ホームドア一覧

京三製作所

日立製作所と並ぶホームドアの老舗メーカで、今では当たり前となった既設ホームへの設置については20年以上の実績があります。近年では多段式も展開しており、バリエーションに広がりを見せています。かつて(平成20年ごろまで)、異常表示灯に日産テラノ(2代目)のウインカーランプが流用されていたのは一部界わいでは有名です。

▲東急目黒線 田園調布②番線

▲北大阪急行南北線 千里中央②番線

▲小田急小田原線 代々木上原④番のりば

▲東京メトロ日比谷線 秋葉原①番線

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
東急目黒線
全13駅 896 平成12年8月6日以降順次 設置第1号、開口数は現可動分のみ
埼玉高速鉄道線
新井宿~東川口の3駅 180 平成13年3月28日以降順次 乗務員室直後の開口を除く
東京メトロ千代田線
綾瀬⓪番線、北綾瀬 24 平成14年2月15日 北綾瀬は信号製に置換え
名古屋臨海高速鉄道あおなみ線
金城ふ頭を除く全10駅 240 平成16年10月6日 信号製に置換え中
つくばエクスプレス
秋葉原~六町の7駅 336 平成17年8月24日
東京メトロ丸ノ内線
全28駅 1044 平成18年6月以降順次
東京メトロ副都心線
和光市~氷川台を除く全11駅 1120 平成20年6月14日
東京メトロ有楽町線
小竹向原を除く全23駅 1920 平成22年8月21日以降順次
京王線
布田、国領、調布、新宿 440 平成24年8月19日以降順次 布田のみフルハイト
西武新宿線
新所沢①番ホーム 4 平成25年8月31日 実証実験、撤去済
Osaka Metro千日前線
全14駅 448 平成26年4月26日以降順次
仙台市地下鉄東西線
全13駅 312 平成27年12月6日
京王井の頭線
吉祥寺、渋谷、神泉ほか 160 平成27年12月6日以降順次
東京メトロ銀座線
全19駅 684 平成28年3月12日以降順次 上野①番線のみ別タイプ
北大阪急行南北線
江坂を除く全5駅 400 平成29年9月9日以降順次
みなとみらい線
横浜を除く全5駅 384 平成30年3月31日以降順次
阪急宝塚本線
十三 54 平成30年9月8日以降順次
阪急京都本線
十三⑤号線 30 平成31年3月9日
小田急小田原線
代々木八幡~梅ヶ丘の6駅 480 平成31年3月16日以降順次
都営三田線
三田~西高島平の24駅 1600 令和元年9月7日以降順次 日立製からの更新
Osaka Metro谷町線
東梅田 48 令和2年2月1日
Osaka Metro堺筋線
全10駅 480 令和2年2月29日以降順次 堺筋本町を除き多段式
東京メトロ日比谷線
北千住を除く全21駅 1176 令和2年6月6日以降順次
京急本線
京急鶴見 72 令和2年12月19日以降順次 多段式あり
阪急神戸本線
神戸三宮、春日野道 162 令和2年12月26日以降順次
阪神本線
神戸三宮①③番線、大阪梅田、尼崎①②番線 192 令和3年2月11日以降順次 多段式あり
Osaka Metro四つ橋線
肥後橋、本町、四ツ橋 144 令和5年12月22日以降順次
Osaka Metro中央線
森ノ宮、谷町四丁目、堺筋本町ほか 216 令和6年3月9日以降順次
※表はスクロールできます。
2023年07月31日

日本信号

同じ駅務機器として券売機や改札機ではかねてから有名な信号機メーカですが、ホームドアとしてはやはり後発です。きょう体を中国製とすることで、1開口あたり70万円とする低価格を武器にシェアを拡大。これまでに少なくとも17,000開口余りを納入し、老舗メーカを追い抜き業界トップの納入数を誇ります。

