1927/12 恩賜京都博物館
恩賜京都博物館(編集)/恩賜京都博物館/1927.12
タイトル通り、若冲のみの展覧会。図録は、時代を感じさせる装丁。布張りの表紙に、紙に印刷されたタイトルが貼ってあります。図版は47点。内、カラーは「紫陽花双鶏図」(動植綵絵)、「仙人掌群鶏図」(部分)、「花卉双鶏図」、「伏見人形図」の4図。カラーのみ、本の白地部分に図版を貼り付けた作りです。
「花卉双鶏図」や「菜蟲譜」、「石燈籠図屏風」の図版を見て、「ここに掲載された直後、行方知れずになってしまったんだね」と、しみじみ思いました。いずれも、近年出てきましたが。また、後年の画集では「若冲派」とされている作品の掲載があり、興味深かったです。
●解説、年譜などは付いてません
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜1901−2000より)
1971/09/15-10/10 東京国立博物館
小林忠/東京国立博物館/1971.9/B5判 105p
「主だった作品は押さえてあります」な展覧会。伊藤白歳、伊藤若演など、周辺画家の展示も。
図録は83図。カラーは、「群鶏図」「蓮池遊魚図」「貝甲図」(以上、動植綵絵)、「仙人掌群鶏図」(部分)、「白梅錦鶏図」、「虎図」、「雪中雄鶏図」、「伏見人形図」の8図。図版には周辺画家の作品7図が含まれています。 表紙画像
●参考図:伊藤若冲寿像(相国寺)、若冲落款印章、若冲周辺画家の落款印章、若冲印譜、「伊藤若冲の生涯とその画業(小林忠)」、若冲年譜、若冲関係主要史料集
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜1901−2000より)
1973年11月9日から21日まで大阪心斎橋そごう百貨店にて
日本経済新聞社主催。B5版116ページ
カラー図版は8点のみ(若冲は3点)で他はモノクロ。
若冲・蕭白・蘆雪の3名の京都の絵師を異端という視点からひとくくりに企画された展覧会で、「人物画」「花鳥・動物画」「山水画」の3つの部門に分けて全62作品が展示された。若冲作品はこれら3部門それぞれに、動植綵絵からの4点を始めとして、著色画、水墨画ともに、屏風、掛幅、版画など、総数25点が出陳された。このうち絹本著色掛幅の「月下白梅図」はほぼ同じ構図のものが2、3点存在するが、これはどの図録等にも掲載されていない。また「寿老人三番叟図」は図版が1ページ大で掲示されるのは他にほとんど例がなく、「髑髏図」(和歌山の無量寺所蔵)は同じような作品は他にも存在するものの、これは本図録でのみ掲載される作品であろう。巻末に鈴木進、小林忠、辻惟雄、菅瀬正の各論文が掲載されるが、このうち若冲について触れるものは鈴木、小林両氏のもののみ。関係年譜、参考文献、落款印譜もつく。(大山
甲日さんから情報いただきました)
1981年10月15日(木)から11月15日(日)まで
京都市社会教育総合センター 図録発行/京都市社会教育振興財団
京都市社会教育総合センターは京都市中央図書館に隣接する施設で同図書館の開館と同じ1981年にオープンし、1992年に京都市生涯学習センター(愛称は京都アスニー)と改称して現在に至る。本展覧会は同センターにおける秋の特別展で、江戸時代の京都の絵師の作品を岸派、円山派、四条派などから70点ほどを選ぶ小規模なものながら、いわば開館記念にふさわしい内容であった。図録は表紙のカヴァー以外はカラー図版がないものの、作品は市内旧家などの個人収蔵になる珍しいものばかりで、また展覧会を企画した佐藤雅彦や榊原吉郎、森谷尅久による巻末の文章は参考図版とあいまって資料的価値は大きい。若冲の作品は蕪村と並んで目玉的な出品の位置づけで、紀伊国屋半兵衛家所蔵の著色画掛幅「雪中花鳥図」のみ展示された。この作品は他のどの本にも図版は収録されていないが『動植綵絵』の「雪中鴛鴦図」の鴛鴦を「雪中錦鶏図」の錦鶏に置き換えたような趣がある。(大山甲日さんから情報いただきました)
