私は、ビッグサイトでコミックマーケット(コミケ)が開催されるようになってから、その全ての開催日に参加しています。 言わば、ビッグサイトコミケ皆勤賞。 凄いのかダメなのかよく分らない肩書きですが、さすがにある程度はコミケに慣れてきたつもりです。 そこでこのページでは主に一般参加者向けに、私なりのコミケの歩き方を記録していきます。 なお、このページは今後毎年2回、イベント後に更新していく予定です。
コミケに一般参加するにあたり、東館と西館のどちらの待機列に並ぶべきか?は誰もが気にするところでしょう。
この正解は時期とともに変化しており、必ずしもこれだというものはありません。
コミケ72〜77での状況では、可能ならば東館の待機列に並ぶのが適切でした。
しかし、2010年8月のコミケ78から待機列の作り方が変わり、コミケ81終了時点では西に並ぶのが適切であると思われます。

これは、コミケ72〜81の、私と友人の会場到着時刻から入場時刻までを分単位で記録したサンプルをグラフにしたものです。 1ピクセルが1分となっています。
コミケ72〜77において東か西かを考える際に、このサンプルで特筆すべき事例は二つあります。
一つ目は、コミケ74の二日目です。この時は、私と友人が8:29に国際展示場駅の改札を出て、それぞれが東と西に分かれて並びました。
そして、東での入場時間は10:31、西では11:00と大きな差ができました。
そして二つ目は、コミケ77の二日目です。この時は、私が8:12に国際展示場駅の改札を出ると、既に東館の待機列は封鎖済みで
西館の待機列に並ぶしかなく、結局入場は10:33となりました。
しかし、私の友人が9:20に国際展示場の改札を出た時には東館の待機列は開放されていて、
こちらに並んだ友人は10:15に入場できたのです。何ということでしょう。
(ちなみに、「コミケ77 2日目 2ちゃんねる実況 まとめ:【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)」によると、
この日は東館の待機列は、6:10頃には封鎖されていたようです。
遅れてきた友人がこの時東待機列に行けた理由は不明です。)
通常の連絡通路を通る場合、東館〜西館の行き来には最短で3分30秒程度かかります。上のケース以外にもいくつか同様の事例はあり、
これらから考えるに、たとえ最初に行きたいのが西館であるとしても、可能ならば東館の待機列に並ぶのが良いということになるでしょう。
とは言え、東館の待機スペースは西館のそれよりもはるかに狭く、上の例のように早々に閉鎖されてしまうことも多々あります。
ですので、あくまでも東が選択可能であるならば、の話ですが(追記1)。
なお、この待機について覚えておくべきことを他に簡単に挙げておきます。
さて、上で触れた遅滞入場ですが、西館の待機列でしばしば行われる、入場にかかる時間を大幅に遅らせる入場のやり方に対して私が勝手に付けた呼び名です。
初日と二日目の西館ではしばしばこれらによる入場の遅滞が行われ、開場から入場までにかかる時間が通常のほぼ2倍になります。
上のグラフを見ると、時々突出して西での入場が遅くなっているのが分りますが、これらはいずれもこの遅滞入場によるものです。
どうしてこのような入場方法がとられるのか私には分りません。正直なところ一般参加者への嫌がらせとすら思えてしまいますが(追記2)、
コミケスタッフの方々も徹夜組を減らすために『どうすればあとから来ても満足させられるか。家で朝食を食べてから来ても、10時半にはお目当てのサークルにつけるようにしたい。
』(「コミックマーケット79(2010冬) 3日目反省会レポート 橋本充電中」より)
と述べておられますので、無意味に入場を遅らせているわけではないようです。
いずれにせよ、これに当たると売り切れの早いサークルでの本等の購入は一気に難しくなります。
なお、若干批判的なことも書きましたが、私はコミケのスタッフの方々は全体的には大変よく仕事をされていると思っています。
そもそも、ビッグサイトでコミケが開かれるようになって数回は、三日目には6時頃に会場に到着して入場は大体10:50前後で、
それより会場到着が1時間遅くなるごとに入場が10〜15分遅れる感じでした
(ただ、これは東待機列の話で、西待機列はもっと状況が良かったようです。また、回によっても当然ばらつきがあります)。
それを考えれば、三日目に8時半に会場に到着しても大体10時半までに入場できる現在は夢のような環境です。
スタッフの方々の様々なご尽力に、深く感謝します。
さて、上記コミケ72〜77についての部分が、この記事を初公開したコミケ77終了時に私が書いた話でした。
しかし最初に述べたように、コミケ78以降は待機列の作り方がこれまでとは変わっています。
コミケ78のカタログに『北駐車場が閉鎖された代わりに東駐車場が拡張されたことにより、一般参加者待機列を中心に大きな変更があります
』とあるように、
東館待機列のスペースが広くなり、より多くの人々を収容できるようになりました。
これによって、これまでのような「人が一杯になったから東待機列はもう締め切り」という事態は発生しにくくなり、
逆に言えば「並べる人の数が少ないから並べれば早く入場できる」という東館待機列の特徴が薄まったと思われます。
事実、茶畑相談役様の『コミックマーケット78 3日目反省会レポート』には、こうあります。
東駐車場が4倍の広さになった。(略)今までの3倍以上の人が東へ行き、西側の行列が短くなった。
コミケ78〜81では同様の列形成がされていたようですので、このやり方は今後も続くと考えられます。
従って、これからはコミケ78以降のサンプルのみを元に待機列を検討しなければなりません。
そう考えた場合、まず特筆に値するのが東に並んだコミケ78の2日目の入場の遅さと、逆に西に並んだコミケ79の2日目の驚くべき入場の早さです。
これはまるで、これまでの東と西の入場速度が逆転したかのような違いです。
