2007年
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11/01 新たな沖縄文化創造/博物館・美術館が開館
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沖縄県立博物館・美術館が一日、那覇市おもろまちに開館したとのこと。首里の旧館を移転し、リニューアルされた博物館と、関係者による長年の要請を経て新設された美術館が併設された複合文化施設。 同館は琉球の城(グスク)をイメージした外観で、敷地面積は約三万千平方メートル。地上四階、地下一階で事業費約二百十五億円をかけて建設された。 沖縄タイムス。
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サントリー文化財団は9日、第39回サントリー学芸賞の受賞者を発表した。 【政治・経済】伊藤公一朗「データ分析の力」(光文社)、宮下雄一郎「フランス再興と国際秩序の構想」(勁草書房)【芸術・文学】加藤耕一「時がつくる建築」(東京大学出版会)、金子遊「映像の境域」(森話社)【社会・風俗】遠藤正敬「戸籍と無戸籍」(人文書院)、福間良明「『働く青年』と教養の戦後史」(筑摩書房)【思想・歴史】左地亮子「現代フランスを生きるジプシー」(世界思想社)、前田亮介「全国政治の始動」(東京大学出版会) 朝日新聞より。こちらの賞、何かと話題になりますね
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朝日新聞より。
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既にコレクションに抱えているにもかかわらず、それに気付かずに大型恐竜の骨格標本を探していたことが分かった。博物館が13日発表した。 この博物館はトロントにあるロイヤル・オンタリオ博物館。1962年に体長24メートルのバロザウルスの骨格を入手したが、展示スペースがなかったため骨を分割して収納。しかし、それらが1匹の恐竜に属するというメモが残されていなかったため、以来、所蔵していることが忘れられてしまったという。 13日付ロイター通信。探索中に見た古い文献から知ったそうです。回り道、灯台下暗し。
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岡本太郎さん(1911〜96年)デザインの看板が、吹田市立博物館入口に展示されているとのこと。もともと市内のレストランで掲げられていたが、9月末に閉店。所有者から市へと譲渡されたばかりとのこと。 看板が誕生したのは、昭和58年。レストラン「カーニバルプラザ」がオープンする際、岡本さんにデザインを依頼したとのこと。縦横約5メートル。店のロゴマークとして食器や従業員のエプロンにも用いられていたが、運営を引き継いだ会社が閉店を決定。店側が積極的にPRしていなかったこともあり、この看板をデザインしたのが岡本さんであることは、地元でも余り知られていなかったという。 産経新聞。特別展にあわせ展示されていたようです。展覧会終了後、看板をどこで保存するかは未定とのことです。
「川崎市岡本太郎美術館では寄贈された岡本さんの制作記録を管理しているが、特に1980年代以降の商業デザインは調査しきれていないのが現状。「リオちゃん」の存在も今回初めて把握したといい、制作の経緯などに関心を寄せている」とのこと。「リオちゃん」というのは看板の愛称らしい。 |
調査した土井通弘・就実大学教授らによると、見つかったのはヒノキ材で作られた高さ98.9センチの三尺阿弥陀如来像。腹部に7本ある袈裟のひだが特徴的で、脇部分の彫刻が、同市の遣迎院が所蔵する快慶作の阿弥陀如来立像に酷似していたとのこと。 頭部から首にかけての内部の空洞に、幅約3センチ、長さ約23センチの紙か薄い板が収められているのをX線撮影で確認。造立時の発願文などの可能性が高いという。 産経新聞。?付きな所が気になります。
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ゴッホの初期の作品で、1930年のオランダでの展覧会後、国内外で出品された記録のない油絵「長い棒をもつ農婦」が、新潟県立近代美術館で公開されているとのこと。 1885年にオランダの農村ニューネンで描かれた絵は、ゴッホから譲られたとみられるオランダの資産家が1920年代まで所有。96年にゴッホ研究者が作った全作品の目録によると、ニューヨークの収集家が所蔵しているとされていた。その後、いつ、どのような経緯で日本に渡ったのかは不明だが、数年前、「作品を持っている」という新潟県内在住の収集家が「所有者や入手経路の非公開」を条件に同館に寄託。同館も検証の結果、本物と確認している。 朝日新聞。
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レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519年)の「最後の晩餐」の中に、楽譜が隠されているらしいことが、イタリアの音楽家ジョバンニ・マリア・パラ氏の研究でわかり、注目されているとのこと。 ダ・ヴィンチは音楽家としても知られるため、「最後の晩餐」に音楽を埋めこんだ可能性があることは、以前から、専門家の間で指摘されていた。この説に基づき、パラ氏がコンピューターを用いて、五線譜を絵に重ね合わせてみたところ、楽譜らしきものが浮かび上がった。 パラ氏は、11月上旬出版された著書「隠された音楽」で研究成果を発表。それによると、イエス・キリストの左右に並ぶ使徒たちの手や卓上に描かれたパンが「音符」の役割を果たしており、右から左方向に読み取って演奏すると、約40秒間の「賛美歌」が聞こえるという。 読売新聞。