1981/10/24-11/15 尼崎市総合文化センター
尼崎市総合文化センター・朝日新聞社主催/B5版 88ページ
若冲の画幅や屏風、若冲派の作品を合計84点展示した展覧会で、巻頭に大阪市立美術館学芸課長の村越英明氏による「若冲小伝」、巻末に解説と年譜、参考文献。カラー図版は相国寺蔵の「波鶴図」「松鶴図」、図録表紙にも掲載の「老松鶴図」、他に「桃花猿猴図」「出山釈迦像」のみだが、約60点の作品が2000年の『若冲展』には出品されず、他の書籍や図録にも収録されていない。(大山甲日さんから情報いただきました)
1983/03/15-05/08 東京国立博物館▽05/17-06/26 京都国立博物館
東京国立博物館 京都国立博物館(編集)/日本テレビ放送網/1983/A4判 168p
フェノロサ、岡倉天心、ビゲローらの収集による日本絵画を展示。奈良時代から明治時代までと幅広い時代構成です。若冲の作品は「鸚鵡図」と「十六羅漢図」(16幅のうち2幅)。全作品原色図版・80図。
●「ボストンの日本美術コレクションのあゆみ-絵画を主として-(ヤン・フォンテイン)」、作品解説
●図録表紙はこちらを御参照下さい
1984/10/09-11/11 京都国立博物館
京都国立博物館(編集)/京都国立博物館/1984.10/B5判 143p
京都・近世絵画の名品を揃えた展覧会。若冲の作品は「動植綵絵」10幅、「花鳥版画」「竹図」「群鶏図」「野菜涅槃図」「百犬図」など多数。ちなみに「群鶏図」は「仙人掌群鶏図」のこと。今とは微妙にタイトル変わってます。
全て単色図版・82図。うち、6図は原色図版もあり。「群鶏図」(動植綵絵)は、原色掲載。 表紙画像
●「近世絵画と京都(林屋辰三郎)」「京都画派の営為 その表現的特質(狩野博幸)」、作品解説
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜1901−2000より)
1985/04/13-05/26 大阪市立美術館
大阪市立美術館・日本経済新聞社・テレビ大阪主催/A4変形 160ページ
若冲作を多数所蔵することで有名なアメリカのジョー・D・プライス氏の江戸絵画コレクション92点を展覧。図版はオール・カラーで各作品毎の説明も詳しい。巻末に各作品の落款、プライス氏による「心遠館コレクションについて」、脇坂淳氏による「ジョー・プライス氏と江戸絵画」と題する論文、画家年表などがある。若冲作の展示は氏が所蔵するすべてを網羅するものではなく、「竹梅双鶴図」「葡萄図」「猛虎図」「旭日雄鶏図」「雪芦鴛鴦図」「黄檗山万福寺境内図」「花鳥人物図押絵貼屏風」「芭蕉雄鶏図」「鯉魚図」「伏見人形図」「鷲図」など計13点であった。なお若演の作品3点も展示された。(大山甲日さんから情報いただきました)
1986年9月から87年1月まで3都市を巡回。中日新聞社、日本経済新聞社などの主催
