私設コミックマーケット対策委員会

 私は、ビッグサイトでコミックマーケット(コミケ)が開催されるようになってから、その全ての開催日に参加しています。 言わば、ビッグサイトコミケ皆勤賞。 これだけだけ参加していると、さすがにある程度はコミケに慣れてきたつもりです。 そこでこのページでは主に一般参加者向けに、私なりのコミケの歩き方を記録していきます。 なお、このページは毎年2回、コミケ後に更新しています。

目次

第一章 - 東西どちらに並ぶ? 入場待機列の選び方

 コミケに一般参加するにあたり、東館と西館のどちらの待機列に並ぶべきか?は誰もが気にするところでしょう。
 この正解は時期とともに変化しており、必ずしもこれだというものはありません。 コミケ72〜77では可能ならば東館の待機列に並ぶのが、 コミケ78〜95ではコミケ84の初日を除き西館の待機列に並ぶのが適切だったと思われます。 しかし、コミケ96は史上初の四日間開催、しかも会場を分散しての開催となります。もはや並ぶのは「東西どちら」ではないのです。 自分の目当ての会場が空いていることを祈りましょう。

コミケ入場待ち時間サンプル

 これは、コミケ72〜95の、私と友人の会場到着時刻から入場時刻までを分単位で記録したサンプルをグラフにしたものです。 1ピクセルが1分となっています。

コミケ72〜77について

 コミケ72〜77において東か西かを考える際に、このサンプルで特筆すべき事例は二つあります。
 一つ目は、コミケ74の二日目です。この時は、私と友人が8:29に国際展示場駅の改札を出て、それぞれが東と西に分かれて並びました。 そして、東での入場時間は10:31、西では11:00と大きな差ができました。
 そして二つ目は、コミケ77の二日目です。この時は、私が8:12に国際展示場駅の改札を出ると、既に東館の待機列は封鎖済みで 西館の待機列に並ぶしかなく、結局入場は10:33となりました。 しかし、私の友人が9:20に国際展示場の改札を出た時には東館の待機列は開放されていて、 こちらに並んだ友人は10:15に入場できたのです。何ということでしょう。  (ちなみに、「コミケ77 2日目 2ちゃんねる実況 まとめ:【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)」によると、 この日は東館の待機列は、6:10頃には封鎖されていたようです。 遅れてきた友人がこの時東待機列に行けた理由は不明です。)

 通常の連絡通路を通る場合、東館〜西館の行き来には短くて3分15〜30秒程度かかります。上のケース以外にもいくつか同様の事例はあり、 これらから考えるに、たとえ最初に行きたいのが西館であるとしても、可能ならば東館の待機列に並ぶのが良いということになるでしょう。
 とは言え、東館の待機スペースは西館のそれよりもはるかに狭く、上の例のように早々に閉鎖されてしまうことも多々あります。 ですので、あくまでも東が選択可能であるならば、の話ですが(追記1)。

 なお、この待機について他に覚えておくべきことを簡単に挙げておきます。

 さて、上で触れた遅滞入場ですが、西館の待機列でしばしば行われる、入場にかかる時間を大幅に遅らせる入場のやり方に対して私が勝手に付けた呼び名です。 初日と二日目の西館ではしばしばこれらによる入場の遅滞が行われ、開場から入場までにかかる時間が通常のほぼ2倍になります。 上のグラフを見ると、時々突出して西での入場が遅くなっているのが分りますが、これらはいずれもこの遅滞入場によるものです。
 どうしてこのような入場方法がとられるのか私には分りません。正直なところ一般参加者への嫌がらせとすら思えてしまいますが(追記2)、 コミケスタッフの方々も徹夜組を減らすために『どうすればあとから来ても満足させられるか。家で朝食を食べてから来ても、10時半にはお目当てのサークルにつけるようにしたい。』(「コミックマーケット79(2010冬) 3日目反省会レポート 橋本充電中」より) と述べておられますので、無意味に入場を遅らせているわけではないようです。 いずれにせよ、これに当たると売り切れの早いサークルでの本等の購入は一気に難しくなります。

 なお、若干批判的なことも書きましたが、私はコミケのスタッフの方々は全体的には大変よく仕事をされていると思っています。 そもそも、ビッグサイトでコミケが開かれるようになって数回は、三日目には6時頃に会場に到着して入場は大体10:50前後で、 それより会場到着が1時間遅くなるごとに入場が10〜15分遅れる感じでした (ただ、これは東館待機列の話で、西館待機列はもっと状況が良かったようです。また、回によっても当然ばらつきがあります)。 それを考えれば、三日目に8時半に会場に到着しても大体10時半までに入場できる現在は夢のような環境です。
 スタッフの方々の様々なご尽力に、深く感謝します。

コミケ78〜83について

 さて、上記コミケ72〜77についての部分が、この記事を初公開したコミケ77終了時に私が書いた話でした。

 しかし最初に述べたように、コミケ78以降は待機列の作り方がこれまでとは変わっています。 コミケ78のカタログに『北駐車場が閉鎖された代わりに東駐車場が拡張されたことにより、一般参加者待機列を中心に大きな変更があります』とあるように、 東館待機列のスペースが広くなり、より多くの人々を収容できるようになりました。 これによって、これまでのような「人が一杯になったから東待機列はもう締め切り」という事態は発生しにくくなり、 逆に言えば「並べる人の数が少ないから並べれば早く入場できる」という東館待機列の特徴が薄まったと思われます。
 事実、茶畑相談役様の『コミックマーケット78 3日目反省会レポート』には、こうあります。

東駐車場が4倍の広さになった。(略)今までの3倍以上の人が東へ行き、西側の行列が短くなった。

コミックマーケット78 3日目反省会レポート 橋本充電中」より

 コミケ78〜83で特筆に値するのが東に並んだコミケ78の2日目の入場の遅さと、逆に西に並んだコミケ79の2日目の驚くべき入場の早さです。 これはまるで、これまでの東と西の入場速度が逆転したかのような違いです。
 また、東西に分かれて並んだコミケ79の3日目のそれぞれの入場時間を比較しても、明らかに西が優位となっています。 私が建物に入れた時間を全て比較しても、これまで最速で入場できたのは初日では西に並んだコミケ82(10:05)、 二日目では西に並んだコミケ83(9:57)、三日目では西に並んだコミケ81(10:10)と、 コミケ78以降の西館待機列での入場の早さは際立っています。

 西館待機列から入場して東ホールに直行する場合、大体3分15〜30秒程の時間がかかります (ただし9:58に入場できたコミケ81の二日目は東ホールに入場できたのは10:08、同じく9:57に入場できたコミケ83の二日目では10:05でした)。 それを考慮しても、現在の西館待機列の入場の早さならたとえまず行きたいのが東館であるとしても西に並んだ方が良い、コミケ83までではそう言っていいでしょう。
 ……ただし、コミケ83の三日目に東館待機列を試した際には、コミケ78〜81で試した時よりもかなり早いペースで入場できたのは事実です。 これは列形成の仕方か何かが変わったためである可能性があり、毎回このペースでの入場が可能なら、 東西間の移動時間を考慮すればまず東館に行きたいのなら東に並んでもあまり違いはないことになります。 ただ、本当に東館待機列がそこまでスムースになったか判断するにはデータ不足ですが。

 なお、上で触れた遅滞入場については、コミケ76を最後に見かけなくなっています。コミケ78から西館待機列で並ぶ人数が減ったため、行う必要がなくなったのかも知れません。

 なお、念のためここで書いておきますと、徹夜での行列は絶対に駄目です。きちんと4:30以降に来場しましょう。 あともう一つ言わせて頂くなら、同様にフライング行列も絶対に駄目です(参考:『フライング- コミケ同人用語の基礎知識』)。 私はこれらの行為を行う人々がありとあらゆる苦しい病気にかかってみじめに衰弱し、コミケに参加できなくなることを祈っています。

コミケ84で私に起きたこと

 初日の私は国際展示場改札を8:19に通過し、西待機列最後尾に並んだのが8:35でした。ここ数年のデータからすれば、 10:10頃には入場できそうです。 しかしこの時は列の動きが異常に遅く、私が入場できたのは10:51でした。 どうやら今回は、これまでは西館に入場する前に分離していた企業ブースへ行く人々を一緒に西館に入場させ、西ホールに入る直前で分離させるように変更したことで西館に人が溢れて列が渋滞してしまったようでした。
 コミックマーケット準備会twitterにはこうありました。

コミケ84では1日目のみ、西4階企業ブースへの入場方法が従来とは大きく変わります。スタッフの誘導及び案内看板をよく確認し指示に従って下さい。 また、一部の出展企業の行列最後尾に並ぶのに、スロープ経由で西4階から屋外展示場へ誘導される場合があります。混雑緩和へのご協力をお願いします。

Twitter / comiketofficial: コミケ84では1日目のみ、西4階企業ブースへの入場方法が従来 ...」より

 このツイートをコミケ終了まで知らなかった私は、初日の結果に愕然としました。 「明日も同じ入場方法が採られるのかな? だとしたら、とても西には並べないなぁ……」
 私は迷った末に、二日目は東に並ぶことにしました。しかし、これも大失敗でした。

 二日目の私は国際展示場改札を7:28に通過し、東待機列最後尾に並んだのが7:55、そして結局入場できたのは10:50でした。 コミケ83のデータからすれば、10:20頃には入場できるのではないかと思っていたのですが……。 列進行に特に問題はなかったようなので、純粋に東待機列に人が集まり過ぎた可能性があります。
 イベント終了後に調べてみると、2ちゃんねるのスレッド「西と東どっちに並ぶべきか? その9」には、 初日の西の惨状が広まり、そしてコミックマーケット準備会のツイートは広まらずに二日目には東待機列に人が集中した、という声がありました。 要は、私と同じような人が沢山いたということなのかも知れません。 このスレッドを見ると、二日目は公式のアナウンス通り西待機列の特殊な列形成はなくなり、スムースに入場できていたようです。

 そして三日目ですが、私は二日目に企業へのルートが初日とは違って普段通りになっているのを確認し、三日目は西に並びました。 そして今度だけは私の選択は間違いではなかったようで、国際展示場改札を8:07に通過し、東待機列最後尾に並んだのが8:20、そして入場は10:12と速やかに会場入りすることができました。

