2015年10月12日
創作作品には、「異世界もの」と呼ばれるジャンルがあります。 主人公がそれまで暮らしてきた世界とは異なる世界に行くという作品で、特に近年のライトノベル業界では人気のあるジャンルのようです (参考:「異世界とは (イセカイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科」)。
ある時私は、アニメイトで配布されている小冊子の2015年7〜8月発売のライトノベル新刊タイトルを見て少し驚きました。

下線を引いた部分を見て頂けると分かるように、この期間に発売されるとある出版社の作品10タイトル中、 3タイトルに「異世界」という言葉が入っています。
「こんなに何回も同じ言葉をタイトルに使ったら、読者にすぐに飽きられてしまうんじゃないか?」……そんな心配も浮かびました。
しかし、それは序の口でした。その2か月後、同出版社の9〜10月発売の新刊タイトルはこうでした。

なんとこの期間に新刊が出る13作品の内、下線を引いた7作品に「異世界」という言葉が入っています。 更に、「異界」という言葉がタイトルに含まれる作品も1つあります。もはや異世界がゲシュタルト崩壊を起こしそうな勢いです。
「異世界」というのは、そんなにも魅力的な言葉なのでしょうか。 タイトルに「異世界」と入っていれば多数の読者が食いつく、そんな時代がいつの間にか来ていたのでしょうか。驚きでした。
2016年3月20日
二次創作活動について、これまでに何度も次のような見解を目にしました。
「公式の絵が上手いと、二次創作作家は萎縮してしまい二次創作作品は少なくなる。『月姫』『東方project』『ひぐらしのなく頃に』の二次創作人気は、公式の絵が下手だったのが大きな要因だ」……と。
以下に引用するのはそういった見解の一例で、TYPE-MOONの人気の理由について述べたものです。
- 三毛招きさんからの意見
宮島さんの意見に近いのですが、二次創作のやりやすさにあると思います。
ただ、私の場合それは世界観とか文章上の理由ではないと思いますよ。一番の理由は「絵」だと思います。
Fateあたりからはともかく、月姫のころだと絵が下手な部類に入ると思います。
絵が下手だと二次創作しやすいんですよ。原作より下手に描いて叩かれることはあっても、原作より上手く書いて叩かれることはないですからね。
商業になっても人気だったのは同人の客がそのままついてきたからじゃないかなーと思います。
たぶん、最初から商業だったらライアーソフトとかと同じく、
「名作だけど知る人ぞ知る」的な部類に入ってたと思いますよ。同様の理由で二次創作されやすい(人気がある)ものに、
同人ならひぐらし、東方、商業ならKeyがありますね。
しかし私は、公式の絵が上手いと二次創作が減るという見解には疑問を持っています。 (例示された作品の絵が下手かどうかにも異論がありますが、それはここでは擱きます)
私はしばらく『艦これ』をプレイしました。この作品は多数のイラストレーターさんがキャラクターを分担して描かれていて、
率直なところ絵の上手いイラストレーターさんもそうでないイラストレーターさんも描かれています。
そしてこの作品の二次創作を見てみると、描かれているのは圧倒的に絵の上手いイラストレーターさんのキャラクターなのです。
それはPixivで描かれた回数で見てもそうですし(参考:「2015年の『艦これ』Pixiv人気艦娘ランキング」)、
同人誌の数を見てもそうです(参考:「コミケで売られてた『艦これ』同人誌の数を艦娘別で集計!」)。
特にここ数か月、『艦これ』の二次創作で恐らく最も多く描かれているキャラクターが「鹿島」なのですが、
このキャラクターは原作で人気のイラストレーターさんに描かれていて、原作の中でも上手いイラストです。
本当に公式の絵が上手いと二次創作が減るのであれば、「鹿島」が一番人気になるとは考えにくいのではないでしょうか。
確かに、公式の絵が上手いと二次創作が描きにくい、という作家さんはいます。
しかし逆に、公式の絵が上手くてキャラクターが魅力的に見えることで二次創作を描きたくなる作家さんもいるのではないでしょうか。
また、公式の絵が上手いと二次創作が描きにくいが、そういう作品/キャラクターの方が人気があり、つまり需要があるから二次創作を描く、という作家さんもいるかも知れません。
いずれにせよ、『艦これ』の二次創作を見る限り、「公式の絵が上手いと、二次創作作家は萎縮してしまい二次創作作品は少なくなる」という見解は疑わしいように私には思えます。
……まあ、私の審美眼が世間とずれている可能性もありますが。
20165年9月22日
8月12〜14日開催のコミケ90のために1400程のサークルをチェックしましたが、そこには数多くのドラマがありました。
イベント参加の21日前(7月25日)に、3か月かけて描いてきて完成目前だった80ページの原稿を完全に破棄することを宣言された貂様。 なお、貂様は結局ページ数は減らしたものの、素晴らしい本を仕上げてこられました。
もう80ページ分の下書きは全部終わってふきだしも枠線も全部描いた。
今日のノルマ7ページのクリンアップだけど1ページもしてないっす
読み返すと産業廃棄物みたいに見えてきたからです
なんだか見れば見るほど今までに書いた自分の漫画の悪い部分の凝固体にしか見えなくなった。話はダメ、構成もダメ、肝心のエロもダメ、絵はさらにダメ
また、イベント参加の10日前(8月4日)に完成目前だった原稿データ逸失を告知された智弘カイ様。
C90のデレマス本について、諸般の事情により原稿データが逸失してしまい、発刊が難しい状況となってしまいました。コミケに参加するかどうかはまだ分かりませんが、取り急ぎ新刊出せませんというご連絡だけ…
コミケ直前にHDDが死ぬなんて都市伝説だと思ってたよ
また、イベント参加の前日(8月13日)の18時頃に倒れて事故に遭ったとツイートされ、予告されていた新刊のうち1冊と既刊数冊の持ち込みを断念された赤美潤一郎様。
駅で倒れて事故に遭ったので明日の新刊は設定資料集1と既刊のみとなります。資料集0はねこべと缶バッジと一緒に通販で販売します。資料集1はイベント売りとなります。えふいふ本は通販になります。
脛椎?首の辺りを打ったので目眩がひどくてイベントどころか自宅にも今日は帰れないです。
また、イベント参加の2日前(8月12日)に新刊告知のツイートと上京のツイートをされ、もう安心と思っていたらイベント前日の22時頃に新刊が落ちたことをツイートされた信じろ様。
すみません、新刊間に合いませんでした
私は作家さんが劇的な展開なしにコミケに参加されることを心から願っています。