若冲作品を所有するアメリカのギッター・イエレン夫妻のコレクションはつとに有名で、その中から日本の禅画を集めた展覧会が2001年に東京で開催されて好評を博したが、一方アメリカの経営学の権威ピーター・ドラッカー博士は1959年に室町期の水墨画を最初の日本の古美術品として日本で購入し、以後精力的に収集を続け、一大コレクションをなすに至った。本展覧会はその収集品より室町期の水墨画、大和絵、狩野派など、中世から近世にかけての名品121点を展覧するものであった。図録は作品解説に鮮明な落款印章が添付されて充実している。若冲作は3幅対の『梅月鶴亀図』が出品された。中央が「夜梅」、右が「鶴」、左が「松に亀」という題材の紙本の水墨画が出品され、寛永7年(1975年)の制作。なお、これら3点はどの画集などにも公表されていないが、ほとんど同寸同タッチの「梅に鶴」「松に亀」の2点が双幅として石峰寺の所蔵作(2004年の若冲忌に展覧)となっている。(大山 甲日さん)(大山甲日さんから情報いただきました)
1987/04/11-05/10 板橋区立美術館
板橋区立美術館(編集)/板橋区立美術館/1987.4/B5判 88p
江戸時代に流行した博物学がテーマ。展覧会名通り、「…尽くし」と題された作品が多く出品されています。図巻、図譜なども。若冲関連は「樹花鳥獣図屏風」(伊藤若冲派・右隻のみ)の展示。図録は単色図版・92図。うち、21図は原色図版もあり。「樹花鳥獣図屏風」は、原色掲載。 表紙画像
●作家紹介
●大岡春卜の作品がありましたので、画像を。「四季草木図」
1987年9月12日から10月25日まで東京のサントリー美術館にて開催
A4サイズ、108ページ の図録で図版の3分の1程度がカラー。若冲ファンにとっては江戸期のいわゆる図鑑的な絵としての流れにおいて若冲を眺めることを再確認させてくれる内容で、展示された2点の若冲作品『百犬図』『動物図屏風』はともにカラーで掲げられる。また、後者は「伝伊藤若冲作」とされているところが目を引くが、若冲作品に関する真贋問題は今後も多大の議論が続けられるべきと考える者にとっては、このような表記は興味深い。(大山 甲日さんから情報いただきました)
MONEY L.HICKMAN と YASUHIRO SATOの共著。THE AGENSY FOR CULTURAL AFFAIRS,TOKYO THE ASIA SOCIETY GALLERIES,NEW YORK LOS ANGELES COUNTY MUSEUM OF ARTの主催によるアメリカにおける展覧会図録。展覧会はニューヨークは1989年10月5日から12月6日まで、ロサンゼルスは12月21日から1990年2月2日まで行なれた。印刷は日本、出版はHARRY N.ABRAMS.,NEW YORK で、布貼りのハードカヴァー造本でカラー印刷の紙カヴァーがつく。縦31、横23.5センチ。当時の価格価格は27ポンド、49ドル50セント。巻頭の目次を除いて本文は344ページ。カラーモノクロ図版ともに豊富で印刷はきめが細かい。この本のみで紹介される若冲作品もいくつかある。巻頭論文は全部で81ページあり、3章に分かれて、それぞれ18世紀の京都絵画、伊藤若冲の生涯、若冲絵画について記述されているがきわめて充実した読み物となっている。英語で読む若冲論はまた一味違った充実感がある。本の後半は出品作44点の詳細な説明と、巻末には印譜紹介や参考文献、年譜がつく。(大山甲日さんから情報いただきました)
1991/01/17-02/05 日本橋高島屋▽02/14-03/05 なんば高島屋▽03/14-03/26 横浜高島屋▽05/02-05/07 名古屋丸栄
金澤弘 有馬ョ底/読売新聞大阪本社/1991/A4判 175p
出品は、頂相、絵画、墨蹟、茶道具。若冲は「釈迦三尊像」の展示です。表紙、裏表紙、見返しにも使用されています。全作品原色図版・134図。 表紙・裏表紙・見返し画像
●「解説<頂相・肖像画><禅宗中国絵画>(金澤弘)」「解説<墨蹟><茶道具>(有馬ョ底)」、相國寺・金閣寺・銀閣寺年表他
1993/10/05-11/07 京都国立博物館