 なお、今回の初日に行われた西待機列での特殊な入場ですが、企業ブースの混雑緩和のために行われたもので、今後も行われる可能性があるようです。 「#C84 反省会ログ - Togetter」にはこうあります。

安田 4階の動線を少し変更しました。これのお陰で4階の中は混雑が緩和されている。逆にエントランスが詰まるような形になってしまった。これからまた改良していきたい。 #c84

Twitter / uragaki: 安田 4階の動線を少し変更しました。これのお陰で4階の中は混 ...」より

かやさんにバトンタッチで企業話題。大規模な動線の変更をおこなった。おかげで四階の「中」は歩きやすくなった。代わりにエントランスが……全体のバランスを改良していく。どこもまんべんなく混んでいる感じにしていきたい。 #C84_反省会

Twitter / myrmecoleon: かやさんにバトンタッチで企業話題。大規模な動線の変更をおこな ...」より

 今後は特殊な入場方法が採られないかを確認するため、コミケ前は「コミックマーケット準備会Twitter」を欠かさずにチェックすることが一般参加者の義務になりそうです。

コミケ85〜95の状況と以後の見通しについて

 これらの時にはコミケ84の初日のような特殊な入場方法は採られず、速やかに入場できました。特にコミケ85の三日目の列進行の早さはこれまでで最高で、 これほど早く入場できるなら徹夜来場のメリットもほとんどないと言えるのではないでしょうか。
 これもコミケスタッフの方々の尽力によるものなのでしょう。

 そして、コミケ96は史上初の四日間開催、しかも会場を分散しての開催となり、入場までにかかる時間を予測するのは全く不可能です。無事に入場できることを祈ります。

追記1

 この部分については、元コミケスタッフの太田たこす様より『コミケ入場列、「東が良い」と言えない理由-今日の言わせれ』というご意見を頂きました。 ただ私には正直なところ、氏が指摘されるような事態が発生する可能性がどれだけあるのか疑問に思えます。(→コミケ72〜77についてに戻る)

追記2

この部分についても、太田様の上記記事でご意見を頂きました。要約すると、

……とのことです。氏の記事のコメント欄にも書かせて頂きましたが、1については遅滞入場が実施されているのを私が見た時に限って 入場にかかる時間がほぼ2倍になっている以上、容易には納得できない説明です。
 2については、確かにそういうことはあり得ると私も思います。 ただ、そうだとしても「なぜ通常の入場速度か、その半分の入場速度かの二択しかないのか? 混雑状況に合わせて入場速度を調整しているのなら、 それらの間の入場速度もあり得るのではないか?」といった疑問はあります。(→コミケ72〜77についてに戻る)

第二章 - サークルの効率的な回り方

 コミケには色々な楽しみ方があります。お目当てのサークル、あるいはジャンルのみを回ってさっさと帰るのも一つの考え方でしょう。 しかし、コミケには無数の面白い作品があるわけで、そのような回り方ではそれらの多くを見逃してしまう可能性があるのもまた事実です。 あるいは、単純に回りたいサークル、ジャンルが多いという方もおられるでしょう。 そういう方にとっては、いかに効率的にサークルを回るかが大変重要になってきます。
 ここでは、そのような方のために、私が考える効率的なサークルの回り方を紹介したいと思います。

地図に時間を取られない(1)

 かつて、「雀聖」色川武大氏(少年マガジンの麻雀漫画「哲也」のモデル)は、こう述べられました。 「麻雀に強くなりたかったら、まず盲牌を覚えることだ」と。 つまり、上手く麻雀をするには常に視野を広く持って卓上を観察しなければならない、そのためには自分のツモなど見ている暇はない、というわけです。 これはコミケのサークル回りにもそのまま言えることだと私は考えます。つまり、こうです。

「サークルを回りたかったら、まず地図を覚えることだ」

 無論、完璧に覚えるのは現実的ではないでしょう。しかし、地図を大まかにでも覚えるだけでも、サークル回りは大幅に効率化できます。 たとえば、こんな感じです。「東館の壁はAとシ、島はそれぞれB〜サとス〜ロ。ホールの仕切りがMN、YZ、ネノ、マミ。通常の島のスペースは60まで、 仕切り部分の島は48まで」……たったこれだけのことを覚えるだけでも、全然違うわけです。

 行くべきサークルやジャンルの場所を全て覚えるのは、難しいと思います(ちなみに私がチェックしておくサークルの数は、一日30〜150程です)。 それでも、大まかな地図が頭に入っていれば例えば、「まず東5から入ってヒ58b、ト46a、シ10bの順で回って……」とあらかじめ決め、記憶しておくだけで かなり効率的に移動することができるのです。

地図に時間を取られない(2)

 サークルで本等を買う時、その都度サークルをチェックした地図を鞄にしまい、買い物が終わると取り出してまた次のサークルに向かう…… という人をよく見かけます。 しかし、これも非効率的と言えます。何故なら、そんなことをする必要はないからです。

 イベントの前に、サークルをチェックした地図に穴をあけ、紐を通して首にかけられるようにしておきます。 これで、一々地図を鞄にしまったり取り出したりする必要はありません。 首にかける代わりに、この紐を手首に巻いてぶら下げておいても問題ないでしょう。
 なお、単に紐を通すだけだと地図が破れやすくなってしまうので、セロテープで補強しておきましょう。

 また、さらに効率的にするためには、手の平に「ヒ58b→ト46a→シ10b……」など、スペース番号を書いてしまうのも有効です。 これには上記(1)で述べたある程度の地図の暗記が必要となりますが、できるなら地図そのものを見るよりも更に効率化になります。

財布は使わない

 各サークルで同人誌を買う時、多くの方が毎回 「サークルの方に購入を告げながら財布を取り出す→財布から代金を取り出す→代金を渡す→(あれば)お釣りを受け取って財布に戻す→財布をしまう」という 過程を繰り返されています。これもまた、時間のロスであると考えます。

 私が同人誌を買う時の過程はこうです。「サークルの方に購入を告げる(この時ポケットで代金を丁度握る)→代金を渡す」これだけです。 やり方は簡単なことで、右ポケットに100円玉を、左ポケットに500円玉を大量に入れておいて、 購入を告げながら丁度の金額を握りこむだけです(右利きの場合)。 1000円札は、ウエストポーチを使えば即座に用意できます。
 行列を観察していると、一人が購入に大体10〜15秒の時間をかけています。 これは大半が財布を使っているための時間であり、私のように財布を使わなければ購入は5秒以内にすみます。
 時たま、10円単位の本等を買う時にだけ財布は出せばよいのです。

 ちなみにこのやり方は、長い列に並ばれる方に特にお勧めしたいと思います。 何故なら、例えば後ろに100人が並んでいる状態で自分の買い物を10秒短縮すれば、それは合計では1010秒、つまり約17分の効率化になるからです。 私は滅多に長い列には並ばないのですが、それでもたまに並んだ時に財布の出し入れに手間取っている方を見ると、 準備しておけばいいのに……と思います。

 無論、これには事前に相当量の100円玉、500円玉を用意しておく必要があります。私はいつも事前に各60枚ずつ以上を用意しておきますが、 この必要数は人によって差があるでしょう。

 最後に。効率化効率化と繰り返してきましたが、それは決してサークルの方や他の一般参加者をぞんざいに扱うということではありません。 常に人との接し方は常に礼儀正しく、失礼のないようにしましょう。また、走ったり人を押しのけたりも当然駄目です。 あくまでもルールとマナーを守って効率化を行いましょう。

第三章 - 私のサークルチェックの仕方

 コミケには多数の魅力的なサークルが参加しています。そういったサークルの作品をなるべく買い逃さないよう、 カタログのサークルチェックはしっかりとやっておきたいところです。私はこれに毎回約4,600〜5,000分(80時間前後)を費やしています。
 無論、どのようにチェックをするかは人それぞれであり、正解というものはないでしょう。 しかし人のやり方を知っておくことにも意味があると思いますので、ここでは私のチェックのやり方について書いてみます。

 以下は、具体的なチェック方法です。

1……冊子版のカタログを買い、魅力的なサークルにチェックを入れていく

 まず、カタログは冊子版が先に発売になりますので、購入しサークルをチェックしていきます。  カタログのチェック自体は冊子版よりもROM版の方が効率的にできるのですが、ROM版が出てからチェックを始めるとイベント開始までに チェックが終わらない恐れがありますので、まず冊子版でチェックを進めておきます。 この時にはサークルのウェブサイト等のチェックは行わず、紙面上でのチェックのみに留めます。

 興味のあるジャンルしかチェックしないという方もいるかと思いますが、このチェックで興味のないジャンルに 好きな商業作家さんが参加されているのに気づく、といったケースもありますので私は全てのジャンルをチェックした方が良いと思います。

2……ROM版のカタログを買い、前回のコミケで作成したチェックリストをインポートする

 冊子版の一週間後にROM版が発売されますので、そちらも購入し、まずは前回のコミケのデータを移行します。

3……1でチェックしたサークルのリストを、ROM版のデータに転記する

 冊子版でチェックしたサークルの情報をパソコン上のデータに転記していきます。 冊子版でのチェックでの際にはサークルのウェブサイト等のチェックは行いませんでしたが、 ROM版ではそのチェックも容易ですのでこの時に行います。

4……1でのチェックの続きをROM版で行う

 冊子版でチェックしきれなかったサークルをチェックしていきます。 なお、冊子版は一週間しかチェックしていないので大半のサークルはこの工程でチェックすることになります。

 私はこの3・4の工程で、サークルを7種に分類(色分け)しています。a.高い優先度で行きたいサークル、 b.普通の行きたいサークル、c.余裕があれば行きたいサークル、d.新刊が落ちたなどの理由で今回は行かないサークル、 e.サークルカットは上手いものの同人誌にはそれほどの魅力がなく二度と行かなくてよいサークル、 f.イベント会場での購入は諦め書店委託を購入するサークル、g.情報がまだなく後でチェックし直すサークル、です。

5……前回でのコミケまでのお気に入りサークルで、1〜4のチェックで漏れたものがないか確認する

 これまでにhtml形式で作っておいたお気に入りサークル一覧を見て、1〜4の工程でチェックしてないものがないか 確認します。この工程が必要なのは、以下の理由からです。

6……1〜5のチェックで判断を保留したものについて再度確認する

 1〜5で一通りのチェックは終わりですが、それが終わると再チェックの開始です。 チェックの過程でサークルを7種に分類し、その分類の一つに「g.情報がまだなく後でチェックし直すサークル」があると書きましたが、 それらのサークルに新たな情報が出ていないか、ウェブをチェックしていきます。

