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東急線を始めとする鉄道系ファンサイト

東急1000系1500番台




車両データ
編成 池上線・東急多摩川線用3両
車両性能 設計最高速度120km/h(営業上は80km/h)
加速度3.5km/h 減速度(常用)3.5km/h (非常)4.5km/h
集電装置 シングルアームパンタグラフ PT-7108B
台車 ボルスタレス式空気バネ台車 TS-1006(電動車) TS-1007(付随車)
駆動装置 KD423-A-M 中空軸平行カルダンタワミ板継手式
主電動機 TKM-88 かご形三相誘導電動機130kW
制御装置 IGBT-VVVFインバータ制御(東芝)
制動装置 全電気指令式電磁直通空気ブレーキ(回生ブレーキ付)
保安装置 ATS
表示装置 前面行先表示機 側面行先表示機 車内LED案内表示機(千鳥配置)

形式概要

◆久々のリニューアル車
 東横線では、かねてより地下鉄日比谷線と相互乗り入れを行っており、乗り入れ用車両に1000系を用いて運用していました。平成25年の副都心線との相互乗り入れ実施に伴い、日比谷線との相互乗り入れが取りやめとなった事で運用に就いていたそれは余剰となり、編成単位で元住吉検車区にて長期留置される事となりました。
 一方の池上線・東急多摩川線では、改造から20年が経過した7700系や7600系の置き換えとして7000系の導入が決まっていましたが、増備は道半ばで凍結。多くのそれらが継続して運用される状態が続きましたが、今回余剰となった1000系をリニューアルさせ、在来車のリユースによる車両新造費の削減と7700系・7600系の置き換え促進を目指して平成26年に登場しました。

 少々話は前後しますが、平成25年1月に1003Fが、続いて1001F、1004Fと総合車両製作所横浜事業所に甲種輸送され、翌年2月に先頭車を含む3両が転用改造を終え再び長津田へ甲種輸送されました。機器面では7000系と共通の仕様とされ(空気圧縮機や蓄電池などは流用)、車内も7000系に準じた配色とされました。車体帯は1000系のスタイルを基に7000系での3色を取り入れたほか、吹寄せ部の戸袋には三日月形の帯が貼られているのがポイントです。なお、東横線時代のATC装置は撤去されており、検査時など回送の際にはTOQ iとの協調運転が必要となります。

 改造計画には未確定な部分があるとの事ですが、結果的に元日比谷線直通編成の先頭車(と中間車1両)は全て改造され7編成がそろいました。平成28年には1024Fが1500番台として改造を受け、今後も1000系のリニューアル車として数を増やしていくものと思われます。

次車別の説明

次車 改造年度 該当編成 仕様
1次車 平成25年
平成26年
1501F,1503F,1504F 1000系1500番台初期
2次車 平成26年
平成27年
1502F,1505F,1507F,1508F 運転台受話器の設置位置を変更
3次車 平成28年 1524F 電動車ユニットを2,3号車に変更
全車両にフリースペースを設置

車両バリエーション

1504F
1000系時代に補助排障器が設置されましたが、8500系後期型に類似したものを設置している編成が存在し、改造後も変わらず装備しています。

車内写真

車内の様子

7000系に準じた配色となり、座席間には握り棒も追加されました。
座席は取り替えられ、ウレタンがベースなのか8500系後期車に近い硬めのものが採用されています。
車端部の様子

車端部座席が4人掛けである事や、壁に取り付ける方式の消火器は従来通りです。優先席部を除き、座席間の握り棒の設置はありません。
横断流送風機の周辺に限り、化粧板が交換されていない事が分かります。
車椅子スペースの様子

こちらも7000系と同様の2段手すりが設置されました。
車椅子での利用者を考慮して熱線吸収ガラスに取り替えられていますが、カーテンは据え置かれています。
車内LED案内表示器-1

1000系時代に設置されたものをそのまま活用しており、引き続き千鳥配置で1両につき4台が設置されてます。
運用開始当初より駅ナンバリングに対応した最新ROMが用いられています。
車内LED案内表示器-2

車内LED案内表示機が取り付けられていない方のドア上には、ドアチャイムとドア開閉予告のみを表示する、簡易なものが設けられています。

走行音

移管準備中です。

関連形式

◆リニューアル車
7600系
7700系

池上線・東急多摩川線
1000系
7000系
7600系
7700系