西上実 狩野博幸他/京都国立博物館/1993.10/B5判 221p
黄檗宗に関する書画・彫刻・工芸の紹介と、黄檗美術が江戸文化に与えた影響を探る展覧会。若冲の作品は「江戸時代書画への影響」というテーマでの展示。
図録は205図。原色図版は少なめです。若冲の作品は、「蒲庵浄英像」のみ原色掲載。表紙、裏表紙は「乗興舟」。 表紙・裏表紙画像
●「黄檗の美術とその源流−画像を中心に−(西上実)」「近世絵画と黄檗文化(狩野博幸)」、出品解説、古黄檗法系略譜・黄檗法系略譜、隠元・萬福寺関係年表
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜1901−2000より)
1994/03/08-06/12 宮内庁三の丸尚蔵館
松本彩 大熊敏之/菊葉文化協会/1994.3/A4判変型 93p
動植綵絵30幅、円山四条派と近代の花鳥画、花鳥を意匠化した近代工芸品を展示。図録は、動植綵絵30図と他作品26図。全作品原色図版。動植綵絵は、1頁につき1図の掲載。部分図はなし。 表紙画像
●「若冲の『動植綵絵』について(松本彩)」・資料:「『動植綵絵』三十幅各図の法量と落款など」「印章の種類」、「近代動物画の誕生−西村五雲『秋茄子』をめぐって(大熊敏之)」、作品解説
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜1901−2000より)
1997/06/14-07/13 板橋区立美術館
奇想天外という言葉から想起される作品を紹介。長澤蘆雪、林十紅、歌川広重、歌川国芳、白隠他を収録しています。若冲作品は、「月下叭々鳥図」「鹿図」「果蔬涅槃図(京都国立博物館)」「付喪神図(福岡市博物館)」。25×24cm、72p、50図。全作品原色図版。
●口上、「奇想礼賛(安村敏信)」、「出品の絵について企画者が思っていること(安村敏信・作品解説)」、出品目録
1997年9月13日から10月12日まで静岡県立美術館にて開催 A4版118ページ、オール・カラー
静岡県立美術館の所蔵で県民から大人気を得ている若冲の『樹下鳥獣図屏風』を中心に、動植綵絵からは6点、アメリカの心遠館などから借りて来た作品や同時代の花鳥画や染織品なども併せて展示し、若冲を取り巻きつつ若冲と関連すると思われる当時の造形世界の様子をコンパクトにまとめた展覧会。出品作の総数は47点で、その半数が若冲の作品。この図録でのみ掲載される若冲作があり、また巻末の5ページにわたる参考図(モノクロ印刷)は現在行方不明の『釈迦十六羅漢図屏風』などを古い文献から採録していて得難い情報となっている。(大山 甲日さんから情報いただきました)
1998年1月27日から3月1日まで東京のサントリー美術館にて開催
本展は1987年に同館で開催された展覧会『日本博物学事始―描かれた自然?―』の続編と位置づけてよいもので、図録は同じA4サイズ、ページ数も大差ないが、本の形で刊行された図鑑的な絵よりも鑑賞用絵画の展示に重点が置かれた。展示された若冲作品はまたもや『百犬図』『動物図屏風(静岡県立美術館蔵の樹下鳥獣図屏風の右隻と同じもの。この時期はまだ右隻のみしか発見されていなかった)』の2点のみで、ともにカラー図版が掲げられ、後者は相変わらず「伝伊藤若冲作」とされている。(大山
甲日さんから情報いただきました)
1998 宮内庁三の丸尚蔵館
宮内庁三の丸尚蔵館(編集)/宮内庁/1998.3/A4判変型 119p
収蔵品の中から、希少性、芸術性など様々な観点で選んだ120件を掲載。若冲関連は、「旭日鳳凰図」と「動植綵絵」30幅。こちらに収蔵されている作品が全て掲載されています。図版は「牡丹小禽図」「芍薬群蝶図」を除き小さめ(図版は全体的にミニサイズです)。120図・全作品原色図版。 表紙画像
