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 巨人 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月17日 (火) 13時45分30秒
 それでは、一昨年、昨年にドラフトで指名された高卒野手の将来について球団別に占ってみます。
 尚、個人成績の守備率は1ポジションに付き20試合未満であれば参考とならないと判断し、記載しておりません。以下、あくまでも数字のみから見た判断ですので、当然、本当の選手の力量を正しく判断できていないところもあると思います。特に、故障歴が不明な選手には辛辣な批評となってしまうかもしれません。
 まずは巨人から。以下、巨人に指名された高卒野手と、その成績です。

巨人2011年指名
高橋洸内野手 5位
12年 3試合 0打席 守備機会0
13年 42試合.170 0本塁打 5打点 1盗塁 三振率.400 守備率・外野.931、一塁

芳川庸捕手 育成 
12年 出場なし
13年 6試合.333 0本塁打 1打点 0盗塁 三振率.333 守備・捕手

巨人2012年指名
辻東倫内野手 3位 
13年 72試合.213 0本塁打 19打点 2盗塁 三振率.174 守備率・遊撃.959

 高橋、芳川についてはフューチャーズでどのような成績を残したかにもよりますが、将来性があるとは言えない状態にあります。2年目でもイースタンでの出場機会がわずか6試合の芳川は、捕手とはいえ、3年目に出場機会を増やせなければ4年目は無いと考えるべきでしょう。高橋は内野で入団したものの、早くも失格となり外野にコンバートされています。よほど打撃面でいいところを見せないと、彼もまた整理対象の選手となってしまう可能性が高いと見ます。
 それに対し、辻は1年目から72試合に出場して遊撃守備率.959を記録し、見事に遊撃手として使える選手であることを証明しました。打率は低いものの、三振率が2割を切っており、この先の伸びしろを感じさせます。長打力、走力に関しては2年目の伸びに期待しましょう。ただ、この選手は高校時代に36発放っていたものの、やや走力に欠けるという評価があったようです。

 まずは 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月16日 (月) 15時12分54秒
まずは本論に入る前に
2011年ドラフト指名高卒野手の概要

指名数22、うち投手出身4、捕手4、一塁手1、二塁手0、三塁手2、遊撃手5、外野手6
平均身長・179cm、175p以下・5名
ドラフト1位・2名、2位・2名、3位・5名、4位・4名、5位以下・4名、育成・5名
高校通算本塁打30本以上、確認された者のみで7名

2012年ドラフト指名高卒野手の概要

指名数15、うち投手出身4、捕手2、一塁手0、二塁手0、三塁手1、遊撃手4、外野手4
平均身長・181cm、175p以下・1名
ドラフト1位・2名、2位・3名、3位・2名、4位・3名、5位以下・3名、育成・1名
高校通算本塁打30本以上、確認された者のみで8名

 ここで特筆すべきは175p以下の選手が2年目までに全員一軍出場を果たしていることです。2011、12年度のデーターを取る前に「一般に身長の低い選手は故障に弱く、衰えが早い傾向にありますが、逆に器用な選手が多く、技術の習得が早いという傾向もあるようです。」と書きましたが、これを証明する結果となりました。
 また、二塁手、三塁手はドラフトにかかりにくいという結果がサンプル上で導き出されていましたが、相変わらず二塁手の指名は無く、三塁手の3名もプロ入り後の成績を見ていると、非常に苦しい状況にあります。

次回から球団別に高卒野手の将来性を占っていきます。

 レス 投稿者:ララ物資 投稿日:2013年12月15日 (日) 15時31分38秒
 どうぞ遠慮なくお使いください。ヘンリー若林さんの書き込みからいろいろ着想を得ております。

 出羽 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月15日 (日) 15時12分10秒
 さて、そろそろヒンシュクを買いそうなほどの書き込み量となってまいりました。当初の予定では1ヶ月くらいで終わるつもりでしたが、予定の倍になってもまだ終わりません。管理人様には大変申し訳なく思っています。残りは昨年、及び一昨年に入団した選手の中で将来目が出そうな選手を、サンプルとなった5年間の選手と比較してピックアップすることです。
 さっさと終わらせますので今少し我慢していただきますようお願いします。もし、これを見ていらっしゃる人の中で反論や間違いがあれば、遠慮なく指摘していただいて結構です。

 まず、新人選手の中で、もし「モノが違う」選手がおれば、監督コーチは例外なく、その選手を試合に出してプロ野球のレベルを経験させます。もちろんドラフト1位や2位の選手を優先的に使うのはどこでも同じでしょうが、下位指名や育成出身で2年目までに多く試合に出してもらえる選手は、将来大物になる可能性が高いと見ていいでしょう。但し日本ハムの場合はほとんどの高卒野手を1年目からレギュラー扱いにして、最低でも100打席以上経験させる方針のようです。日本ハムに育成力があるのは、このあたりと関係しているのかもしれません。逆に、故障なしに捕手以外で2年目までに100打席経験できない選手は、その能力に疑問符がつく選手と考えていいようです。
 打撃力については打率.240が1,2軍の分かれ目になっているようで、.240以上で守備力さえしっかりしておれば1軍に登用される確率が格段に上がっています。また、三振率の分岐点は.200ですが、長打力のあるバッターは.250を切っておれば問題なさそうです。長打力は2年目の時点で評価するのは早すぎるのですが、やはり30打席に1本の割合で打っておれば、さすがに評価してあげるべきでしょう。あと、打点が出場試合の半数以上であれば、将来のクリーンアップ候補といって差し支えなさそうです。
 守備力は重要です。内野は二塁.970、三塁.930、遊撃.950以上の守備率を記録しないとほとんどの場合、そのポジションで一軍に登用されません。一塁は打撃力次第ですが、さすがに.980を割るようではまずいと思います。外野、捕手は余程でない限り守備率では判断したくありません。外野は捕殺数を判断材料とします。
 走力は10試合に1個以上の盗塁が評価できます。失敗数は関係ありません。失敗が多くとも、それが経験になって1軍昇格後に成功率が高まる選手が多いからです。それよりも盗塁企図数が多ければ、二軍監督やコーチがそれだけ将来性があると判断している証拠になります。

 さて、それでは、これだけの判断材料で、昨年、一昨年の高卒野手を占ってみましょう。

 盗塁 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月13日 (金) 14時25分44秒
 皆さんもご存じのとおり、盗塁数と足の早さは比例しません。しかし、肩の強さと同じく、プロ入り後飛躍的に記録が伸びるということも滅多にありませんから、元々の足の早さはどうしても必要になります。そして、多くの場合、守備範囲の広さにもつながって来るので、例え盗塁できなくとも、足が速いことに越したことはありません。さて、1年目及び2年目の成績だけを見て、未来の盗塁王を見つけることが出来るのか。以下、2013年までに二桁盗塁を1軍で記録した選手と、その自己最高盗塁数、2年目までのファームでの盗塁数、盗塁死数を挙げてみます。

G・坂本(24盗塁)=1年目・77試合、5盗塁、2盗塁死  2年目・2軍出場無し
G・藤村(28盗塁)=1年目・38試合、3盗塁、3盗塁死  2年目・64試合、10盗塁、4盗塁死
S・上田(22盗塁)=1年目・78試合、9盗塁、1盗塁死  2年目・90試合、16盗塁、8盗塁死
C・丸(29盗塁)=1年目・46試合、2盗塁、1盗塁死  2年目・69試合、6盗塁、3盗塁死
T・大和(19盗塁)=1年目・83試合、6盗塁、2盗塁死  2年目・73試合、4盗塁、4盗塁死
YB・石川(36盗塁)=1年目・45試合、2盗塁、2盗塁死  2年目・48試合、12盗塁、8盗塁死
F・中島(23盗塁)=1年目・97試合、15盗塁10盗塁死  2年目・70試合、11盗塁2盗塁死
F・陽(47盗塁)=1年目・91試合、5盗塁、4盗塁死  2年目・29試合、5盗塁2盗塁死
L・浅村(14盗塁)=1年目・99試合、10盗塁、12盗塁死  2年目・65試合、11盗塁、4盗塁死
H・福田(22盗塁)=1年目・37試合、3盗塁、0盗塁死  2年目・43試合、4盗塁、1盗塁死

