体験記かな?

bR 大阪一人旅・・3/4   2000.10月   なんでもありこtop 

  心地よい時間  2000/10/22記


大阪滞在の 2日目・3日目は、プライベートの時間となったので
あまり多くを語れないけれど2日目は、私用を済ませるために
ma嬢は、いったん自宅に戻ることに
一人になる時間を利用して、先に書いた24年ぶりの友人と会う約束をしていた
この友人、昔懐かし私の交換日記の相手だった
(私にも、可愛い時期があったのよね。山ほどのポエムとエッセイの日記だった覚えが)
私の今の状態は説明済みだけど友人は、私をどう受け止めるだろう
不安とも言えない 奇妙な感情がいっぱいの自分に久しく出会ってしまった。



部屋まで、迎えに来てもらいお茶でも飲もうと言うことで話を決め
友人を待つこととした。時間になってホテルに着いたと友人からの電話
部屋の扉を開けて、友人を待つエレベーターの開音に
「○○○〜〜 ここやでぇ〜」と 声をかける

実は、彼女昔から、かなりの方向音痴andドジすけなのです
(この私も負けず劣らずのドジすけ(>_<))
昔と変わらぬ声で返事をしながら駆け寄ってきた
「変わってへんなぁ若い若い」と言いながら、私の顔を見るなり泣き出してしまう
「泣かないの」って 声をかけたものの彼女のやさしい気持ちが伝わってくる 
優しすぎる程の気持ちをもったまま大人になった
彼女は可愛く昔と変わらずお茶目な母ちゃんになっていました
会えなかった間のことを一気に話す元乙女二人(笑)
久しぶりの心地よい会話に流れる時間がもったいなくさえ思えた
帰る時間になり私を部屋までおくり別れ際にまた泣き笑いの友人に
「またーーー 泣くんじゃないの」と朝と同じセリフ
会いに来てくれて「ありがとう」と、ちゃんと伝えなかったような
今度は、何時会えるのだろうそんなことを思いつつ
「また、会えるよ。会おうね。」を見送りの言葉にして友人を見送った



夕方は、クロちゃんに会うことになっている
こちらは、ドキドキもの
なんといっても初のご対面
照美の部屋のとんちん句会衆の仲間である「クロちゃん」
 
クロちゃんも 車椅子利用の身障者です。
ここまで来てくれると言う 約束の時間は18時30分
ma嬢介助で 30分も前に部屋をでる
ma嬢は、綿密に計算をして、もしも早くついたら申し訳ないからと
 「ちょっと待って」という私の言葉を聞かずに、いざロビーへ
私には、一つ心配があったトイレの事である
1階には、眺めたところ身障者用のトイレがない
宿泊してる部屋のトイレを使うと言う手も有るけれどクロちゃんに使えるのかわからない
お互い、障害の程度を知らないから目安がわからない(爆)
駄目元でフロントに確認すると1階にあるという
場所を教えてもらい確認をしに行こうとしたら 「わかりにくいので ご案内します」
わかりにくい??私とma嬢は顔を見合わせた
 
ついて行けば確かに隠してでもあるかのように身障者用のトイレが
一般トイレを過ぎた廊下からの出入り口はなく見えない場所にあった
ma嬢が、「表からすぐにわかるような表示に、なんでしてないんですか」と聞く
案内をしてくれた方は、聞こえなかったのだろう フロントへと戻っていった
一般のトイレは、廊下からすぐにわかるように表示されているのに
身障者用は、隠れている。せっかくの設備なのになぁもったいない
大きさで3畳ほどもあろうかという広いスペースに
便器・手すり・手洗いが、備え付けてあった
車椅子も悠々と動ける。とりあえず大丈夫だろうと 胸をなで下ろした
 
さぁ〜 クロちゃんのお迎えに
ゆうこスマイルの確認・・・と言っても あんまり変わらないのだけど



それからまもなく正面玄関から綺麗な婦人に介助されて来ました。来ました。
ホテルのロビーだと言うことを、あまり意識しない私。。。。またまた
ロマンスグレーで、細身の「ナイスおじさま」に
「わーーーーい クロちゃ〜〜ん」と手を振ってのお出迎え
つられてクロちゃんも手を振ったかな??????