▲東急田園都市線 梶が谷①番線

▲都営大江戸線 門前仲町①番線

▲東京メトロ千代田線 代々木上原③番線

▲Osaka Merto御堂筋線 新大阪①番線

▲大阪モノレール線 万博記念公園①番ホーム

▲京急本線 汐入①番線

▲近鉄南大阪線 大阪阿部野橋④番のりば

▲JR成田線 空港第2ビル①番線

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
名古屋市営地下鉄桜通線
中村区役所前~野並の17駅 680 平成23年1月22日以降順次 設置第1号
都営大江戸線
全38駅 1920 平成23年4月23日以降順次
東急田園都市線
つきみ野①番線 28 平成25年10月11日以降順次 実証実験
昇降式、撤去済
JR神戸線
大阪⑤番のりば、六甲道③番のりば、
三ノ宮、神戸②⑤番のりば、
明石③④番のりば、西明石⑥番のりば
279 平成26年12月13日以降順次 昇降式
テクシア向け
Osaka Metro御堂筋線
全20駅 1640 平成27年2月1日以降順次
東急田園都市線
渋谷を除く全26駅 2280 平成27年10月31日以降順次
仙台市地下鉄東西線
全13駅 312 平成27年12月6日
北海道新幹線
奥津軽いまべつ、木古内、新函館北斗 108 平成28年3月26日
東武東上線
和光市、川越、池袋ほか 640 平成28年3月26日以降順次
JR京都線
京都②⑤番のりば、高槻①⑥番のりば、
大阪⑧番のりば
126 平成28年3月26日以降順次 昇降式
テクシア向け
東急大井町線
大井町を除く全15駅 728 平成28年3月30日以降順次
JR筑肥線
下山門~筑前前原の7駅 288 平成29年11月21日以降順次 軽量型
神戸市営地下鉄西神・山手線
三宮 36 平成30年3月3日
都営新宿線
新宿を除く全20駅 1840 平成30年4月28日以降順次
東京メトロ千代田線
全20駅 1640 平成30年10月6日以降順次
近鉄南大阪線
大阪阿部野橋③④番のりば 32 平成30年12月15日以降順次 昇降式
西鉄天神大牟田線
西鉄福岡(天神)②③番のりば 27 平成31年2月28日以降順次 昇降式
大阪モノレール線・彩都線
全18駅 304 平成31年3月21日以降順次
埼玉高速鉄道線
浦和美園③番線 24 平成31年4月8日
舞浜リゾートライン
全4駅 72 令和元年9月以降順次
沖縄都市モノレール線
全19駅 228 令和元年10月1日以降順次 日立製からの更新を含む
都営浅草線
押上を除く全19駅 960 令和元年10月5日以降順次
相鉄新横浜線
全2駅 240 令和元年11月30日以降順次 多段式あり
東武スカイツリーライン
北越谷、新越谷、北千住ほか 828 令和2年6月7日以降順次
名古屋市営地下鉄名城線・名港線
全34駅 1260 令和2年5月25日以降順次
相鉄本線・いずみ野線
横浜を除く全24駅予定 2120 令和3年2月28日以降順次 多段式あり
西武国分寺線
国分寺 24 令和3年3月2日
西武多摩湖線
国分寺 24 令和3年3月12日 軽量型
Osaka Metro四つ橋線
西梅田、大国町 96 令和3年11月20日以降順次
阪神本線
神戸三宮②番線 36 令和4年3月27日 昇降式
京急本線
汐入、京急東神奈川 96 令和4年4月23日以降順次 汐入は軽量型
名古屋臨海高速鉄道あおなみ線
金城ふ頭を除く全10駅予定 168 令和4年9月29日以降順次 京三製からの更新
東急新横浜線
新綱島 80 令和5年3月18日 新横浜は相鉄分にカウント
福岡市営地下鉄七隈線
櫛田神社前、博多 48 令和5年3月27日
※表はスクロールできます。
2023年07月31日

三菱電機

設置第一号となったのが名古屋市営地下鉄上飯田線で、それ以降は公営地下鉄での受注に強みがありましたが、関東への進出は平成24年の小田急線新宿まで待たされることになりました。近年ではJREM向けの普及版に選定され、京浜東北・根岸線を中心に大量に納入しシェアを伸ばしました。