 これだけを見ると多くの俊足を売りにしていた連中が、プロ入り直後はアマとプロのレベルの違いに戸惑っている様子が垣間見られます。プロ入りしてすぐ、盗塁をバンバン決めるのは至難の業といえるでしょう。ちなみに、プロ入り2年目までに2軍で二桁盗塁を記録したのは上記の選手の他に、DeNA・梶谷(1年目、6盗塁・2年目14盗塁)、巨人・大田(同じく16盗塁・10盗塁)、日ハム・杉谷(同じく4盗塁・22盗塁)の3名、また、盗塁面だけで注目すべき記録を残したのは広島・安部で1年目に49試合9盗塁3盗塁死、2年目で56試合7盗塁0盗塁死を記録しています。この5年間に入団した高卒野手の中で、ヤクルト・上田とともに最も走塁面に優れていたのは安部だったのかもしれません。しかし、1年目.200、2年目.103、3年目.211と、打撃に苦しみ、デビューが遅れたのが災いしているようです。

 本塁打 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月12日 (木) 13時57分57秒
 始めに高校時代の通算本塁打数は当てにならないと書きましたが、実際に、元阪神の掛布や中日に移籍した小笠原などの強打者は高校時代にホームランを打ったことが無いと云われていますし、逆に高校通算68本の元西武・平尾はプロで年間最高7発、通算では41.1打数で1本(年間500打数として12本程度)の割合でしかホームランを打っていません。同じく高校通算86発の西武・大島裕行も43.1打数で1本で、如何に高校通算本塁打数が当てにならないかがわかります。但し、本当の意味でのホームランバッターはやはり高校時代からホームランを量産しているので、本当の意味でのホームランバッターを獲得するためにスカウトの力量が問われるところです。
 今回のサンプルとなった5年間で、高校通算30発以上打った強打者はわかっているだけで43名。なんと58%の高卒野手がこれに該当します。これがプロ入り後、どうなったか。まず、ホームランを打てる強打者は30打数に1本以上の割合でホームランを打てるという条件を付けてみました。ちなみに、この条件だと年間500打数でホームランを16.6本打つ計算となります。以下、入団初年度から、この条件をクリアした選手を挙げてみます。但し、100打席以上の選手のみです。

D・春田=133打数7本塁打・本塁打率19.0
F・中田=196打数11本塁打・本塁打率17.8
G・大田=403打数17本塁打・本塁打率23.7

これが2年目となると

H・江川=230打数10本塁打・本塁打率23.0
E・舛田=213打数8本塁打・本塁打率26.6
G・田中大=271打数11本塁打・本塁打率24.6
F・中田=322打数30本塁打・本塁打率10.7
G・大田=407打数21本塁打・本塁打率19.4

 以上のようになります。彼らに関しては高校時代から本物のホームランバッターだったということが言えるのかもしれません。彼らのようにその才能を初めから見せつけてくれるのなら、少々守備が悪くとも、一塁や左翼に起用してホームランを期待するのは間違いではなさそうです。残念ながら春田は故障で、田中は確実性無く伸び悩んでプロを去り、大田は内野守備力と野球脳の欠如で未だに開化していませんが、長打力があったことは間違いありません。
 さて、この5年間に入団し、2013年までの1軍公式戦で30打数に1本以上の割合(100打席以上に限定)でホームランを打ったことがある選手は、巨人・坂本、中日・平田、横浜・梶谷、日ハム・中田、西武・浅村、Sバンク・江川、オリックス・岡田の7名。そのうち高校通算30発未満の選手は10発の梶谷、22発の浅村という結果になっています。

 打席と打率 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月11日 (水) 14時51分15秒
 次はいよいよ打撃面への評価となります。
 打率はやはり打席数が少ないと評価の対象となりにくいため、少なくとも100打席以上立った選手のみの評価とします。では、サンプルの5年間の中で入団初年から二軍で100打席以上打席に立ち、.250以上打った選手は以下の通りです。

H・江川=255打席、.252
F・陽=398打席、.274
D・平田=142打席・.267
T・大和=265打席・.260
G・坂本=330打席・0.268
F・中田=224打席・0.255
C・丸=118打席・.288
H・中村晃=108打席・.250
G・中井=390打席・.267
S・中村悠=184打席・.301
F・杉谷=172打席・.269

 上記条件をクリアしたのは以上11名、2013年年にはこの11名全員が一軍でレギュラーか準レギュラーとして活躍しています。この条件をクリアした者は将来の展望が非常に明るいと言って差し支えないでしょう。
 そもそも新人選手が二軍で100打席与えられることでさえ限られており、74名中30名、約40パーセントとなっています。(1軍での打席を含む)しかし、日本ハムはおそらくチームの方針なんでしょうが、この5年間で高卒新人全員に100打席以上の経験をさせているのが目につきます。逆に捕手として100打席以上経験させてもらった高卒新人選手は23名中、日ハム・今成、西武・炭谷、ヤクルト・中村の3名のみでした。
 さて、2年目となると100打席.250を上回る選手は格段に増えます。1人退団したので73名中45名が100打席をクリアし、24名が.250以上の打率を残しています。この条件を2年目までにクリアできず、後になって1軍でBランク以上の活躍した選手は、楽天・銀次、日ハム・今成、オリックス・岡田、中日・堂上、オリックス・伊藤、日ハム・中島といったところですが、相変わらず捕手には出場機会が少なく、100打席をクリアできた捕手は19名中5名(コンバートで4名減少)、捕手として問題のあった銀次には当然ながら100打席以上の機会が与えられませんでした。また伊藤は故障でつまずきましたが、残りの選手はとりあえず100打席以上のチャンスを与えられています。打率に関しては始めから高ければ1軍デビューが早くなり、スター選手として活躍する確率は高くなるものの、デビュー2年目までに打てなかったからといって、悲観する必要はありません。他の世代を見ても時間をかけて打てるようになる選手はいくらでもいます。

 捕手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月09日 (月) 14時19分42秒
 サンプルとなった5年間でドラフトでの高校生捕手の指名は23名と最も多いのですが、そのポジションの特性から、2軍でも初めからレギュラーを獲得する選手はほとんどありません。2年目までに40試合以上にマスクをかぶった選手は以下の通り。

F・今成=1年目・50試合、2年目・64試合
L・炭谷=1年目・1,2軍併せて67試合、同じく2年目・73試合
Bu・伊藤=1年目・40試合
S・中村=1年目・57試合、2年目・86試合
L・中田祥多=2年目・49試合

 2軍公式戦の半分以下の40試合にすらマスクをかぶる機会が与えられたのは、23名中わずか5名。これは捕手の数が多いため、2軍ではとっかえひっかえ出場機会が与えられ、どうしても出番が限られるということもありますが、突出した才能を見せる若手捕手が出現したなら、首脳陣も彼を重点的に起用し、この辺りの数字は簡単にクリアすることでしょう。上のメンバーのうち、伊藤と中田は故障に苦しみ、1軍デビューが遅れましたが、彼ら全員が、その将来性を嘱望されている捕手だったということが言えると思います。
 その他の選手たちの中では、2年目に故障で苦しんだ広島・会澤、打撃に問題のあるDeNA・黒羽根の両名がなんとか捕手として生き残っていけそうです。
 私が考える捕手の能力の指標となる数字は、盗塁阻止率、捕逸と暴投を併せた数字のふたつですが、残念ながら、2軍の成績表でわかるのは捕逸のみで、彼らの守備力を判定することは出来ません。また、リード面については、構えた所に投球が来るとは限らないので、2軍レベルに於いて数字で判断するのは適当ではないでしょう。しかし、登板する投手に迷惑がかかるため、少なくともキャッチングやスローイングがある程度のレベルに達していなければ、公式戦に使われることは無いと考えられます。従って、捕手として多く使われる選手は一定以上のレベルに達した捕手と評価できると思います。

 外野手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月08日 (日) 15時54分41秒
 基本的に外野手は少なくともセンターが守備範囲、ライトが肩、レフトが打撃力が求められるポジションといっていいでしょう。ところが外野手の守備は発表されている数値では想像しにくく、わずかに肩の強さが捕殺数で想像できる程度です。10試合に付き1捕殺程度あれば、おそらく肩が強いのではないかという想定が出来ると思われるので、サンプルの高卒外野手でこれに近い数字を出した選手を挙げてみます。

G・田中大=1年目・88試合13捕殺
S・上田=1年目・69試合6捕殺
G・橋本=1年目・105試合17捕殺、2年目・88試合10捕殺
F・鵜久森=2年目・79試合7捕殺
C・鈴木=2年目・72試合6捕殺
D・平田=2年目・42試合5捕殺
M・佐藤=2年目・66試合6捕殺
M・吉田=2年目・18試合3捕殺