また、東西に分かれて並んだコミケ79の3日目のそれぞれの入場時間を比較しても、明らかに西が優位となっています。
私が会場に入場できた時間を全て比較しても、これまで最速で入場できたのは初日では西に並んだコミケ80(10:08)、
二日目では西に並んだコミケ81(9:58)、三日目では西に並んだコミケ81(10:10)と、
コミケ78以降の西館待機列での入場の早さは際立っています。
西館に入場して東ホールに直行する場合、大体3分15秒程の時間がかかります (ただし9:58に入場できたコミケ81の二日目では、東ホールに入場できたのは10:08でした)。 それを考慮しても、現在の西館待機列の入場の早さなら西に並んだ方が良い、私はコミケ81時点ではそう考えています。
ちなみに乱暴な計算ですが、コミケ80の3日目の私と友人の待ち時間の比較からすると、こう言えるかも知れません。
「3日目西に並ぶ場合、約5.7分早く列に並ぶ毎に入場時間が1分早くなる。」……あくまでも、常に一定のペースで参加者が行列に加わり続けるとした場合の数値ですが、一つの目安にして頂ければ幸いです。
なお、念のためここで書いておきますと、徹夜での行列は絶対に駄目です。きちんと4:30以降に来場しましょう。 あともう一つ言わせて頂くなら、同様にフライング行列も絶対に駄目です(参考:『フライング- コミケ同人用語の基礎知識』)。 私はこれらの行為を行う人々がありとあらゆる苦しい病気にかかってみじめに衰弱し、コミケに参加できなくなることを祈っています。
この部分については、元コミケスタッフの太田たこす様より『コミケ入場列、「東が良い」と言えない理由-今日の言わせれ』というご意見を頂きました。 ただ私には正直なところ、氏が指摘されるような事態が発生する可能性がどれだけあるのか疑問に思えます。(→コミケ72〜77についてに戻る)
この部分についても、太田様の上記記事でご意見を頂きました。要約すると、
……とのことです。氏の記事のコメント欄にも書かせて頂きましたが、1については遅滞入場が実施されているのを私が見た時に限って
入場にかかる時間がほぼ2倍になっている以上、容易には納得できない説明です。
2については、確かにそういうことはあり得ると私も思います。
ただ、そうだとしても「なぜ通常の入場速度か、その半分の入場速度かの二択しかないのか? 混雑状況に合わせて入場速度を調整しているのなら、
それらの間の入場速度もあり得るのではないか?」といった疑問はあります。(→コミケ72〜77についてに戻る)
コミケには色々な楽しみ方があります。お目当てのサークル、あるいはジャンルのみを回ってさっさと帰るのも一つの考え方でしょう。
しかし、コミケには無数の面白い作品があるわけで、そのような回り方ではそれらの多くを見逃してしまう可能性があるのもまた事実です。
あるいは、単純に回りたいサークル、ジャンルが多いという方もおられるでしょう。
そういう方にとっては、いかに効率的にサークルを回るかが大変重要になってきます。
ここでは、そのような方のために、私が考える効率的なサークルの回り方を紹介したいと思います。
かつて、「雀聖」色川武大氏(少年マガジンの麻雀漫画「哲也」のモデル)は、こう述べられました。 「麻雀に強くなりたかったら、まず盲牌を覚えることだ」と。 つまり、上手く麻雀をするには常に視野を広く持って卓上を観察しなければならない、そのためには自分のツモなど見ている暇はない、というわけです。 これはコミケのサークル回りにもそのまま言えることだと私は考えます。つまり、こうです。
「サークルを回りたかったら、まず地図を覚えることだ」
無論、完璧に覚えるのは現実的ではないでしょう。しかし、地図を大まかにでも覚えるだけでも、サークル回りは大幅に効率化できます。 たとえば、こんな感じです。「東館の壁はAとシ、島はそれぞれB〜サとス〜ロ。ホールの仕切りがMN、YZ、ネノ、マミ。通常の島のスペースは60まで、 仕切り部分の島は48まで」……たったこれだけのことを覚えるだけでも、全然違うわけです。
行くべきサークルやジャンルの場所を全て覚えるのは、難しいと思います(ちなみに私がチェックしておくサークルの数は、一日30〜150程です)。 それでも、大まかな地図が頭に入っていれば例えば、「まず東5から入ってヒ58b、ト46a、シ10bの順で回って……」とあらかじめ決め、記憶しておくだけで かなり効率的に移動することができるのです。
サークルで本等を買う時、その都度サークルをチェックした地図を鞄にしまい、買い物が終わると取り出してまた次のサークルに向かう…… という人をよく見かけます。 しかし、これも非効率的と言えます。何故なら、そんなことをする必要はないからです。
イベントの前に、サークルをチェックした地図に穴をあけ、紐を通して首にかけられるようにしておきます。
これで、一々地図を鞄にしまったり取り出したりする必要はありません。
首にかける代わりに、この紐を手首に巻いてぶら下げておいても問題ないでしょう。
なお、単に紐を通すだけだと地図が破れやすくなってしまうので、セロテープで補強しておきましょう。
また、さらに効率的にするためには、手の平に「ヒ58b→ト46a→シ10b……」など、スペース番号を書いてしまうのも有効です。 これには上記(1)で述べたある程度の地図の暗記が必要となりますが、できるなら地図そのものを見るよりも更に効率化になります。
各サークルで同人誌を買う時、多くの方が毎回 「サークルの方に購入を告げながら財布を取り出す→財布から代金を取り出す→代金を渡す→(あれば)お釣りを受け取って財布に戻す→財布をしまう」という 過程を繰り返されています。これもまた、時間のロスであると考えます。
私が同人誌を買う時の過程はこうです。「サークルの方に購入を告げる(この時点で手には丁度の代金が握られている)→代金を渡す」これだけです。
やり方は簡単なことで、要するに右ポケットに100円玉を、左ポケットに500円玉を大量に入れておいて、
購入を告げながら丁度の金額を握りこむだけです(右利きの場合)。