●「三の丸尚蔵館の収蔵品について」、作品解説
1997/10/09-12/09 東武美術館▽1998/01/06-02/22 福岡市博物館▽03/20-05/10 山形美術館
東武美術館 福岡市博物館 山形美術館(編集)/A4判変型 190p
中国美術、朝鮮美術、日本美術を展示。若冲作品は「鯉図」の出品。115図・全て原色図版。
●「ケルン東洋美術館―その歴史とコレクション(アデレ・シュロムス)」「ケルン市に集められた日本の絵画(宮島新一)」、作品解説
1999/12/14-2000/02/13 東京国立博物館
太田彩 笠野毅 古谷稔 島谷弘幸 松原茂 大熊敏之/NHK/1999/A4判 390p
銅鐸から天皇陛下による書、東山魁夷、高山辰雄まで。ジャンルも時代も幅広い展覧会です。
若冲の作品は、「旭日鳳凰図」と「動植綵絵」から12幅。「動植綵絵」は、「群鶏図」の部分図を除き図版が小さいです。211図・全て原色図版。 表紙画像
●「皇室コレクション−その内容と蒐集の経緯(太田彩)」、テーマ解説、作品解説
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜1901−2000より)
2000/10/24-11/26 京都国立博物館
狩野博幸/京都国立博物館/2000.10/A4判変型 401p
記憶に新しい回顧展の図録。図版の多さに圧倒されっぱなし。この1冊で、沢山の作品に触れることができます。146図・全作品原色図版。ぶ厚くて重いので、手首をくじかないように(笑)。 表紙画像 ※146図といいましても、1-1・1-2・1-3図(例)のような表記が随所に見られますので、図版総数はもっと多くなります。
●「伊藤若冲について(狩野博幸)」、作品解説、落款・印章、略年譜
●まったく参考にならない展覧会の様子 (若冲展と京都--2000年篇より)
2001/10/02-11/18 渋谷区立松濤美術館
尾久彰三 山下裕二 矢島新 光田由里/渋谷区立松濤美術館/2001/B5判 123p
柳宗悦、岡本太郎、辻惟雄、赤瀬川原平の4氏が「発見」した日本美術を紹介。
若冲の作品は、「石灯篭図屏風」「瓢箪・牡丹図」「伏見人形図」。図録は93図。全作品原色図版。なお、辻氏のセクションでは、選定リストに基づいた作品が掲載されています。出品が叶わなかった作品も図録に出ているという。 表紙画像
●「柳宋悦のこと−『眼の革命』展に寄せて(尾久彰三)」「岡本太郎の痛撃−『日本美術史』の内側と外側−(山下裕二)」「眼の革命 発見された日本美術(矢島
新)」「発見と写真 柳宋悦と野島康三、山崎静村(光田由里)」
●まったく参考にならない展覧会の様子 (展覧会感想文--2001年より)
2001/10/06-11/25 大津市歴史博物館
横谷賢一郎 ポール・ベリー/大津市歴史博物館 ワシントン大学出版局/2001.10/A4判変型 206p
花鳥画、風景画、人物画、幕末近代の山水画、近代日本の女性像、戯画・漫画・禅画という6つのジャンルに沿って紹介。幕末、明治以降の作品が多いです。 表紙画像
若冲の作品は、戯画・漫画・禅画にて「鶏図」1点の出品。図録は104図。全作品原色図版。
●「日本美術の収集 その変遷と諸相(ポール・ベリー)」「曽我蕭白 白澤庵本『太公望図』随想(横谷賢一郎)」、作家解説、画賛釈文、参考図版、印章
2001/10/30-12/09 千葉市美術館
成澤勝嗣 伊藤紫織 玉蟲敏子/千葉市美術館/2001.10/A4判変型 231p