 以上8名のうち既にプロ野球の世界から足を洗っているのは田中大、吉田の2名のみ。やはり肩の強い外野手は生き残りやすいと言ってもいいと思います。田中大はおそらく高校時代一塁手であったことから、守備範囲または打球への判断力に問題があったと考えられます。その他、足の早い選手は大体において守備範囲も広いということから、盗塁数で類推できると思うのですが、これはまた打撃編で挙げてみようかと思います。
 だいたい2軍ではデビュー間もない選手に対し、こいつの肩はどれくらいのモノなのかということがわからない、もしくは試すために三塁コーチャーが腕を回す確率が高くなりがちです。そしてこりゃ肩強いわということがわかった翌年には殆どの場合捕殺数が減少してしまいます。従って捕殺数に関しては1年間限定で数が多ければ、この選手は肩が強いと判断しても差し支えないものと判断できます。
 ところで最近のプロ野球には左投げの選手がかなり減っているように見えます。左投げのポジションは一塁と外野に限定され、右投げ左打ちの選手がどんどん増えていることから、使い勝手が悪い左投げの選手がのが敬遠されているということがあるのでしょうか。

 一塁手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月07日 (土) 14時47分45秒
 一塁手として入団した選手には当然飛びぬけた打撃力が要求されます。それだけに、打撃力が平凡だった場合は真っ先に解雇の憂き目に逢うのもこのポジションの宿命といえるでしょう。サンプルとした5年間で、高校時代一塁手だったのは日ハム・市川、Sバンク・定岡、巨人・田中大、阪神・森田の4名、そのうち、定岡は三塁に挑戦し、田中大は強肩を生かすということで外野手にコンバートされました。逆に2年目までに一塁手にコンバートされたのは、オリックス・岡田、横浜・高森、中日・春田、日ハム・中田といった面々ですが、当然、プロ入り2年目までに一塁専任となった選手はおらず、他のポジションも守らされています。
 一軍でレギュラーとして活躍する一塁手の守備率は.995前後の選手が多く、.985を切るようでは大抵の場合、一塁守備に難点があると見ていいでしょう。但し、.995は200守備機会に一度の割合で失策するという数字となるので、相当な守備機会がないことには上手下手を判断することは出来ません。特に二軍の一塁手は普段他のポジションを守っている選手がとっかえひっかえ起用されることが多く、なかなか判断しづらいところです。
 ちなみに上記に挙げた高卒野手の一塁守備率はだいたいが.980前後となっています。まあ、高卒2年目で一塁を守らされるようでは、守備に期待する方がおかしいというもので、当然の守備率というべきでしょうか。ちょっと補足しますと、守備率.995の選手に比べて、.980の選手は4倍エラーを犯すということですので、お間違いないように。また、現在生き残っているのは既に一軍で実績を残している岡田、中田と、ケガで出遅れ、ようやく3年目からまともに出場し出した森田の3名のみ。二軍ではそれなりの打棒を見せても、結局早めに見切られるのはどこの球団でも変わりません。高卒に限らず、一塁手として入団する選手は相当な覚悟が必要です。

 三塁手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月06日 (金) 15時14分13秒
 前回、最初の文章を後で削ったために、気持ちの悪い文章になっております。ゾワ。気を取り直して三塁手について少し。このポジションは他の内野に比べて守備機会飛が少ないため、多少守りに目をつぶっても打撃力さえあれば良いポジションといえます。しかし、我慢には限度というものがあって、いくら打棒に将来性があっても守備率.900そこそこでは1軍で起用しようとは思わないようです。現在将来を嘱望されているDeNA・筒香や楽天・中川もその守備率は.910ちょっとというところで、1軍での本格的な起用は見送られています。まあ、あの悪名高き広島・堂林でさえ1軍デビュー前年は三塁の守備率が.931であったことを考えると、仕方ないのかもしれません。
 サンプルとなった5年間の新人選手でサードにコンバートされたのは、ロッテ・細谷、阪神・野原、中日・堂上、日ハム・中田、巨人・中井、楽天・中川、日ハム・杉谷、巨人・大田の8名、その他、Sバンク・江川、楽天・舛田などが2年目からサードに挑戦し始めています。彼らのほとんどは将来チームの主軸を打つことを期待されている選手でしたが、結果は

M・細谷=1年目・949、2年目・.944
T・野原=1年目・938、2年目・.915
D・堂上=1年目・962、2年目・.945
F・中田=1年目・.899、2年目ファースト転向
G・中井=1年目・.919、2年目・.914
E・中川=1年目・.840、2年目・.918
F・杉谷=1年目・.878、2年目・.929
G・大田=1年目・.921、2年目・.873
H・江川=2年目・.950、3年目外野転向
E・舛田=2年目・.918、3年目・.925

 この中で合格点(守備率.930)を付けられるのは、細谷、堂上くらいで、野原は1年目で.930を上回ったものの2年目、3年目と徐々に守備率を落としており、江川も2年目に.950ながら、実績を重ねる前に内野手としての適性を欠くと判断されて外野転向となっています。結局彼らの中でサードとして大成しそうな選手は無し。かろうじて合格点を取った細谷、堂上もサードとしての守備は合格点ながらチーム事情により他のポジションを守ることが多くなっています。
 サードはどこの球団も人材難だけに、おそらく彼らにサードをこなす能力が備わっておれば、半分以上の選手が既にレギュラーを獲得していたでしょう。

 二塁手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月05日 (木) 20時32分16秒
 プロ入りするときにはほとんどが遊撃手で、遊撃手失格、もしくはチーム事情により、はじめて二塁、三塁に起用されることが多いのが高卒内野手だということがおわかりいただけたと思います。今回はその二塁、三塁について少し。
 まず、二塁手ですが、サンプルとなった5年間の内野手で1年目に20試合以上二塁を守ったのは西武・浅村、日ハム・杉谷の2名のみ。この両名にしても浅村が遊撃手、杉谷が三塁手として主に起用されており、正二塁手として起用されたわけではありません。 しかし2年目に入ると捕手からコンバートされた西武・星も含め、二塁手20試合以上起用組は8名に増えます。そのうち40試合以上二塁手に起用されたのは4名と相変わらず併用が多いのですが、その多くが遊撃守備に難のある選手で、二塁であれば西武・梅田、巨人・藤村を除いた選手がなんとか守備率.950以上を残しています。しかし、二塁手の守備率は二軍であっても最低.970を求められており、これをクリアしたのはオリックス・柴田のみという結果に終わりました。
 そもそも、二塁手は他のポジションに比べて一塁への距離が短い分、エラーしにくいという特性があり、1軍の正二塁手で.980を切る選手は殆どおらず、逆にここ9年間で.990以上の守備率を記録した正二塁手は18名26回にも及びます。ちなみに遊撃手は7名13回、三塁手はただひとり宮本が2回記録したのみです。従って二塁の守備率.950や.960では話にならず、結局現在二塁手としてモノになりそうなのは、1年先輩に天才・坂本がおり、肩の強さに問題のある藤村、一軍昇格後、2010年以外は遊撃守備に安定性を欠き、セカンドに適性を見出された石川の2名のみです。一軍デビュー前の藤村の二軍での守備率は.960台とは大したものではありませんでしたが、不思議と一軍に昇格した後の守備率は.990を越えてきており、結構特殊な存在となっています。

 守備範囲・補足 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月04日 (水) 15時04分57秒
セカンド=0.618 サード=0.278 ショート=0.524

 前回に挙げたこの数値ですが、これらは各ポジションで1イニングに付き平均どの程度の守備機会があるかを表したものです。「1試合に付き」とすると、守備固めで1イニングしか守っていない選手も1試合出場となるので、かなり不正確な数値となってしまいます。1イニングごとにしても、イニングの途中で守備固めが入る可能性はあるため、全く正確な数値とは言い難いですが、より正確な数値に近いと言えるのではないでしょうか。但し、前回に例として挙げたフルイニング出場の選手に関してはおそらく正確な数値だと言えると思います。この係数を利用すれば、各選手の守備範囲を想定できるので、できればプロ野球の公式記録の中に守備出場イニング数を入れて欲しいと思います。
 なお、この数値は例えばサードゴロでファーストランナーが二塁で封殺されたとき、サードに1、セカンドに1と、合計2守備機会が記録されるため、二者以上の連携によるゴロアウトが絡むと守備機会3と1イニングが等しくなることはあり得ません。従って(0.618+0.278+0.524)÷3=47.3。この計算式を利用して二塁、三塁、遊撃の守備機会だけで全体のアウトの47.3%を占めるという計算は成り立ちません。