 このチェックは基本的にコミケ初日の3日前まで繰り返し行っていきます。 3日前になっても情報の更新されないサークルもありますが、そういうサークルも3日前にはチェックを打ち切り、 基本的に「d.新刊が落ちたなどの理由で今回は行かないサークル」に分類します。 何故3日前でチェックを打ち切るのかと言うと、3日前には行くサークルの地図を作り始めないとコミケに間に合わないからです。

 私はこのような工程でカタログをチェックしています。チェックのやり方の一例として、参考になれば幸いです。

第四章 - その他の事前準備

 上で触れたカタログチェックや小銭の準備などは当然として、その他にも準備をしておくことで、様々な面で効率的に行動することができます。

鞄の選択

 せっかく買った同人誌を、どう持ち歩くべきでしょうか? いくつかの選択肢があります。

リュックサック、バックパック
 いきなりですが、これは問題外です。リュックサックやバックパックというものは人混みでは必ず下ろして持ち歩かなければならないものなので、コミケ会場では存在意義がありません。 何故下ろさなければならないかと言うと、一つはリュック等を背負ったままだと何かの拍子に後ろの方を吹っ飛ばしてしまう恐れがあり危険なため、 もう一つはリュック等を背負っていると一人に必要な床面積が広くなり、混雑状態が悪化するからです。
 実際に都心では人混みでリュック等を背負っている方はまず見かけないのですが、コミケ会場では背負ったままの方が少なくありません。 人混みでリュック等を背負ったまま歩いたり、行列に並んだりするのは絶対にやめましょう(補遺1)。
 私は実際にコミケで使ったことはありませんが、仮にリュック等を背負って使った場合、大量の買い物をしても重さの負担が小さいという利点はあるでしょう。 しかし、買い物の度に荷物を上げ下ろししなければならないという問題もあり、利便性が高いとは思えません。
肩掛け鞄、トートバッグ
 これは利便性が高く、お勧めです。ただ、私はコミケのために新調した大きな1万円ほどの肩掛け鞄に10キロ以上の同人誌を入れて歩いていたところ、一日で壊れてしまったことがあります(肩紐の付け根の布が破れました)。 ある程度多くの同人誌を買う人は、強度のある鞄を選ぶようにした方がよいです。
紙袋
 これも利便性が高く、特にポスターなどの大きな物を買った場合にはこれが最適でしょう。ただ、多くの本を買った場合の強度に不安があります。 その場合、袋を2枚重ねにするか、他の鞄と併用するのがいいのではないでしょうか。
キャリーバッグ
 これもリュックサックと同様、周囲への悪影響が大きく、人混みでは使用を避けた方がいいでしょう。
 私は実際にコミケで使ったことはありませんが、仮にキャリーバッグを通常通りに使った場合、大量の買い物をしても重さが負担にならないという利点はあるでしょう。 しかし、そもそも人混みの中では大変動きづらい道具であり、利便性が高いとは思えません。

 まとめると、肩掛け鞄を基本的に使用し、鞄に入れにくい物に備えて紙袋も用意しておく、というのがやりやすい態勢ではないでしょうか。
 リュックサックやキャリーバッグをコミケに持って行くなとは言いませんが、周囲の迷惑にならないように状況をよく見て使いましょう。
 ちなみに、Comi-Navi.Comでは、 『同人誌購入専用バッグ』なるものが販売されています。コミケ84の会場で実物を販売しているのを見ましたが、 強度は十分ありそうでなかなか良さそうな印象でした。

排泄対策

 コミケでの排泄は深刻な問題です。そこで、コミケカタログのDr.モロー様の漫画でもネタにされていたように、 「おむつをしていく」「あらかじめ下剤で出しておく」という選択肢が発生します。これらの有効性を考えてみます。

Dr.モロー様の漫画
コミックマーケット79カタログ P.703より

 まず、コミケでの排泄が忌避されるのは大体以下の理由からでしょう。

開場待ちの行列中……

 いつ列が移動するか分らず、トイレからいつ戻れるかも分らないので、列を離れたくない。(理由A)
 ※例えば、コミケ79で7時過ぎに開場待ちの列に並んだ時には、スタッフの方がこのようなアナウンスをされていました(要約)。 「トイレに行く人は早めに行って下さい。トイレに行っている間に列が動いた場合、列の最後尾から並び直しになります。 8:30から列の移動を開始する予定ですので、それまでに必ず戻って来て下さい。なお、現在トイレは1時間半待ちとなっています」 ……はい、どう計算しても無理ということですね。

開場後……

 サークルを回る時間がもったいない。(理由B1)

 大手サークルの行列中に列を離れたら、最初から並び直しになる。(理由B2)
 ※上記Aの開場待ちの行列に比べればサークルへの行列はかなりましでしょうが、やはり我慢できなくなることはあり得るでしょう。

 言ってみれば、理由Aと理由B2は行列中に催したら困るという消極的発想、理由B1はコミケ開催時間中により多くの時間を有効活用できるようにしようという積極的発想と言えるでしょう。 では、おむつや下剤はこれらの問題に対処できるのでしょうか?

おむつの使用について

 コミケでの尿意への対策として、コミケの前日から水分を控えておくのは当然として、より確実な策としておむつを着用するというのは誰もが考えることでしょう。 これは、理由Aと理由B2への備えとして使う(消極的おむつ)か、理由B1のために使う(積極的おむつ)か、で意味が異なってきます。

 まず消極的おむつですが、言ってみればこれは「万一の時に、こっそりお漏らしができる」というものです。試してみたところおむつは確かに一回の放尿量位なら問題なく吸収してくれますので、 万一の備えとして確かに便利なのではないでしょうか。おむつは下着と同様普通に脱げますので、着けていてもトイレに行って普通に用を足すこともできます。

 次に積極的おむつですが、これは自ら積極的におむつで用を足すことになる点で、消極的おむつとは異なります。 しかしこの発想をするなら当然、長時間濡れおむつを履いたまま行動することになるわけで、それでいいのかという疑問はあります。 まあ、試してみたところそれほど不快ではないのですが。

 そして、消極的おむつにせよ積極的おむつにせよ、おむつで用を足した後のことは考えておくべきでしょう。 コミケ会場でおむつを捨てることはできませんので、濡れおむつを履いたまま帰るか、脱いでビニール袋にでも入れておかなければなりません。 これらはいずれにせよ個人的にはなるべく避けたい事態ですので、やはりおむつを使うにしても消極的利用に留めた方が良いような気がします。

下剤の使用について

 緊急の便意に備えてコミケの前に下剤を服用しておき、あらかじめ排泄を済ませておく……これもまた時折耳にする、確かに有効そうなアイデアです。 実際に使えるのかどうか、私は試しに3店の薬局で聞いてみました。すると、いずれも異なる解答が返ってきました。 以下に、それぞれの解答を要約します。

 下剤の使用を勧められたのは3店の内B店のみで、しかもその使い方は2日前に飲んでおくというものでした。 B店の説明のみを信じ、かつコミケへの参加が1日のみなら下剤を試してみるのもいいかも知れません。 しかし、A店・C店の説明を考慮するに下剤の採用には大いに疑問が残りますし、 私のようにコミケに3日間参加する者にとってはさらに現実的ではないでしょう。

 しかしここで別の選択肢が生まれました。C店で勧められた、下痢止めの使用です。

下痢止めの使用について

 私は不意の便意に襲われた時に試しに下痢止めを飲んでみましたが、確かに便意は抑えられるようです。当たり前ですが。 したがって、これこそがコミケでの便意対策にふさわしい薬品なのではないでしょうか。

 理由B1の用途で使える程の持続時間があるかは不明ですが、少なくとも理由A、理由B2の用途で使うならかなりの効果を発揮するはずです。 お勧めです。

暑さ対策

 夏のコミケでは、暑さに耐えられず倒れる方が毎年大勢います。 暑さ対策としては、凍らせたペットボトルやゼリー飲料を用意しておくのが特にお勧めです (ただ、ペットボトルを凍らせるのはメーカー非推奨の場合が多いので、自己責任でお願いいたします)。 なお、凍らせた飲料の結露が本を濡らさないように、容器は手拭いで巻いておきましょう。

 他、日除けに使う道具として頭から被れる手拭いがお勧めで、汗を拭く道具として手拭いがお勧めです。

 なお、日傘は人混みでは周囲の迷惑になるのでやめましょう。

寒さ対策

 冬のコミケでは、寒さ対策が必要です。早朝に来場して入場待ちをする一般参加者にとっては特にそうです。 ……が、早朝の寒さに耐えられる格好では、開場後に日中の人混みを重い荷物を持って歩けばむしろ暑くなってしまうでしょう。 そういう意味で、冬の寒さ対策には夏の暑さ対策にはない難しさがあります。

 寒くなく、しかし厚着過ぎない恰好を見極めましょう。

雨具の選択

 傘は人混みでは周囲の迷惑になるのでなるべく避けた方がいいでしょう。 レインコートなら周囲に迷惑も掛かりませんし、鞄ごと着ることで鞄を雨から守ることもできます。
 ただし、濡れたレインコートのままで入場し、会場内を歩き回るのは危険極まりない行為ですので、絶対にやめましょう。 濡れたレインコートは脱ぐか拭くかして下さい。

 ちなみに、コミケ78まではコミケには傘禁止とも取れる規定(『伸縮性を問わず、30cm以上の長物』の持ち込み禁止)がありましたが、 コミケ79からは該当の項目が注意書きから削除されています
 なお正確に言うと、コミケ78まで本当に傘が禁止されていたのかと言うと、別にそうではなかったと思われます。 コミケ78までの長い間、『伸縮性を問わず、30cm以上の長物』が持込禁止物のリストに載っていたのは確かで、 私も何度か傘禁止の話を見聞きしたことはあるのですが(例:「初心者向けコミケ案内」)、実際に傘が取り締まられたケースは私の知る限りありません。 「第3回拡大準備集会 - So-net」でのカタログ担当スタッフ様のコメント 『例えば従来は持ち込み禁止物として30cm以上の長物という項目があったが、傘は30cm以上だし、ノートパソコンだって対角線をとれば30cmを超えてしまう。そこで見直しにより、こういうことをやっては 駄目、という記載に変えた。』 を見ても、以前から傘の持込みに問題はなかったように思えます。
 なお、傘は禁止ではありませんが、使用が制限される場合がありますので注意が必要です。 久しぶりに雨が降ったコミケ83の二日目では、列移動中の傘の使用が禁止され、レインコートを持たない人々は濡れて歩くことになりました。