1000円札は、ウエストポーチを使えば即座に用意できます
(ただ、1000〜2000円程度の本を買うなら、500円玉で全て済ませてしまった方が効率的かも知れません)。
行列を観察していると、一人が(立ち読みの時間を除いて)購入に大体10〜15秒の時間をかけています。
これは大半が財布を使っているための時間であり、私のように財布を使わなければ購入は5秒以内にすみます。
時たま、10円単位の本等を買う時にだけ財布は出せばよいのです。
ちなみにこのやり方は、長い列に並ばれる方に特にお勧めしたいと思います。 何故なら、例えば後ろに100人が並んでいる状態で自分の買い物を10秒短縮すれば、それは合計では1010秒、つまり約17分の効率化になるからです。 私は滅多に長い列には並ばないのですが、それでもたまに並んだ時に財布の出し入れに手間取っている方を見ると、 準備しておけばいいのに……と思います。
無論、これには事前に相当量の100円玉、500円玉を用意しておく必要があります。私はいつも事前に各50枚ずつを用意しておきますが、 この必要数は人によって差があるでしょう。
最後に。効率化効率化と繰り返してきましたが、それは決してサークルの方や他の一般参加者をぞんざいに扱うということではありません。 常に人との接し方は常に礼儀正しく、失礼のないようにしましょう。また、走ったり人を押しのけたりも当然駄目です。 あくまでもルールとマナーを守って効率化を行いましょう。
コミケには面白い同人誌を出しているサークルが数多くあります。それらをできる限り漏らさずに回るために、 事前のサークルチェックは万全にしておきたいところです。ということで今回は、私の考えるサークルチェックの方法をご紹介します。
まず、しなければならないのがチェックリストの作成です。 無論、興味のあるサークルがごく僅かしかない場合にはわざわざリストを作る必要はありません。 しかし、ある程度興味のあるサークルができてくれば、それらをリストアップし、 サークル名、作家名、サイトのURLなどを一覧にまとめておくべきでしょう。 そうでないと、コミケ終了後に「あれ、そう言えばあのサークルは今回は参加していたのかな……?」ということになりかねません。
チェックリストの作成は、基本的には難しいことではありません。
これまでに同人誌を購入し、これからも買いたいと思ったサークルや、
ウェブサイトなどを見ていて「ここの同人誌は面白そうだ」等と感じたサークルをチェックリストに加えていきます。
しかし、実はもう二段階、あまり実行されていないと思われる「チェックリスト作成」があります。
それは、コミケ会場でのチェックリスト作成と、コミケ終了後のチェックリスト作成です。これについては後述します。
さて、コミケカタログが発売されれば、いよいよ本番も間近。これまでに作成しておいたチェックリストを基に、
どのサークルが何日にどこのスペースで出ているのかを一つ一つ確認していきます。
ここでまず考えなければならないのは、「コミケカタログは冊子版とROM版のどちらがよいのか?」という問題です。
私が使ってみた限り、大まかに言って両者には以下のような利点・欠点があります。
| 冊子版 | ROM版 | |
|---|---|---|
| 携帯性 | ○ いつでも自由に見られる。ただし持ち歩くにはやや重め。 | ◎〜△ パソコンがないと見られない。ただし、普段からノートパソコンを持ち歩いている人にとっては逆に携帯性が高いとも言える。 |
| 検索性 | × 目当てのサークルを、開催日別に分かれそれぞれサークル名のみで50音順に並んだ目次から探す必要あり。作家名しか分らないような場合探せない。落選したサークルも分らない。 | ◎ 全日程から一括での検索機能あり。サークル名からだけでなく作家名でも検索可能。落選したサークルも検索可能。 |
| データの引き継ぎ | × チェックサークルのデータは、別にメモなどして残しておくしかない。 | ◎ 過去のチェックサークルのデータを引き継いで使用可能。 |
| 視認性 | ◎ 非常に見やすく、カットの魅力的なサークルがすぐに分かる。 | ○〜△ 解像度によっては画像がつぶれてサークルカットが見難く、魅力的なサークルカットを見落とす恐れがある。 |
| ウェブ対応 | × 興味深いサークルカットがあった場合、そのサークルのウェブサイトを調べるにはサークル名を一文字一文字手入力し、検索してみるしかない。サークル名がありふれた言葉の場合、検索も不可能。 | ○ サークルのウェブサイトのURLのデータがある場合が多く、興味深いサークルのサイトを直ちにチェック可能。URLのデータがないサークルでも、ボタン一つでサークル名と作家名でGoogle検索する機能がある。 |
| 発売時期 | ◎ ROM版より一週間早い。 | × 冊子版より一週間遅い。 |
総合的に言ってROM版の方が使いやすい部分が多く、基本的にはこちらを使うのが良いと考えます。
ただしPC環境によってはROM版の視認性の低さが問題となる可能性もあり、冊子版にも利点はあります。
実際にやってみたのですが、ROM版で全てのサークルカットを一つ一つチェックして「これで万全だ」と思っていても、
冊子版で再度サークルカットをチェックしていくと、「このサークルは面白そうだ、あぁここも面白そうだ」という具合に
ボロボロとチェック漏れのサークルがあることに気付いたことがありました。
また、冊子版の大きな利点として、発売時期の早さは無視できない要因です。
カタログで全てのサークルをチェックするにはかなりの時間がかかりますので、コミケまでにカタログチェックをしっかり終えられるようにするには、
まず冊子版でチェックをしていき、ROM版が出たらそちらでチェックをしていく……というのが有効です。
実際に私は、冊子版とROM版を両方買っています。
なお、上でも述べたように私は、コミケに一般参加する以上は是非とも全てのサークルカットをチェックした方が良い、と考えています。
既に知っているサークルをチェックするだけでは、多くの面白い同人誌を買い逃してしまいます。