 守備範囲 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月02日 (月) 14時33分04秒
 今回はだいぶ横道にそれますが、守備範囲のお話です。守備機会が内野手の守備範囲を表す重要なファクターとなることは既にお話ししましたが、これについての係数をだいぶ前から自分なりに出しております。
 対象内野手の守備機会を出場イニング数で割ったとき、以下の数字を10%程度上回れば確実に守備範囲が広い、逆に下回れば確実に守備範囲が狭いということができます。

セカンド=0.618 サード=0.278 ショート=0.524

しかし、この数字は内野手の出場イニング数がわからなければ、使用することが出来ません。公式記録には出場イニング数が記載されないため、ほとんどの場合、使用不能な係数であると言えます。しかし、フルイニング出場した選手だけはこの係数が適用できるため、ここ9年間でフルイニング出場した内野手の数字を出してみたいと思います。

2005年横浜・石井琢朗遊撃手=0.517
2006年阪神・鳥谷敬遊撃手=0.547
2008年阪神・鳥谷敬遊撃手=0.587
2008年日ハム・田中賢介二塁手=0.615
2009年西武・中島裕之遊撃手=0.516
2009年阪神・新井貴浩三塁手=0.293
2010年巨人・坂本勇人遊撃手=0.547
2010年阪神・新井貴浩三塁手=0.258
2010年ロッテ・西岡剛遊撃手=0.528
2011年Sバンク・本多雄一二塁手=0.574
2011年Sバンク・松田宣浩三塁手=0.316
2011年Sバンク・川崎宗則遊撃手=0.480
2012年阪神・鳥谷敬遊撃手=0.546
2013年阪神・鳥谷敬遊撃手=0.535
2013年Sバンク・松田宣浩三塁手=0.277

以上のうち、基本係数を10%以上上回ったのは2008年の鳥谷遊撃手、2011年の松田三塁手の2名、彼らはこの年、明らかに守備範囲が広かったと言えます。さすがにフルイニング出場の内野手の中に10%以上数字の低い選手はいませんでした。そんな中、意外だったのはメジャー行き直前の2011年・川崎遊撃手が.480と係数より8.5%も低く、明らかに守備範囲が狭かったことでしょうか。

 残念ながら、この係数は高卒野手の能力を判断する材料として使うことが出来ません。しかし、守備率がある程度良いにもかかわらず、遊撃や二塁から他のポジションにコンバートされた選手は、おそらく守備範囲が狭いのだろうと想像できます。彼らを一番間近で見ているのは守備走塁コーチですから、その判断に間違いはないでしょう。入ってすぐサードにコンバートされた選手はその可能性が高いと言えると思います。

 つづき 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月01日 (日) 16時18分57秒
 では、まず遊撃手について。この5年間で遊撃手の入団は22名。この中で現在も遊撃手として20試合以上出場した選手は7名。その他、阪神の大和のように遊撃手として使える選手であるにもかかわらずチーム事情で他のポジションにコンバートされたのは3名。結局22名のうちプロの遊撃手として使えると評価されたのは10名でしかありません。
 以下、高校時代遊撃手だった選手、プロ入り直後遊撃手にコンバートされた選手の1,2年目の守備率及び状況です。但し遊撃出場試合20未満は評価無し。

H・江川=1年目・.906、2年目・サードにコンバート
YB・石川=1年目・内野全般を守り.931、2年目・.956
E・舛田=1年目・.879、2年目・.983も主にサード
F・陽=1年目・.938、2年目・.956も途中からサードにコンバート
S・川端=1年目・.975、2年目.975
Bu・柴田=1年目・.948、2年目セカンドにコンバート
T・大和=1年目・.960、2年目・.976
M・細谷=1年目からサードにコンバート
YB・梶谷=1年目・.947、2年目・.966
G・坂本=1年目・.958、2年目・一軍.976
H・福田=1年目・出場試合数は少ないが.824、2年目・902
H・李=1年目・遊撃出場ほとんどなし、2年目・セカンドコンバート
T・野原=1年目からサードコンバート
D・堂上弟=1年目からサードコンバート、のちショート再コンバート
M・梅田=1年目からセカンドまたはサードで起用
C・安部=1年目・.956、2年目・.924
T・高濱=故障のためほとんど出場無し
G・藤村=ほとんどセカンドまたは外野での起用
G・中井=1年目・.954、2年目・.942、但しサードでの起用が多い
C・申=1年目、2年目とも内野の守りは.900を切る状態で出場機会少ない。
F・中島=1年目・.958、2年目・.969
F・杉谷=1年目からセカンド、サードにコンバート
T・藤井=育成契約のため出場機会少なく判断不能
G・大田=1年目・931もほぼサードを守り、翌年はサード兼ファースト
L・浅村=1年目・928、2年目・.939

 以上、投手出身ながらショートとしてデビューした江川、中井も含めた24名のうち、2年目までに遊撃手として30試合以上出場し、守備率.950を越えた選手は

石川、川端、大和、梶谷、坂本、安部、中島の7名。
 彼ら以外でショートとして生き残っているのは、一旦サードにコンバートされた堂上弟、細谷、故障で1,2年目に出場機会が少なかった高濱の3名でした。特殊な事情が無い限り、プロのショートとして飯を食っていけるのは2年目までに守備率.950を突破する必要がありそうです。但し、一旦サードにコンバートされた堂上、細谷は一旦ショート失格の烙印を押されており、現在チーム事情によりショートとして起用されているだけで、本当の意味でのプロのショートとして今後もやっていけるかどうかはやや疑問があります。
 ともかく。プロのショートとして生き残るのは至難の業であり、現在ショートを守ってエラー数を.950の半分以下に抑えている守備率(.975以上)を残している選手は守れるだけで貴重な存在であると言って過言では無いでしょう。

 また間違い 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月01日 (日) 11時02分00秒
他界→高い

死んでどないすんねん。どうも年を取るとミスが多くて困ります。

 内野守備力 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年12月01日 (日) 10時52分58秒
 本題に入る前に新人の内野守備力の話をする前の大前提として、守備力の評価方法について私なりの考えを述べておきます。
 まず、守備機会についてですが、これが多ければ多いほど守備範囲が広いという評価が得られるというのはご存じのとおりですが、おおよそ一塁を除く各ポジションの1シーズンの平均的守備機会は以下の通りです。

二塁=800強  三塁=360前後  遊撃=680前後

 ここでは関係のない話ですが、今シーズン、守備機会の新記録を作った菊池のいる広島は二塁の守備機会が953、それに対して阪神は725しかありません。その差228で1.3倍にもなります。投手の質にもよりますが、これはあまりにも大きい数字です。(に・し・お・か・たのむで。)
 さて、各ポジションの平均的守備機会は上記のとおりなのですが、極端な話、例えば一塁手を除く内野手の守備率が全員9割ジャストの選手がフルに守っていたとすれば、そのチームはどうなるのでしょう。

二塁手=80失策  三塁手=36失策  遊撃手=68失策  合計184失策

 この数字を先の1失策に付き0.69失点の法則を当てはめてみると年間128点余り失点が多くなる計算になります。単純計算でこれくらいとなりますが、おそらく投手の負担が極端に増えるため、実際にはこの程度ですまないでしょう。
 だいたいプロ野球では今までのケースを見るとフルイニング出場したとして最低、1ポジションに付き年間20個くらいまでのエラーが許容範囲となります。それ以下だとほとんどの場合レギュラーでは起用されません。そうなると、各ポジションでの最低限の守備率はおのずと決まってきます。

二塁手=.975  三塁手=.944  遊撃手=.971

 上記の守備率を下回る選手はほとんどの場合、ポジションを取れないいうことになります。但し、菊池のように驚異的な守備範囲を誇る選手は、その分ヒットをアウトにしているわけですから起用される可能性は高いと見ていいでしょう。また、3割、30発以上打つような強打者は多少守備に目をつぶっていてくれるのかもしれません。但し、これは最低限の数字で、育成目的ではなく優勝を争うチームのレギュラーであれば、二塁手や三塁手は一旦打球を前に落としてもアウトにできる可能性が他界ゆえにもう少しハードルが高くなっています。

二塁手=.980 三塁手=.950 遊撃手=.970

 おそらく、現在レギュラーに必要な最低限の守備率はこの程度となるでしょう。当然、二軍選手はこの数字を目標に鍛錬する必要がありますが、二軍のグランドは一軍に比べて人工芝の球場が少なく、内野の整備の状況もやや劣るため、守備率が悪くなる傾向があります。従って1軍で試される最低限の守備率は二軍であれば、やや緩和される傾向にあります。今まで私が見ていて一軍に起用される最低限の二軍での守備率はおよそ以下の通りです。