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03年11月、ニューヨーク・マンハッタンのゴミの中から見つかったメキシコ人画家、ルフィーノ・タマヨ(1899〜1991年)の作品「トレス・ペルソナヘス(3人の人物)」(1970年 縦約97センチ、横約130センチ)が20日、「サザビーズ」のオークションにかけられ、104万9000ドル(約1億1500万円)で落札された。「トレス・ペルソナヘス」は77年に競売にかけられ、米ヒューストンのコレクターが落札し倉庫で保管していたが、87年秋に盗難に遭い行方が分からなくなっていた。
毎日新聞。拾い主が今年になって、インターネットで盗まれた名画にそっくりなことに気づき、研究者などに鑑定を依頼、タマヨの作品と判明したとのこと。所有者はすでに死亡しており、所有者の妻が今回オークションに出品したそうです。
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朝日新聞より。今月に入り二度目のダ・ヴィンチ記事です。
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クリスティーズが25日に香港で開いたオークションで、950万ドル(約10億円)で落札された。同作品は蔡国強氏の抽象画で、14枚の絵で構成される。落札者の名前は明らかにされていない。
26日付ロイター通信。見出しの時点で蔡国強が浮かびました。
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横山大観ら明治から昭和期にかけて活躍した日本画家の作品47点が埼玉県川口市の旧家で見つかり、埼玉県立近代美術館に寄贈されることになった。41年前に亡くなった9代目当主が収集していたもので、遺族が遺品を整理中に発見したとのこと。 見つかったのは横山大観の日本画10点、下村観山、川合玉堂、堂本印象、堅山南風らの日本画計37点。大半が掛け軸だった。これほど多くの作品が一度に世に出るのは珍しく、すでに同美術館が保管している。 日経新聞。
関連:「横山大観らの作品、埼玉県立近代美術館に寄贈」(11月27日付日経新聞) 埼玉県立近代美術館は27日、同県川口市の旧家で見つかった、作品47点の寄贈を受けたと正式に発表したとのこと。主要作品の一部を2008年1月24日から、4月下旬から全作品を公開する。 横山大観の作品は10点で、いずれも初公開となる。このほか奥村土牛ら明治から昭和期に活躍した日本画家27人の作品が含まれるとのこと。専門家による総評価額は約1億7000万円。最高額は大観が1944年ごろに富士山を描いた作品「日本心神」の2700万円。 |
広島市の秋葉忠利市長は27日、故・岡本太郎さんが描いた巨大壁画「明日の神話」の誘致に、正式に名乗りを上げたとのこと。壁画の寄贈先を決める岡本太郎記念現代芸術振興財団に対し、今月末までに通知する。広島市は、設置場所として同市中央公園のハノーバー庭園(中区)を中心に最終調整しているとのこと。 財団は、岡本さん生誕100年の11年までに、寄贈先に設置する予定。現在、東京都渋谷区と、代表作「太陽の塔」がある大阪府吹田市が誘致を表明している。長崎市とビキニ環礁で被ばくした第五福竜丸が帰港した静岡県焼津市は、財政的な理由で断念した。 毎日新聞。
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石室解体が終了した高松塚古墳の国宝壁画「飛鳥美人」(西壁女子群像)などに、下描きの際についたとみられる赤い線や細い線状の溝があることが文化庁の調査で確認されていたことが28日、分かった。同様の下描きの痕跡はキトラ古墳の壁画でも確認されており、国内に2例しか見つかっていない極彩色壁画が、共通した絵師集団によって描かれた可能性も浮上したとのこと。 高松塚壁画で下絵の痕跡が見つかったのは初めて。壁画は、カーボン紙の役割をする赤い顔料を塗った紙を石室の壁にあて、その上に下絵を重ねてヘラなどでなぞったとみられるという。同庁が、石室解体によって修復施設に搬入された壁画を調査し、赤い線や溝を確認。4人を描いた飛鳥美人像の左端の女性のスカート部分や、東壁男子群像(4人)の左から2番目の男子像の頭部などで見つかったとのこと。 産経新聞。
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朝日新聞より。
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石室天井に描かれた天文図(直径65センチ)のうち「胃宿」と呼ばれる星座の星同士を結ぶ朱線に、5ミリ大の黒いカビが見つかり、文化庁が28日発表した。水を含ませた筆で除去し、天文図への影響はないという。天文図ではこのほか、ほぼ中央の星近くや、赤道の朱線近くでも同様のカビが見つかったとのこと。いずれも星を示す金箔や朱線に直接かかっておらず、すぐに除去したという。
産経新聞。常にカビを生やしてる印象。
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朝日新聞より。6点に拘っているのは、「フェルメールとその時代展」(2000年 大阪市立美術館)でフェルメール作品5点持って来てるから? 公式サイト 関連:美術界に驚き フェルメール6点来日へ 光の魔術師の贈り物(2007年12月1日付朝日新聞)
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石室天井に描かれた天文図について文化庁は30日、新たに8個分の星の痕跡が見つかったと発表した。「未知の星座」の可能性が高く、昭和47年に壁画が見つかって以来、35年ぶりの新発見。 天文図の星は直径1センチの金箔で表現され、これまで125個分を確認。北極を中心に、四方に各7個の星座が規則正しく配置していると考えられてきた。石室解体後、修復施設で石材を調べたところ、星座「奎宿」と北極の間に星4個分の金箔の一部や痕跡を発見。合わせて「箕宿」の近くに1個分、「翼宿」の近くに3個分の星の痕跡も見つかったとのこと。 一方、飛鳥美人像などで確認された下描きの痕跡は、北壁の四神像「玄武」など計6カ所にのぼることも分かった。 産経新聞。
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