童話・しゃかいほけんろう虫


 僕が独立開業した平成8年ごろは「社会保険労務士」という仕事が何をするのか、世の中の人々はもちろん、僕自身もあまりよくわかっていませんでした。

 行政書士はマンガ「カバチタレ」で一躍有名になりました。しかし、社会保険労務士に関しては、定年間近の警備員が老後のために社会保険労務士の資格でも取っておこうと勤務中に勉強をしていて、ついつい眠ってしまったために施設に泥棒が入ってしまい、責任を感じて自殺してしまった、と娘さんが刑事に話をする・・・そんな風にドラマで使われる程度のものでした。
 社会保険労務士という資格は、「受験するもの」だという認識は広まっていたものの、さて何をやる仕事なのか、ということについて触れられるようになってきたのは、ごくごく最近のことです。
 
 「童話・しゃかいほけんろう虫」は、社会保険労務士はこんな風に役に立つんですよ、ということをストーリー形式で実験的に書いてみたものです。
 一般の方向けに書いたつもりだったのですが、なぜか同業者や隣接士業からの評判が良いようです。
 社会保険労務士を開業したばかりの方々などにもお役に立てれば幸いです。

 なお、ここで使われているテクニックは、作成した時点において有効だったものです。

 毎年のように法律や取り扱いについては変更されていますので、現状には必ずしも合っていないことに、ご注意ください。
 


第1話 転倒した天道虫

第2話 ゲンゴロウの健康保険証

第3話 ムカデの名前で出ています






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