私はビッグサイトでコミックマーケット(コミケ)が開催されるようになってから全ての開催日に参加しており、言わばビッグサイトコミケ皆勤賞……
だったのですが、2021年12月30・31日に開催されたコミケ99では初めて一般参加が抽選になり、2日目の抽選に漏れていました。
皆勤賞ではなくなってしまったもののある程度はコミケに慣れているつもりですので、一般参加者向けに私なりのコミケの歩き方を記録していきます。
このページは毎年2回コミケ後に更新していましたが、コロナ禍以降は不定期更新としています。
2018年頃以降、この記事は何時に入場待機列に並べば何時に入場できたかの記録をメインに更新していたのですが、
コロナ禍以降待機列の作成方法が毎回変わる状態が続き、 入場時間を記録する意味がなくなっているためです。待機列の作成方法が固定化されれば更新を再開する予定です。
コミケに一般参加するにあたり、東館と西館のどちらの待機列に並ぶべきか?は誰もが気にするところでしょう。 この正解は時期とともに変化しており、必ずしもこれだというものはありません。 コミケ72〜77では可能ならば東館の待機列に並ぶのが、コミケ78〜95ではコミケ84の初日を除き西館の待機列に並ぶのが適切だったと思われます(来場時間にもよりますが)。 そしてコミケ96・97はビッグサイトの改装工事に伴い東館が使用不能になってこれまでのセオリーは通用しなくなりました。 更にコミケ98は中止となり、コミケ99以降は毎回待機列の作成方法が毎回変わっているため、この記事は事実上無価値となっています。
これは、コミケ72〜95の、私と友人の会場到着時刻から入場時刻までを分単位で記録したサンプルをグラフにしたものです。1ピクセルが1分となっています。
コミケ72〜77において東か西かを考える際に、このサンプルで特筆すべき事例は二つあります。
一つ目は、コミケ74の二日目です。この時は、私と友人が8:29に国際展示場駅の改札を出て、それぞれが東と西に分かれて並びました。
そして、東での入場時間は10:31、西では11:00と大きな差ができました。
そして二つ目は、コミケ77の二日目です。この時は、私が8:12に国際展示場駅の改札を出ると、既に東館の待機列は封鎖済みで
西館の待機列に並ぶしかなく、結局入場は10:33となりました。
しかし、私の友人が9:20に国際展示場の改札を出た時には東館の待機列は開放されていて、
こちらに並んだ友人は10:15に入場できたのです。何ということでしょう。
(ちなみに、「コミケ77 2日目 2ちゃんねる実況 まとめ:【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)」によると、
この日は東館の待機列は、6:10頃には封鎖されていたようです。
遅れてきた友人がこの時東待機列に行けた理由は不明です。)
通常の連絡通路を通る場合、東館〜西館の行き来には短くて3分15〜30秒程度かかります。上のケース以外にもいくつか同様の事例はあり、
これらから考えるに、たとえ最初に行きたいのが西館であるとしても、可能ならば東館の待機列に並ぶのが良いということになるでしょう。
とは言え、東館の待機スペースは西館のそれよりもはるかに狭く、上の例のように早々に閉鎖されてしまうことも多々あります。
ですので、あくまでも東が選択可能であるならば、の話ですが(追記1)。
なお、この待機について他に覚えておくべきことを簡単に挙げておきます。
さて、上で触れた遅滞入場ですが、西館の待機列でしばしば行われる、入場にかかる時間を大幅に遅らせる入場のやり方に対して私が勝手に付けた呼び名です。
初日と二日目の西館ではしばしばこれらによる入場の遅滞が行われ、開場から入場までにかかる時間が通常のほぼ2倍になります。
上のグラフを見ると、時々突出して西での入場が遅くなっているのが分りますが、これらはいずれもこの遅滞入場によるものです。
どうしてこのような入場方法がとられるのか私には分りません。正直なところ一般参加者への嫌がらせとすら思えてしまいますが(追記2)、
コミケスタッフの方々も徹夜組を減らすために『どうすればあとから来ても満足させられるか。家で朝食を食べてから来ても、10時半にはお目当てのサークルにつけるようにしたい。
』(「コミックマーケット79(2010冬) 3日目反省会レポート 橋本充電中」より)
と述べておられますので、無意味に入場を遅らせているわけではないようです。
いずれにせよ、これに当たると売り切れの早いサークルでの本等の購入は一気に難しくなります。
なお、若干批判的なことも書きましたが、私はコミケのスタッフの方々は全体的には大変よく仕事をされていると思っています。
そもそも、ビッグサイトでコミケが開かれるようになって数回は、三日目には6時頃に会場に到着して入場は大体10:50前後で、
それより会場到着が1時間遅くなるごとに入場が10〜15分遅れる感じでした
(ただ、これは東館待機列の話で、西館待機列はもっと状況が良かったようです。また、回によっても当然ばらつきがあります)。
それを考えれば、三日目に8時半に会場に到着しても大体10時半までに入場できる現在は夢のような環境です。
スタッフの方々の様々なご尽力に、深く感謝します。
この部分については、元コミケスタッフの太田たこす様より『コミケ入場列、「東が良い」と言えない理由-今日の言わせれ』というご意見を頂きました。 ただ私には正直なところ、氏が指摘されるような事態が発生する可能性がどれだけあるのか疑問に思えます。(→コミケ72〜77についてに戻る)
この部分についても、太田様の上記記事でご意見を頂きました。要約すると、
……とのことです。氏の記事のコメント欄にも書かせて頂きましたが、1については遅滞入場が実施されているのを私が見た時に限って
入場にかかる時間がほぼ2倍になっている以上、容易には納得できない説明です。
2については、確かにそういうことはあり得ると私も思います。
ただ、そうだとしても「なぜ通常の入場速度か、その半分の入場速度かの二択しかないのか? 混雑状況に合わせて入場速度を調整しているのなら、
それらの間の入場速度もあり得るのではないか?」といった疑問はあります。(→コミケ72〜77についてに戻る)
さて、上記コミケ72〜77についての部分が、この記事を初公開したコミケ77終了時に私が書いた話でした。
しかし最初に述べたように、コミケ78以降は待機列の作り方がこれまでとは変わっています。
コミケ78のカタログに『北駐車場が閉鎖された代わりに東駐車場が拡張されたことにより、一般参加者待機列を中心に大きな変更があります
』とあるように、
東館待機列のスペースが広くなり、より多くの人々を収容できるようになりました。
これによって、これまでのような「人が一杯になったから東待機列はもう締め切り」という事態は発生しにくくなり、
逆に言えば「並べる人の数が少ないから並べれば早く入場できる」という東館待機列の特徴が薄まったと思われます。
事実、茶畑相談役様の『コミックマーケット78 3日目反省会レポート』には、こうあります。
東駐車場が4倍の広さになった。(略)今までの3倍以上の人が東へ行き、西側の行列が短くなった。
コミケ78〜95で特筆に値するのが東に並んだコミケ78の2日目の入場の遅さと、逆に西に並んだコミケ79の2日目の驚くべき入場の早さです。
これはまるで、これまでの東と西の入場速度が逆転したかのような違いです。
また、東西に分かれて並んだコミケ79の3日目のそれぞれの入場時間を比較しても、明らかに西が優位となっています。