無論、現地でサークルスペースをしらみつぶしに回ることも重要ですが、魅力的な同人誌を出しそうなサークルというのは、
サークルカットである程度は分るものです(文章・音楽・ゲーム系サークルなどは難しいですが)。
ですのでより多くの魅力的な同人誌を買えるよう、たとえ興味のないジャンルでもサークルカットは事前に一通り目を通しておいた方が良いのではないでしょうか。
この記事も以下、全てのサークルカットをチェックすることを前提として話を進めます。
さて、冊子版にせよROM版にせよコミケカタログを購入したら、サークルのチェックをしていくことになります。 これには、三つの段階があります。
1……まず、チェックリストに入れたサークルをカタログから探し、印をつけます。これは上の表でも述べたように、ROM版の方が簡単です。
2……次に、カタログに掲載された全てのサークルカットをチェックし、1でチェックしたもの以外に面白そうなサークルがあったらそれにも印をします。 これは上の表でも述べたように、PC環境によってはROM版だとやりにくい場合があります。いずれにせよこれにはそれなりに時間が掛かりますので、早めに行っておきましょう。
3……最後に、1・2で印をしたサークルの新刊情報等をウェブで調べ、本当にそのサークルに行くべきか、 行くべきならどの程度の優先順位をつけるべきか、を決定します。 コミケ前日になって初めて新刊の有無が判明するようなサークルも珍しくありませんので、サイトを繰り返しチェックすることも必要になります。 これは上の表でも述べたように、ROM版の方が簡単です。
さて、カタログも全てチェックし、ウェブでのチェックもすれば後はコミケ会場で同人誌を買いまくりましょう。 ……しかし、同人誌の購入と並行してしなければならないことがあります。それが、チェックリストの作成の項でも触れた、 コミケ会場でのチェックリスト作成です。
サークルカットやウェブサイト等で興味を持ってスペースに行ってみたけど結局そこでは何も買わなかった、ということは多々あるでしょう。
この時、何も考えずに「じゃあ次のサークル!」となってしまっている人が多いのではないでしょうか。
しかし、それは片手落ちというものです。
同人誌を買わなかったという状況には、以下のようなものが考えられます。
これらを同列に扱うのは適切ではありません。何も買わなかった場合でも分かるだけの情報は記録しておき、 次のコミケに活用していきましょう。例えば「完売していた」「見本誌は面白かったので次は是非欲しい」 「11時半頃までなら買えたらしい」「好みではなかったので、次からはチェックしなくてよい」「売り子さんが私に一目惚れしていた」等、 メモしておくのです。つまり、コミケ開催中の時点でチェックリストを更新し、次のコミケへの準備を始めておくわけです。
どうでもいいことですが、コミケには惚れっぽい人が多くて困ります。
コミケが終わったからと言ってチェックリスト作成が終わるわけではありません。 最後に、コミケ会場で作成したチェックリストと、購入した同人誌の感想をもとに、次回以降のコミケのためのチェックリストを作成します。
これは以前はやりにくい作業だったのですが、ROM版の登場により大変容易になりました。
サークルメモの欄に、次回以降のイベントで役に立つ情報を記入しておきます。
これにより次回からは売り切れの早いサークルを優先的に回ったりできますし、
逆にサークルカットが良くても内容が好みではないサークルを繰り返しチェックしてしまったりすることがなくなるわけです。
ROM版を使っていない場合、この作業はかなり面倒です。メモ帳やエクセルなどを使用し、 次のイベントまでしっかりと情報を残しておきましょう。
上で触れたカタログチェックや小銭の準備などは当然として、その他にも準備をしておくことで、様々な面で効率的に行動することができます。
せっかく買った同人誌を、どう持ち歩くべきでしょうか? いくつかの選択肢があります。
まとめると、肩掛け鞄を基本的に使用し、鞄に入れにくい物に備えて紙袋も用意しておく、というのがやりやすい態勢ではないでしょうか。
リュックサックやキャリーバッグをコミケに持って行くなとは言いませんが、周囲の迷惑にならないように状況をよく見て使いましょう。
ちなみに、Comi-Navi.Comでは、
『同人誌購入専用バッグ
』なるものが販売されています。私は使ったことはありませんので、お持ちの方は使用感をお聞かせいただければ幸いです。
コミケでの排泄は深刻な問題です。そこで、コミケカタログのDr.モロー様の漫画でもネタにされていたように、 「おむつをしていく」「あらかじめ下剤で出しておく」という選択肢が発生します。これらの有効性を考えてみます。

コミックマーケット79カタログ P.703より
まず、コミケでの排泄が忌避されるのは大体以下の理由からでしょう。
理由A. いつ列が移動するか分らず、トイレからいつ戻れるかも分らないので、列を離れたくない。
※例えば、コミケ79で7時過ぎに開場待ちの列に並んだ時には、スタッフの方がこのようなアナウンスをされていました(要約)。
「トイレに行く人は早めに行って下さい。トイレに行っている間に列が動いた場合、列の最後尾から並び直しになります。
8:30から列の移動を開始する予定ですので、それまでに必ず戻って来て下さい。なお、現在トイレは1時間半待ちとなっています」
……はい、どう計算しても無理ということですね。
理由B1. サークルを回る時間がもったいない。
理由B2. 大手サークルの行列中に列を離れたら、最初から並び直しになる。
※上記Aの開場待ちの行列に比べればサークルへの行列はかなりましでしょうが、やはり我慢できなくなることはあり得るでしょう。
言ってみれば、理由Aと理由B2は行列中に催したら困るという消極的発想、理由B1はコミケ開催時間中により多くの時間を有効活用できるようにしようという積極的発想と言えるでしょう。 では、おむつや下剤はこれらの問題に対処できるのでしょうか?