二塁=.970  三塁=.930  遊撃=.950

 二軍ではこの程度の数字を残して初めて一軍への道が開けると考えて良いでしょう。
 さて、高卒の新人、及び2年目の内野手は守備でどの程度の成績を残したか。結果的に一軍で戦力となった選手以外の成績にも注目してみましょう。  つづく。

 身長 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月28日 (木) 19時21分53秒
タイトル間違えました。あせ。

 ヘンリー若林 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月28日 (木) 19時20分45秒
 明日以降しばらく書き込めそうにないので、もうひとつ。
 身長に関してのデーターです。2004年から2008年にかけての新入団選手の平均身長は以下の通りとなっています。
2004年 182p
2005年 180p
2006年 180p
2007年 180p
2008年 179p

 やはり、平均身長は他の世代と大差なく180p前後となっています。体重に関しては変動が大きいため調べておらず、身長だけで何か判断するのは難しいのですが、基本的に体が大きい方がドラフトで指名されやすいというのは昔から不変なようです。
 今回のデーターで面白いのは175p以下の面々に成功例が多いということです。175p以下の選手は楽天・銀次、ソフトバンク・李杜軒、中村晃、巨人・藤村大介、橋本到、ロッテ・角晃多、日本ハム・杉谷の7名。このうちA評価を受けた選手は銀次、中村、藤村の3名、現在C評価の橋本、杉谷、D評価の李も定位置獲得のチャンスを掴みつつあり、結局今のところ物になっていないのは育成出身の角のみという状況です。一般に身長の低い選手は故障に弱く、衰えが早い傾向にありますが、逆に器用な選手が多く、技術の習得が早いという傾向もあるようです。
 普通、同じ程度の能力であれば当然大きい選手を獲得するわけで、身長が低い選手、特に野手は、何か特別に突出した能力を持っているからこそ、大きい選手を押しのけて指名されたとも言えるでしょう。彼らの今後の活躍に期待したいところです。
 

 ポジション別指名数 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月28日 (木) 13時49分00秒
 さて、いよいよ2004年から2008年にかけての高卒野手ドラフト指名選手についての分析に入ります。先週の土日に時間をかけてデーターを蓄積したので、かなり面白いものが披露できると思います。
 まず、この5年間で野手として指名された選手は高校3年時点でどのポジションを守っていたかというのを調べてみました。例えば中田翔の場合は日本ハムに外野手として指名されましたが、一応、高校3年時は主に投手としての出場が多いことから、ここでは分類上投手としているので、今まで1年毎に記載していた指名選手のポジションとは異なる数値が出ています。また、複数のポジションを兼任している場合や、3年になってからコンバートされるなどのケースがあるので、この数値が全く正確なわけではないことを予め申し添えておきます。

2004年から2008年までのポジション別指名選手の人数 高卒野手指名選手計74名
投手 8名  
捕手 23名  
一塁手 4名  
二塁手 0名  
三塁手 0名  
遊撃手 22名  
外野手 17名

以上、74名中、捕手と遊撃手だけで45名、それに対し二塁手、三塁手は0名と出ました。捕手と遊撃手に指名が多いのは当然と言えば当然、肩が強く、捕球能力も高くないと任せられないポジションで、それだけ守備に対するポテンシャルが高いことから、多くの場合、他のポジションも難なくこなせます。二塁、三塁が0というのはちょっと極端ですが、二塁手は肩の弱い選手が守る可能性が高く、三塁手は守備範囲の狭い選手が守る確率が高いポジションで、自然とプロからは敬遠されがちとなります。そのため高校野球の監督は本来もっとうまい選手がいたとしても、ある程度の能力さえあれば、ドラフトにかかる可能性のある有望選手を遊撃にコンバートし、指名されやすくするという作戦を取ることが多いようです。
 一塁手は余程打撃が凄くない限り指名の対象とはなりません。指名された4名は、定岡、市川、田中大、森田の4名、いずれも長打力を売りにした打者ですが、実はソフトバンク・定岡は父が球団職員、巨人・田中大は東海大相模で原の後輩、阪神・森田は同郷の星野監督の強烈なプッシュがあったことからの指名となっていて、純粋に一塁手として指名を受けたのは三重のゴジラと言われた市川のみではないかと思われます。
 外野手は長打力があるか、俊足で強肩であるか、どちらかの要素が必要です。外野手として1位指名を受けたのは2005年広島・鈴木、同中日・平田、2007年オリックス・丹羽の3名ですが、鈴木は50m5秒8、通算本塁打64本、投手として140km超の速球を投げており、平田は強肩で通算70発の本塁打を打っていたことから当然の1位指名でしたが、通算23発で守備走塁に多少の不安を抱えていた丹羽が何故1位だったのか未だに不思議でなりません。
 

 2008年ドラフト高卒野手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月27日 (水) 15時00分50秒
2008年ドラフト指名選手・高卒野手14名・うち捕手2名、内野手10名、外野手2名
中村悠平捕手 ヤクルト3位 ランクB
09年 60試合.301 2本塁打 22打点 2盗塁 三振率.168 守備率・捕手.991 D
10年 85試合.243 1本塁打 19打点 2盗塁 三振率.120 守備率・捕手.980 B

中島卓也内野手 日本ハム5位 ランクB
09年 97試合.211 0本塁打 14打点 15盗塁 三振率.208 守備率・遊撃.958、二塁.982
10年 70試合.220 0本塁打 18打点 11盗塁 三振率.228 守備率・遊撃.969、二塁.952

杉本拳士 日本ハム6位 ランクC
09年 72試合.269 1本塁打 12打点 4盗塁 三振率.122 守備率・三塁.878、二塁.938
10年 104試合.313 6本塁打 52打点 22盗塁 三振率.096 守備率・二塁.963、外野.979

橋本到外野手 巨人4位 ランクC
09年 106試合.238  3本塁打 28打点 7盗塁 三振率.173 守備・外野捕殺17
10年 88試合.292 9本塁打 49打点 5盗塁 三振率.148 守備・外野捕殺10 A

浅村栄斗内野手 西武3位 ランクA
09年 99試合.219 3本塁打 27打点 10盗塁 三振率.218 守備率・遊撃.928、二塁.944
10年 65試合.278 5本塁打 28打点 11盗塁 三振率.160  守備率・遊撃.939 一軍30試合

大田泰示内野手 巨人1位 ランク外
09年 101試合.238 17本塁打 56打点 16盗塁 三振率.290 守備率・三塁.921 遊撃.931 A
10年 101試合.265 21本塁打 70打点 10盗塁 三振率.247 守備率・三塁.873 一塁.986 A

 一応、結果的に年間100打席以上を消化したことのある新人選手の記録を挙げるのはこの年までの5年間とさせていただきます。10年以降に入団した選手はこれからどんどん定位置を与えられる可能性が高いため、参考になりにくいと判断できるからです。例外的に巨人の大田選手を挙げていますが、これは非常に面白いサンプルで、今後のお話に必要になるかも知れないので追加しておきました。
 この年で1年目から抜群の能力を見せたのはヤクルトの中村捕手、巨人軍の大田内野手、橋本外野手の3名でしょう。中村は二軍とはいえ正捕手の座をつかみ、捕逸も僅か2つに抑え、さらに打撃では3割を打つなど近い将来日本を代表するキャッチャーになるのではないかという期待を抱かせました。橋本は打撃もさることながら、なんといっても捕殺17という記録を達成し、尋常ならざる強肩ぶりを披露しています。大田はドラフト1位に相応しく、1年目から本塁打17、盗塁16と、将来3割、30発、30盗塁を期待できる能力を見せました。但し、守備力は心もとなく、この時点での唯一の不安要素だったと言えます。
 あと、面白いと思ったのは日ハムの中島遊撃手、俊足、好守の遊撃手として打撃に今一歩の伸びがあれば早いうちの一軍デビューが叶う能力をみせています。


 2007年ドラフト高卒野手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月26日 (火) 15時31分44秒
2007年ドラフト指名選手・高卒野手17名・うち捕手4名、内野手6名、外野手7名
伊藤光捕手 オリックス高3位 ランクA
08年 43試合.192 0本塁打 6打点 0盗塁 三振率.255 守備率・捕手1.000 @
09年 0試合

