2006年
12/01 壁に隠したロックウェルの絵、17億8千万円で落札
ノーマン・ロックウェル(1894〜1978年)の代表作の一つ「息子の旅立ち」(54年)が29日、ニューヨークで開かれた競売で1542万ドル(約17億8000万円)で落札されたとのこと。
この絵は友人の男性が60年に900ドル(約10万4000円)で購入。その後、自身で複製を描いて飾り、本物はその後ろの壁の中に隠した。離婚をめぐる財産分与の争いで奪われることを恐れていたらしい。
この男性は真実を伏せたまま昨年、死亡したが、専門家が「本物と違うのでは」と指摘したこともあり、息子が改めて家を調べたところ、隠し場所が見つかったという。
読売新聞。スクラップ2006年4月8日の続報です。
12/01 前後に顔、国内初の埴輪 岩橋千塚古墳群で発見−和歌山
和歌山県教育委員会は1日、国内で初めて前後に顔が2つある人物埴輪の頭部が国の特別史跡、岩橋千塚古墳群(和歌山市)で見つかったと発表した。
県教委によると、埴輪の頭部が出土したのは同古墳群の大日山35号墳。6世紀前半に豪族紀氏が埋葬されたとみられる前方後円墳で、西側の造出と呼ばれる台状の施設から見つかったとのこと。
時事通信。
12/02 芸術院新会員に片岡仁左衛門氏ら6人
朝日新聞より。
12/02 ダ・ヴィンチの母はアラブ人?指紋分析で判明
イタリア中部キエーティ大の人類学研究所は2日までに、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)の左手人さし指の指紋を特定したと発表したとのこと。指紋には、唾液も付着していると見られ、前夜に食べた料理の内容が解明できるほか、ダ・ヴィンチの祖先について調べる手がかりともなるという。
AP通信によると、同大の研究チームは、ダ・ヴィンチが残した52枚の書類などから約200点の指紋を写真撮影。それらを約3年にわたり分析・調査し、ダ・ヴィンチの指紋を割り出した。研究チームは、ダ・ヴィンチの指紋が「アラブ人の指紋の60%に見られる形状だ」と指摘し、ダ・ヴィンチの母親が中東系だった可能性があるとしている。
読売新聞。
12/05 ドイツ出身の抽象画家アブツさんにターナー賞
[ロンドン 4日 ロイター] トマ・アブツさんが4日、世界的にも著名な芸術賞であるターナー賞を受賞したとのこと。同賞の22年間の歴史で女性画家が受賞者に選ばれたのは初めて。
朝日新聞。
12/06 モネへの手紙千通超、パリで競売へ
朝日新聞より。
12/09 円筒埴輪壊れる 復元17年、接着剤劣化で
石川県小松市の市立博物館で、破片を集め復元された国の重要文化財の円筒形埴輪(高さ約50センチ、上部の直径33センチ)が、約30の破片に壊れていたことが分かった。11月24日に収蔵庫内で持ち上げた際に壊れたという。接着剤の劣化が原因という。
埴輪は88年、同市にある6世紀前半の前方後円墳、矢田野エジリ古墳から出土した。円筒埴輪15個のほか、人物埴輪11個、馬形埴輪2個、朝顔形埴輪2個がほぼ完全な形に復元され、国の重要文化財になっている。
今回壊れた円筒埴輪は89年、233片を接着剤で接合。約90%まで復元され、残りは石膏で固められていた。復元から17年が過ぎ、接着剤が劣化したため壊れたとみられる。
毎日新聞。
12/13 7年ぶり着工へ 伊美術館の新玄関、日本人建築家の設計のままで
磯崎新さんが設計し、景観論などから手付かずになっていたイタリア・フィレンツェ市のウフィツィ美術館の新しい玄関が12日、7年ぶりに着工されることとなった。ANSA通信が、同市責任者の話として伝えたとのこと。着工日は未定。同市によると工事は半年以内で終わるという。
サンケイスポーツ。スクラップ2005年5月14日の続報です。
12/14 ダヴィッドの絵、4億8000万円で落札
パリで落札されたとのこと。作品は、ジャックルイ・ダビッドの「ムニエル将軍の肖像」。
13日付時事通信。