補遺1

 コミケでリュック等を背負ったままの人々は、恐らく人混みを普段経験しない地域の方なのではないでしょうか。 そういう人をコミケで見かけたら、なるべく注意してあげるのが親切ではあるでしょう。ただ、

772 :カタログ片手に名無しさん:10/12/29(水) 11:39 ID:???
前に並んでた転売屋がリュック背負ったまま並んでたから下ろすように頼んだら「はぁ?何様だよお前?」とキレられた。(略)

コミケ79 1日目 2ちゃんねる 実況 まとめ【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)」より

といったケースもあるようですが。(→鞄の選択に戻る)

第五章 - スケブをお願いしてみよう

 同人誌即売会には、好きな作家さんにスケッチブックや色紙を渡して、即興で絵を描いて頂くという“スケブ”と呼ばれる習慣があります (参考:トッププロのスケブ動画「村田雄介さんにスケブをお願いしてみました ‐ ニコニコ動画」※要アカウント)。 これはファンにとっては大変嬉しいものですが、トラブルの元になることもあり、 事実「トラブルが起きたことがあるのでスケブは引き受けない」と明言する作家さんもおられます。
 そこでここでは、私の考えるスケブ依頼の際の注意点などを挙げておきたいと思います。

まず、念頭に置いて頂きたいこと

 スケブ依頼者の傲慢さに辟易し、スケブを受け付けなくなる作家さんは多いと聞きます。 実際に、スケブを受け付ける作家さんは昔に比べて減ったという言う人もいます。 それは私が困りますので、皆さんには是非とも謙虚な心構えでスケブ道に邁進して頂きたく思います。

スケブは断られるのが普通

 いきなり冷たい言い方ですが、作家さんにも色々と都合があり、スケブを依頼しても引き受けて頂けるとは限らないものです。 そもそもスケブを全く受け付けていない作家さんも多いですし、受け付ける作家さんでも体調が悪かったり、 他の依頼者からのスケブで手一杯だったりして断られることは多いです。 スケブはあくまでも作家さんのご厚意によって成り立つ習慣であり、断られるのが普通、引き受けてもらえたらラッキー、 位に思っておいた方が精神衛生上良いでしょう。無論、スケブを断られて文句を言うなど以ての外です。
 ちなみに、スケブを断られても「そこを何とか」と食い下がる人を見かけることがありますが、 作家さんにも事情があって断られているのですから、 その事情をどうにかできない限りいくら食い下がっても時間の無駄です。素直にあきらめましょう。

スケブを引き受けて頂けたら感謝しよう

 スケブを引き受けるということは、わざわざファンサービスのために時間と手間をかけて頂けるということです。 そういう時は作家さんに感謝し、お礼を言いましょう。 そうしないと作家さんが嫌になって次回からスケブを引き受けて頂けなくなる恐れがあり、私が困ります。

即興でイラストを描くのは特殊な技術

 スケブを引き受けてもらえた際、頂けるイラストに物凄い期待をしてしまう方も多いようです。 しかし、冷たい言い方ですが頂ける絵に過度な期待は禁物です。普段は魅力的なイラストを発表されている作家さんでも、 即興でそのレベルのイラストを書くことは困難であり、時には失敗することもあります。 スケブで描いて頂けるのは、基本的にその作家さんの普段のイラストの魅力から何割か引いたものであると考えておき、 絵の出来栄えに文句を言ったりするのはやめましょう。ただ、稀にスケブのイラストの方が普段のそれより魅力的とすら思える作家さんもおられますが。
 ちなみに近年は絵を描くのはデジタル専門で、スケブだと普段のように描けないという作家さんも増えているようです。

作家さんはどのようにスケブを受け付けるのか

 スケブを受け付けている作家さんでも、その受け付け方は様々です。 作家さんの受け付け方に従って、スケブ依頼をしましょう。

(1)イベント開始から先着順でスケブを受け付ける

 よくある受け付け方の一つです。ただ、これには大きく二つの問題があります。

  1. ある程度行列ができるサークルの場合、開場直後からスケブを受け付けると列進行の妨げになる
  2. ある程度スケブ希望者が多いサークルの場合、開場直後にサークル入場者のスケブ希望が殺到して受け付け終了となり、一般参加者が依頼できなくなる

 このため、人気サークルはこの方法ではスケブを受け付けないことが多いように思います。

 なお、この方法のバリエーションとして、「イベント開始前から先着順でスケブを受け付ける」という作家さんもおられます。 人気サークルでこの方法が採られた場合、一般参加者がスケブを依頼するのは難しくなります。

(2)一定の時刻から先着順でスケブを受け付ける

 たとえば13時から受け付け開始など、時間を決めて受け付ける方法です。 ただ、人気サークルがこの方法を採る場合、受け付け開始時間が近づいてくると多くの人が集まり、周囲のスペースの迷惑になることがあります。
 なお、注意が必要なのは「13時から受け付け」と言っていても実は並ぶのは何時からでも良く、 13時前にスペースに行っても既に多数の人が並んでいて受付を締め切っている……といった場合があることです。 「○時から受け付けます」と言われた場合は、その時刻までにスペースにつけばいいのかそれとも早く行った方がいいのか確認した方がいいかも知れません。

(3)あいまいなタイミングで先着順でスケブを受け付ける

 上の(2)に似ているのですがより流動的に、列が捌けたら受け付け開始、本が完売したら受け付け開始などという基準で スケブを受け付ける方法です。
 時間があいまいな分(2)で挙げた問題はやや発生しにくいのですが、 そろそろ受け付け開始かと思ってスペースに行ったら既に受け付けを締め切っていたという事態も発生しやすく、 依頼する側としては対応の難しい方法です。 こういうサークルについては、何度もスペースに足を運んで様子を見るしかないでしょう。

(4)時間を決めてジャンケンを行い、勝利者のスケブを受け付ける

 上の(2)に似たやり方で、やはり周囲のスペースの迷惑になるため、 混雑の激しいコミケではほぼ見かけないやり方です(コミケ以外のイベントではしばしば見かけます)。
 なお(2)とは違って先着順ではないので、公平性は高いと言えるでしょう。

(5)希望者に抽選券を配布して一定のタイミングで当選者を発表。その人のスケブを受け付ける

 作家さん側に抽選券を用意するという手間は発生しますが、公平性が高く、周囲との軋轢を生みにくい方法かと思います。

(6)描き上がり次第順次スケブを受け付ける

 まずは一定数(大概1〜2名程度)からのスケブ依頼のみ受け付けて一度受け付けを締め切り、 それが描き上がったらまた一定数の依頼を受けて……というやり方です。
 上の(1)〜(4)で挙げた問題は解決できるのですが、 この受け付け方だとその作家さんにスケブを依頼するにはサークルスペースに度々足を運ばねばならず、 依頼する側にとって負担になる、という問題があります。 ただ、逆に言えばスペースに度々足を運ぶ時間を惜しまない、本当にスケブを依頼したい人にってはありがたいやり方とも言えます。

(7)イベント前に、ブログやtwitter上で受け付けや抽選を行う

 比較的珍しいと思われますが、こういうやり方を採るサークルもあります。会場で時間を取られることもなく、良いやり方かも知れません。

 スケブを受け付けている作家さんの多くは、なるべく公平に、多くの方のスケブ依頼を受け付けたいと思っておられる…… とある作家さんに伺いましたが、やはり完全に実現するのは難しく、そのために様々な受け付け方法が行われているようです。 いずれのやり方にせよ、作家さんの受け付け方法には従い、無理にお願いしようとするのはやめましょう。
 なお、スケブ依頼が多く、全ては受け付けられない作家さんの場合、一度スケブを受け付けた方には 再度スケブ依頼をしないよう自重をお願いしている場合もあります。 私もこの方針には賛成で、一度描いて頂いた方にはなるべく自重して頂いて、より多くの方がスケブを依頼できるようご配慮を頂けると嬉しいと思います。 私も、スケブ依頼の競争の激しい作家さんには基本的に繰り返しスケブを依頼しないようにし、再び頼むにしても3年程度は時間をあけています。

 なお、上で述べたようにスケブは通常はイベント会場で即興で描かれるものですが、以下のようなケースもあります。

スケブは持ち帰って描き、後日郵送で返却するか別のイベントで返却する

 イベント会場で依頼を受けて即興で描くのではなく、作家さんがスケッチブックや色紙を持ち帰って描かれるやり方です。 私はこれを「お持ち帰り」と呼んでいます。 作家さん側にとっては負担の大きな受け付け方法ですが、落ち着いて描けるという利点のためか、 この方法でのみスケブを描かれる作家さんも意外とおられます。
 この方法の場合、即興では困難な丁寧さでイラストを描いて頂けるケースもありますが、そうでないケースもあり、過度な期待は禁物です。
 なお、当初はイベント会場で描かれるつもりでスケブを受け付けられたもののイベント時間内に描き切れず、 「持ち帰って描いてもいいですか?」となるケースも希にあります。

 この方法でスケブを依頼する場合、意識しておきたいことが二つあります。
 一つは、スケッチブックにしっかりと連絡先、住所を書いておくこと。これは本来でもスケッチブックに書いておくべきですが、特に「お持ち帰り」を依頼する場合には忘れないようにしましょう。
 もう一つは、この「お持ち帰り」にはかなりの時間が掛かるケースがあること。私の場合、これまでに13人の作家さんに「お持ち帰り」を お願いしたことがあるのですが、うち4人は数日程度でご返却頂き、2人は約2か月で返却、1人は約3か月で返却、1人は約10か月で返却、 1人は約1年で返却、1人は約5年半で返却、1人は2014年1月から、1人は2014年5月から待っている状態です。 そしてあと一人は、8年3か月待ったところでスケブをキャンセルされました(このケースではお送りしていた返信用封筒と色紙すら返却頂けず、驚きました)。 繰り返し鑑賞したいスケッチブックを長期間預けるのは困る方が多いかと思いますので、「お持ち帰り」をお願いする場合、 新品のスケッチブックか色紙で依頼した方が良いかもと思われます。