安部友裕内野手 広島高1位 ランクC
08年 49試合.200 0本塁打 2打点 9盗塁 三振率.253 守備率・遊撃.956
09年 56試合.103 0本塁打 4打点 7盗塁 三振率.223 守備率・遊撃.924

丸佳浩 広島高3位 ランクA
08年 46試合.288 1本塁打 18打点 2盗塁 三振率.188 守備・外野捕殺1
09年 69試合.222 1本塁打 16打点 6盗塁 三振率.204 守備・外野捕殺4

中村晃外野手 ソフトバンク高3位 ランクA
08年 60試合.250  0本塁打 9打点 3盗塁 三振率.108 守備・外野捕殺1
09年 77試合.316 3本塁打 30打点 6盗塁 三振率.104 守備・外野捕殺3

中田翔外野手 日本ハム高1位 ランクA
08年 56試合.255 11本塁打 31打点 0盗塁 三振率.232 守備率・三塁.899
09年 82試合.326 30本塁打 95打点 4盗塁 三振率.206  守備率・一塁.987 一軍22試合

藤村大介内野手 巨人高3位 ランクA
08年 38試合.311 0本塁打 6打点 3盗塁 三振率.176 守備率・外野1.000 二塁1.000
09年 64試合.276 0本塁打 9打点 10盗塁 三振率.177 守備率・二塁.941 遊撃.939

中井大介内野手 巨人高3位 ランクC
08年 94試合.267 10本塁打 50打点 3盗塁 三振率.269 守備率・三塁.919 遊撃.954
09年 83試合.293 9本塁打 43打点 3盗塁 三振率.208 守備率・三塁.914 遊撃.942 Q

 この年は外野手が7名と多く、現在までAランクの選手を4名輩出しています。1軍を1年目から経験したのは伊藤のみ。打撃で平凡な成績しか残せなかったことから、余程捕手としての守備力が図抜けていたと考えられます。打撃面では中田と中井のふたりが1年目から2軍で二桁本塁打を達成し、物の違いを見せつけました。現在の成績に開きがあるのは、日本ハムが中田を2年目から一塁、或いは外野に転向させて守備の負担を減らしたのに対し、巨人が中井をあくまで二塁手、或いは三塁手として育てようとした球団の方針の違いからくるものと思われます。但し、巨人は1年先輩に田中大二郎という将来性豊かな1塁手がいたことから、その方針が間違っていたとは言えません。
 巨人のドラ1、藤村は1年目から打撃、走塁に将来性を見せましたが、1年目の時点で外野を守らされ、2年目の守備率も及第点にほど遠く、守備が現在まで定位置を確保できない最大の理由となってしまっています。その他、ソフトバンクの中村はその三振率の低さからミート力は初めから一流のものを秘めていると評価でき、将来、首位打者を狙える打者になる可能性を見せました。

 (無題) 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月25日 (月) 08時40分34秒
naoさん、ありがとうございます!
仕事の関係でちょっと中断しています。
今しばらくお待ちください。

 (無題) 投稿者:nao 投稿日:2013年11月24日 (日) 00時59分15秒
ヘンリー若林さんへ

すごい!!!!説得力があります!!おもしろい!!!

 2006年ドラフト高卒野手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月20日 (水) 14時06分18秒
2006年ドラフト指名選手・高卒野手17名・うち捕手7名、内野手7名、外野手3名
梶谷隆幸内野手 横浜高3位 ランクB
07年 52試合.136 0本塁打 3打点 6盗塁 三振率.265 守備率・遊撃.947
08年 84試合.250 0本塁打 19打点 14盗塁 三振率.193 守備率・遊撃.966

坂本勇人内野手 巨人高1位 ランクA
07年 77試合.268 5本塁打 28打点 5盗塁 三振率.142 守備率・遊撃.958
08年 一軍144試合.257 8本塁打 43打点 10盗塁 三振率.173 守備率・遊撃.976

上田剛史 ヤクルト高3位 ランクB
07年 78試合.223 1本塁打 23打点 9盗塁 三振率.241 守備・外野捕殺6
08年 90試合.294 3本塁打 35打点 16盗塁 三振率.180 守備・外野捕殺6

福田秀平内野手 ソフトバンク高1位 ランクB
07年 37試合.135  0本塁打 1打点 3盗塁 三振率.148 守備率・内野.800
08年 43試合.239 2本塁打 9打点 4盗塁 三振率.248 守備率・遊撃.902

堂上直倫内野手 中日高1位 ランクB
07年 62試合.217 4本塁打 29打点 1盗塁 三振率.191 守備率・三塁.962
08年 65試合.244 5本塁打 36打点 1盗塁 三振率.205 守備率・三塁.945 B

 前年、高卒野手が大当たりだったこともあり、この年も17人と大量の高卒野手が指名されたのですが、A評価は坂本のみ、B評価に4名、一軍出場無しのまま終わってしまった選手が5名、2年目までに1軍を経験させてもらった選手2名という結果となってしまいました。
 坂本は前年の川端に比べ守備率は劣っているものの、ほぼすべての面で合格ラインを突破し翌年の飛躍に結び付けました。その適応力は5年に一度の逸材と評価されるべきでしょう。一方、梶谷、福田は打撃で苦労し、1年目は散々な成績に終わりましたが、梶谷は守備面でそれなりの結果を出したため、2年目の飛躍につながり、福田は守備がどうにもならない状況から脱しきれずに、やがて打撃力を求められる守備の負担の軽いポジションにコンバートされ、出場チャンスになかなか恵まれないという結果につながりました。
 上田は記録だけでみると走塁及びスローイングに傑出した能力を見せ、2年目の時点で将来のレギュラー候補としての地位を確立し、堂上弟は1年目はまずまずながら、2年目に伸び悩んでスター街道から外れてしまったようです。

尚、前年の岡田選手の2年目の三振率が抜けていました。.270です。いくら長距離打者だと言っても、二軍で打率より三振率が高いとなると、なかなか1軍では使えません。

 2005年ドラフト高卒野手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月18日 (月) 14時34分15秒
2004年の記録にひとつ書き忘れていました。
2004年ドラフト指名選手・高卒野手10名・うち投手1名、捕手4名、内野手3名、外野手2名

2005年ドラフト指名選手・高卒野手16名・うち捕手6名、内野手5名、外野手5名
宇部銀次捕手 楽天高3位 ランクA
06年 6試合.222 0本塁打 1打点 0盗塁 三振率.111
07年 30試合.341 1本塁打 3打点 0盗塁 三振率.179

舛田慎太郎外野手 楽天高4位 ランクB
06年 32試合.348 0本塁打 8打点 1盗塁 三振率.186 守備率・遊撃.879
07年 66試合.305 8本塁打 36打点 5盗塁 三振率.161 守備率・三塁.918 遊撃.983 B

陽仲壽内野手 日本ハム高1位 ランクA
06年 91試合.274 9本塁打 35打点 5盗塁 三振率.214 守備率・遊撃.938
07年 29試合.305 3本塁打 16打点 5盗塁 三振率.185 (一軍55試合出場)

今成亮太捕手 日本ハム高4位 ランクB
06年 52試合.239  0本塁打 3打点 1盗塁 三振率.170 守備率・捕手・996
07年 64試合.200 1本塁打 23打点 2盗塁 三振率.160 守備率・捕手1.000

川端慎吾内野手 ヤクルト高3位 ランクA
06年 79試合.240 6本塁打 31打点 1盗塁 三振率.184 守備率・遊撃.975 E
07年 50試合.284 3本塁打 23打点 3盗塁 三振率.075 守備率・遊撃.975 H 

岡田貴弘外野手 オリックス高1位 ランクA
06年 82試合.245 5本塁打 27打点 6盗塁 三振率.235 守備率・一塁.982、外野捕殺3 B
07年 68試合.246 4本塁打 25打点 2盗塁 三振率 守備率・一塁1.000 外野捕殺0

炭谷銀仁朗捕手 西武高1位 ランクA
06年 13試合.176 1本塁打 3打点 0盗塁 三振率.111 開幕捕手含む一軍55試合出場
07年 48試合.325 0本塁打 22打点 0盗塁 三振率.201 守備率・捕手.984 ㉘

平田良介外野手 中日高1位 ランクA
06年 45試合.267 3本塁打 23打点 1盗塁 三振率.218 守備・外野捕殺2
07年 46試合.279 3本塁打 17打点 2盗塁 三振率.189 守備・外野捕殺5 B