私が建物に入れた時間を全て比較しても、これまで最速で入場できたのは初日では西に並んだコミケ82(10:05)、
二日目では西に並んだコミケ83(9:57)、三日目では西に並んだコミケ81(10:10)と、
コミケ78以降の西館待機列での入場の早さは際立っています。
西館待機列から入場して東ホールに直行する場合、大体3分15〜30秒程の時間がかかります
(ただし9:58に入場できたコミケ81の二日目は東ホールに入場できたのは10:08、同じく9:57に入場できたコミケ83の二日目では10:05でした)。
それを考慮しても、現在の西館待機列の入場の早さならたとえまず行きたいのが東館であるとしても西に並んだ方が良い、コミケ83までではそう言っていいでしょう。
……ただし、コミケ83の三日目に東館待機列を試した際には、コミケ78〜81で試した時よりもかなり早いペースで入場できたのは事実です。
これは列形成の仕方か何かが変わったためである可能性があり、毎回このペースでの入場が可能なら、
東西間の移動時間を考慮すればまず東館に行きたいのなら東に並んでもあまり違いはないことになります。
ただ、本当に東館待機列がそこまでスムースになったか判断するにはデータ不足ですが。
なお、上で触れた遅滞入場については、コミケ76を最後に見かけなくなっています。コミケ78から西館待機列で並ぶ人数が減ったため、行う必要がなくなったのかも知れません。
なお、念のためここで書いておきますと、徹夜での行列は絶対に駄目です。きちんと4:30以降に来場しましょう。 あともう一つ言わせて頂くなら、同様にフライング行列も絶対に駄目です(参考:『フライング- コミケ同人用語の基礎知識』)。 私はこれらの行為を行う人々がありとあらゆる苦しい病気にかかってみじめに衰弱し、コミケに参加できなくなることを祈っています。
ここで、コミケ84の初日に行われた特殊な列整理のやり方は記録しておきたいと思います。この日私は国際展示場改札を8:19に通過し、西待機列最後尾に並んだのが8:35でした。ここ数年のデータからすれば、 10:10頃には入場できそうです。
しかしこの時は列の動きが異常に遅く、私が入場できたのは10:51でした。
どうやらこの時は、これまでは西館に入場する前に分離していた企業ブースへ行く人々を一緒に西館に入場させ、西ホールに入る直前で分離させるように変更したことで西館に人が溢れて列が渋滞してしまったようでした。
コミックマーケット準備会twitterにはこうありました。
コミケ84では1日目のみ、西4階企業ブースへの入場方法が従来とは大きく変わります。スタッフの誘導及び案内看板をよく確認し指示に従って下さい。 また、一部の出展企業の行列最後尾に並ぶのに、スロープ経由で西4階から屋外展示場へ誘導される場合があります。混雑緩和へのご協力をお願いします。
「Twitter / comiketofficial: コミケ84では1日目のみ、西4階企業ブースへの入場方法が従来 ...」より
このツイートをコミケ終了まで知らなかった私は、初日の結果に愕然としました。
「明日も同じ入場方法が採られるのかな? だとしたら、とても西には並べないなぁ……」
私は迷った末に、二日目は東に並ぶことにしました。しかし、これも大失敗でした。
二日目の私は国際展示場改札を7:28に通過し、東待機列最後尾に並んだのが7:55、そして結局入場できたのは10:50でした。
コミケ83のデータからすれば、10:20頃には入場できるのではないかと思っていたのですが……。
列進行に特に問題はなかったようなので、純粋に東待機列に人が集まり過ぎた可能性があります。
イベント終了後に調べてみると、2ちゃんねるのスレッド「西と東どっちに並ぶべきか? その9」には、
初日の西の惨状が広まり、そしてコミックマーケット準備会のツイートは広まらずに二日目には東待機列に人が集中した、という声がありました。
要は、私と同じような人が沢山いたということなのかも知れません。
このスレッドを見ると、二日目は公式のアナウンス通り西待機列の特殊な列形成はなくなり、スムースに入場できていたようです。
そして三日目ですが、私は二日目に企業へのルートが初日とは違って普段通りになっているのを確認し、三日目は西に並びました。 そして今度だけは私の選択は間違いではなかったようで、国際展示場改札を8:07に通過し、東待機列最後尾に並んだのが8:20、そして入場は10:12と速やかに会場入りすることができました。
なお、今回の初日に行われた西待機列での特殊な入場ですが、企業ブースの混雑緩和のために行われたもので、今後も行われる可能性があるようです。 「#C84 反省会ログ - Togetter」にはこうあります。
安田 4階の動線を少し変更しました。これのお陰で4階の中は混雑が緩和されている。逆にエントランスが詰まるような形になってしまった。これからまた改良していきたい。 #c84
かやさんにバトンタッチで企業話題。大規模な動線の変更をおこなった。おかげで四階の「中」は歩きやすくなった。代わりにエントランスが……全体のバランスを改良していく。どこもまんべんなく混んでいる感じにしていきたい。 #C84_反省会
「Twitter / myrmecoleon: かやさんにバトンタッチで企業話題。大規模な動線の変更をおこな ...」より
今後は特殊な入場方法が採られないかを確認するため、コミケ前は「コミックマーケット準備会Twitter」を欠かさずにチェックした方が良さそうです。 コミケ84の初日以降は、このような特殊な入場方法は採られていないようです。
上の地図について詳しく説明すると、コミケ97では国際展示場駅から並ぶ場合、入場券となるリストバンドを事前購入していた人は地図の1のルートで以前は西館待機列だった場所(ここでは「通常待機列」と呼びます)に誘導されました。 そして、リストバンドを事前購入していなかった人は2のルートで東館待機列だった場所(ここでは「東待機列」と呼びます)に誘導されました。 そして、通常待機列に並んだ人は西1・2に向かう場合は3のルートで、西3・4に向かう場合は4のルートで移動します。東待機列に並んだ人は西1・2に向かう場合は5のルートで、西3・4に向かう場合は6のルートで移動します。
ただし、リストバンドを事前購入していても東待機列に並ぶことはできました。そしてツイッター等で人々の入場時間報告を見る限り、コミケ97では東待機列の方が入場時間が早かったようです。 具体的に言うと、私のように8時頃に国際展示場駅に着いた場合、各日10〜15分程度東待機列に並んだ方が入場が早かったと思われます。
なお、上の地図だけを見ると誤解しそうな点について説明します。
なお、コミケ96の入場待機列の整理には大きなトラブルがありました。以下に、簡単にこのトラブルを記録しておきます。
コミケ96・97は四日間、「ビッグサイト西棟・南棟」と「青海展示棟」での分割開催となります。かつてない開催方法で運営側も未経験の部分が大きかったのか、コミケ96では深刻なトラブルが発生しました。
まず、初日・二日目には大きなトラブルは無かったようです。上のグラフを見てもわかる通り普段より入場が15〜20分程度遅いですが、普段東と西それぞれから入場していた参加者が今回は西からのみ入場したわけですから、 予測の範囲内と言えるでしょう。企業ブースは青海展示棟にあったわけですから、単純に西からの入場者が倍になったわけでもないと思われます。