作家さんがあらかじめ描いてきた色紙を会場で配布する

 これはもうスケブとは言えないという方もおられると思いますが、イベントに作家さんがイラストを描いた色紙(稀にスケッチブック)を持参し、 それを希望者に抽選等で配布するか、あるいはオークションをして勝利者に渡すというやり方もあります。
 ちなみに、以前はイベントの度にこのオークションを行っていた、通りがかる度に全ての色紙に数万円の値段がついていて唸らされたサークルがありまして。 私が見たある時には、オークション途中ながら色紙1枚に65,000円の値段がついて驚嘆しました。

スケッチブックと色紙どちらで依頼するのが良いか

 スケブは、最初に述べたようにスケッチブックか色紙のいずれかで依頼します。これらにはどういう違いがあるのでしょうか。

スケッチブック

 持ち歩きや保管が容易。鑑賞や展示には不便。

色紙

 持ち歩きや保管には不便。鑑賞や展示が容易。スケブを受け付ける作家さんでも、色紙だと断られる場合が多い。

 基本的には、スケブはスケッチブックにお願いするのが無難かと思います。 常にイラストを展示しておきたいような作家さんの場合には、色紙でお願いするのも良いかも知れません。 ただし色紙だと断られる作家さんも多いので、その場合でもスケッチブックも持って行った方が良いと思われます。
 なお、時として単なるペラ紙でスケブ依頼をしようとする方もおられるようですが、イベント会場にはペラ紙を置いてイラストを描くための机はなく、 そういう依頼はまず引き受けて頂けないと聞きます。ちゃんとスケッチブックか色紙を用意しましょう。

具体的なスケブ依頼の仕方

スケブを依頼する前に用意しておくもの

 スケブを依頼する際には、二つのものを用意しておきましょう。 一つは、上で述べたスケッチブックか色紙。もう一つは、リクエストです。

 スケッチブックは、大きすぎるのも小さすぎるのも良くないと言われます。 私が伺ったところでは、A5〜A4位が描きやすいという作家さんが多いとのことでした。 色紙についても、大体同様のサイズが良いのではないでしょうか。 また、100円ショップで売っているようなスケッチブックは紙質の悪さや薄さからやめて欲しいという作家さんも多いようです。
 スケッチブックでも色紙でも、紛失や受け渡しのトラブルを避けるために連絡先や名前を書いておきましょう。

 リクエストは、その作家さんに描いて頂くイラストの内容です。 その作家さんが普段描き慣れているキャラクター等にするのが通常です。 作家さんが知らないようなキャラクター等をリクエストしても、まず描いて頂けないでしょう。 また、その他の要素(例えば複数キャラクターのリクエスト、キャラクターの髪形や表情の指定など)のリクエストは拒否される場合も多いようですが、作家さんによっては引き受けて頂ける場合もあります。 どの程度のリクエストまで受け付けるかは作家さん次第ですので、無理強いにならない範囲で駄目元でお願いしてみるのは別に問題ないのではないでしょうか (逆に私は一度、スケブをお願いした作家さんから二人のキャラクターのリクエストをリクエストされたこともあります)。
 また逆に、リクエストなしでのスケブ依頼をするのも別に悪いことではないです……何を描かれても知りませんが。

スケブを依頼するタイミング

 まず、ウェブサイトやブログ等でスケブの受け付け方を告知しているサークルもあります。その場合、それに従えば問題ありません。 問題は、スケブの受け付け方が分からないサークルの場合です。

 まず基本的に、サークル側が忙しい(行列ができている)時にスケブを依頼するのは避けましょう。 サークル側にも、並んでいる人にとっても迷惑となりますし、そういう時にスケブをお願いしようとしても「後で」と言われることが多いです。 そこまで人気のないサークルなら開場直後でも問題ないでしょうが、人気サークルなら人の流れが一段落してからスケブを依頼してみましょう。 つまり、人気サークルなら上記作家さんはどのようにスケブを受け付けるのかの(3)を、そこまで人気がないサークルなら上記の(1)を想定してスケブを依頼するのが無難だと思います。 ここで、人気サークルが(1)の受け付け方法を採っていた場合、まず依頼はできなくなってしまうのですが…… その場合は素直に諦め、次回のイベントで改めて真っ先に行列に並び、スケブをお願いしてみましょう。 そして、上記の受け付け方法の(1)と(7)以外なら、(3)を想定して行けば手遅れにはならないはずです。
 ただ、現実的にはある程度人気のあるサークルが(1)の方法で受け付けをしていた場合、 一般参加者がスケブを依頼することは難しい場合が多いです。

スケブ依頼の際の同人誌購入について

 作家さんの中には、スケブは同人誌等を購入したその場で依頼すべきだ、何も買わずにスケブを依頼されるのは不愉快だ、といった考えの方も多いです。 しかし、上で述べたように混んでいる時にはスケブを依頼しないようにすると、同人誌を買うのとスケブを依頼するのは別の時ということになり、 作家さんを不愉快にさせたり、スケブを断られたりする恐れがあります。
 私がお話を伺ったある作家さんは、自分自身はスケブだけの依頼でも不快ではないとした上で、 同人誌購入とスケブ依頼が同時ではない場合には 「先ほど新刊買わせていただきましたが、お忙しそうだったので改めて伺いました」 などと説明することで、スムースに依頼できるのではないか、と仰っていました。
 ちなみに、「転載はどこまで許せる?スケブのマナーは?今年の同人誌の販売数は?『絵師白書2012』公開」 にあるアンケートによれば、「購入していないのにスケブを頼む」のを許容範囲とする方は、18%だそうです

お願いしたスケッチブックや色紙を回収するタイミング

 スケブ依頼の際に、何時に回収すればよいのかを確認し、それに従いましょう。私の経験では通常、早い時で30分程度、 遅い時では4時間後あるいは閉会間際に取りに来るように言われることが多いです。

 それを無視して早く回収に行っても作家さんが困りますし(頻繁な催促は描き手側にとっての悩みの一つだそうです)、 逆に回収に行くのが遅すぎても作家さんは撤収できず、困る場合があります。

 ちなみに、サークル撤収までにスケッチブックが回収されなかった場合、以下の対応がとられるようです。

 このようなことにならないよう、スケッチブックは所定の時間に回収しましょう。

 なお、スケブを描くところをじっと見られるのを嫌がる作家さんもおられるようですので、 その場で描き上がりを待つのはやめた方が良いかも知れません。

めくるめくスケブの世界

 スケブを描いて頂くには、上で述べたように作家さんのご厚意と幸運が必要であり、その分描いて頂けた時の喜びは何物にも代えがたいもだと思っています。 ここでは、私がこれまでに頂いた中でも特に嬉しかった・思い出深いイラストのうち数点を、作者様にご了承の上で公開します。 なお、掲載はほぼ古い順です。

冬目景様から頂いたスケブ1 冬目景様から頂いたスケブ2
冬目景様から頂いたスケブ3

 冬目景様から頂いたスケブです。
 左上は大好きな『黒鉄』のイラストです。可愛いながらも同時に凛々しい表情が魅力的な大好きな一枚です。 筆で描かれたスケブは珍しく、その点でも印象的です。
 右上は生涯の傑作と思う『羊のうた』のイラストで、彼女の恐ろしいまでの美しさが強い印象を残す、大好きな一枚です。
 左下も同じく『黒鉄』のイラストで、まさに妖艶という言葉がふさわしい大好きな一枚です。
 余談ですが、このころの同人誌即売会では冬目様のような知名度の高い方でもそこまでスケブ依頼は集中していなかった印象があります。 年が経つにつれて、そういう方にはスケブ依頼が集中してお願いするのが難しくなっていったような……個人的な印象ですが。

(参考:冬目景様の97年のスケブ(要mixiアカウント)

乙一大弓冬様から頂いたスケブ 中村哲也様から頂いたスケブ

 乙一大弓冬様から頂いたスケブです。
 この時お願いしたのは乙一大弓冬様の自画像で、私がそのようなリクエストをしたのはこの時だけでした。 コミカルで可愛らしいデザインが魅力的なイラストです。

 中村哲也様(風読亭)から頂いたスケブです。 大好きな『風読』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。
 スケブには珍しい、振り返った表情が印象的です。また、服やヘアバンドの質感がサインペンとは思えないほど見事です。

Moo.念平様から頂いたスケブ 赤井里実様から頂いたスケブ

 Moo.念平様から頂いたスケブです。幼いころ夢中になった『あまいぞ!男吾』のイラストを描いて頂き、感激でした。
 ちなみに、上で述べたようにスケブは大抵早くても30分位はかかり、後で取りに来るように言われるものですが、 Moo.念平様は「すぐ描くからちょっと待ってて」とその場でサラサラと描き上げてしまわれ、その熟練の業に驚嘆しました。

 赤井里実様(赤井里実ブログ 赤い木の実)から頂いたスケブです。
 大好きな『FARCE! 明智博士冒険記』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。鋭い眼差しが素敵な、大好きな一枚です。

藤原カムイ様から頂いたスケブ 武内崇様から頂いたスケブ

 藤原カムイ様(KAMUI`S NOTE)から頂いたスケブです。
 『雷火』は幼いころから何度も繰り返し読んできた作品で、イラストを頂けて感激でした。 スケブには珍しい横顔が印象的です。

 武内崇様(竹箒TYPE-MOON)から頂いたスケブです。
 当時武内様の同人ゲーム『月姫』のテストプレイをしたご縁などがあり、描いて頂きました。 同作は大好きな作品で、イラストを頂けて大変嬉しかったです。
 鉛筆描きなのですが、ペンと見紛うばかりに力強く描かれたタッチが印象的です。

治島カロ様から頂いたスケブ 伊藤真美様から頂いたスケブ

 治島カロ様(奇人別動隊HappyParanoia)から頂いたスケブです。2001年のコミティアでお願いして描いて頂きました。
 大好きな『拳のマリア』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。ちなみに、冶島様からは別のイベントで、A0サイズの直筆顔出しパネルを頂いたこともあります。 こちらは以前「ポスターを傷めずに天井に貼る方法2つ」の記事で公開しておりますが(5枚目の写真)、やはりすごい迫力で、大切に保管してあります。

 伊藤真美様(バロッカ)から2001年10月28日、コミックレヴォリューションで頂いたスケブです。
 ラフな描線からでも伝わってくる画力にもうメロメロです。関連:伊藤様の2001年のスケブ2006年のスケブ