前田大和内野手 阪神高4位 ランクA
06年 83試合.260 0本塁打 20打点 6盗塁 三振率.102 守備率・遊撃.960
07年 73試合.246 2本塁打 28打点 4盗塁 三振率.111 守備率・遊撃.976

 前年高卒野手入団10名、うちランクB以上2名だったのに対し、高校生ドラフトがあった影響からか、高卒野手入団16名、うちランクAが7名、Bが2名と半分以上がレギュラーもしくは準レギュラーとして活躍しました。このうち炭谷は1年目から開幕戦のマスクをかぶり、スーパースターへの道を歩むかと思われたがやはり荷が重かったようです。その炭谷を除き、この年の新人のうち、記録だけを見ると川端の将来性が突出しており、1年目から1軍レギュラー起用条件の遊撃守備率.970を上回り、打撃も2年目には.280を打っています。故障さえなければ、この選手は3年目からレギュラーをつかんでいたものと思われます。それに対して陽選手は打撃の将来性は文句ないものの安定した遊撃守備を期待するにはムラがありすぎ、将来外野にコンバートされるであろうことが予測できていました。その他、銀次、舛田、今成、岡田らの面子はやはり守備力が足を引っ張って、大成が遅れ、逆に大和はその卓越した守備力で今日の地位を掴んだと言えます。

 2004年ドラフト高卒野手 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月16日 (土) 15時02分34秒
高卒野手のうち、2013年までに年間100打席以上を経験した選手について初年度及び2年目のファームでの成績を記載。内野守備率は同一ポジション20試合以上限定で掲載。丸印は一軍出場試合

2004年ドラフト指名選手・高卒野手指名10名。
江川智晃投手 ソフトバンク1位 ランクB
05年 65試合.252 6本塁打 33打点 5盗塁 三振率.298 守備率・遊撃.906 、三塁.929
06年 63試合.274 10本塁打 41打点 8盗塁 三振率.191 守備率・遊撃.928、三塁.950 J

石川雄洋内野手 横浜6位 ランクA
05年 45試合.243 0本塁打 2打点 0盗塁 三振率.313
06年 48試合.257 1本塁打 14打点 12盗塁 三振率.267 守備率・遊撃.956 A

星秀和捕手 西武5位 ランクC
05年 39試合.203 0本塁打 4打点 0盗塁 三振率.365 守備率・捕手.967
06年 69試合.210 1本塁打 7打点 2盗塁 三振率.266 守備率・二塁.967 

中西健太捕手 ソフトバンク4位 ランクC
05年 32試合.243 2本塁打 10打点 2盗塁 三振率.179 守備率・捕手.973
06年 44試合.282 4本塁打 17打点 4盗塁 三振率.175 守備率・捕手.992

 年間100試合以上出場者は以上4名。江川は打撃に抜群の素質を示したが内野守備に問題あり。石川は1年目からミート力の高さを示し、2年目で二軍での遊撃守備率最低ラインの.950に達したことから下位指名ののハンデを早くも克服、将来の正遊撃手候補に名乗りを上げた。星については理由はわからないが捕手から二塁手にコンバート。この時点では1軍主力となるまでまだまだ遠い存在といえる。中西も下位指名のためチャンスは限られていたが打撃力は将来有望と思わせる成績を残した。星以外はファームとは言え2年目までに打率.250を突破、江川と石川は早くも1軍出場を果たした。

 自由研究F 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月15日 (金) 15時16分55秒
 そもそも野球を見る時間があまりない私が野球を語るには、数字が重要なポイントとなっています。もちろん数字で全てが分かるわけもなく、あくまでも参考程度なのですが、羅列された数字に、ある傾向や定義のようなものを見つけると、これらが意外に当たっていることが多いことに驚かされます。
 しかし、高卒野手についてはいくら高校時代に凄い打率を残そうが、本塁打数が卓越していようが、ほとんど参考にならならないというのが、私の基本的な考えです。守備についても本当の実力はかなり試合を見続けなければわからないし、走塁についてもプロで盗塁を出来る選手になるかどうかは未知数です。つまり、高卒野手に関しては高校時代で残した記録などほとんど無意味だということになります。
 ということで、高卒野手の場合プロに入って1年目が終わってようやくおおまかな評価が可能となり、そして2年目にその実力と将来性を知ることが出来るというパターンが多いように思います。これを検証するために、過去数年間、高卒野手でレギュラーを獲得、もしくはレギュラー目前となった選手の1年目、2年目のファームでの成績に着目してみたいと思います。その上で今年の新人の成績を対比させ、今後の活躍を占うこととします。
 尚、次回からの一覧表の中で2013年までに1年間で400打席以上を経験した選手をA、200打席以上400打席未満の選手をB、100打席以上200打席未満の選手をCとして評価しています。

 自由研究E 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月13日 (水) 15時17分02秒
ではプロ野球創世記の報酬についての最終回です。
 つい先日亡くなった川上哲治氏は昭和13年に巨人軍に入団しました。当時、甲子園で準優勝したものの、投手としての評価は低く、熊本工業でバッテリーを組んでいた吉原捕手獲得のために、抱き合わせで入団したようなものでした。
 川上は契約金は300円(135万円)月給は110円(49万500円)という条件で入団したのですが、そのうち合宿費5円、食費23円、強制貯金11円、親への仕送りが50円、その他の出費で手元には20円程度しか残らなかったという話がその著書に載っています。
 このうち強制貯金というものは、当時、プロ野球選手は貰った給料を賭け事などでほとんど使ってしまう者が多く、機構側がプロを退団した後のことを心配して川上の入団した昭和13年より、給料の1割を強制的に貯金に回すということを実施し始めたものです。また、昭和15年以前は源泉課税制度というものが確立しておらず、会社から所得税を天引きされることは無かったようです。その著書から察するに川上は本来支払うべき所得税を支払った形跡はなく、おそらく熊本にいる両親と7人の弟や妹を扶養家族として申告し、年収600円(ボーナスは含まず)未満の者は所得税を支払う義務がないという制度や扶養家族ひとりにつき100円が控除されるという制度を活用して所得税を免除されていたのだと思われます。おそらく昇給して月給が135円を越した頃より所得税を支払う義務が生じたのではないでしょうか。
 その後、川上の月給は半年に1回、5円づつ昇給して、兵役に就く昭和17年には150円まで昇給しました。どうやら現在のように成績が良いからといって一気に昇給したり、逆に一気に減額されたりすることは無かったようです。入団した昭和13年から兵役につくまでの5年間で首位打者2回、本塁打王1回、打点王2回、最高殊勲選手1回で通算.302を打っており、しかも投手としても登板していた選手が36.3%しか昇給しなかったのだから現在と比べて隔世の感があります。
 さて、次回は平成24年にドラフトで指名された高校生野手についてです。

 自由研究D 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月12日 (火) 15時10分47秒
 当時、東京六大学は絶大な人気を誇り、5万近い観衆を集めるとともに、メディアに大きく取り上げられ、学校には莫大な収入をもたらしていました。更に六大学の人気選手は全国津々浦々に名前が知れ渡っていたことから一流企業からの誘いが後を絶たず、まさにこの世の春を謳歌していたと言っても過言ではありませんでした。また、中等野球(現在の高校野球)も人気を博し、有望選手の多くが六大学へ引っ張られていたのですが、その過熱ぶりから、不正入学や野球留学などの問題が表沙汰となり、野球統制令という法律が昭和7年に施行されることになります。
 そんな中、プロ野球が創設されたのですが、やはり中学関係者のほとんどが大学とのつながりを、大学関係者も一流企業とのつながりを重視したことから、プロ野球に入ることは、これら学校関係者を敵に回すことになり、多くの有望選手はプロ入りに二の足を踏むという事態が発生していました。そのため、昭和14年に鶴岡(元南海監督)がプロ入りするまで東京六大学から直接プロ入りする人は無く、その鶴岡もOB会から叱責され遂には除名処分を受けるという苦難を味わっています。
 それでもプロ入りした選手の多くは、父親が殺人を犯し、学校に通えなくなった(スタルヒン)、実家の生活が苦しい(藤村・野口)、実家の家業が倒産しそうになっていた(沢村・景浦)、どうせ近々兵役に取られ、いつ死ぬかわからないので、それまでは少しでも稼いでおきたい(鶴岡)、お世話になった先輩がプロ野球の監督になって誘われ、断りきれなかった(島)、練習試合で簡単に捻られた沢村と対戦したい(松木)などの理由があったようです。