コミケでの尿意への対策として、コミケの前日から水分を控えておくのは当然として、より確実な策としておむつを着用するというのは誰もが考えることでしょう。 これは、理由Aと理由B2への備えとして使う(消極的おむつ)か、理由B1のために使う(積極的おむつ)か、で意味が異なってきます。
まず消極的おむつですが、言ってみればこれは「万一の時に、こっそりお漏らしができる」というものです。試してみたところおむつは確かに一回の放尿量位なら問題なく吸収してくれますので、 万一の備えとして確かに便利なのではないでしょうか。おむつは下着と同様普通に脱げますので、着けていてもトイレに行って普通に用を足すこともできます。
次に積極的おむつですが、これは自ら積極的におむつで用を足すことになる点で、消極的おむつとは異なります。 しかしこの発想をするなら当然、長時間濡れおむつを履いたまま行動することになるわけで、それでいいのかという疑問はあります。 まあ、試してみたところそれほど不快ではないのですが。
そして、消極的おむつにせよ積極的おむつにせよ、おむつで用を足した後のことは考えておくべきでしょう。 コミケ会場でおむつを捨てることはできませんので、濡れおむつを履いたまま帰るか、脱いでビニール袋にでも入れておかなければなりません。 これらはいずれにせよ個人的にはなるべく避けたい事態ですので、やはりおむつを使うにしても消極的利用に留めた方が良いような気がします。
緊急の便意に備えてコミケの前に下剤を服用しておき、あらかじめ排泄を済ませておく……これもまた時折耳にする、確かに有効そうなアイデアです。 実際に使えるのかどうか、私は試しに3店の薬局で聞いてみました。すると、いずれも異なる解答が返ってきました。 以下に、それぞれの解答を要約します。
下剤の使用を勧められたのは3店の内B店のみで、しかもその使い方は2日前に飲んでおくというものでした。 B店の説明のみを信じ、かつコミケへの参加が1日のみなら下剤を試してみるのもいいかも知れません。 しかし、A店・C店の説明を考慮するに下剤の採用には大いに疑問が残りますし、 私のようにコミケに3日間参加する者にとってはさらに現実的ではないでしょう。
しかしここで別の選択肢が生まれました。C店で勧められた、下痢止めの使用です。
私は不意の便意に襲われた時に試しに下痢止めを飲んでみましたが、確かに便意は抑えられるようです。当たり前ですが。 したがって、これこそがコミケでの便意対策にふさわしい薬品なのではないでしょうか。
理由B1の用途で使える程の持続時間があるかは不明ですが、少なくとも理由A、理由B2の用途で使うならかなりの効果を発揮するはずです。 お勧めです。
夏のコミケでは、暑さに耐えられず倒れる方が毎年大勢います。 暑さ対策としては、凍らせたペットボトルやウィダーを用意しておくのが特にお勧めです。 なお、凍らせた飲料の結露が本を濡らさないように、容器は手拭いで巻いておきましょう。
他、日除けに使う道具として頭から被れる手拭いがお勧めで、汗を拭く道具として手拭いがお勧めです。
なお、日傘は人混みでは周囲の迷惑になるのでやめましょう。
冬のコミケでは、寒さ対策が必要です。早朝に来場して入場待ちをする一般参加者にとっては特にそうです。 ……が、早朝の寒さに耐えられる格好では、開場後に日中の人混みを重い荷物を持って歩けばむしろ暑くなってしまうでしょう。 そういう意味で、冬の寒さ対策には夏の暑さ対策にはない難しさがあります。
私が実行しているのは、衣服の下に新聞紙を巻き、それをセロテープで固定しておくことです。 登山の際などによく行われるやり方なのですが、紙には高い保温能力があり、寒さを大幅にやわらげることができます。 入場する頃になったら服の下から抜き取って鞄に詰め込んでしまえば、脱いだ上着のように邪魔になることもありません。 ズボンの下に新聞紙を着ておくだけでも大分待ち時間の寒さはやわらぎますので、お試し下さい。
傘は人混みでは周囲の迷惑になるのでなるべく避けた方がいいでしょう。
レインコートなら周囲に迷惑も掛かりませんし、鞄ごと着ることで鞄を雨から守ることもできます。
ちなみに、コミケ78まではコミケには傘禁止とも取れる規定(『伸縮性を問わず、30cm以上の長物
』の持ち込み禁止)がありましたが、
コミケ79からは該当の項目が注意書きから削除されています(補遺2)。
なお正確に言うと、コミケ78まで本当に傘が禁止されていたのかと言うと、別にそうではなかったと思われます。
コミケ78までの長い間、『伸縮性を問わず、30cm以上の長物
』が持込禁止物のリストに載っていたのは確かで、
私も何度か傘禁止の話を見聞きしたことはあるのですが(例:「初心者向けコミケ案内」)、実際に傘が取り締まられたケースは私の知る限りありません。
「第3回拡大準備集会 - So-net」でのカタログ担当スタッフ様のコメント
『例えば従来は持ち込み禁止物として30cm以上の長物という項目があったが、傘は30cm以上だし、ノートパソコンだって対角線をとれば30cmを超えてしまう。そこで見直しにより、こういうことをやっては 駄目、という記載に変えた。
』
を見ても、以前から傘の持込みに問題はなかったように思えます。
コミケでリュック等を背負ったままの人々は、恐らく人混みを普段経験しない地域の方なのではないでしょうか。 そういう人をコミケで見かけたら、なるべく注意してあげるのが親切ではあるでしょう。ただ、
- 772 :カタログ片手に名無しさん:10/12/29(水) 11:39 ID:???