▲東急東横線 日吉④番線

▲小田急小田原線 新宿⑤番のりば

▲東武アーバンパークライン 柏②番線

▲仙台市地下鉄南北線 長町②番線

▲JR京浜東北線 東神奈川①番線

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
名古屋市営地下鉄上飯田線
上飯田、平安通 64 平成15年3月27日 設置第1号
福岡市営地下鉄空港線・箱崎線
全19駅 1008 平成15年12月6日以降順次
福岡市営地下鉄七隈線
橋本~天神南の16駅 384 平成17年2月3日
札幌市営地下鉄東西線
全19駅 819 平成20年5月31日以降順次
仙台市地下鉄南北線
全17駅 544 平成21年10月17日以降順次
Osaka Metro長堀鶴見緑地線
全17駅 408 平成22年7月7日以降順次
札幌市営地下鉄南北線
全16駅 768 平成24年7月10日以降順次
小田急小田原線
新宿④⑤番のりば 80 平成24年9月30日
東急東横線
渋谷と中目黒②③番線を除く全19駅 1600 平成25年12月23日以降順次
東武アーバンパークライン
船橋、柏 144 平成26年3月22日以降順次
京都市営地下鉄烏丸線
烏丸御池、四条、京都ほか 192 平成26年12月20日以降順次
北陸新幹線
富山~金沢の3駅 230 平成27年3月14日
JR京浜東北・根岸線
赤羽、さいたま新都心、上野ほか 2400 平成29年3月25日以降順次 JREM向け
多段式あり
JR山手線
新橋、高輪ゲートウェイ、浜松町ほか 440 令和元年10月9日以降順次 JREM向け
JR中央・総武緩行線
千駄ケ谷、信濃町、代々木ほか 560 令和2年6月13日以降順次 JREM向け
JR中央西線
金山③④番線、名古屋⑥⑦番線 96 令和3年3月1日以降順次
JR横浜線
新横浜 64 令和3年11月3日 JREM向け
JR常磐緩行線
柏、新松戸、松戸 280 令和3年12月9日以降順次 JREM向け
JR南武線
武蔵小杉、登戸、武蔵溝ノ口 144 令和4年3月13日以降順次 JREM向け
※表はスクロールできます。
2023年07月31日

ナブテスコ

国内のみならず世界的に有名なドアメーカで、とりわけ日本国外におけるホームドアのトップシェアを誇ります。フルハイト式の製品化が先行していたこともあり、同社ではそれをPSD(Platform Screen Doors)、またハーフハイト式はAPG(Automatic Platform Gate)とそれぞれ呼称します。業界では早期から多段式を展開しており、納入数と安定稼働の実績は折り紙付きです。

▲東京メトロ南北線 赤羽岩淵②番線

▲京都市営地下鉄東西線 三条京阪①番線

▲横浜市営地下鉄グリーンライン センター南①番線

▲JR京都線 JR総持寺②番のりば

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
神戸新交通ポートアイランド線
全12駅 138 昭和56年2月5日以降順次 設置第1号
フルハイト
Osaka Metro南港ポートタウン線
全10駅 80 昭和56年3月16日以降順次 フルハイト
金沢シーサイドライン
全14駅 150 平成元年7月5日以降順次 フルハイト
神戸新交通六甲アイランド線
全6駅 48 平成2年2月21日 フルハイト
東京メトロ南北線
目黒を除く全18駅 1216 平成3年11月29日以降順次 フルハイト
川崎重工と協業
京都市営地下鉄東西線
醍醐~二条の13駅 492 平成9年10月12日 フルハイト
川崎重工と協業
多摩都市モノレール線
全19駅 304 平成10年11月27日以降順次
名古屋臨海高速鉄道あおなみ線
金城ふ頭 24 平成16年10月6日 フルハイト
都営日暮里・舎人ライナー
全13駅 280 平成20年3月28日 フルハイト
横浜市営地下鉄グリーンライン
全10駅 360 平成20年3月28日
JR山手線
恵比寿、目黒、大崎ほか21駅 2112 平成22年6月26日以降順次 JREM向け
京急空港線
羽田空港第3ターミナル、
羽田空港第1・第2ターミナル
96 平成22年10月21日以降順次
JR東西線
北新地、大阪天満宮、京橋①番のりば 140 平成23年3月27日以降順次 テクシア向け
東京メトロ東西線
妙典①番線、九段下②番線 9 平成27年3月7日以降順次 実証実験
多段式、撤去済
JR学研都市線
京橋②番のりば 28 平成29年2月25日 テクシア向け
JR神戸線
大阪⑥番のりば 28 平成29年4月22日 テクシア向け
JR京都線
大阪⑦番のりば、JR総持寺、
高槻②~⑤番のりば
212 平成29年5月27日以降順次 テクシア向け
多段式あり
東京メトロ東西線
中野を除く全22駅予定 960 平成30年2月17日以降順次 多段式
東京メトロ半蔵門線
全14駅予定 880 平成30年3月25日以降順次 表参道⑥番線と錦糸町①番線は多段式
立山黒部貫光黒部ケーブルカー
黒部平 3 平成30年4月15日 フルハイト、折戸式
JR嵯峨野線
梅小路京都西 48 平成31年3月16日 テクシア向け
京急本線
京急蒲田、横浜、上大岡ほか 900 令和元年8月9日以降順次
JR大阪環状線
京橋、大阪、鶴橋ほか 192 令和元年10月5日以降順次 テクシア向け
小田急小田原線
本厚木、町田、相模大野②番のりば 360 令和5年2月18日以降順次 多段式あり
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2023年07月31日