問題は三日目に起きました。上のグラフにあるように私は普段より20分遅くの入場となる程度で済んだのですが、9:05〜10:00頃に到着した方々は列整理の不備により12:25〜12:51頃以降の入場となり、 10:30頃以降に到着した方々よりも入場が遅くなるという状況でした。長時間高熱のアスファルトの上で待機することになった方々からは体調を崩す方が続出し、危篤状態に陥る方もおられたということです。 私の友人もこれに巻き込まれて入場が遅れ、「これまでで最悪のコミケだった」と言っていました。 (参考「3日目の一般参加者入場についてのお詫びと4日目の対応方針」「10:00に並び始めた僕の待ち列記録です」「緊急の救護所で救急救命作業に従事していたものです。」)
以後このようなことが起こらないことを強く望みます。なお、四日目は初日・二日目よりも列進行がやや早く、コミケ95までとほぼ同等の入場時間でした。
会場の工事が続くコミケ98でも同様の列整理の難しさが懸念されていましたが、コミケ98はコロナ禍により中止になりました。
そして、会場の工事が完了したコミケ99(2021年12月30・31日開催)は初めて一般参加のためには事前申し込みによる抽選に当選する必要があるシステムになり、早く来場して行列に並ぶ必要はなくなりました。
大まかに言うと、一般参加者にはアーリー入場枠と一般入場枠があり、アーリー入場枠は7時から列形成、一般入場枠は「A枠」「B枠」「C枠」「D枠」「E枠」「F枠」の6つに分けられ「A枠」は7時30分から列形成、「B枠」は8時から列形成……というシステムでした。
私は初日のみに当選し、9時30分から列形成が始まるE枠でした。10時に開場しましたが列の動きは普段より遅く、私が入場できたのは11時10分でした。
Twitter等での報告を見ても、初日よりも二日目の方が抽選に漏れた人が多かった印象です。
コミケ99と同様、コミケ100(2022年8月13・14日)、コミケ101(2022年12月30・31日)、コミケ102(2023年8月12・13日)でも一般参加には抽選が必要となりました。 コミケ103(2023年12月30・31日)は抽選制ではなくなりましたが、この時の待機列作成方法が今後用いられるかは分かりません。
かつて、「雀聖」色川武大氏(少年マガジンの麻雀漫画「哲也」のモデル)は、こう述べられました。 「麻雀に強くなりたかったら、まず盲牌を覚えることだ」と。 つまり、上手く麻雀をするには常に視野を広く持って卓上を観察しなければならない、そのためには自分のツモなど見ている暇はない、というわけです。 これはコミケのサークル回りにもそのまま言えることだと私は考えます。つまり、こうです。
「サークルを回りたかったら、まず地図を覚えることだ」
無論、完璧に覚えるのは現実的ではないでしょう。しかし、地図を大まかにでも覚えるだけでも、サークル回りは大幅に効率化できます。 たとえば、こんな感じです。「東館の壁はAとシ、島はそれぞれB〜サとス〜ロ。ホールの仕切りがMN、YZ、ネノ、マミ。通常の島のスペースは60まで、 仕切り部分の島は48まで」……たったこれだけのことを覚えるだけでも、全然違うわけです。
行くべきサークルやジャンルの場所を全て覚えるのは、難しいと思います(ちなみに私がチェックしておくサークルの数は、一日30〜150程です)。 それでも、大まかな地図が頭に入っていれば例えば、「まず東5から入ってヒ58b、ト46a、シ10bの順で回って……」とあらかじめ決め、記憶しておくだけで かなり効率的に移動することができるのです。
サークルで本等を買う時、その都度サークルをチェックした地図を鞄にしまい、買い物が終わると取り出してまた次のサークルに向かう…… という人をよく見かけます。 しかし、これも非効率的と言えます。何故なら、そんなことをする必要はないからです。
イベントの前に、サークルをチェックした地図に穴をあけ、紐を通して首にかけられるようにしておきます。
これで、一々地図を鞄にしまったり取り出したりする必要はありません。
首にかける代わりに、この紐を手首に巻いてぶら下げておいても問題ないでしょう。
なお、単に紐を通すだけだと地図が破れやすくなってしまうので、セロテープで補強しておきましょう。
また、さらに効率的にするためには、手の平に「ヒ58b→ト46a→シ10b……」など、スペース番号を書いてしまうのも有効です。 これには上記(1)で述べたある程度の地図の暗記が必要となりますが、できるなら地図そのものを見るよりも更に効率化になります。
各サークルで同人誌を買う時、多くの方が毎回 「サークルの方に購入を告げながら財布を取り出す→財布から代金を取り出す→代金を渡す→(あれば)お釣りを受け取って財布に戻す→財布をしまう」という 過程を繰り返されています。これもまた、時間のロスであると考えます。
私が同人誌を買う時の過程はこうです。「サークルの方に購入を告げる(この時ポケットで代金を丁度握る)→代金を渡す」これだけです。
やり方は簡単なことで、右ポケットに100円玉を、左ポケットに500円玉を大量に入れておいて、
購入を告げながら丁度の金額を握りこむだけです(右利きの場合)。
1000円札は、ウエストポーチを使えば即座に用意できます。
行列を観察していると、一人が購入に大体10〜15秒の時間をかけています。
これは大半が財布を使っているための時間であり、私のように財布を使わなければ購入は5秒以内にすみます。
時たま、10円単位の本等を買う時にだけ財布は出せばよいのです。
ちなみにこのやり方は、長い列に並ばれる方に特にお勧めしたいと思います。 何故なら、例えば後ろに100人が並んでいる状態で自分の買い物を10秒短縮すれば、それは合計では1010秒、つまり約17分の効率化になるからです。 私は滅多に長い列には並ばないのですが、それでもたまに並んだ時に財布の出し入れに手間取っている方を見ると、 準備しておけばいいのに……と思います。
無論、これには事前に相当量の100円玉、500円玉を用意しておく必要があります。私はいつも事前に各60枚ずつ以上を用意しておきますが、 この必要数は人によって差があるでしょう。
最後に。効率化効率化と繰り返してきましたが、それは決してサークルの方や他の一般参加者をぞんざいに扱うということではありません。 常に人との接し方は常に礼儀正しく、失礼のないようにしましょう。また、走ったり人を押しのけたりも当然駄目です。 あくまでもルールとマナーを守って効率化を行いましょう。
コミケには多数の魅力的なサークルが参加しています。そういったサークルの作品をなるべく買い逃さないよう、
カタログのサークルチェックはしっかりとやっておきたいところです。私はこれに毎回約4,600〜5,000分(80時間前後)を費やしています。
無論、どのようにチェックをするかは人それぞれであり、正解というものはないでしょう。
しかし人のやり方を知っておくことにも意味があると思いますので、ここでは私のチェックのやり方について書いてみます。
以下は、具体的なチェック方法です。
まず、カタログは冊子版が先に発売になりますので、購入しサークルをチェックしていきます。 カタログのチェック自体は冊子版よりもROM版の方が効率的にできるのですが、ROM版が出てからチェックを始めるとイベント開始までに チェックが終わらない恐れがありますので、まず冊子版でチェックを進めておきます。 この時にはサークルのウェブサイト等のチェックは行わず、紙面上でのチェックのみに留めます。
