おもしろ無線ってなんだろう?





おもしろ無線とはどんな無線か?
無線というとあなたはどんなものを思い浮かべますか?
テレビ、ラジオ、FMなどは真っ先に出てくるでしょう。しかし、現在の社会は様々な組織・個人、様々な局面で電波を使用しており、それなくして社会が成り立たなくなっています。
また無線を傍受しておもしろいと感じるものも少なくないのです。
代表的なものとして警察無線、消防無線、救急無線、コードレス電話、携帯電話、コンサートワッチ、盗聴波などがあります。

電波は原則として公開されるものであり、無線従事者にとって関係のない第3者に聴かれているという認識は常識です。逆に言うと電波を出すという行為は不特定多数の人に聴かれている可能性があるという認識のもとで行われているのです。
私たちの周りにはさまざまな電波が飛び交っており、その電波を傍受することは法律的にも何の問題もありません。



警察無線
おもしろ無線の王様的存在で、事件や事故など現場の生々しい緊迫した通話が聴けます。今まさに起こっているものだけに迫力満点です。
特に事件では110番通報があってから通信司令センターから管轄の警察署やパトカー・交番の警察官などに事件の内容と犯人の特徴などが一斉に連絡され、現場付近の警戒態勢をとって犯人を追いつめていく様子が手に取るようにわかります。一度聴いたらその虜になってしまうこと間違いなしです。
但し、現在はデジタル無線で秘話がかけられており、ほとんど聴くことができません。しかし、ごく最近になってデジタル無線秘話解読機なるものの販売が開始されたとのうわさがあり、2・3年後くらいには一般の私たちにも購入できるまで普及する可能性が十分にあります。デジタル無線秘話がかけられる以前に警察無線を聴いていた人も多く、再度警察無線を聴きたいと思っている根強いファンが多いのです。(何を隠そう私もその一人です)
2003年から新システムに順次移行されつつあり、警察無線の傍受はさらに手が届かない状態になってきています。


消防無線
火災や水災・救助活動などについて、その情報を聴くことができます。警察無線と同様に今まさに起きている内容がわかり、消防活動や救助活動の迫力ある通話を聴けるため、警察無線が聴けない現在では一番人気のある無線となっています。警察無線と比較すると迫力がやや欠けるものの、それでも緊迫感のかなりある無線です。火災や水災・救助事案などについて正確でかなり詳しい情報を得ることができます。
近所で火事や事故があると真っ先に野次馬に行くこともでき、また現場においてもその内容を正確に知ることができるのです。
一度消防無線を傍受されることを特にお薦めいたします。虜になってしまうこと請け合いですよ。
なお、消防無線に限らず多くの業務無線はラジオのように常時交信が行われているわけではないので受信機のスキャン機能を使って複数の周波数を走査させておいて交信が始まるのを待つというスタイルになります。

消防無線の周波数はこちらを参照


救急無線
救急車と消防本部との通話内容を聴くことができます。事故による負傷者や急病人の発生とその場所までの出場命令や患者の負傷程度・搬送先病院などを知ることができます。事故により負傷者が出た場合は負傷者を病院へ搬送するまでは、救急車は消防無線を使用しており、始めに消防無線を傍受して負傷者の詳細な様態を知りたい時に救急無線を傍受するという方法があります。救急車が救急無線に切り替える際には必ず消防無線で消防本部に報告しているので、救急無線の傍受に切り替えるタイミングが容易にわかります。なお、小さな市町村では救急無線と消防無線を同一の周波数で使用しています。

救急無線の周波数はこちらを参照


コードレス電話
現在すっかり生活に定着しているコードレス電話ですが親機と子機間は電波でやりとりするため通話内容を簡単に聴けてしまうのです。
昔の電話はほとんどの機種に盗聴防止機能がついていましたが現在では価格破壊でコストダウンがなされその機能がついている電話はほとんどありません。また盗聴防止機能も昔に警察無線でも使用された単純な形式の秘話方式が採用されており、秘話解読機が安価で販売され簡単に入手できるため盗聴防止機能はほとんど無意味に等しい状態です。また一般の人は通話内容を聞かれる可能性があるという認識が薄く盗聴防止機能を使っている人も1割程度とかなり少ないのが現実です。
電波の出力はとても小さいのですが、場所によっては1500mくらいは電波が飛んでいくため外部アンテナを使用すればかなり遠くからの微弱な電波を傍受可能となります。
通販や出前の申し込みなどで住所、氏名、電話番号までわかってしまう場合があったり、電話での喧嘩、別れ話、他人の悪口、ラブラブモード、テレクラ、ツーショットダイヤルなどかなりきわどい内容が赤裸々状態になることが多々あり聞いている方がドキドキする場合もかなりあるようです。
しかし最近は携帯電話の普及で特に若者の通話が激減してきているのが実態でもあります。

コードレス電話の周波数はこちらを参照


携帯電話
アナログ携帯の時代は傍受可能でしたが全面的にデジタル化され現在では聞くことができなくなってしまいました。


コンサートワッチ
いろいろな場所でワイヤレスマイクは使用されていますが最近ブームになっているのがコンサートワッチ。歌手のコンサート会場で使われるワイヤレスマイクを直接受信してしまうのです。特にアイドル歌手がターゲットになっており生声が直に聴けることと、ワイヤレスマイクのスイッチ切り忘れでプライベートな会話まで聞けてしまうことがあります。音程補正装置や音声効果装置を経由しないで聞こえるので丸裸状態の本当の歌唱力がバッチリわかってしまいます。場合によっては口パク疑惑まであがることも!
しかしコンサート会場内に受信機を持ち込むのはどうもマズイようです。入場時の手荷物検査で見つかると没収される可能性があります。会場外から聞く分には法的には問題ありませんが見つかるとコンサート主催者とトラブルの元にもなり得ますし録音行為は著作権の侵害に当たる可能性がありますので十分注意する必要があります。

ワイヤレスマイクの周波数はこちらを参照


盗聴波
他人が仕掛けた盗聴器が発信している電波を探り当てて便乗盗聴(傍受)するものです。自分が仕掛けたのでなければ決して盗聴行為でなく純然たる傍受行為で合法なのですが世間から最も誤解を受けやすい受信ジャンルでもあります。
ほとんどの盗聴波は一般家庭、企業からのものですが、ラブホテルから出ている電波を専門に探し回っているマニアも実在します。
当サイトではこのジャンルを扱いませんので興味ある方は他サイトを巡って自分で情報収集してください。


その他の代表的なおもしろ無線
航空、防災、道路公団、バス、鉄道、タクシー、自衛隊、NTT、マスコミ、警備・現金輸送、電力、ガス、上下水道、銀行・金融、運送、建設省、官公庁、簡易業務・各種業務、特定小電力トランシーバー、アマチュア無線、パーソナル無線、CB無線などがあります




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