江戸時代に流行した南蘋派や秋田蘭画を中心とした展覧会。各派の主だった人物の作品が紹介されています。図録は137図。全作品原色図版。巻末には、充実した関係年譜や資料がついています。 表紙画像
●「江戸の文人社会と『南蘋派』趣味(成澤勝嗣)」「異国と大名-江戸時代中期絵画の異国趣味-(伊藤紫織)」、作品解説、関係年譜、南蘋派画人に注目した大名関係図、「宴遊日記」に見る絵画活動(作成
伊藤紫織・玉蟲敏子)
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜2001-より)
2001/09/01-2002/03/21 相國寺承天閣美術館
有馬ョ底/相國寺承天閣美術館/2001.9/A4判変型 79p
シンプルで軽い作りの図録。が、解説はちゃんとついています。図版も、鹿苑寺大書院障壁画が見開きで大きく掲載されています。62図。全作品原色図版。 表紙画像
●「大典禅師の生涯と若冲居士(有馬ョ底)」、図版解説
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜2001-より)
●まったく参考にならない展覧会の様子 (若冲展と京都--2001年篇より)
2002/06/01-06/30 葛生町立吉澤記念美術館
葛生町立吉澤記念美術館(編集)/葛生町立吉澤記念美術館/2002.5/B5判 154p
近世と現代の絵画、近現代の陶芸が中心。若冲は「菜蟲譜」の出品。一巻を前半・後半にわけて展示していました。図版は、部分と全体図が掲載されています。
この展覧会は2部構成で、図録はそれらをまとめたもの。66図・全作品原色図版。 見返し・表紙画像
●「吉澤コレクションの近世絵画−文人画を中心に(河野元昭)」「吉澤家十一代当主吉澤松堂と高久靄香A渡辺崋山(上野憲示)」「菜蟲譜について(狩野博幸)」「板谷波山と吉澤コレクション−陶芸をめぐる出会い−(荒川正明)」、作品解説・作家情報、吉澤コレクションの概要と軌跡
●まったく参考にならない展覧会の様子 (展覧会感想文--2002年より)
2002/04/23-05/19 京都国立博物館▽06/04-07/07 サントリー美術館▽07/20-09/01 福岡市博物館
京都国立博物館(編集)/読売新聞大阪本社/2002.4/A4判変型 303p
建仁寺の歴史と禅林文化を探る展覧会。建仁寺と塔頭が所蔵する絵画、書跡、工芸品他。若冲の作品は「雪梅雄鶏図」「拾得および鶏図」。内、「雪梅雄鶏図」は部分図もあり。165図・全作品原色図版。 表紙画像
●「建仁寺の歴史(下坂守)」「建仁寺の彫刻(淺湫毅)」「建仁寺と京都の陶工-奥田頴川と仁阿弥道八を中心に-(尾野善裕)」「建仁寺と海北友松-大画面画を中心に-(狩野博幸)」、作品解説、建仁寺略年譜、塔頭解説他
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜2001-より)
●まったく参考にならない展覧会の様子 (展覧会感想文--2002年より)
2002/04/10−05/19 新潟市美術館▽06/08−07/14 静岡県立美術館▽07/20−08/22 岐阜市立歴史博物館▽09/10−09/29 青森県立郷土館
五十嵐聡美 中山喜一朗 堀本一繁 山下善也 森充代 有馬ョ底/新潟放送/2002.4/A4判 176p
相國寺創建に関わる人物の頂相や墨蹟、寺院に伝わる絵画、茶道具他の展示。若冲の作品は「鹿苑寺大書院旧蔵障壁画」他。94図・全作品原色図版。
この図録、訂正の紙が挟まっていました。4作品が「反転されて掲載されました」と。若冲の「竹図襖絵」も裏焼きなのですが。 表紙画像