日立製作所

京三製作所とともに、れい明期から在来線既設ホームへのホームドア設置を行った老舗メーカです。最近は国内においては新規納入の話が無く、既設の各路線においても更新時期に差し掛かっていることもあり減少傾向にあります。

▲都営三田線 春日②番線(現存せず)

▲つくばエクスプレス線 守谷④番線

▲横浜市営地下鉄ブルーライン 新羽③番線

▲西武池袋線 池袋⑥番ホーム

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
都営地下鉄三田線
全24駅 1200 平成12年 設置第1号
置換えにより撤去
ディズニーリゾートライン
全4駅 72 平成13年7月27日 置換えにより撤去
東京モノレール羽田空港線
羽田空港第3ターミナルを除く全10駅 264 平成14年8月20日
沖縄都市モノレール線
那覇空港~首里の15駅 116 平成15年8月10日 置換えにより撤去
つくばエクスプレス
柏たなか~つくばの7駅 384 平成17年8月24日
横浜市営地下鉄ブルーライン
全32駅 1224 平成19年4月7日以降順次
名古屋市営地下鉄桜通線
鳴子北~徳重の4駅 160 平成23年3月27日
北陸新幹線
飯山~黒部宇奈月温泉の4駅 240 平成27年3月14日
名古屋市営地下鉄東山線
全22駅 792 平成27年9月7日以降順次
西武池袋線
池袋(⑦番、特急ホームを除く) 200 平成28年3月5日以降順次
札幌市営地下鉄東豊線
全14駅 336 平成28年8月13日以降順次
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2023年07月31日

三菱重工交通・建設エンジニアリング

当初は通常のハーフハイト式のみをラインナップしていましたが、異なるドア数に対応できる「どこでもドア®」の実証実験結果も取り入れ、平成末期に多段式を開発。3,000mmを超える大開口を実現できることに定評があり、大手私鉄各社への納入が進んでいます。
※「どこでもドア」は三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社の登録商標です。

▲京成本線 空港第2ビル③番線

▲西武新宿線 所沢①番ホーム

▲京阪本線 京橋①番線

▲埼玉高速鉄道線 浦和美園②番線

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
Osaka Metro今里筋線
全11駅 264 平成18年12月24日
京急久里浜線
三崎海岸①番線 4 平成28年10月24日 実証実験、撤去済
東京臨海高速鉄道りんかい線
国際展示場~大井町の5駅 400 平成30年9月30日以降順次 多段式あり
JR総武快速線
新小岩 112 平成30年12月8日 JREM向け
京成本線
西日暮里、空港第2ビル、成田空港 120 平成30年12月23日以降順次 多段式
南海高野線
難波①番のりば、中百舌鳥④番のりば 56 平成31年3月16日以降順次 多段式
西武池袋線
練馬、西武新宿、高田馬場ほか 600 令和元年11月5日以降順次 多段式あり
神戸市営地下鉄西神山手線・北神線
三宮を除く全16駅 666 令和3年9月4日以降順次
京阪本線
京橋①②番線、枚方市③④番線 96 令和4年1月30日以降順次 多段式
埼玉高速鉄道線
川口元郷~鳩ヶ谷と浦和美園の4駅の8両延伸部 64 令和4年4月1日以降順次
京成押上線
押上 96 令和5年10月18日以降順次
※表はスクロールできます。
2023年07月31日

高見沢サイバネティックス

ホームドアとしては後発のメーカで、ナブテスコとの協業を機に参入した経緯があります。日本信号と同様に昇降式をラインナップしますが、ロープでなくバーを用いた独特なスタイルです。相鉄ならびに上越新幹線向けは、かつての日立製をほうふつとさせるステンレス無塗装のきょう体を持ちますが、モデルの変遷が激しく、京王新線新宿向けでは他社でも見られる塗装タイプとされたのちに、小田急線登戸向け以降は更に全面改良が加えられたタイプとなっています。