興味のあるジャンルしかチェックしないという方もいるかと思いますが、このチェックで興味のないジャンルに 好きな商業作家さんが参加されているのに気づく、といったケースもありますので私は全てのジャンルをチェックした方が良いと思います。
冊子版の一週間後にROM版が発売されますので、そちらも購入し、まずは前回のコミケのデータを移行します。
冊子版でチェックしたサークルの情報をパソコン上のデータに転記していきます。 冊子版でのチェックでの際にはサークルのウェブサイト等のチェックは行いませんでしたが、 ROM版ではそのチェックも容易ですのでこの時に行います。
冊子版でチェックしきれなかったサークルをチェックしていきます。 なお、冊子版は一週間しかチェックしていないので大半のサークルはこの工程でチェックすることになります。
私はこの3・4の工程で、サークルを7種に分類(色分け)しています。a.高い優先度で行きたいサークル、 b.普通の行きたいサークル、c.余裕があれば行きたいサークル、d.新刊が落ちたなどの理由で今回は行かないサークル、 e.サークルカットは上手いものの同人誌にはそれほどの魅力がなく二度と行かなくてよいサークル、 f.イベント会場での購入は諦め書店委託を購入するサークル、g.情報がまだなく後でチェックし直すサークル、です。
これまでにhtml形式で作っておいたお気に入りサークル一覧を見て、1〜4の工程でチェックしてないものがないか 確認します。この工程が必要なのは、以下の理由からです。
1〜5で一通りのチェックは終わりですが、それが終わると再チェックの開始です。 チェックの過程でサークルを7種に分類し、その分類の一つに「g.情報がまだなく後でチェックし直すサークル」があると書きましたが、 それらのサークルに新たな情報が出ていないか、ウェブをチェックしていきます。
このチェックは基本的にコミケ初日の3日前まで繰り返し行っていきます。 3日前になっても情報の更新されないサークルもありますが、そういうサークルも3日前にはチェックを打ち切り、 基本的に「d.新刊が落ちたなどの理由で今回は行かないサークル」に分類します。 何故3日前でチェックを打ち切るのかと言うと、3日前には行くサークルの地図を作り始めないとコミケに間に合わないからです。
私はこのような工程でカタログをチェックしています。チェックのやり方の一例として、参考になれば幸いです。
せっかく買った同人誌を、どう持ち歩くべきでしょうか? いくつかの選択肢があります。
まとめると、肩掛け鞄を基本的に使用し、鞄に入れにくい物に備えて紙袋も用意しておく、というのがやりやすい態勢ではないでしょうか。
リュックサックやキャリーバッグをコミケに持って行くなとは言いませんが、周囲の迷惑にならないように状況をよく見て使いましょう。
ちなみに、Comi-Navi.Comでは『同人誌購入専用バッグ』が、
カウネットでは『コミケ用ミーティングバッグ』
が販売されていましたが、いずれも現在は完売となっています。私も買おうとしたのですが、買えませんでした。
夏のコミケでは、暑さに耐えられず倒れる方が毎年大勢います。 暑さ対策としては、凍らせたペットボトルやゼリー飲料を用意しておくのが特にお勧めです (ただ、ペットボトルを凍らせるのはメーカー非推奨の場合が多いので、自己責任でお願いいたします)。 なお、凍らせた飲料の結露が本を濡らさないように、容器は手拭いで巻いておきましょう。
他、日除けに使う道具として頭から被れる手拭いがお勧めで、汗を拭く道具として手拭いがお勧めです。
また、夏のコミケで暑いからといってTシャツで行くのではなく、袖のあるシャツを着た方が体力の消耗を抑えられるでしょう。
なお、日傘は人混みでは周囲の迷惑になるのでやめましょう。
冬のコミケでは、寒さ対策が必要です。早朝に来場して入場待ちをする一般参加者にとっては特にそうです。 ……が、早朝の寒さに耐えられる格好では、開場後に日中の人混みを重い荷物を持って歩けばむしろ暑くなってしまうでしょう。 そういう意味で、冬の寒さ対策には夏の暑さ対策にはない難しさがあります。
寒くなく、しかし厚着過ぎない恰好を見極めましょう。
傘は人混みでは周囲の迷惑になるのでなるべく避けた方がいいでしょう。
レインコートなら周囲に迷惑も掛かりませんし、鞄ごと着ることで鞄を雨から守ることもできます。
ただし、濡れたレインコートのままで入場し、会場内を歩き回るのは危険極まりない行為ですので、絶対にやめましょう。
濡れたレインコートは脱ぐか拭くかして下さい。
ちなみに、コミケ78まではコミケには傘禁止とも取れる規定(『伸縮性を問わず、30cm以上の長物
』の持ち込み禁止)がありましたが、
コミケ79からは該当の項目が注意書きから削除されています。
なお正確に言うと、コミケ78まで本当に傘が禁止されていたのかと言うと、別にそうではなかったと思われます。
コミケ78までの長い間、『伸縮性を問わず、30cm以上の長物
』が持込禁止物のリストに載っていたのは確かで、
私も何度か傘禁止の話を見聞きしたことはあるのですが(例:「初心者向けコミケ案内」)、実際に傘が取り締まられたケースは私の知る限りありません。
「第3回拡大準備集会 - So-net」でのカタログ担当スタッフ様のコメント
『例えば従来は持ち込み禁止物として30cm以上の長物という項目があったが、傘は30cm以上だし、ノートパソコンだって対角線をとれば30cmを超えてしまう。そこで見直しにより、こういうことをやっては 駄目、という記載に変えた。
』
を見ても、以前から傘の持込みに問題はなかったように思えます。
なお、傘は禁止ではありませんが、使用が制限される場合があるので注意が必要です。列移動中には危険なため基本的には傘は禁止で、時には移動中以外にも人が密集した列では禁止になる場合があります。
コミケはしばしば、登山に喩えられます。暑さ寒さに耐えながら重い荷物を持ち長時間歩くのですから、上記以外にもしっかりとした物を身に着ける必要があります。
例えば、私の友人はサンダルである同人誌即売会(コミケではなくもっと小さなイベント)に行き、人混みで足を踏まれ生爪を剥がされたことがあります。 靴はサンダルではなく運動に適したしっかりとしたものが良いでしょう。
他にも、ある程度の行列に並ぶのならおにぎり等の軽食を持って行けば、ハンガーノックを抑えながら効率的に行動することができるでしょう。
ただし、あまりにも荷物を持ち過ぎれば行動に制約が生じるため、重要な装具を見極めることが大切です。
同人誌即売会には、好きな作家さんにスケッチブックや色紙を渡して、即興で絵を描いて頂くという“スケブ”と呼ばれる習慣があります
(参考:トッププロのスケブ動画「村田雄介さんにスケブをお願いしてみました ‐ ニコニコ動画」※要アカウント)。
これはファンにとっては大変嬉しいものですが、トラブルの元になることもあり、
事実「トラブルが起きたことがあるのでスケブは引き受けない」と明言する作家さんもおられます。
そこでここでは、私の考えるスケブ依頼の際の注意点などを挙げておきたいと思います。
スケブ依頼者の傲慢さに辟易し、スケブを受け付けなくなる作家さんは多いと聞きます。 実際に、スケブを受け付ける作家さんは昔に比べて減ったという言う人もいます。 それは私が困りますので、皆さんには是非とも謙虚な心構えでスケブ道に邁進して頂きたく思います。
いきなり冷たい言い方ですが、作家さんにも色々と都合があり、スケブを依頼しても引き受けて頂けるとは限らないものです。
そもそもスケブを全く受け付けていない作家さんも多いですし、受け付ける作家さんでも体調が悪かったり、
