

あとね人にもよると思いますが、同人活動で「完売!」は嬉しいけど別に偉くはない。むしろ在庫抱えるぐらいたくさん作って、後から欲しいと思ってくれた人にも行き渡らせることができるのが偉いのです!!だから在庫に躊躇する必要はないんだ!たくさん描こう!たくさん刷ろう!余ったら焼き芋だ!

あとね人にもよると思いますが……」より

 同人作家さんには、いつもすぐ売り切れてしまう程度の部数しか刷らない方も多いです。それは仕方のないことではありますが、やはり寂しいものです。
 そんな中で、たくみ様の姿勢には感激です。たくみ様のような作家さんがもっと増えてくれたらいいのに、と思います。

 なお、たくみ様のツイートでおそらく最も話題になったのが、14000リツイートを集めた「限界化粧品のRT見るたびに 本当の限界ってこんなもんだぜと思う」です。笑いました。

※2018年11月11日改稿

2018年3月31日:多分漫画家さんの多くは美男美女を描いている

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log28.htm#beauty

 昔は漫画を読んでいて、こんなことを考える場合がありました。
「この漫画家さんは、美形という設定のキャラクターをちゃんと美形に描けばいいのに……」と。

 しかしその後、多くの漫画を読むにつれてこう考えるようになりました。
「私には美形と思えないキャラクターでも、多くの場合漫画家さん・イラストレーターさんは自分が美形と感じるように描いているのだ」と。

 その特に顕著な例として、イラストレーターのしばふ様と、漫画家のkashmir様の例を紹介します。なお、お二人を簡単に紹介させて頂くならこのような感じです。

 私が「艦これ」でしばふ様のキャラクターを見ての印象は、次の二点でした。

 無論、お二人の描かれるキャラクターが似ているからと言って何の関係もない……そう思っていたのですが。 ある時、kashmir様が出された同人誌を見て私は驚きました。それは伊401をヒロインとした、成人向け同人誌だったのです。 今までは全年齢向けオリジナル専門で描かれてきたkashmir様が成人向け二次創作本を出されたことに私は驚きましたが、しかし納得もいったのでした。
「伊401はkashmir様の描かれる女性キャラクターとイメージが近い。伊401は私には美人という印象はなかったが、kashmir様にとっては美人だったのだろう」と。

 現実世界でも、どんな顔を美形と感じるかは人それぞれです。当然二次元世界でも、それは同じなのです。

 余談ですが逆に、漫画家本人としては不本意ながら、自分の理想ではないキャラクターを多数派の読者の好みに合わせ、美形として描いている場合もあるかも知れません。
 ある漫画家さんの描かれるキャラクターは、全体的に顔の各パーツが尖っている感じで、個性的だなぁと私は思っていました。 ところがその漫画家さんがある時始められた新連載ではその特徴がほぼ消え、個性は薄れたものの恐らく多くの読者が美形と感じるであろう描き方になっていました。 私は「絵柄を変えられたんだ、この方が受けるかも」という印象を受け、事実その作品はある程度ヒットしたようでテレビアニメ化もされました。 ……が、連載が進むにつれてその作品のキャラクターの顔の各パーツはだんだん尖っていき、結局その漫画家さんの以前の作品の絵柄に戻りました。
 これは、顔の各パーツが尖っていた方がその漫画家さんの美意識に合っていたからではないかと私は思っています。

2018年3月31日:今回もコミケについて

この記事のリンク用URL/http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/zakki/log28.htm#soldout

 今回も、漫画についての「私設コミックマーケット対策委員会」を更新しました。

 お読み頂ければ幸いです。

 ちなみに、今回のコミケであった出来事です。

 最序盤に、新刊3冊(カラー本2冊とモノクロコピー本1冊)を告知していたあるサークルに行きました。このサークルは有名なサークルではなく、 行列ができたりはしないものの開場後一時間半程度で完売する、序盤に行く必要性が高いサークルです。
 しかしスペースに着いてみると、机の上には本が2種類しかありません。流石にこのサークルがこんな序盤に完売するとは思えず、売り子さん(明らかに作家さん本人ではない)に聞いてみました。

私「済みません、もう一冊は完売でしょうか?」
売り子さん「ダンボールの中にあるかも知れないです」
私「恐れ入りますが、あるかも知れないなら探してみて頂いても宜しいでしょうか?」
売り子さんはいくつかある段ボールの一つを開け、中を確認し「ないですね」

 私は信じられない気持ちで一杯だったのですが、ここで押し問答をするわけにも行かず残っていた二冊のみを買いました。

 その後のその作家さんのツイートが、こういったものでした。

「新刊が午前で一度無くなったのですが、補充済みですので午後に来て頂ければまだ買えます」
(在庫が補充できた理由を聞かれて)「売り子さんに在庫の場所をうまく伝えられていませんでした」

 薄々そんなところではないかと思っていたのですが、やはりショックです……。イベント終了後にこのツイートに気付いた私は、軽く泣いてしまいました……。

 ちなみにこの同人誌、後日書店委託もされたのですが作家さんが告知する前に完売し入手できませんでした。

※2018年4月1日改稿