- 前に並んでた転売屋がリュック背負ったまま並んでたから下ろすように頼んだら「はぁ?何様だよお前?」とキレられた。(略)
といったケースもあるようですが。(→鞄の選択に戻る)
コミケットカタログには、通常の参加者向けと国外からの参加者向けの2か所に持込禁止物が書かれているのですが、
コミケット79・80では両者の内容に違いがあり、後者の規制の方が厳しくなっています。
通常参加者向けの持込禁止物には傘はないのですが、国外からの参加者向けの持込禁止物には
『30cm(1フィート)以上の長さの物体
』とあり、単純に読むなら傘はこれに該当するでしょう。
恐らく、単に後者の修正が遅れているのだと思われますが……。(→雨具の選択に戻る)
同人誌即売会には、好きな作家さんにスケッチブックや色紙を渡して、即興で絵を描いて頂くという“スケブ”と呼ばれる習慣があります
(参考:トッププロのスケブ動画「村田雄介さんにスケブをお願いしてみました ‐ ニコニコ動画」※要アカウント)。
これはファンにとっては大変嬉しいものですが、トラブルの元になることもあり、
事実「トラブルが起きたことがあるのでスケブは引き受けない」と明言する作家さんもおられます。
そこでここでは、私の考えるスケブ依頼の際の注意点などを挙げておきたいと思います。
スケブ依頼者の傲慢さに辟易し、スケブを受け付けなくなる作家さんは多いと聞きます。 実際に、スケブを受け付ける作家さんは昔に比べて減ったという言う人もいます。 それは私が困りますので、皆さんには是非とも謙虚な心構えでスケブ道に邁進して頂きたく思います。
スケブを引き受けるということは、わざわざファンサービスのために時間と手間をかけて頂けるということです。 そういう時は作家さんに感謝し、お礼を言いましょう。 そうしないと作家さんが嫌になって次回からスケブを引き受けて頂けなくなる恐れがあり、私が困ります。
スケブを引き受けてもらえた際、頂けるイラストに物凄い期待をしてしまう方も多いようです。
しかし、冷たい言い方ですが頂ける絵に過度な期待は禁物です。普段は魅力的なイラストを発表されている作家さんでも、
即興でそのレベルのイラストを書くことは困難であり、時には失敗することもあります。
スケブで描いて頂けるのは、基本的にその作家さんの普段のイラストの魅力から何割か引いたものであると考えておき、
絵の出来栄えに文句を言ったりするのはやめましょう。ただ、稀にスケブのイラストの方が普段のそれより魅力的とすら思える作家さんもおられますが。
ちなみに近年は絵を描くのはデジタル専門で、スケブだと普段のように描けないという作家さんも増えているようです。
スケブを受け付けている作家さんでも、その受け付け方は様々です。 作家さんの受け付け方に従って、スケブ依頼をしましょう。
よくある受け付け方の一つです。ただ、これには大きく二つの問題があります。
このため、人気サークルはこの方法ではスケブを受け付けないことが多いように思います。
たとえば、13時から受け付け開始、新刊が売切れたら受け付け開始といったやり方で、上記(1)の問題を解決できる受け付け方です。 ただ、人気サークルがこの方法を採る場合、受け付け開始時間が近づいてくると多くの人が集まり、周囲のスペースの迷惑になることがあります。
スケブ依頼希望者が来ればいい時間が明確になるため、(2)で挙げた問題点もほぼ解決できます。
(3)に似たやり方で、やはり問題が少ない方法かと思います。
まずは一定数(大概1〜2名程度)からのスケブ依頼のみ受け付けて一度受け付けを締め切り、
それが描き上がったらまた一定数の依頼を受けて……というやり方です。
上記(1)(2)で挙げた問題はほぼ解決できますが、この受け付け方だとその作家さんにスケブを依頼するにはサークルスペースに度々足を運ばねばならず、
依頼する側にとって負担になる、という問題があります。
ただ、逆に言えばスペースに度々足を運ぶ時間を惜しまない、本当にスケブを依頼したい人にってはありがたいやり方とも言えます。
作家さんに余裕がある時にスケブ依頼があれば受け付け、そうでなければ断る、というランダム要素の大きいやり方です。 依頼する側にとっては不明瞭なやり方ですが、作家さんへの負担は最も小さい受け付け方と言えるでしょう。
私は見たことがないのですが、こういうやり方を採るサークルもあるそうです。会場で時間を取られることもなく、良いやり方かも知れません。
スケブを受け付けている作家さんの多くは、なるべく公平に、多くの方のスケブ依頼を受け付けたいと思っておられる……
とある作家さんに伺いましたが、やはり完全に実現するのは難しく、そのために様々な受け付け方法が行われているようです。
いずれのやり方にせよ、作家さんの受け付け方法には従い、無理にお願いしようとするのはやめましょう。
なお、スケブ依頼が多く、全ては受け付けられない作家さんの場合、一度スケブを受け付けた方には
再度スケブ依頼をしないよう自重をお願いしている場合もあります。
私もこの方針には賛成で、一度描いて頂いた方にはなるべく自重して頂いて、より多くの方がスケブを依頼できるようご配慮を頂けると嬉しいと思います。
私も、スケブ依頼の競争の激しい作家さんには繰り返しスケブを依頼しないようにしています。
なお、上で述べたようにスケブは通常はイベント会場で即興で描かれるものですが、比較的珍しいケースに以下のものがあります。
通常のスケブとは違い、イベント会場で即興で描くのではなく、作家さんがスケッチブックや色紙を持ち帰って描かれるやり方です。
私はこれを「お持ち帰り」と呼んでいます。
作家さん側にとっては負担の大きな受け付け方法であり、
返送先の住所がわからなくなるトラブルも多いそうで、このやり方を採る作家さんは少ないように思います。
この方法の場合、即興のスケブでは困難な丁寧さでイラストを描いて頂けるケースもあります。
この方法でスケブを依頼する場合、意識しておきたいことが二つあります。
一つは、スケッチブックにしっかりと連絡先、住所を書いておくこと。これは本来でもスケッチブックに書いておくべきですが、特に「お持ち帰り」を依頼する場合には忘れないようにしましょう。
もう一つは、この「お持ち帰り」にはかなりの時間が掛かるケースがあること。私の場合、これまでに7人の作家さんに「お持ち帰り」を
お願いしたことがあるのですが、内四人は数日で返却頂き、一人は2007年2月にお願いして現在約5年待ちの状態、一人は2009年8月にお願いして約2年半待ちの状態、一人は2011年12月にお願いしたばかりです。
繰り返し鑑賞したいスケッチブックを長期間預けるのは困る方が多いかと思いますので、「お持ち帰り」をお願いする場合、
新品のスケッチブックか色紙で依頼した方が良いかも知れません。
これはもう、“スケブ”とは言えないと思われますが……イベントに作家さんがイラストを描いた色紙(稀にスケッチブック)を持参し、
それを希望者に抽選等で配布するか、あるいはオークションをして勝利者に渡すというやり方もあります。
これは特に、人前で絵を描くのは苦手だから通常のスケブは受けられない、でもお持ち帰りは大変だし……といった作家さんが行うファンサービスとして、有効かと思います。