奥様は、一緒に来られた息子さんとデートをされることになり
クロちゃんと 私とma嬢は ディナーを食べに
食べるより話が弾み、いささか飲み過ぎたかな?
クロちゃんは、結構飲める方でビールをぐいぐい何とも頼もしい(笑)
麻痺が有るという手も上手く使っていらっしゃる
自分で車椅子の操作も出来ると言うから ビックリしてしまった
 
 
恥ずかしがりやの クロちゃんと強引な私 
奥様との約束の時間を少し過ぎても話は、つきず。。。
お腹も 気持ちも満腹になったところで
楽しい時間の幕を下ろすことに
(#^.^#) クロちゃんのおごりで
美女二人は、またもや満面の笑みを浮かべることになった
「クロちゃん ごちそうさまでした〜 (#^.^#)」
ロビーで、記念写真を 数枚撮ってもらったので

    1枚だけ公開

この後、地下駐車場まで一緒に
クロちゃんの「握手しよう僕も頑張るからね。今日は、嬉しかったよ」の言葉に 
この日2度目の「大阪に来て良かった〜」を手のぬくもりと一緒に味わうことが出来た
 
こうして心地よい一日が、終わろうとしていた・・・・が
またまた美女二人缶ビールで乾杯しながら 
秋の夜長つきることのないバリアーフリーのハード面、ソフト面の話しに花が咲く
夜は、まだまだ長い缶ビール何本飲み干しただろう〜
 


  ma嬢と過ごす最後の日 2000/10/29記



パック旅行で言うところの 「終日フリー」
彼女の「行きたいところは?」の 問いに何処も浮かばない
ただ ただ 昔、闊歩した商店街を見てみたかった
「立ち食いうどんの店」尼崎では、一番美味しいと言われた「お好み焼き屋」
昔たむろした「喫茶店」、待ち合わせに使った「駅前の噴水」
 
数時間を車椅子に乗ってふらふら買い物をしようと思ったところで 
商店街と言うところは、商品が所狭しと置かれている店舗が多く 
中に入ることは、出来ない昔のように店員にちょっかいかけながらの買い物も出来ない
それでも延々と続く商店街を歩いてみる商店街のさびれたところに
昔からのお肉やさんが鉄板でホルモン焼きを焼いていた
んーーーー懐かしい香り
(食い気ばかりで ロマンチックに慣れない。。私)
いくつかの予定をクリアーしてホテルの部屋に戻ったのは、19時頃だっただろうか
疲れたという私を気遣いma嬢が部屋で食事しようと 
買い物に行ってくると出かけた
 
携帯に伝言が入っており、掲示板にも遊びに来てくれる情君へ
電話を入れるようにとのパンプキンちゃんの伝言だった
電話をすると会いにきてくれると言う
しかしながら今日は、疲れてしまって会えない事を伝えしばし話が続く
彼の話は、面白かった。ご飯何杯食べてるの?など
おぃおぃ 自称「色っぽいゆうこ」の私に、ご飯何杯?とは。。。。
「ご飯は、一日1杯くらいだよパン食が多いの食べやすいしね」
私もなぜだか真面目に答えてしまう
 
ma嬢が手にいっぱいのお総菜とビールを持って、帰ってきたので
情君とは、またいつか会えるときにと電話を切った
 
明日は、母さんのところにお泊まり
ma嬢とは最後の夜になる。二人枕を並べて、また話が始まる
延々と。。。

ma嬢「障害を持った人と どうつきあうのが ええの?」
***私「ん? 普通でええやん 何か 気を使ってるの?」
ma嬢「可愛そうって 思ったら 失礼なん?」
***私「失礼って事もないけど めんどくさいかもしらんよね」
ma嬢「なんで?気の毒やって思うよ」
***私「それって なんか変やで、逆立ちしても不自由なもんは、不自由やろ
     それを 今の自分として生きてるわけやから『ああそうなんか〜』くらいに
     受け止めてくれたら もっと自然やと思うけどなぁ」

ma嬢「そうなん?よーーーわからんなぁ・・・・あんたは、あんたって事か。。」
***私「そうや 私は、私なんよ。でけへん事は、これやって あれやってって 言うやんか」
ma嬢「あんまり 言うてへんで」
***私「出来るから 頼めへんだけやん。なんも不思議は、ないやろ」
ma嬢「ふーーーん そういうもんか普通でええんか」
***私「そうそう 普通が一番や、でも、手は貸してあげてな、声もかけてな、私の事も頼むで」
 


そして、私の知り得る限りの 手助けの方法を 伝える事に
 
眼が不自由な人を エスコートするときは、手を引っ張らず腕をつかんでもらい
歩くんだよ。そうするととても安心して歩ける
 
自動ドアのマット 重さを感知する部分が 心持ち後ろにある物があるから
その時は、バックですすむと 入りやすい 等々
 
ma嬢には、初耳の事だらけ やがて酔いもまわり 寝ようということになったとき

ma嬢「なぁ〜人の家に泊まるの気を使うやろ?なんぼあんたでもやっぱり使うやんなぁ」
*** 私「ぜんぜん 大丈夫やって、たこ焼きと お好み焼き食べるんや〜おやすみ」
ma嬢 「そやけど 気をつかうやろ正直に いうてみ」
***私 「使ってないよ楽しみやでおやすみ〜〜〜」
ma嬢「・・・・おやすみ・・・・。」

昔と少しも変わらない押し問答の夜が、静かに幕を閉じた

          
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