他の依頼者からのスケブで手一杯だったりして断られることは多いです。
スケブはあくまでも作家さんのご厚意によって成り立つ習慣であり、断られるのが普通、引き受けてもらえたらラッキー、
位に思っておいた方が精神衛生上良いでしょう。無論、スケブを断られて文句を言うなど以ての外です。
ちなみに、スケブを断られても「そこを何とか」と食い下がる人を見かけることがありますが、
作家さんにも事情があって断られているのですから、
その事情をどうにかできない限りいくら食い下がっても時間の無駄です。素直にあきらめましょう。
スケブを引き受けるということは、わざわざファンサービスのために時間と手間をかけて頂けるということです。 そういう時は作家さんに感謝し、お礼を言いましょう。 そうしないと作家さんが嫌になって次回からスケブを引き受けて頂けなくなる恐れがあり、私が困ります。
スケブを引き受けてもらえた際、頂けるイラストに物凄い期待をしてしまう方も多いようです。
しかし、冷たい言い方ですが頂ける絵に過度な期待は禁物です。普段は魅力的なイラストを発表されている作家さんでも、
即興でそのレベルのイラストを書くことは困難であり、時には失敗することもあります。
スケブで描いて頂けるのは、基本的にその作家さんの普段のイラストの魅力から何割か引いたものであると考えておき、
絵の出来栄えに文句を言ったりするのはやめましょう。ただ、稀にスケブのイラストの方が普段のそれより魅力的とすら思える作家さんもおられますが。
ちなみに近年は絵を描くのはデジタル専門で、スケブだと普段のように描けない(そのためスケブを受け付けない)という作家さんも増えているようです。
スケブを受け付けている作家さんでも、その受け付け方は様々です。 作家さんの受け付け方に従って、スケブ依頼をしましょう。
よくある受け付け方の一つです。ただ、これには大きく二つの問題があります。
このため、人気サークルはこの方法ではスケブを受け付けないことが多い……と思っていたのですが、近年は大半のサークルがこのやり方になっている印象があり、
コミケの運営側の方針変更がその理由ではないかと考えています。近年(2017〜2018年頃から?)、コミケの運営側はサークル前に同人誌の購入列以外の行列や人だかりができるのを以前より厳しく取り締まっている印象があります。
これ以外のスケブの受付方法はサークル前に人だかりができてしまうことが多く、サークル側がそれを避けるようになったのではないか、というのが私の考えです。
例えば私がコミケ96である作家さんにスケブをお願いしようとしたところ、「14時半頃にまた来てくれれば描けると思います」とのことでした。そしてその時間に再び行ってみると、
「さっきサイン待ちの行列ができてスタッフさんに怒られてしまって、もうサインもスケブもできないことになりました、すみません」とのことでした。
たとえば「13時から受け付け開始」など、時間を決めて受け付ける方法や、「列が捌けたら受け付け開始」「本が完売したら受け付け開始」のように流動的に受付を開始する方法です。
ただ、人気サークルがこの方法を採る場合、受け付け開始が近づいてくると人だかりができ、周囲のスペースの迷惑になることがあります。
なお、「13時から受け付け」と言っていても実は並ぶのは何時からでも良く、13時直前にスペースに行っても既に多数の人が並んでいて実質的に受付を締め切っている、といった場合もあるので注意が必要です。
「○時から受け付けます」と言われた場合は、その時刻までにスペースにつけばいいのかそれとも早く行った方がいいのか確認した方がいいかも知れません。
また、予告した時間にならなくても余裕ができるとスケブの受付を開始される作家さんは少なくないので、その点も注意が必要です。例えば「13時から受け付け」と言われて13時直前に再びスペースに行っても、
「少し前から受け受けを開始して、もう締め切ってしまいました」というケースは結構あります。
(1)で書いたように、恐らくスペース前に人だかりができるのが問題となるため、コミケでは近年はこのやり方を採る作家さんは減少しているように思います。
上の(2)に似たやり方で、やはり周囲のスペースの迷惑になるため、
混雑の激しいコミケではほぼ見かけないやり方です(コミケ以外のイベントではしばしば見かけます)。
なお(2)とは違って先着順ではないので、公平性は高いと言えるでしょう。
(1)で書いたように、恐らくスペース前に人だかりができるのが問題となるため、コミケでは近年はこのやり方は見かけなくなっています。
作家さん側に抽選券を用意するという手間は発生しますが、公平性が高く、周囲との軋轢を生みにくい方法かと思います。
まずは一定数(大概1〜2名程度)からのスケブ依頼のみ受け付けて一度受け付けを締め切り、
それが描き上がったらまた一定数の依頼を受けて……というやり方です。
上の(1)〜(4)で挙げた問題は解決できるのですが、
この受け付け方だとその作家さんにスケブを依頼するにはサークルスペースに度々足を運ばねばならず、
依頼する側にとって負担になる、という問題があります。
ただ、逆に言えばスペースに度々足を運ぶ時間を惜しまない、本当にスケブを依頼したい人にってはありがたいやり方とも言えます。
比較的珍しいと思われますが、こういうやり方を採るサークルもあります。会場で時間を取られることもなく、良いやり方かも知れません。
近年増えているのが、「PIXIV FANBOX」で支援をしているファンのスケブのみを受け付ける、というやり方です。 この受け付け方法の場合、受け付けるタイミングは(2)のような、一定の時刻に受付するというやり方が採られることが多いです。 この場合には、誰でも依頼できる(2)とは違いあまり人だかりもできないためか、コミケの運営側も取り締まっていないように見えます。
スケブを受け付けている作家さんの多くは、なるべく公平に、多くの方のスケブ依頼を受け付けたいと思っておられる……
とある作家さんに伺いましたが、やはり完全に実現するのは難しく、そのために様々な受け付け方法が行われているようです。
いずれのやり方にせよ、作家さんの受け付け方法には従い、無理にお願いしようとするのはやめましょう。
なお、スケブ依頼が多く、全ては受け付けられない作家さんの場合、一度スケブを受け付けた方には
再度スケブ依頼をしないよう自重をお願いしている場合もあります。
私もこの方針には賛成で、一度描いて頂いた方にはなるべく自重して頂いて、より多くの方がスケブを依頼できるようご配慮を頂けると嬉しいと思います。
私も、スケブ依頼の競争の激しい作家さんには基本的に繰り返しスケブを依頼しないようにし、再び頼むにしても3年程度は時間をあけています。
上で述べたようにスケブは通常はイベント会場で即興で描かれるものですが、そうでないものもあります。イベントで入手可能な直筆イラストは以下のように分類できます。
通常のスケブです。色紙に描いて頂く場合もありますが、多くの場合これもスケブと呼ばれます。
イベント会場で依頼を受けて即興で描くのではなく、作家さんがスケッチブックや色紙を持ち帰って描かれるやり方です。
私はこれを「お持ち帰り」と呼んでいます。
作家さん側にとっては負担の大きな受け付け方法ですが、落ち着いて描けるという利点のためか、
この方法でのみスケブを描かれる作家さんも意外とおられます。
この方法の場合、即興では困難な丁寧さでイラストを描いて頂けるケースもありますが、そうでないケースもあり、過度な期待は禁物です。
なお、当初はイベント会場で描かれるつもりでスケブを受け付けられたもののイベント時間内に描き切れず、