ただ、実際にはこの方式で色紙を配布する作家さんは、通常のスケブも受け付けているケースがほとんどの気がしますが。
ちなみに、個人的にこのオークションで特に印象的なサークルが「咲耶17歳」で、
通りがかる度に全ての色紙に高値がついていて唸らされます。
私が見たあるイベントでは、オークション途中ながら色紙1枚に65,000円の値段がついていました。
なお、こちらのサークルの色紙はほとんどのサークルとは違って印刷物であり、そういう意味でも特殊ではあるのですが。
スケブは、最初に述べたようにスケッチブックか色紙のいずれかで依頼します。これらにはどういう違いがあるのでしょうか。
持ち歩きや保管が容易。鑑賞や展示には不便。
持ち歩きや保管には不便。鑑賞や展示が容易。スケブを受け付ける作家さんでも、色紙だと断られる場合がある。
基本的には、スケブはスケッチブックにお願いするのが無難かと思います。
常にイラストを展示しておきたいような作家さんの場合には、色紙でお願いするのも良いかも知れません。
ただし色紙だと断られる作家さんもいますので、その場合でもスケッチブックも持って行った方が良いと思われます。
なお、時として単なるペラ紙でスケブ依頼をしようとする方もおられるようですが、イベント会場にはペラ紙を置いてイラストを描くための机はなく、
そういう依頼はまず引き受けて頂けないと聞きます。ちゃんとスケッチブックか色紙を用意しましょう。
スケブを依頼する際には、二つのものを用意しておきましょう。 一つは、上で述べたスケッチブックか色紙。もう一つは、リクエストです。
スケッチブックは、大きすぎるのも小さすぎるのも良くないと言われます。
私が伺ったところでは、A5〜A4位が描きやすいという作家さんが多いとのことでした。
色紙についても、大体同様のサイズが良いのではないでしょうか。
また、100円ショップで売っているようなスケッチブックは紙質の悪さや薄さからやめて欲しいという作家さんも多いようです。
スケッチブックでも色紙でも、紛失や受け渡しのトラブルを避けるために連絡先や名前を書いておきましょう。
リクエストは、その作家さんに描いて頂くイラストの内容です。
その作家さんが普段描き慣れているキャラクター等にするのが通常です。
作家さんが知らないようなキャラクター等をリクエストしても、まず描いて頂けないでしょう。
また、その他の要素(例えばキャラクターの髪形や衣装など)のリクエストについても作家さんによっては引き受けて頂ける場合もあります。
なお、ほとんど引き受けて頂けない(しかし結構多い)らしいリクエストとしては、
等があると聞きます。
……と、私の知る限りでの一般的なリクエストの仕方を述べてみましたが、どの程度のリクエストまで受け付けるかは、
結局のところ作家さん次第です。無理強いにならない範囲で、駄目元でお願いしてみるのは別に問題ないのではないでしょうか。
複数キャラクターのリクエストを受け付ける作家さんもいないわけではないです。
また逆に、リクエストなしでのスケブ依頼をするのも別に悪いことではないです……何を描かれても知りませんが。
まず、ウェブサイトやブログ等でスケブの受け付け方を告知しているサークルもあります。その場合、それに従えば問題ありません。 問題は、スケブの受け付け方が分からないサークルの場合です。
まず基本的に、サークル側が忙しい(他に購入希望者がいる)時にスケブを依頼するのは避けましょう。
サークル側にも、並んでいる人にとっても迷惑となりますし、そういう時にスケブをお願いしようとしても「後で」と言われることが多いです。
そこまで人気のないサークルなら開場直後でも問題ないでしょうが、人気サークルなら人の流れが一段落してからスケブを依頼してみましょう。
つまり、人気サークルなら上記作家さんはどのようにスケブを受け付けるのかの(2)を、そこまで人気がないサークルなら上記の(1)を想定してスケブを依頼するのが無難だと思います。
ここで、人気サークルが(1)の受け付け方法を採っていた場合、まず依頼はできなくなってしまうのですが……
その場合は素直に諦め、次回のイベントで改めて真っ先に行列に並び、スケブをお願いしてみましょう。
そして、上記の受け付け方法の(1)と(7)以外なら、(2)を想定して行けば手遅れにはならないはずです。
ただ、現実的にはある程度人気のあるサークルが(1)の方法で受け付けをしていた場合、
一般参加者がスケブを依頼することはかなり難しいと思われます。
作家さんの中には、スケブは同人誌等を購入したその場で依頼すべきだ、何も買わずにスケブを依頼されるのは不愉快だ、という考えの方もおられるようです。
さらに、そういうスケブ依頼は断るという方針の作家さんもおられると聞きます。
しかし、上で述べたように混んでいる時にはスケブを依頼しないようにすると、同人誌を買うのとスケブを依頼するのは別の時ということになり、
作家さんを不愉快にさせたり、スケブを断られたりする可能性が出てきます。
私がお話を伺ったある作家さんは、自分自身はスケブだけの依頼でも不快ではないとした上で、
同人誌購入とスケブ依頼が同時ではない場合には
「先ほど新刊買わせていただきましたが、お忙しそうだったので改めて伺いました」
などと説明することで、スムースに依頼できるのではないか、と仰っていました。
スケブ依頼の際に、何時に回収すればよいのかを確認し、それに従いましょう。私の経験では通常、早い時で30分程度、 遅い時では4時間後あるいは閉会間際に取りに来るように言われる感じです。
それを無視して早く回収に行っても作家さんが困りますし(頻繁な催促は描き手側にとっての悩みの一つだそうです)、 逆に回収に行くのが遅すぎても作家さんは撤収できず、困る場合があります。
ちなみに、サークル撤収までにスケッチブックが回収されなかった場合、以下の対応がとられるようです。
このようなことにならないよう、スケッチブックは所定の時間に回収しましょう。
なお、スケブを描くところをじっと見られるのを嫌がる作家さんもおられるようですので、 その場で描き上がりを待つのはやめた方が良いかも知れません。
法律的に言うなら、頂いたイラストの公開は自由です(参考:「4-2.公表権/Webで著作権法講義」)。 しかしながら、現実にはスケブの公開を望まない作家さんもいます。 作家さんのご厚意で頂いたスケブで作家さんに不都合は発生するのは悲しいので、 私はスケブの公開については問題がないか作家さんに確認した方がよいと考えています (本稿で公開しているスケブは、全てご本人に確認の上で公開しています)。
ところで、私は同時に、もっとスケブは公開されてもいいのではないか、と思っています。 作家さんが即興でイラストを描くというのは立派な「芸」であり、私は見事な芸をもっともっと見たいと考えるからです。 無論、作家さんが公開を嫌がる場合は仕方ないのですが、 スケブを描かれた作家さんがその場で写真を撮って自らのブログ等で公開したり、 スケブを頂いた人が作家さんの了承を得た上で自サイトで公開したりすることはもっともっと増えていいのではないか、と私は思います。