●「相國寺略史(上田純一)」、作品解説、夢窓疎石略年譜・相國寺住持位次など寺に関する資料
●展示された若冲の作品:詳細 (展覧会年譜2001-より)
●まったく参考にならない展覧会の様子 (展覧会感想文--2002年より)
2002/04/16−05/19 サントリー美術館▽05/28−06/30 大阪市立美術館▽07/27−09/01 大分市美術館▽09/14−10/27 愛媛県美術館▽2003/01/04−02/02 千葉市美術館
小林忠 サムエル・C.モース(監修)/日本経済新聞社/2002/B5判変型 212p
コレクション展。平安から明治時代まで揃ってますが、中心は江戸時代の美術。若冲は「松に旭日図」の出品。94図。すべて原色図版で、少々小さいです。 表紙画像
●「日本美術に魅せられたカウボーイ(小林忠)」「クラーク財団日本美術コレクションの宗教美術(サムエル・C.モース)」「クラーク財団ルース&シャーマン・リー日本美術研究所のあゆみ(サンドラ・シェクター)」、解説
2003/01/15−02/24 大阪歴史博物館
大阪歴史博物館(編集)/思文閣出版/2003.1/A4判 220p
本草学者であり、詩文や絵画をたしなみ、収集家でもあった木村蒹葭堂。蒹葭堂の全体像を明らかにするとともに、文化人との交流、蒹葭堂と当時の学問・文化との関わりを紹介。蒹葭堂の収集品や自身による作品など膨大な資料が集められており、見応えがあります。若冲は「売茶翁像」(木村蒹葭堂賛)、「売茶翁像」(大典顕常賛、木村蒹葭堂旧蔵)の出品。230図・全作品原色図版。書店購入可。 表紙画像
●「木村蒹葭堂(脇田修)」「木村蒹葭堂の画業について(橋爪節也)」「蒹葭堂の本草学・物産学管見(嘉数次人)」「画人『弘恭』蒹葭堂に関する試論(松浦清)」「蒹葭堂の蔵書について(井上智勝)」、図版解説、落款、木村蒹葭堂略年譜
2003/12/27-2004/01/12 なんば高島屋▽2004/01/28-02/09 日本橋高島屋▽2004/02/26-03/15 横浜高島屋▽2004/04/07-04/19 ジェイアール名古屋高島屋▽2005/06/03-07/10 島根県立美術館
狩野博幸(監修) 細見美術館(編集)/毎日放送/2003/A4判変型 128p
「おいしい花鳥−琳派の軌跡−」「自由なる精神−伊藤若冲−」「日本工芸の精華−七宝の美−」に分け、図版を紹介。若冲作品は、「菊花図押絵貼屏風」「花鳥図押絵貼屏風」「鶏図押絵貼屏風」「糸瓜群虫図」「雪中雄鶏図」「瓢箪牡丹図」「風竹図」「海老図」「鼠婚礼図」「虻に双鶏図」「伏見人形図」「朱達磨図」「群鶏図」「宝珠に槌図」「踏歌図」「関羽像」「仔犬に箒図」「里芋図」を掲載。全104図・全作品原色図版。 表紙画像
●「琳派と若冲−凄みの系譜−(狩野博幸)」、図版解説、画家解説、語句解説、出品リスト
2003/10/18-2004/01/18 森美術館
森美術館(編集・発行)/淡交社/2003.10/B5判変型 335p
「幸福」を、古代から現代にいたる美術作品を通して探る展覧会。アルカディア、ニルヴァーナ、デザイア、ハーモニーの4部構成。若冲作品は、デザイアに「達磨図」(キミコ&ジョン・パワーズ・コレクション)、ハーモニーに「鳥獣草木図屏風」(エツコ&ジョー・プライス・コレクション)を収録。230図、全作品原色図版。日本語、英語版あり。書店購入可。
●15名による論考。内、『日本美術の「ハピネス」 若冲、蕭白、白隠』(山下裕二 6p)あり。内容は「日本美術の二〇世紀」とリンクしています。併せて読まれるとよろしいのではないかと。
作家・作品解説、作家一覧