「持ち帰って描いてもいいですか?」となるケースも希にあります。
この方法でスケブを依頼する場合、意識しておきたいことが二つあります。
一つは、スケッチブックにしっかりと連絡先、住所を書いておくこと。これは本来でもスケッチブックに書いておくべきですが、特に「お持ち帰り」を依頼する場合には忘れないようにしましょう。
もう一つは、この「お持ち帰り」にはかなりの時間が掛かるケースがあること。私の場合、これまでに13人の作家さんに「お持ち帰り」を
お願いしたことがあるのですが、うち4人は数日程度でご返却頂き、2人は約2か月で返却、1人は約3か月で返却、1人は約10か月で返却、
1人は約1年で返却、1人は約4年で返却、1人は約5年半で返却、1人は2014年5月から待っている状態です。
そしてあと一人は、8年3か月待ったところでキャンセルされました(このケースではお送りしていた返信用封筒と色紙すら返却頂けず、驚きました)。
繰り返し鑑賞したいスケッチブックを長期間預けるのは困る方が多いかと思いますので、「お持ち帰り」をお願いする場合、
新品のスケッチブックか色紙で依頼した方が良いかもと思われます。
これはもうスケブとは言えないという方もおられると思いますが、イベントに作家さんがあらかじめイラストを描いた色紙を持参し、
それを希望者に抽選等で配布するか、あるいは定額で頒布するか、オークションをして勝利者に渡すというものです。
私はこれを「持ち込み色紙」と呼んでいます。頒布物は持ち込み色紙のみ、というサークルもあります。
スケブは、最初に述べたようにスケッチブックか色紙のいずれかで依頼します。これらにはどういう違いがあるのでしょうか。
持ち歩きや保管が容易。鑑賞や展示には不便。絵が色紙に比べて整っている場合がある(恐らく色紙だと下書きがしにくいため)。
持ち歩きや保管には不便。鑑賞や展示が容易。スケブを受け付ける作家さんでも、色紙だと断られる場合が多い。逆にスケッチブックに描く場合には鉛筆書きだが、色紙に描く場合にはペン入れをする作家さんも時々おられる。
基本的には、スケブはスケッチブックにお願いするのが無難かと思います。
常にイラストを展示しておきたいような作家さんの場合には、色紙でお願いするのも良いかも知れません。
ただし色紙だと断られる作家さんも多いので、その場合でもスケッチブックも持って行った方が良いと思われます。
なお、時として単なるペラ紙でスケブ依頼をしようとする方もおられるようですが、イベント会場にはペラ紙を置いてイラストを描くための机はなく、
そういう依頼はまず引き受けて頂けないと聞きます。ちゃんとスケッチブックか色紙を用意しましょう。
スケブを依頼する際には、二つのものを用意しておきましょう。 一つは、上で述べたスケッチブックか色紙。もう一つは、リクエストです。
スケッチブックは、大きすぎるのも小さすぎるのも良くないと言われます。
私が伺ったところでは、A5〜A4位が描きやすいという作家さんが多いとのことでした。
色紙についても、大体同様のサイズが良いのではないでしょうか。
また、100円ショップで売っているようなスケッチブックは紙質の悪さや薄さからやめて欲しいという作家さんも多いようです。
スケッチブックでも色紙でも、紛失や受け渡しのトラブルを避けるために連絡先や名前を書いておきましょう。
リクエストは、その作家さんに描いて頂くイラストの内容です。
その作家さんが普段描き慣れているキャラクター等にするのが通常です。
作家さんが知らないようなキャラクター等をリクエストしても、まず描いて頂けないでしょう。
また、その他の要素(例えば複数キャラクターのリクエスト、キャラクターの髪形や表情の指定など)のリクエストは拒否される場合も多いようですが、作家さんによっては引き受けて頂ける場合もあります。
どの程度のリクエストまで受け付けるかは作家さん次第ですので、無理強いにならない範囲で駄目元でお願いしてみるのは別に問題ないのではないでしょうか
(逆に私は一度、スケブをお願いした作家さんから二人のキャラクターのリクエストをリクエストされたこともあります)。
また逆に、リクエストなしでのスケブ依頼をするのも別に悪いことではないです……何を描かれても知りませんが。ちなみに以前、「何でもいいですとスケブを頼まれると、いつもウンコでも描こうか迷う」というようなことを書いている作家さんがおられました。
まず、ウェブサイトやブログ等でスケブの受け付け方を告知しているサークルもあります。その場合、それに従えば問題ありません。 問題は、スケブの受け付け方が分からないサークルの場合です。
以前は「まず基本的に、サークル側が忙しい(行列ができている)時にスケブを依頼するのは避けましょう。(略)」と書いていたのですが、 今は行列ができている時でもスケブを受け付けているケースが増えています。忙しそうな相手にも、言えるときに行ってみた方がいいと思われます。 後で受け付けますと言われたら、また後で行ってみましょう。
基本的には、スケブは同人誌を買ってお願いするものです。しかし、上で述べたように混んでいる時にはスケブ依頼が難しい場合もあり、
そうなると同人誌を買うのとスケブを依頼するのは別の時ということになって作家さんを不愉快にさせたり、スケブを断られたりする恐れがあります。
私がお話を伺ったある作家さんは、自分自身はスケブだけの依頼でも不快ではないとした上で、
同人誌購入とスケブ依頼が同時ではない場合には
「先ほど新刊買わせていただきましたが、お忙しそうだったので改めて伺いました」
などと説明することで、スムースに依頼できるのではないか、と仰っていました。
ちなみに、「転載はどこまで許せる?スケブのマナーは?今年の同人誌の販売数は?『絵師白書2012』公開」
にあるアンケートによれば、「購入していないのにスケブを頼む」のを許容範囲とする方は、18%だそうです
スケブ依頼の際に、何時に回収すればよいのかを確認し、それに従いましょう。私の経験では早い時で30分程度、 遅い時では4時間後あるいは閉会間際に取りに来るように言われることが多いです。
それを無視して早く回収に行っても作家さんが困りますし(頻繁な催促は描き手側にとっての悩みの一つだそうです)、 逆に回収に行くのが遅すぎても作家さんは撤収できず、困る場合があります。
ちなみに、サークル撤収までにスケッチブックが回収されなかった場合、以下の対応がとられるようです。
このようなことにならないよう、スケッチブックは所定の時間に回収しましょう。
なお、スケブを描くところをじっと見られるのを嫌がる作家さんもおられるようですので、 その場で描き上がりを待つのはやめた方が良いかも知れません。
スケブを描いて頂くには、上で述べたように作家さんのご厚意と幸運が必要であり、その分描いて頂けた時の喜びは何物にも代えがたいものだと思っています。 ここでは、私がこれまでに頂いた中でも特に嬉しかった・思い出深いイラストのうち数点を、作者様にご了承の上で公開します(掲載確認の際の行き違いや考えの変化等がありましたら、ご連絡いただければ掲載を取りやめます)。 掲載は基本的に古い順ですが、一人の作家さんに複数のスケブを頂いた場合、ひとまとめにしています。
冬目景様から頂いたスケブです。 (参考:冬目景様の97年のスケブ) |
空木朔子様(PIXIV)から頂いたスケブです。 |
乙一大弓冬様から頂いたスケブです。 |
中村哲也様(風読亭)から頂いたスケブです。
大好きな『風読』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。 |