 自由研究C 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月11日 (月) 14時52分39秒
 前回のBで誤字があったようです。単純に年俸の12倍→月給の12倍です。
 さて、昭和9年に開催された日米野球が成功を収めたことをきっかけに、読売の正力松太郎らの誘いが功を奏して、タイガース、阪急、名古屋軍、名古屋金鯱、セネタース、大東京の6球団が設立され、いよいよ昭和11年に巨人軍を含めた7球団によりペナントレースが開催されることになります。当然、一気に6球団が増えることになったことから、在野の有力選手の契約金や年俸が自然と吊り上がるという事態となりました。巨人軍は昭和9年と同じように考えていたためか、有望選手の獲得に失敗したようです。以下、昭和11年に契約した主な選手の報酬です。

・巨人軍
白石敏男=契約金300円(135万円)月給130円(58万5000円)・広陵中、一塁手のち遊撃手
前川八郎=契約金300円(135万円)月給150円(67万5000円)・東京鉄道局、投手
・タイガース
松木謙治郎=契約金400円(180万円)、月給200円(90万円)・大連実業、一塁手
景浦将=契約金6000円(2700万円)、月給120円(54万円)・立教大学中退、投手兼外野手
藤村富美男=契約金700円(315万円)、月給100円(45万円)・呉港中、投手
若林忠志=契約金1万円(4500万円)、月給250円(112万5000円)・日本コロムビア、投手
・阪急
宮武三郎=契約金1200円(540万円)、月給500円(225万円)・白木屋、投手兼外野手
山下実=契約金800円(360万円)、月給300円(135万円)・大連満州倶楽部、一塁手
・名古屋軍
B.ハリス=契約金不明、月給500円(225万円)・米国出身、捕手
・金鯱
島秀之助=契約金300円(135万円)、月給170円(76万5000円)・簡易保険局、外野手
濃人渉=契約金不明、月給110円(49万5000円)・広島専売局、遊撃手
黒沢俊夫=契約金350円(157万5000円)、月給170円(76万5000円)関西大学、外野手
・セネタース
野口明=契約金6000円(2700万円)、月給250円(112万5000円)明治大学中退、投手
苅田久徳=契約金不明、月給250円(112万5000円)巨人軍退団後入団、二塁手
・大東京
坪内道則=契約金130円(58万5000円)、月給130円(58万5000円)・立教大学中退

 以上の中で契約金が異常に高い選手については、いつ球団が潰れるかもしれないから月給は低くてもいいから契約金を高くしてくれという要求をした選手のようです。確かに、8年後に生き残っていた球団は7球団中3球団なので、その要求は真っ当なものだったと言えるでしょう。次回はこれら有望選手の入団の経緯です。

 自由研究B 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月08日 (金) 15時03分13秒
 昭和9年、巨人軍が創設され、一番最初に契約したのがのちに巨人、西鉄、大洋などの監督を務めた三原脩で、年俸は2000円(現在の価値に直すと約900万円)でした。三原は早稲田大学時代に神宮のスターとして名をはせた選手だったので、あの三原も契約したという事実を示して、在野の有望選手を口説く材料にしたようです。以下、巨人軍創設時に契約した比較的有名な選手の契約金と月給です。括弧内は現在の価値に直した金額。尚、年俸については巨人軍の場合ボーナスが出るケースがあったようなので、単純に年俸の12倍というようなことではなかったと考えられます。

沢村栄治=契約金300円(135万円)、月給120円(54万円)
水原茂=契約金0円、月給170円(76万5000円)
中島治康=契約金100円(45万円)、月給120円(54万円)
苅田久徳=契約金0円、月給160円(72万円)
V.スタルヒン=契約金100円(45万円)、月給120円(54万円)

 この中で、沢村だけが昭和18年に退団する直前の月給がわかっています。入団から10年目、兵役のため実働年数は7年、公式戦通算63勝、その他国内外での非公式戦で少なくとも55勝以上挙げた彼の月給は最終的に270円(121万5000円)でした。
 以上のように、現在から考えれば、プロ野球選手の報酬は微々たるものでしたが、プロ野球という事業が当たるかはずれるかが微妙な初期段階で、選手に多くの報酬を与えること自体不可能だったともいえます。次回は昭和11年以降の選手の報酬についてです。

 修正 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月07日 (木) 20時54分26秒
 東京一等地のうしろが化けてますねえ。
 正確には板橋区仲宿です。
 
 ほぼこちらを訪問する人はいないと思うので、少しづつですが、たまたま訪問した人が見てびっくりするくらい書き込んでやろうと思っとります。多少野球から話がずれることもありますが、お許しいただければ幸いです。

 (無題) 投稿者:ララ物資 投稿日:2013年11月07日 (木) 15時20分29秒
 拝見しています。

 自由研究A 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月07日 (木) 15時17分23秒
 昭和9年、巨人軍が創設され、同11年にプロ野球の公式戦が始まりました。さて、昨今中日の厳しい契約更改が話題となっていますが、当時はどんなだったのでしょう。
 当時の1円は現在の価値に直すと4500円程になるそうです。つまり白米10sであれば昭和11年頃の値段は2円50銭で、現在の価値に直す11,250円もかかっていたということになります。以下、当時の価格表ですのでご覧いただきたい。→の後は当時の価格を4500倍して現在の価値に直したもの。
卵100匁(6個程度)=31銭→1395円
たばこ=8銭→360円
電球1個=30銭→1350円
銭湯入浴料=6銭→270円
映画館入場料=55銭→2475円
朝日新聞購読料(月)=1円20銭→5400円
国産自転車=80円〜100円→36万円〜45万円
早慶文系授業料(年)=150〜160円→67万5000円〜72万円
借家長屋板橋区仲宿(月)=13円→5万8500円
東京一等地𣜜50坪新築二階建て=1000円→450万円
日雇い労働者日給=1円43銭→6435円
小学校教師初任給(月)=45円→20万2500円
大卒銀行員初任給(月)=70円→31万5000円
小学校卒松坂屋4年目月給=40円→18万円
大卒三井信託13年目月給=172円→77万4000円
東京都知事月給=446円=200万7000円
総理大臣月給=800円=360万円
勤続30年中学校教師月給=110円=49万5000円
日本フォード秘書・中村さん月給=400円=180万円

当時の暮らしがなんとなく垣間見えますが、自転車5台分と50坪の家の値段が同じくらいという事実がちょっと驚きです。次回は当時のプロ野球選手の年俸を羅列します。

 自由研究 投稿者:ヘンリー若林 投稿日:2013年11月06日 (水) 20時43分09秒
 さてさて、野手がひとつエラーをすると、単に一人の出塁を余計に許す以上に大きな代償を支払うケースが度々見られます。先日の連休、暇に任せてそのことについてちょっと調べてみました。計算式は単純で、(12球団の)総失点から総自責点を差し引くとエラーが絡んだことにより余計に失った得点が算出されます。更にこの数値を総エラー数で割ると、ひとつのエラーに付き、何点を余計に失ったかという平均値がはじき出されます。
 計算してみると12球団の平均値は0.69とでました。つまり、平均ではありますが、年間エラーを4個しかしなかった鳥谷は敵に2.76点しか余計に与えておらず、広島の堂林が全試合出場したと仮定した場合、約26 個エラーしたことになるので、彼が全試合出場すれば、敵に17.94点与える選手ということがいえます。この差が大きいか、小さいか意見の分かれるところでしょうが、打球の頻度(守備機会は三塁手より遊撃手の方がかなり多い)や投手の投球数や心理状態を考えると、決して小さな数字ではないと思えます。

 (無題) 投稿者:ララ物資 投稿日:2013年04月03日 (水) 13時17分34秒
http://www.1101.com/hara_tatsunori/index.html

 管理 投稿者:ララ物資 投稿日:2011年11月23日 (水) 14時06分38秒
>拾えばいいじゃん [新着]  投稿者:名無し 投稿日:2011年11月21日 (月) 21時17分13秒

 1件削除。

 あの手この手だな。

 ひとりごと 投稿者:ララ物資 投稿日:2011年11月17日 (木) 00時48分04秒
 規制したら止まったんだけど、けっこう広く網をかけたのでどこで解くかが問題。

 管理 投稿者:ララ物資 投稿日:2011年11月08日 (火) 21時00分53秒
>キタコレ 投稿者:みか 投稿日:2011年11月06日 (日) 21時12分40秒
>べっ、べつに [新着]  投稿者:みか 投稿日:2011年11月07日 (月) 03時45分42秒

 2件削除。

 規制かな。

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