かまあ〜様から頂いたスケブ1 かまあ〜様から頂いたスケブ2

 かまあ〜様(-man-万化-ge-)から頂いたスケブです。
 かまあ〜様は、凄い方です。私の経験では、これだけ上手でかつ丁寧に描かれる作家さんは大量のスケブの山と格闘されていることがほとんどなのですが、 かまあ〜様はそういった風でもなく、あっさりとスケブを受け付けて下さりました。 私がたまたまそういう場面を見なかっただけかも知れませんが……それでもやはり凄すぎです。
 かまあ〜様への感謝と尊敬の念は、とても言葉では言い表せません。

小梅けいと様から頂いたスケブ kashmir様から頂いたスケブ

 小梅けいと様(原典皆既)から頂いたスケブです。
 即興でここまで丁寧に描いて下さる方は稀であり、感激するとともに小梅様の技量とサービス精神に感服しました。
 小梅様のTwitpicを見ても、小梅様のサービス精神には敬服するばかりです。(参考:小梅けいと様の電撃20年祭色紙電撃文庫秋の祭典2013色紙

 kashmir様(ロウライフ)から頂いたスケブです。
 kashmir様は私がこれまでにスケブをお願いした中では唯一のギャグ漫画家なのですが、だからなのでしょうか、一コマ漫画的なイラストを描いて下さいました。 「転入生」「気を付けて」「報告」「ちゃぶ台返し等々、 素敵な一コマ漫画も描かれるkashmir様からこのようなイラストを頂くことができ、感激でした。(参考:kashmir様の電撃20年祭色紙

大岩ケンジ様から頂いたスケブ

 大岩ケンジ様(大岩ケンジ 公式サイト・STUDIO 3RD GORO)から頂いたスケブです。 大好きな『NHKにようこそ!』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。
 力強く描かれた魅力的なイラストです。ちなみにこの時は、イラストをスケッチブックに描いて頂こうとしたところ、大岩様の意向で大岩様が用意された色紙に描いて頂くことになりました。 スケッチブックには描くが色紙には描かないという作家さんは多いのですが、この時の大岩様はその逆で驚きでした。

なかばやし黎明様から頂いたスケブ

 なかばやし黎明様から頂いたスケブです。
 これは上で述べた「お持ち帰り」で描いて頂いたイラストで、即興では困難な素晴らしく手の込んだ作品になっています。
 「お持ち帰り」だからと言ってこのように描き込んで頂けるのが普通かというと決してそんなはずはなく、 この力の入れ様はなかば様のサービス精神ゆえなのです。このような力作のイラストを頂き、感謝しきりでした。
 なお、スケブをお願いした後で伺ったのですが、量産が苦手なためなかばやし様は普段はスケブを受け付けておられず、 スケブを描かかれるのはこれが2枚目だったそうです。 確かにこれだけ丁寧に描かれる主義では、おいそれとスケブを受け付けできそうにありません。

犬江しんすけ様から頂いたスケブ1 犬江しんすけ様から頂いたスケブ2

 犬江しんすけ様(ジンガイマキョウ第四学区)から頂いたスケブです。
 左ですが、スケブでこのような躍動感のある絵を描いて下さる方は珍しく、犬江様の漫画力とサービス精神に感動しました。セクシーさと凛々しさが同居した、大好きな一枚です。
 右ですが、大好きな『土下座の花道』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。生真面目な彼女のイラストに、なぜか別作品のキャラクターが割り込んでくる犬江様のサービスが面白いです。 二人が出会ったら一体どうなるのかと、見ていて妄想が膨らんでくる一枚です。

亜方逸樹様から頂いたスケブ わらいなく様から頂いたスケブ

 亜方逸樹様(逸樹画店Q−X)から頂いたスケブです。
 大好きな『こころナビ』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。気怠げな表情が魅力的な、大好きな一枚です。 亜方様は最近もイベントによってはスケブを描かれているようで、嬉しい限りです。関連:亜方様の2016年のスケブ

 わらいなく様から頂いたスケブです。
 衣服や背景など隅々まで所狭しと描き込まれたこのイラストを見て下さい。このような力の入ったイラストを頂くことができ、感激でした。 物憂げな、神秘的な表情も素敵です。

藤田香様から頂いたスケブ 黒銀様から頂いたスケブ

 藤田香様(Fs5.)から頂いたスケブです。
 大好きな『悪魔のミカタ』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。
 私は頂いたスケブをよく見返しますが、これは見返した回数が最も多いかも知れない、思い入れのあるイラストです。

 黒銀様(Twitter)から頂いたスケブです。
 比較的ラフに描かれていますが、それでも大変整った、恰好良さを感じさせるイラストです。
 黒銀様は最初の同人誌からずっと買い続けている思い入れのある作家さんで、スケブを頂けて感激でした。関連:黒銀様の2011年のスケブ(「オフ会_スケブまとめ」より)

うらび様から頂いたスケブ さとPON様から頂いたスケブ

 うらび様(tomatohouse-905'sRoom)から頂いたスケブです。
 上で述べた「お持ち帰り」で描いて頂いたイラストで、これまた即興では難しい力の入った作品になっています。このような力作を頂けて感激でした。 うらび様はイベントではスケブが描けない時には事前にイラスト入り色紙を用意される(「うらび様の2012年の色紙」「同2014年の色紙」「同2015年の色紙」)などサービス精神旺盛な方で、 このスケブはまさにその精神が最大限に発揮された一枚と思います。(参考:うらび様の電撃20年祭色紙いとうのいぢ様に贈られた色紙他1他22016年7月のスケブ

 さとPON様(PIXIV)から頂いたスケブです。
 イベント終了時刻一杯まで丁寧に描いて頂き、感激でした。ちなみにさとPON様はこの日描かれたスケブを全てご自身のサイトで公開されています。 「きょうのスケブ 妹様スタート」 「にとり!」 「れいむ!」 「おっぱちゅり―!バニーさん!」 「ありす!」。 素晴らしい試みかと思います。

いのうえ空様から頂いたスケブ いのうえ空様から頂いたスケブ2

 いのうえ空様(Twitter)から頂いたスケブです。
 左ですが、大好きな『パラレルトラッパーズ』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。
 恐らくこのイラストは下書きなしの一発書きと思われるのですが、それでここまで細かいイラストを描かれる作家さんは珍しく、 驚くべき技術と思います。 「驚異の一発描き!漫画マイぼーる宮野舞イラストメイキング」を見ても、 いのうえ様の一発描きの技術は見事というほかありません。
 右ですが、大好きな『マイぼーる!』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。 7年の時を経て2枚目のスケブを描いて頂いたわけで、いのうえ様が長期に亘り一線で活躍されていることを感じます。

亜桜まる様から頂いたスケブ 騎崎サブゼロ様から頂いたスケブ

  亜桜まる様(Twitter)から頂いたスケブです。
 大好きな『だぶるじぇい』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。鋭い眼差しと力強い線が素敵な、大好きな一枚です。 このイベントについての一連のツイートから、亜桜様の尽力が伝わってきます。「会場でスケブを描いたのですが」 「その後、会場をさまよいながら 」 「師匠と一緒に 」 「できるだけ引き受け 」 「これでだぶるじぇいのキャラを 」 「宅配で送る約束をした方

 騎崎サブゼロ様(土に還る)から頂いたスケブです。
 大好きな『三つ目の夢二』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。 特に髪の毛の質感が独特な描き方で表現されていて、熟練の業を感じさせます。

椋本夏夜様から頂いたスケブ Riv様から頂いたスケブ

 椋本夏夜様(椋本工房)から頂いたスケブです。
 大好きな『銃姫-Phantom Pain-』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。線の美しさに見とれてしまう一枚です。 (参考:椋本夏夜様の電撃15年祭色紙電撃文庫 秋の祭典2013色紙
 ちなみに椋本様は私が知る中ではかなり早くスケブを描くことができる作家さんで、あるイベントではあと2時間弱で閉会、 というところで今からくじ引きで20人のスケブを受け付けると宣言され、多くのファンが度肝を抜かれていました。関連:「椋本様の2002年のスケブ」)

 Riv様(SOLOIST)から頂いたスケブです。
 キャラクターの美しさもさることながら、衣装や小物まで丁寧に描いて頂き、感激でした。 ちなみに、Riv様の同じキャラクターのスケブは「そろそろ復活を・・・」でも掲載されています。 同じ作家さんの同じキャラクターのスケブでも、結構印象が違うのが興味深いです。

村田雄介様から頂いたスケブ 麻生シン様から頂いたスケブ

 村田雄介様(Twitter)から頂いたスケブです。大好きな『ワンパンマン』のキャラクターを描いて頂き感激でした。 こんな異常なシチュエーションでも、まあこのキャラなら、と納得できてしまうのは卑怯です。
 この時は単にサインをお願いしたところ「15分後位に来て下さい」とイラストを描いて下さり、村田様のサービス精神に感服しました。 なお、このイラストには村田様のサインはありません。お願いはしてみたのですが、入れて頂けませんでした。

 麻生シン様(鳩血)から頂いたスケブです。
 スケブには珍しい、正面からこちらをしっかりと見据えた微笑みが印象的です。 シャープな線が美しい、魅力的な一枚です。
 ちなみに、スケブに描かれたキャラが吹き出しでメッセージをしゃべるというのは私が頂いたスケブでは他にない描き方で、面白いです。

志村貴子様から頂いたスケブ KRSG様から頂いたスケブ

 志村貴子様(Twitter)から頂いたスケブです。 10年以上愛読してきた『放浪息子』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。
 比較的あっさりと描かれていますが、それでも大変美しく整ったイラストで、彼女の可憐さが伝わってくる素晴らしい作品です。
 なお志村様は、私が知る中で最も早くスケブを描くことができる作家さんです。このイベントでは志村様へのスケブ・サイン依頼の行列ができ、私は志村様が50分間ひたすらその受け付けをされるのを始終見ていたのですが、 最後の1人の時点で既に20人以上のスケブ依頼を受け付けているのに「30分程お待ち頂きますが……」と仰っていて、仰天しました。 しかもその早さでこのクオリティなのですから、もう神業とすら思います。