Moo.念平様から頂いたスケブです。幼いころ夢中になった『あまいぞ!男吾』のイラストを描いて頂き、感激でした。 |
赤井里実様(赤井里実ブログ 赤い木の実)から頂いたスケブです。 |
藤原カムイ様(KAMUI`S NOTE)から頂いたスケブです。 |
武内崇様(竹箒、TYPE-MOON)から頂いたスケブです。 |
治島カロ様(PIXIV)から頂いたスケブです。2001年のコミティアでお願いして描いて頂きました。 |
伊藤真美様(バロッカ)から2001年10月28日、コミックレヴォリューションで頂いたスケブです。 |
小梅けいと様(原典皆既)から頂いたスケブです。 |
かまあ〜様(-man-万化-ge-)から頂いたスケブです。 |
kashmir様(ロウライフ)から頂いたスケブです。 |
亜方逸樹様(逸樹画店、Q−X)から頂いたスケブです。 |
大岩ケンジ様(大岩ケンジ 公式サイト・STUDIO 3RD GORO)から頂いたスケブです。
大好きな『NHKにようこそ!』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。 |
なかばやし黎明様から頂いたスケブです。 |
犬江しんすけ様(ジンガイマキョウ、第四学区)から頂いたスケブです。 |
わらいなく様(PIXIV)から頂いたスケブです。 |
藤田香様から頂いたスケブです。 |
黒銀様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
うらび様(PIXIV)から頂いたスケブです。 |
さとPON様(PIXIV)から頂いたスケブです。 |
亜桜まる様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
いのうえ空様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
騎崎サブゼロ様(土に還る)から頂いたスケブです。 |
椋本夏夜様(椋本工房)から頂いたスケブです。 |
Riv様(SOLOIST)から頂いたスケブです。 |
村田雄介様(Twitter)から頂いたスケブです。大好きな『ワンパンマン』のキャラクターを描いて頂き感激でした。
こんな異常なシチュエーションでも、まあこのキャラなら、と納得できてしまうのは卑怯です。 |
麻生シン様(鳩血)から頂いたスケブです。 |
志村貴子様(Twitter)から頂いたスケブです。
10年以上愛読してきた『放浪息子』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。 |
KRSG様(死んでいるのか生きているのか)から頂いたスケブです。
大胆な描線に目を奪われる、印象的なイラストです。 |
ぴんくぼーる様(PIXIV)から頂いたスケブです。
黒が大胆に塗られた、印象的なイラストです。こういう、はっきりした濃淡で描かれた絵は大好きです。 |
たくみ様(くろたま)から購入した/頂いたイラストです。 |
平田雄三様(平田雄三の部屋)から頂いたスケブです。
大好きな『もぎたて! 半熟メイド』のイラストを描いて頂き、感激でした。 |
shri様(煩悩ストリーム)から頂いたスケブです。
スケブに彩色をして下さる作家さんは時々いらっしゃいますが、このイラストは兎に角彩色の仕方が大胆で、
こんな描き方ができるのかと感嘆しました。 |
にゃけ彦様(猫珠工房)から頂いたスケブと色紙です。 |
kwkm様(KWKM室温27度)から頂いたスケブです。 |
もりやあこ様のイラストです。これは正確にはスケブではなく上で書いた「持ち込み色紙」で、イベント会場でオークション形式で頒布されたものを落札しました。 |
嵐月様(Twitter)から頂いたスケブです。
穏やかな表情ながら眼力が印象的な、素晴らしいイラストです。2009年に初めてc.c.の同人誌を購入して以来ずっと大好きだった嵐月様のイラストを頂くことができて感激でした。 |
後に「ソウナンですか?」のヒットで有名になったさがら梨々様(Twitter)から頂いたスケブです。
大好きな「宇宙人ですが地球に落っこちました」のキャラクターを描いて頂き、感激でした。 |
もねてぃ様(PIXIV)から頂いたスケブです。 |
中島鯛様(Multi-Mix Homepage)から頂いたスケブです。
『ここは、冒険者の酒場』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。
ちなみに、作品は「ファンタジアBeyond | ここは、冒険者の酒場」でお読みいただけます。 |
夏彦様(PIXIV)から頂いたスケブです。 |
水口鷹志様(PIXIV)から頂いたスケブです。 |
2様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
SAVAN様(INNOCENT WORKS)から頂いたスケブです。
大好きな『鳳学園執行部』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。鉛筆描きながら、丁寧に濃淡がつけられた端正なイラストです。 |
つなぎ様(PIXIV)から頂いたスケブです。 |
成家慎一郎様(PIXIV)から頂いたスケブです。大好きな『ラパス・テーマパーク』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。彼女のエロ恰好良さが伝わってくる、大好きな一枚です。 |
白狼様(白狼島)から頂いたスケブです。
大好きな『白い魔女』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。精悍な表情が印象的なイラストです。 |
neropaso様(Twitter)から頂いたスケブです。
手間のかかる細かい衣装まで丁寧にペン入れをして頂き、感激でした。
neropaso様はスケブをまとめた同人誌を出されるほどスケブに力を入れておられ、このスケブもまさにその力の入れようを窺えるスケブとなっています。 |
会帆様(PIXIV)から頂いたスケブです。 |
綱島志朗様(Twitter)から頂いたスケブです。10年近く愛読してきた「ジンキ」シリーズのキャラクターを描いて頂き、感激でした。 |
よもさか様(Twitter)から頂いたスケブです。
線の数がそこまで多いわけではありませんが、しっかりと描かれた完成度の高いイラストです。 |
くぉ様(Twitter)から頂いたスケブです。
大好きな『セーラー服とドラゴン』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。 |
橋口たかし様(橋口たかし様のアシスタント集団「ハシスタント」のPixiv)から頂いたスケブです。連載開始当初から最後まで愛読した『焼きたて!じゃぱん』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。
一発描きながら流石の上手さで、熟練の技量を感じさせます。 余談ですが、橋口様がコミケ94に参加され、ご自身のヒット作『焼きたて!!ジャぱん』の成人向け同人誌を頒布されたことはコミケ当日にウェブで話題になり(参考:「焼きたてジャパンの作者本人の焼きたてジャパン本(エロ)が出てるの…なにそれ……」)、 その同人誌はしばらく中古市場でかなりの高値で取引されていました。 しかし、橋口様がコミケ94で『焼きたて!!ジャぱん』の成人向け同人誌を頒布されることは、コミケカタログから得られる情報を辿っていけば事前に分かることでした。 私はコミケカタログを見て橋口様のコミケ参加に気付き、コミケの約2週間前にご本人に質問しその同人誌が出ることを告知頂きました。 コミケカタログをしっかりチェックすることは大切です。 |