▲相鉄本線 横浜②番線

▲小田急小田原線 登戸③番のりば

▲JR八高線 拝島⑤番線(現存せず)

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
東北新幹線
七戸十和田、新青森 114 平成22年12月4日
相鉄本線
弥生台①番線 4 平成25年10月27日 実証実験
昇降バー式、撤去済
JR八高線
拝島⑤番線 16 平成27年3月28日 昇降バー式、撤去済
相鉄本線
横浜 240 平成28年3月6日以降順次
小田急小田原線
愛甲石田②番ホーム 12 平成29年9月24日 実証実験
昇降バー式、撤去済
上越新幹線
新潟⑪番線 22 平成30年4月15日
京王線
新線新宿、飛田給、笹塚 360 平成30年11月18日以降順次
箱根登山鉄道鋼索線
早雲山 4 令和2年7月9日 昇降バー式
小田急小田原線
登戸、新宿⑧⑨番ホーム 240 令和3年3月7日以降順次
京王井の頭線
下北沢 40 令和3年12月12日以降順次
※スマホ表示の場合、表はスクロールできます。
2023年07月31日

JR東日本メカトロニクス

ホームドア設置の加速に伴い工期の短縮化が求められた中で、既存駅ホームの補強工事の工期も短縮する必要がありました。そこできょう体を重々しい扉ではなく、バー1本とする案が社内で出され、強度を保ちながら軽量のホームドアを開発する動きが始まりました。
ホームドアのノウハウがなかった同社は瀧口製作所とタッグを組み、自社製品としてスマートホームドアを開発。町田駅での実証実験を元に、量産型が開発されました。現状はJR東日本のみの採用ながら、着実に設置駅を増やしています。

▲JR横浜線 淵野辺①番線

▲JR横浜線 十日市場②番線

JR横浜線 町田④番線(現存せず)

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
JR横浜線
町田④番線 32 平成28年12月17日以降順次 試作タイプ、撤去済
JR京浜東北線
蕨、東十条、与野ほか 560 令和2年2月29日以降順次 FDS20量産第1号
JR中央・総武緩行線
亀戸、小岩、市ケ谷ほか 560 令和2年10月18日以降順次
JR横浜線
東神奈川、新横浜を除く全18駅予定 896 令和2年12月25日以降順次
JR常磐緩行線
綾瀬、松戸、新松戸、柏を除く全10駅予定 720 令和3年7月4日以降順次
JR南武線
立川、府中本町、谷保ほか 384 令和5年1月31以降順次
※表はスクロールできます。
2023年07月31日

扶桑電機工業・ドリーム名古屋

鉄道車両における電気式の自動仕切扉(JR東日本の新幹線や特急車両にて採用)を手掛ける自動ドアメーカーで、21世紀に入りホームドア製造に参入。国内のみならず、上海地下鉄(中国)5号線の春申路でも採用されていました。なおドリーム名古屋は、同社製品を販売する東海地区の代理店としての立ち位置です。

▲埼玉高速鉄道線 浦和美園①番線

▲つくばエクスプレス 流山おおたかの森③番線

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
埼玉高速鉄道線
川口元郷~鳩ヶ谷、浦和美園の4駅
新井宿~東川口の3駅の乗務員室直後の開口
204 平成13年3月28日 8両延伸部および浦和美園③番線を除く
九州新幹線
新八代~鹿児島中央の5駅 (調査中) 平成16年3月13日
愛知高速交通東部丘陵線
全9駅 120 平成17年3月6日 フルハイト
つくばエクスプレス
八潮~柏の葉キャンパスの6駅 400 平成17年8月24日
名鉄空港線
中部国際空港①番線 16 平成18年4月29日 フルハイト
※表はスクロールできます。
2023年07月31日

東急車輛(総合車両製作所)

鉄道車両の製造で培ったユニバーサルデザインの技術を取り入れ、UDホームドアとして世に送り出しました。きょう体の両端は黒色とされ、可動部との境目を見やすくしているのが他社にはない大きな特徴です。その開口幅から東横線での展開も視野に入れていたそうですが、凝った造りとなったこともあり価格競争に勝てず、残念ながら以降採用例が増えることはありませんでした。

▲東急大井町線 大井町②番線

路線名
導入駅
開口数
稼働開始
備考
東急大井町線
大井町 56 平成24年3月3日
※スマホ表示の場合、表はスクロールできます。
2023年07月31日