なお、公開を前提でスケブを頂くなら、頂いたその場で公開について確認するのが良いと思います。 後日メールなどで問い合わせても、返事を頂けるとは限りません。
頂いたスケブをネットオークションなどで売却する人がいますが、せっかくの作家さんのご厚意を踏みにじる行為であり、 それが嫌でスケブを描かなくなる作家さんも多いと聞きます。 それでは私が困りますので、スケブの売却は絶対にしないでください。
ちなみに、ネットオークションでのスケブの購入は、上記とは別の理由で止めた方が良いかと思います。
スケブというのは真贋の証明が難しく、ネットオークションのような場では贋作を掴まされてしまう可能性があるからです。
クララ様が「色紙の真贋 (例):Fate/hollow ataraxia カレン 武内崇 色紙 : ほのぼのとした日々」や「色紙の真贋 (例2):ハヤテのごとく! ナギ 畑健二郎 色紙 : ほのぼのとした日々」で実例を挙げておられますが、
作家さん本人が出品している場合など以外は、基本的にはネットオークションのスケブには手を出さない方が無難かと思います。
スケブを描いて頂くには、上で述べたように作家さんのご厚意と幸運が必要であり、その分描いて頂けた時の喜びは何物にも代えがたいものです。 ここでは、私がこれまでに頂いた中でも特に嬉しかった・思い出深いイラストのうち数点を、作者様に確認の上で公開します。 なお、掲載は古い順です。
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このスケブは、掲載に問題がないか問い合わせ中です。 |
Moo.念平様から頂いたスケブです。幼いころ夢中になった『あまいぞ!男吾』のイラストを描いて頂き、感激でした。 |
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赤井里実様(赤井里実ブログ 赤い木の実)から頂いたスケブです。 |
藤原カムイ様(KAMUI`S NOTE)から頂いたスケブです。 |
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武内崇様(竹箒、TYPE-MOON)から頂いたスケブです。 |
伊藤真美様(バロッカ)から2001年10月28日、コミックレヴォリューションで頂いたスケブです。 |
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小梅けいと様(原典皆既)から頂いたスケブです。 |
kashmir様(ロウライフ)から頂いたスケブです。 |
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なかば黎明様(黎明紀行)から頂いたスケブです。 |
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犬江しんすけ様(ジンガイマキョウ、第四学区)から頂いたスケブです。 |
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わらいなく様(pixiv:「わらいなく」)から頂いたスケブです。 |
さとPON様(かのね屋)から頂いたスケブです。 |
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AKIRA様(Kaned Fools)から頂いたスケブです。 |
亜桜まる様(ヘタレマノレ)から頂いたスケブです。 |
どうですか! 素晴らしいものでしょう! 本当はこれまでに頂いたスケブを全て公開したい位なのですが、このページをスケブで埋め尽くしてしまうのもどうかと思い、自重しました。
ちなみに、私はこの記事の作成にあたり、16人の作家さんにスケブの公開について問い合わせをし、その結果は以下の通りでした。
私がイメージしていたよりも、スケブの公開を歓迎される作家さんは多いようでした。
私は上で述べたように、もっともっといろいろな方のスケブが見たいと思っています。
これをご覧の皆さんも、是非スケブの公開についてご一考下さい。
コミケには、ほとんど知られていない、それでいて重要なテクニックがありました。それは、東館と西館を短時間で行き来できるショートカットです。 この経路は長い間全くと言っていいほど知られていなかったのですが、コミケ78頃からコミケスタッフの方々によって徐々に広められ、 コミケ81では「でおすすめルート」として大々的に広められました(それでもまだ空いていましたが)。
それは、図にするとこのようなショートカットです。

通常は二階に上がって連絡通路を通って東館と西館を行き来します(図の青と緑の経路)。
しかし、そのような遠回りをせずとも一旦館外に出て、道路を通って館内に入りなおせば(図の赤の経路)大幅に移動時間を短縮できるのです。
私が計った限りでは、連絡通路を通ると東西のホール館の移動は大体7分半〜8分半程度かかるのに対し、
ショートカットだとこれが3分程度、さらにコミケ81で可能だったショートカットのショートカットだと2分強で済みます。
注意しなければならないのは、このショートカットは入場がフリーにならなければ使えないことです。 館内放送には常に注意し、入場がフリーになってからこの経路を使うようにしましょう。 ちなみに、私が聞く限りここ数回のコミケでは入場がフリーになるのはいつも12時でした。
なお、このショートカットは最近使えるようになったと思っておられる方も多いようですが、そうではありません。
少なくとも2002年1月に発売された雑誌にはこのショートカットが紹介されていますので、
コミケ61の時点ではもうこのショートカットは可能だったことになります。
私はその本でこのショートカットを知り、次のコミケから使うようになったのですが、その頃から長い間、
この経路はほとんど誰も使わないまさに秘密の通路でした。
私はいつもこの通路を使っていましたが、
連絡通路が満員でもこちらの経路は東西間を移動する間にすれ違う人が一人もいなかったりするほどの空き様で、
私はよく「この通路は本当に使っていいものなんだろうか?」という不安に駆られたほどだったのです。
コミケスタッフの方々によってこの経路がコミケ81で一気に「おすすめルート」としてピックアップされたのは、
茶畑相談役様の「[C81]コミックマーケット81(2011冬) 3日目反省会レポート | 橋本充電中」によると『周囲の企業・警察と話をして、新ルートを使えるようになった
』
ためのようです。おそらく、長い間この便利な経路が広められてこなかったのは、そのあたりに問題があったからなのでしょう。
逆にこれからは、広くこの経路が推奨されていくのかも知れません。
それでもまだ当面は、この経路は空いた使いやすい経路であり続けると思います。
ご存じなかった方は、是非この経路を使ってみて下さい。
なお、上でリンクした茶畑相談役様の記事には別アングルからこのショートカットを解説した図がありますので、こちらの図が分かりにくかった方はそちらをご覧ください。
公開:2010年1月5日 最終更新:2012年1月16日