 KRSG様(死んでいるのか生きているのか)から頂いたスケブです。 大胆な描線に目を奪われる、印象的なイラストです。
 このイラストは、黒の他に銀色のペンも使って描かれており、髪の質感等の表現に使われています。 イラストに少数の色が塗られる場合、赤など目を惹く色が使われるのが普通かと思いますが、 銀色という渋い色を使われているのが面白いと感じました。

平田雄三様から頂いたスケブ

 平田雄三様(平田雄三の部屋)から頂いたスケブです。 大好きな『もぎたて! 半熟メイド』のイラストを描いて頂き、感激でした。
 精緻なペン入れが施された、完成度の高いイラストです。このイラストを見るたびに「完璧」という言葉が思い浮かびます。
 なお、このイラストは「お持ち帰り」で描いて頂いたイラストで、5年4ヶ月の時間を経てご返却頂きました。

shri様から頂いたスケブ

 shri様(煩悩ストリーム)から頂いたスケブです。 スケブに彩色をして下さる作家さんは時々いらっしゃいますが、このイラストは兎に角彩色の仕方が大胆で、 こんな描き方ができるのかと感嘆しました。
 特に驚いたのが肌色の使い方です。私のような素人だと肌色は肌を塗るのに使うとしか考えられませんが、 shri様はこのイラストでは顔の肌を塗るのには肌色は使わず、白目を塗るのに使われていています。 凄い技術だと感じました。
shri様のスケブの右目のアップ

ぴんくぼーる様から頂いたスケブ にゃけ彦様から頂いたスケブ

 ぴんくぼーる様(PIXIV)から頂いたスケブです。 黒が大胆に塗られた、印象的なイラストです。こういう、はっきりした濃淡で描かれた絵は大好きです。
 ぴんくぼーる様もTwitterでスケブを公開されていて(昨日の例大祭、ぼっちで接客しながら……)嬉しい限りです。 なお、上のツイートによればぴんくぼーる様はこの時のイベントでお一人で売り子をしながらスケブ7冊、色紙2枚、コースター20枚他を描かれたそうで、それでこのクオリティとは驚きです。

 にゃけ彦様(猫珠工房)から頂いたスケブです。
 ここでは他に載せていませんが、色鉛筆で彩色して下さる作家さんは結構おられます。しかし、ここまで手の込んだ、 美しい彩色はなかなかないと思います。
 なお、にゃけ彦様もTwitterでスケブを公開されていて(リザちゃんと鹿島&堀先輩 )、 嬉しい限りです。

たくみ様から頂いたスケブ 川中島様から頂いたスケブ

 たくみ様(くろたま)から頂いたスケブです。
 これは水彩的な画材で描かれていて、スケブには珍しい柔らかい印象のイラストになっています。 水彩でスケブを描かれる方は非常に珍しく、驚きでした。
  たくみ様はこの日お一人で売り子をされていたはずで、それでいてこれだけのスケブを描かれるというのは凄いサービス精神と実力と思います。

 川中島(kwkm)様(KWKM室温27度)から頂いたスケブです。
 まさにほくそ笑むという言葉がふさわしい、このキャラクターらしい含みのある表情が素晴らしいです。
 髪や服の質感まで非常に細かく描き込んでいただき、感激でした。モノクロとは思えない表現力に驚きです。

もねてぃ様から頂いたスケブ 中島鯛様から頂いたスケブ

 もねてぃ様(PIXIV)から頂いたスケブです。
 「お持ち帰り」で描いて頂いたイラストで、鉛筆描きなのですが重要な線はペンと見紛うばかりに力強く描かれているのが印象的です。
 もねてぃ様もTwitterでスケブを公開されていて(家でお預かりしてるスケブ一部〜。スケブ一部狂気じみたスケブの一部スケブの一部。)、 嬉しい限りです。

 中島鯛様(Multi-Mix Homepage)から頂いたスケブです。 『ここは、冒険者の酒場』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。 ちなみに、作品は「ファンタジアBeyond | ここは、冒険者の酒場」でお読みいただけます。
 凛々しい表情としっかりと書き込まれた甲冑が印象的なイラストです。中島様もスケブを公開されていて (この日のスケブ1枚目2枚目3枚目4枚目5枚目)、嬉しい限りです。

水口鷹志様から頂いたスケブ 2様から頂いたスケブ

 水口鷹志様(PIXIV)から頂いたスケブです。
 スケブのイラストとしては珍しい、躍動感のある印象的なイラストです。
 水口様は、私にとって二つの意味で大切な作家さんです。一つは魅力的な作品を描かれること、もう一つは私の最も好きなある小説の二次創作同人誌を描かれる多分唯一の作家さんであることです。 このスケブはその小説のキャラクターで、頂けて感激でした。

 2様(Twitter)から頂いたスケブです。
 比較的ラフに描かれていますが、憂いを帯びた表情が印象に残る魅力的なイラストです。
 2様は、長い間私の憧れの、手が届かない遥か彼方の作家さんという印象でした。というのも、イベント開始後真っ先に行っても2様のスペースにはいつも長蛇の列ができていて、毎回行列の彼方で完売していたからです。 その後2様は何年も同人誌を制作されず、氏のウェブサイトも消滅し、もう氏は創作活動から手を引かれたのかと思っていました。 しかし2様は創作活動を再開され、しかも同人誌を書店委託されるようになり(それも受注生産で)、あまつさえスケブまで描いて頂けて……ただただ感激でした。

SAVAN様から頂いたスケブ つなぎ様から頂いたスケブ

 SAVAN様(INNOCENT WORKS)から頂いたスケブです。 大好きな『鳳学園執行部』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。鉛筆描きながら、丁寧に濃淡がつけられた端正なイラストです。
 SAVAN様は私の知る限り最もスケブを精力的に描かれている作家さんで、イベントに参加されるたびに多数のスケブをお持ち帰りで受け付けておられます。 それらの膨大なスケブの一部はPIXIVやTwitterやサイトで見ることができますが、その量とクオリティに圧倒されます( PIXIVで公開されているスケブ)。 2017年5月には描かれたスケブが累計1000枚を超えたそうで、尊敬の念を禁じ得ません。 あまりにも数が多いため全てにリンクすることはできませんが、私が頂いたスケブはサイトではこちらで公開されています。

 つなぎ様(PIXIV)から頂いたスケブです。
 即興とは思えない大変精緻なイラストで、髪飾りや衣服の模様まで丁寧に描きこまれていて素晴らしいです。「今回描いたスケブの一枚(*´∀`)」」で公開されています。
 この日つなぎ様が描かれたスケブは3枚だったそうで(これが3枚目)、このクオリティで3枚はかなり描かれるのが速いと思います。

白狼様から頂いたスケブ 成家慎一郎様から頂いたスケブ

 白狼様(白狼島)から頂いたスケブです。 大好きな『白い魔女』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。
 白狼様はこの日二十数枚のスケブを描かれたそうですが、それだけ描かれてこのクオリティとは驚きです。白狼様も描かれたスケブの一部を公開されていて、 嬉しい限りです。「新刊無しのお詫びのスケブ行脚中。」 「うーん描いても描いても減らない…
 ちなみに、サインに自画像的なアイコンを付記される作家さんはたまにいらっしゃいますが、白狼様はサインとアイコンが一体化していて面白いです。

 成家慎一郎様(PIXIV)から頂いたスケブです。大好きな『ラパス・テーマパーク』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。彼女のエロ恰好良さが伝わってくる、大好きな一枚です。
 私の知る限り、スケブで彩色イラストを描くのは特に大変で、特別な技術を持つ作家さんでも一日に10枚程が限度……というイメージだったのですが、成家様はこの日このクオリティのスケブを二十数枚描かれました。信じられない程の技術です。 この日のスケブの何割かは、「コミティア121お疲れ様でした」で公開されています。
 成家様もスケブを公開されていて、嬉しい限りです。

neropaso様から頂いたスケブ 会帆様から頂いたスケブ

 neropaso様(Twitter)から頂いたスケブです。 手間のかかる細かい衣装まで丁寧にペン入れをして頂き、感激でした。 neropaso様はスケブをまとめた同人誌を出されるほどスケブに力を入れておられ、このスケブもまさにその力の入れようを窺えるスケブとなっています。
 neropaso様はtwitter上でも描かれたスケブの一部を公開されていて(このイラストは「アナログ天子」)、嬉しい限りです。 PIXIVでは「天子ちゃん色紙5」にその一部が公開されています。
 このスケブは「お持ち帰り」で描いて頂いたスケブで、依頼から4年2ヶ月の時間を経てご返却頂きました。

 会帆様(PIXIV)から頂いたスケブです。
 比較的あっさりと描かれていますが、鋭い眼光が印象に残る魅力的なイラストです。
 会帆様には以前からスケブをお願いしようとしていたのですが、真っ先にスペースに行ってもいつも受付終了していました。 しかしこの時は、まず別会場の他のイベントに行ってから電車を乗り継いで会帆様が参加されているイベントに行き、「もう絶対無理だろう」と思いながらスケブをお願いするとまだ受け付けておられ、「スケブというのは巡り合わせだなぁ」と改めて感じました。

綱島志朗様から頂いたスケブ 橋口たかし様から頂いたスケブ

 綱島志朗様(Twitter)から頂いたスケブです。10年近く愛読してきた「ジンキ」シリーズのキャラクターを描いて頂き、感激でした。
 綱島様はコミケ94からコミケに参加されるようになり、精力的にスケブを描かれています。驚かされるのは、スケブを貰った方がそれを公開されているケースが非常に多いことです。それだけ、綱島様のスケブを喜ばれている方が多いということなのでしょう。  ビオトープ様への色紙」「B.B様への色紙」「エレクトラ様へのイラスト」「浅漬け様へのスケブ」 「スラッシュ様へのスケブ」「あんちゃん様へのスケブ」「シャイトー様へのスケブ」「オンドゥル大使様へのスケブ」「井伊塩梅様へのスケブ」「ワッキー@和月亭様へのスケブ」 「千載爛漫の雪様へのスケブ」「井上和也様へのスケブ」「TDN逆立ち丸です様へのスケブ」「楠舞神夜様へのスケブ」「蒼葉・奈々葉様へのスケブ