無望菜志様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
阿佐ヶ谷みなみ様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
皆川史生様(RGB230)から頂いたスケブです。 |
篠房六郎様(Twitter)から「お持ち帰り」で描いて頂いたスケブです。 |
平つくね様(ROUTE1)から頂いたスケブです。 |
レフトハンド様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
ぬじま様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
最新の更新で掲載させて頂いたスケブです。こちらのスケブは、次回更新で上の時期別の表示の中に溶け込ませる予定です。
しーめ様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
モグモ様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
ひらく椥様(Twitter)から頂いたスケブです。 |
七ツマカ様から頂いたスケブです。 |
どうですか! 素晴らしいものでしょう! 本当はこれまでに頂いたスケブを全て公開したい位なのですが、このページをスケブで埋め尽くしてしまうのもどうかと思い、自重しました。
ちなみに、私はこの記事の作成にあたり118人の作家さんにスケブの公開について伺い、その結果は以下の通りでした。
私が初めにイメージしていたよりも、スケブの公開を歓迎される作家さんは多いようでした。
私は上で述べたように、もっともっといろいろな方のスケブが見たいと思っています。
これをご覧の皆さんも、是非スケブの公開についてご一考頂ければと思います。
法律的に言うなら、自分が所有するイラストの公開は自由と考えられます(公表権)。
※但しウェブでの公開の場合は複製の公開となりますので、目録的な低解像度の複製公開は可能ですが、画集に収録できるような高解像度の複製公開は無許可では認められないようです(参考:「所有権等との調整を図られた利用:美術の著作物等の展示に伴う複製」)。
しかしながら、現実にはスケブの公開を望まない作家さんもいます。
作家さんのご厚意で頂いたスケブで作家さんに不都合は発生するのは悲しいので、私はスケブの公開については問題がないか作家さんに確認した方がよいと考えています
(本稿で公開しているスケブは、全て確認の上で公開しています。ただ、掲載確認の際の行き違いや考えの変化等がありましたら、ご連絡いただければ掲載を取りやめます)。
ところで、私は同時に、もっとスケブは公開されてもいいのではないか、と思っています。 作家さんが即興でイラストを描くというのは立派な「芸」であり、私は見事な芸をもっともっと見たいと考えるからです。 より分かりやすく言えば、せっかくのイラストを一人しか見られないのは勿体ない、と思うわけです。 無論、作家さんが公開を嫌がる場合は仕方ないのですが、 スケブを描かれた作家さんがその場で写真を撮って自らのTwitter等で公開したり、 スケブを頂いた人が作家さんの了承を得た上で自サイトで公開したりすることはもっともっと増えていいのではないか、と私は思います。
コミケには、ほとんど知られていない、それでいて重要なテクニックがありました。それは、東館と西館を短時間で行き来できるショートカットです。 この経路は長い間全くと言っていいほど知られていなかったのですが、コミケ78頃からコミケスタッフの方々によって徐々に広められ、 コミケ81では「おすすめルート」として大々的に広められました(それでもまだ空いていましたが)。
それは、図にするとこのようなショートカットです。
通常は二階に上がって連絡通路を通って東館と西館を行き来します(図の青と緑の経路)。
しかし、そのような遠回りをせずとも一旦館外に出て、道路を通って館内に入り直せば(図の赤の経路)大幅に移動時間を短縮できるのです。
私が計った限りでは、連絡通路を通ると東西のホール館の移動はすいている時で大体7分半〜8分半程度かかるのに対し、
ショートカットだとこれが3分程度、さらにコミケ81以降可能になったショートカットのショートカットだと2分強で済みます。
注意しなければならないのは、このショートカットは開場後しばらくしなければ使えないことです。
以前は入場がフリーになる12時以降でないと使えませんでしたが、おすすめルートとして広められた現在では11時半位には使えるようになっているそうです。
(参考:「コミケ82三拡不完全レポート-今日の言わせれ」)
なお、コミケ85の3日目では11時10分にはこのルートが使えるようになっているのを確認しました(但しその時点ではショートカットのショートカットは使えませんでしたが)。
この日入場がフリーになったのは確か11時30分頃でしたが、入場がフリーになる前にこちらのルートを開放してしまって大丈夫なのでしょうか。
なお、このショートカットはコミケ81から使えるようになったと思っておられる方も多いようですが、そうではありません。
少なくとも2002年1月に発売された雑誌にはこのショートカットが紹介されていますので、
コミケ61の時点ではもうこのショートカットは可能だったことになります。
私はその本でこのショートカットを知り、次のコミケから使うようになったのですが、その頃から長い間、
この経路はほとんど誰も使わないまさに秘密の通路でした。
私はいつもこの通路を使っていましたが、
連絡通路が満員でもこちらの経路は東西間を移動する間にすれ違う人が一人もいなかったりするほどの空き様で、
私はよく「この通路は本当に使っていいものなんだろうか?」という不安に駆られたほどだったのです。
コミケスタッフの方々によってこの経路がコミケ81で一気に「おすすめルート」としてピックアップされたのは、
茶畑相談役様の「[C81]コミックマーケット81(2011冬) 3日目反省会レポート | 橋本充電中」によると『周囲の企業・警察と話をして、新ルートを使えるようになった
』
ためのようです。おそらく、長い間この便利な経路が広められてこなかったのは、そのあたりに問題があったからなのでしょう。
逆にこれからは、広くこの経路が推奨されていくのかも知れません。
それでもまだ当面は、この経路は空いた使いやすい経路であり続けると思います。
ご存じなかった方は、是非この経路を使ってみて下さい。
なお、上でリンクした茶畑相談役様の記事には別アングルからこのショートカットを解説した図がありますので、こちらの図が分かりにくかった方はそちらをご覧ください。
2018年11月18日追記……その後このショートカットの利用者は増え続けていき、とうとうコミケ94でこのルートの渋滞を確認しました。その時このルートでの移動には13分10秒もかかり、これなら通常のルートを使った方が早いでしょう。 コミケ94でもこのルートが混んでいない時もありましたが、今後はショートカットを使わないという選択肢も検討に入れるべきと思われます。
2024年3月23日追記……ここ数回のコミケでは、この経路は西館から東館に移動する際の正規ルートとなっています。