2008年
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03/01 カビ劣化状況、高松塚と違いくっきり 奈良で保存科学研究集会
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高松塚古墳の国宝壁画や九州などの古墳に描かれた絵画の保存方法を検証する保存科学研究集会が28日、奈良文化財研究所で開かれ、全国の研究者ら約100人が参加。高松塚壁画はカビ被害によって石室解体に追い込まれたが、他の古墳では公開されながらも劣化がほとんどみられない状況などが報告されたとのこと。 昭和9年に発見され、石室に馬などが描かれた福岡県桂川町の王塚古墳(6世紀、特別史跡)では、同17年から防水などのカビ対策が施され、平成14年には高松塚古墳と同様に空調設備を備えた保存施設を設置。春と秋の2回、一般公開されている。また、石室に盾や幾何学紋様などが描かれた茨城県の虎塚古墳でも一般公開されている状況が報告され、昭和47年の発見以来非公開だったにもかかわらず、壁画が劣化した高松塚と対称的な状況が浮かび上がった。 産経新聞。
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西本願寺は、国宝・書院対面所の一部である東狭屋之間の杉戸から「金泥雲龍図」の存在を初めて確認したとのこと。 江戸時代後期の観光案内本や、1871(明治4)年に西本願寺の書院で開かれた京都博覧会の出品目録に「金泥雲龍図」という絵が記されていた。しかし、書院のどこに描かれているのかは分からなかった。 今回、書院や飛雲閣などの障壁画をコンピューターに保存するデジタルアーカイブ事業の過程で、変色や日焼けで真っ黒になっていた東狭屋之間の杉戸の1枚(縦1.8メートル、横1.5メートル)に斜光をあてたところ、龍の輪郭が見えてきたとのこと。 龍は右向きに頭の部分だけが描かれているとのこと。「金泥」は金を絵の具として使う手法だが、現段階では杉戸絵から金は確認されなかった。西本願寺は、残っている文献から、作者は18世紀後半-19世紀前半の京の画家・村上東洲か、円山派の吉村蘭洲ではないかとみている。 京都新聞。
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滋賀県内の国宝や重要文化財の美術工芸品(古文書、仏像、絵画)623件のうち約3割にあたる183件が未修復であることが3日、分かった。 県教委によると、未修復の美術工芸品はほとんどが実態調査も手つかずで、7件は喫緊の修復を迫られているとのこと。うち虫食いと水損による傷みが激しい井伊家文書(彦根市所有)は新年度から第2次の本格修理に着手するが、残り6件は応急措置のみで、その後の対応は決まっていないとのこと。 文化財の美術工芸品については県教委が毎年実態調査を行い、必要に応じて修復している。しかし本年度57万円だった実態調査予算は来年度は6分の1の10万円に減額。詳細な古文書調査費用もピークだった6年前の約7割となる235万円に落ち込んでいる。 京都新聞。
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朝日新聞より。
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朝日新聞より。
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フランス西部のアングラン川沿いの岩壁に、約1万5000年前の旧石器時代後期の動物や人間が浮き彫りで表現され、「彫刻版のラスコー」とも呼ばれるロッコソルシエ遺跡のフリーズ(帯状装飾)が21日、一般公開されるとのこと。1950年の発見後、保存作業に58年を要した彫刻が初公開される。 現場はビエンヌ県アングルシュルラングランの川岸で、パリ南西約300キロ。ほぼ同時代のラスコー洞窟の壁画からは100キロほど北方に位置する。フリーズは長さ約20メートルで、ヤギ、野牛、馬、猫、人間の女性の足や横顔など約50のモチーフが刻まれているとのこと。 18日付時事通信。
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渡海紀三朗文部科学相は21日の記者会見で、運慶作とみられる仏像がニューヨークで競売されたことを受け、貴重な文化財の海外流出防止に向けた検討を進める考えを示したとのこと。 具体的な見直し対象としては、国宝と重要文化財以外の美術品の輸出を制限していない点や、予算が少ないと指摘される国の文化財買い取り制度に言及。国が文化財の競売に参加した前例はないが、「(参加が)あるとすれば、(入札)価格の決め方などをどうするか」が課題になるとした。〔共同〕 日経新聞。
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山種美術館は23日、来年秋までに広尾に美術館を新築し、施設を移転すると発表したとのこと。 山種美術館が建設されるのは、恵比寿から六本木通りに向かう駒沢通り沿い、都立広尾高校向かい。地上6階・地下1階の新築ビルのうち、地下1階〜地上1階が美術館施設となるとのこと。美術館部分の延べ床面積は1230.95平方メートル。地下1階は、現在の展示スペースの約2倍となる総面積約750平方メートルの展示室。企画展示室(518.68平方メートル)では、天井高や総長100メートル以上の壁面(可動壁使用最長時)、最新照明設備などを生かした企画展を展開。常設展示室(33.53平方メートル)では、速水御舟のコレクションを中心に、年6回〜7回の展示替えを行うという。 約10年にわたり営業を続けてきた千代田区三番町の施設は、来年7月に終了予定の「上村松園/美人画の粋」展をもって一時休館するとのこと。 シブヤ経済新聞。スクラップ2007年12月5日の続報です。
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宗教法人真如苑は25日、文部科学省内で記者会見し、百貨店大手の三越に落札を依頼し、入手していたことを明らかにした。将来は立川市などに入手している土地の一角に施設を設けて安置し、一般にも公開する構想だが、当面5年間は公的機関に寄託し、調査や展示に応じるという。
読売新聞。スクラップ2008年3月19日「運慶の仏像、三越が14億円で落札」の続報です。
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日本芸術院(三浦朱門院長)は28日、芸術分野に顕著な業績があった人に贈る07年度(第64回)日本芸術院賞の受賞者9人を発表したとのこと。 受賞者と対象分野、作品・業績。◆恩賜賞・日本芸術院賞 <第1部(美術)> ◇清水達三(しみず・たつぞう)72歳。日本画。院展出品作「翠響」。 ◆日本芸術院賞 <第1部(美術)> ◇藤森兼明(ふじもり・かねあき)72歳。洋画。日展出品作「アドレーション サンビターレ」。 ◇神戸峰男(かんべ・みねお)63歳。彫塑。日展出品作「朝」。 ◇杭迫柏樹(くいせこ・はくじゅ=本名・杭迫晴司)73歳。書。日展出品作「送茶」。 ◇鈴木了二(すずき・りょうじ)63歳。建築。「金刀比羅宮プロジェクト」。 毎日新聞。美術部門のみ掲載しました。
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さいたま市に2007年10月開業した鉄道博物館の来場者が31日、100万人を突破したとのこと。当初の目標は3月末までに60万人、開業から1年間で100万人だった。首都圏を中心に観光客が連日押し寄せ、年間目標を半年足らずで達成した。 鉄道博物館は東京・神田にあった交通博物館が前身で、鉄道の日の昨年10月14日にオープンした。 日経新聞。「平日でも1時間待ち」なのだそうです。そんな調子では週末行っても満足に見てまわれなそう…
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