 橋口たかし様(橋口たかし様のアシスタント集団「ハシスタント」のPixiv)から頂いたスケブです。連載開始当初から最後まで愛読した『焼きたて!じゃぱん』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。 一発描きながら流石の上手さで、熟練の技量を感じさせます。
 橋口様はスケッチブックにスケブを描かれるのはこれが初めてだったようで、私が渡したスケブの他のページをご覧になりどの位のクオリティで描くものなのかを確かめておられたのが印象的でした (但し、橋口様は前回のコミケでも色紙には描かれていたようです)。 なお、その際に上で紹介したSAVAN様のスケブを絶賛しておられたことは強調しておきたいと思います。「橋口たかしさん(ハシスタントさん)サイン色紙 - 漫画家のサイン | MUUSEO」「橋口たかし サイン色紙 - 漫画家のサイン | MUUSEO

 余談ですが、橋口様がコミケ94に参加され、ご自身のヒット作『焼きたて!!ジャぱん』の成人向け同人誌を頒布されたことはコミケ当日にウェブで話題になり(参考:「焼きたてジャパンの作者本人の焼きたてジャパン本(エロ)が出てるの…なにそれ……」)、 その同人誌はしばらく中古市場でかなりの高値で取引されていました。 しかし、橋口様がコミケ94で『焼きたて!!ジャぱん』の成人向け同人誌を頒布されることは、コミケカタログから得られる情報を辿っていけば事前に分かることでした。 私はコミケカタログを見て橋口様のコミケ参加に気付き、コミケの約2週間前にご本人に質問しその同人誌が出ることを告知頂きました。 コミケカタログをしっかりチェックすることは大切です。

よもさか様から頂いたスケブ

 よもさか様(Twitter)から頂いたスケブです。 線の数がそこまで多いわけではありませんが、しっかりと描かれた完成度の高いイラストです。
 よもさか様にスケブをお願いするのはこれが5年ぶり2回目だったのですが、前回のスケブ依頼の際に「キャラクター2人でのリクエスト」をリクエストされたので、 今回は自発的にキャラクター2人をリクエストさせて頂きました。

くぉ様から頂いたスケブ

 くぉ様(Twitter)から頂いたスケブです。 大好きな『セーラー服とドラゴン』のキャラクターを描いて頂き、感激でした。
 凝った構図で大変丁寧に描き込まれ、まるで映画のポスターのように印象に残る大好きな一枚です。
 なお、左の画像だと分からないと思われますが、このイラストにはこれまでに見たことがないほど多数の下書き跡が残っていて、 くぉ様が大変な試行錯誤の末にこのイラストを完成させて下さったことを窺わせます。

 どうですか! 素晴らしいものでしょう! 本当はこれまでに頂いたスケブを全て公開したい位なのですが、このページをスケブで埋め尽くしてしまうのもどうかと思い、自重しました。

 ちなみに、私はこの記事の作成にあたり90人の作家さんにスケブの公開について伺い、その結果は以下の通りでした。

 私が初めにイメージしていたよりも、スケブの公開を歓迎される作家さんは多いようでした。
 私は上で述べたように、もっともっといろいろな方のスケブが見たいと思っています。 これをご覧の皆さんも、是非スケブの公開についてご一考頂ければと思います。

 なお、私が知る限りもっとも多くのスケブを公開されているのが「アクア宙」で、 ブログ内を「同人誌即売会」で検索すれば多数のスケブを見ることができます。 こちらの中では、「オールドラント・マーチ」に載っているTamiko様のスケブが一番好きです。
 他の方の公開されているスケブで特に驚嘆したのが、「冬コミ2日目!!」で公開されている幸漫様のスケブ、「タチバナロク様のスケブ」、 「ichiscope様のスケブ」です。

スケブについてその他

スケブのウェブでの公開について

 法律的に言うなら、自分が所有するイラストの公開は自由です(参考:「公表権」)。 ※但しウェブでの公開の場合は複製の公開となりますので、目録的な低解像度の複製公開は可能ですが、画集に収録できるような高解像度の複製公開は無許可では認められないようです(参考:「所有権等との調整を図られた利用:美術の著作物等の展示に伴う複製」)。
 しかしながら、現実にはスケブの公開を望まない作家さんもいます。 作家さんのご厚意で頂いたスケブで作家さんに不都合は発生するのは悲しいので、 私はスケブの公開については問題がないか作家さんに確認した方がよいと考えています (本稿で公開しているスケブは、全て確認の上で公開しています)。

 ところで、私は同時に、もっとスケブは公開されてもいいのではないか、と思っています。 作家さんが即興でイラストを描くというのは立派な「芸」であり、私は見事な芸をもっともっと見たいと考えるからです。 より分かりやすく言えば、せっかくのイラストを一人しか見られないのは勿体ない、と思うわけです。 無論、作家さんが公開を嫌がる場合は仕方ないのですが、 スケブを描かれた作家さんがその場で写真を撮って自らのTwitter等で公開したり、 スケブを頂いた人が作家さんの了承を得た上で自サイトで公開したりすることはもっともっと増えていいのではないか、と私は思います。

 なお、頂いたスケブを公開したいなら、頂いたその場で問題ないか確認するのが良いと思います。 後日メールなどで問い合わせても、返事を頂けるとは限りません。

作家さんのタイプによるスケブ対応の違い

 コミケで絵を主体とした作品を発表されている方々は、個人的な解釈では漫画家系(主にモノクロ漫画を発表されている方々)、 イラストレーター系(主にフルカラーイラストやフルカラー漫画を発表されている方々) アニメーター系(主にモノクロ線画イラストを発表されているプロのアニメーターの方々)等に分けられ、 これらのタイプによってスケブへの対応傾向にも違いがあるように思います。

 まずイラストレーター系ですが、このタイプの作家さんは全くスケブを受け付けていない方が特に多く、 また受け付ける作家さんでも一枚一枚に時間をかけるため受付枚数が少ない傾向があります。 また、イラストレーター系の方はスケブではほとんど彩色はされません。
 また、イラストレーター系の方のスケブは普段発表されているイラストよりもデフォルメが強かったりし、 印象の違うイラストで意外に感じることも多いです。

 次に漫画家系ですが、このタイプの作家さんは比較的スケブを受け付けている方が多く、 また一枚一枚を短時間で仕上げられ、多くのスケブを受け付ける傾向があります。
 また、スケブに彩色をして頂けるのはほとんどが漫画家系の作家さんであることは特筆に値するでしょう。 また、漫画家系の方のスケブは、普段発表されている作品のイメージに近いものであることが多い印象があります

 そしてアニメーター系ですが、このタイプの作家さんは比較的スケブを受け付けている方が多く、 また同人誌でのイラストとスケブの印象がそれほど変わらない場合が多いように思います。 これらの点は漫画家系の作家さんと似ています。
 ただ、アニメーター系の作家さんはスケブ一枚一枚に時間をかけるため受け付ける枚数が少ない傾向があり、 この点は漫画家系の方々と逆の印象です。
 また、アニメーターの方はスケブでは彩色はあまりされない印象があります。

 なお、ここで挙げたのは非常に大雑把な分類・傾向であり、例外も多々あります。ご了承ください。

第六章 - 裏技・東館〜西館のショートカット

 コミケには、ほとんど知られていない、それでいて重要なテクニックがありました。それは、東館と西館を短時間で行き来できるショートカットです。 この経路は長い間全くと言っていいほど知られていなかったのですが、コミケ78頃からコミケスタッフの方々によって徐々に広められ、 コミケ81では「おすすめルート」として大々的に広められました(それでもまだ空いていましたが)。

 それは、図にするとこのようなショートカットです。

東館〜西館のショートカット

 通常は二階に上がって連絡通路を通って東館と西館を行き来します(図の青と緑の経路)。 しかし、そのような遠回りをせずとも一旦館外に出て、道路を通って館内に入り直せば(図の赤の経路)大幅に移動時間を短縮できるのです。
 私が計った限りでは、連絡通路を通ると東西のホール館の移動はすいている時で大体7分半〜8分半程度かかるのに対し、 ショートカットだとこれが3分程度、さらにコミケ81以降可能になったショートカットのショートカットだと2分強で済みます。

 注意しなければならないのは、このショートカットは開場後しばらくしなければ使えないことです。 以前は入場がフリーになる12時以降でないと使えませんでしたが、おすすめルートとして広められた現在では11時半位には使えるようになっているそうです。 (参考:「コミケ82三拡不完全レポート-今日の言わせれ」)
 なお、コミケ85の3日目では11時10分にはこのルートが使えるようになっているのを確認しました(但しその時点ではショートカットのショートカットは使えませんでしたが)。 この日入場がフリーになったのは確か11時30分頃でしたが、入場がフリーになる前にこちらのルートを開放してしまって大丈夫なのでしょうか。

 なお、このショートカットはコミケ81から使えるようになったと思っておられる方も多いようですが、そうではありません。 少なくとも2002年1月に発売された雑誌にはこのショートカットが紹介されていますので、 コミケ61の時点ではもうこのショートカットは可能だったことになります。
 私はその本でこのショートカットを知り、次のコミケから使うようになったのですが、その頃から長い間、 この経路はほとんど誰も使わないまさに秘密の通路でした。 私はいつもこの通路を使っていましたが、 連絡通路が満員でもこちらの経路は東西間を移動する間にすれ違う人が一人もいなかったりするほどの空き様で、 私はよく「この通路は本当に使っていいものなんだろうか?」という不安に駆られたほどだったのです。

 コミケスタッフの方々によってこの経路がコミケ81で一気に「おすすめルート」としてピックアップされたのは、 茶畑相談役様の「[C81]コミックマーケット81(2011冬) 3日目反省会レポート | 橋本充電中」によると『周囲の企業・警察と話をして、新ルートを使えるようになった』 ためのようです。おそらく、長い間この便利な経路が広められてこなかったのは、そのあたりに問題があったからなのでしょう。 逆にこれからは、広くこの経路が推奨されていくのかも知れません。
 それでもまだ当面は、この経路は空いた使いやすい経路であり続けると思います。 ご存じなかった方は、是非この経路を使ってみて下さい。

 なお、上でリンクした茶畑相談役様の記事には別アングルからこのショートカットを解説した図がありますので、こちらの図が分かりにくかった方はそちらをご覧ください。

追記

 その後このショートカットの利用者は増え続けていき、とうとうコミケ94でこのルートの渋滞を確認しました。その時このルートでの移動には13分10秒もかかり、これなら通常のルートを使った方が早いでしょう。

 コミケ94でもこのルートが混んでいない時もありましたが、今後はショートカットを使わないという選択肢も検討に入れるべきと思われます。

公開:2010年1月5日 最終更新:2019年4月22日

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