12/14 セザンヌからモネへの手紙 470万円競売落札
朝日新聞より。
12/15 キトラ古墳、壁画「寅」はぎ取りに成功
文化庁は14日、石室東壁の獣頭人身十二支像「寅」(縦約17センチ、横約7センチ)のはぎ取りに成功したと発表した。昨年11月にはぎ取った北壁の四神・玄武に続き9体目。今回は壁画の描かれた漆喰の厚さが約3ミリと薄いため、「ダイヤモンドワイヤ・ソー」という工具を初めて使用したとのこと。
寅は昨年12月、下半身の一部をへらではぎ取ったが、他の部分は壁に固着しており、壁画が破損する恐れがあるとして、今年1月に作業を中断していた。
読売新聞。ワイヤ・ソーは「ダイヤモンド粉末を埋め込んだ鉄線(直径0.3ミリ)をモーターで動かす仕組み」らしい。
12/15 安土城之図:幻の屏風絵探し調査団、イタリアへ派遣
織田信長が当時のローマ法王に献上し、その後行方が分からなくなっている幻の屏風絵「安土城之図」を探し求めている安土町は14日、専門家を交えた屏風絵探索プロジェクトの調査団を来年1月から約1カ月間、イタリアに派遣すると発表した。調査団長は若桑みどり・千葉大名誉教授が務める。
屏風絵は信長の命により狩野永徳(1543〜90年)が描き、天正遣欧使節の手を経て、当時のローマ法王グレゴリオ13世に献上された。1579年の完成後3年で炎上した安土城の様子を描いた第一級の資料とされ、行方が注目されている。
毎日新聞。スクラップ2005年11月23日の続報です
12/15 メディア芸術祭賞決まる
朝日新聞より。
12/19 名画にあわや大損害 改修後の美術館で雨漏り
今年5月に改修を終え、再オープンしたパリのオランジュリー美術館で雨漏りが発生、展示中の名画に損害を与えかねない事態となっているとのこと。
オランジュリー美術館はクロード・モネの「睡蓮」の連作で有名。2900万ユーロ(約45億円)をかけた6年超に及ぶ改修で、モネが望んだ太陽光を取り入れる窓を天井に設けた。しかし、再開直後から雨漏りが起き、一時はセザンヌ、ルノワールなど印象派の作品から約50センチしか離れていないところに雨水が落ちていたという。同美術館では、展示場は閉鎖せず、雨漏り防止のためのシートをかけたり、作品を移動したりして対応している。
18日付時事通信。改修の意味は何処。
12/20 京都国立博物館の展示館を建て替え
京都国立博物館の平常展示館建て替えが、2007年度政府予算の財務省原案に盛り込まれたとのこと。同展示館は、鉄筋コンクリート造り4階建て、延べ1万7500平方メートルで1965年に完成した。考古遺物や仏像、絵画などを展示、収蔵しているが、建物は老朽化し、花折断層などの活断層が施設近くを通っているために耐震性の強化も求められていた。すでに7年前に、建て替えを見越して実施設計を完了しているが、その後予算が付かない状態が続いていた。
計画では、建て替え事業は07年度から5年間かけて実施し、総事業費は約230億円の見通し。
京都新聞。
12/20 憤怒の鬼神像 公開検討 北野天満宮 重文指定の13体
北野天満宮が今年6月に重要文化財に指定された未公開の「木造鬼神像」13体の一般公開を検討しているとのこと。現在は修理のため文化庁に預けており、公開は早くても作業の終わる2008年秋以降になるが、10世紀ごろに邪気を払う神としてつくられた鬼神像がこれほどまとまって見つかった例はなく、天満宮は「修理され次第、早期に公開したい」としている。
北野天満宮によると、鬼神像は菅原道真公の没後1100年を記念した2002年の大萬燈祭の折り、屋根の修復事業が行われた本殿の内陣から見つかった。4つの唐櫃に13体が分けて入れられていた。文化庁とともに調査した京都府教委によると、13体のうち座像の1体を除いて立像で、高さ60-71センチ。平安時代中ごろに作られたとみられる。
京都新聞。検討段階ですが。紹介。






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