2014年4月1日
先日、2ちゃんねるユーザーの投票が行われ、2ちゃんねるの書き込みが転載禁止になったことが話題になっていました(参考:「なぜ2ちゃんねるは「転載禁止」を選んだのか――「まとめサイトVS住民」繰り返す歴史 (ねとらぼ) - Yahoo!ニュース」)。
しかし、この姿勢には疑問を感じざるを得ません。
そもそも、2ちゃんねると言えばウェブの無法・不道徳の巣窟です。
そこでの無断転載やデマ、誹謗中傷は多くの人が見聞きしたことがあるでしょう。
例えば「ニュース速報+@2ch掲示板」を見てみるとどのスレッドも明らかに無断転載をしていますし(呆れたことにこの板も『転載禁止
』を謳っています)、
スマイリーキクチさんへの2ちゃんねるでのデマ・誹謗中傷は様々なメディアで採りあげられました(参考:「スマイリーキクチ中傷被害事件 - Wikipedia」)。
思うに、2ちゃんねるの問題は単に無断転載やデマや誹謗中傷が存在していることではなく、 それらを2ちゃんねるユーザーが問題視する兆候がないことなのではないでしょうか。 「過ちて改めざる是を過ちという」という格言は、まさに2ちゃんねるユーザーのためにあるような言葉です。
その2ちゃんねるが転載禁止を謳うというのは、何かの冗談なのでしょうか。
法や道徳を主張するなら、まず自分たちがそれを守るのが筋ではないでしょうか。
2ちゃんねるが転載禁止を謳うなどというのは、まるでジャイアンの『おまえの物はおれの物、おれの物もおれの物』と同様の矛盾した姿勢にしか思えません。
ただ、2ちゃんねるにはちゃんと法や道徳を守って書き込まれている板もあるのかも知れず、そういう板が転載禁止を謳うのなら矛盾はありませんが。
無論、相手が無法者だろうが法は守るべきです。2ちゃんねるが無法地帯だからと言って、そこから転載してよいことにはなりません(著作権法上認められる引用は自由ですが)。
その点自体には私も異論はありません。
しかし、やはり2ちゃんねるユーザーの「自分達は法や道徳を守らないが他人は守るべき」という姿勢は理解に苦しみます。
他人に法や道徳を守って欲しいなら、まず自分達が率先して2ちゃんねるの無法状態を改善するのが筋なのではないでしょうか。
余談ですが、上で引用したジャイアンの有名な台詞『おまえの物はおれの物、おれの物もおれの物』について。
2011年の「ドラえもん」アニメでは、これを他人の物も自分の物のように大切にするジャイアンの心意気として扱ったエピソードが放映されました。
それを見て、有名なこの台詞の本当の意味はこれだったんだ、と思った人もいたようです。
しかし、原作ではこの台詞はジャイアンがのび太から借りた漫画を失くしたのを誤魔化す時などに使われた台詞であり、
どう考えてもアニメ版のような美しい台詞ではありません。
2014年4月26日
私が2014年4月5日にパソコンを起動すると、アンチウイルスソフトが警告してきました。
『コンピュータ保護の期限が切れました』と。
しかし、このソフト(業界で1・2位を争う大手のものです)は比較的最近インストールした記憶があり、使用期限の1年間はまだ経っていないはずでした。
メモを調べてみるとこのソフトをインストールしたのは2014年3月11日で、まだ1ヶ月も経っていません。
私が翌日ソフトのメーカーに連絡を取り、指示された手順でプロダクトキーを再登録すると保護の期限は復活し、事なきを得ました。
その時に残りの保護期間は341日と表示されましたので、やはり何らかのエラーにより残り11ヶ月強あった保護期限が突然0になってしまったものと思われます。
このトラブルの原因は『おそらくサーバー上の一時的の問題のため』とのことでした。
このトラブルで私がリスクを感じたのは、次の2点でした。
1のようなリスクに備えるには、今回私がしていたようにソフトのインストール時に日付をメモしておくことが必要なのではないでしょうか。
もし私と同様のトラブルに見舞われても、多くの方は私と同様、ソフトをインストールした日付に確証がないとメーカーに連絡を取ったりはできないと思います。
またメーカー側も、インストールした日付がはっきりしていないとクレームを受け付けてくれないかも知れません。
2のようなリスクに備えるには、ソフトの使用期間終了の際にはインストールした日付を調べ、期限通りに終わっているかを確認することが必要なのではないでしょうか。 それをしないと、本来よりも短い期間でサービスが終了してもそれに気づかずに損をしてしまう恐れがあります。
今回のトラブルは、私にとっていい教訓になりました。 皆さんの参考にもなるかも知れないと思い、ここにこのことを公表しておきます。
2014年11月6日
これまでにいろいろな同人サークルをチェックしてきて、同人活動についていくつかの経験則を見出しました。
多くの場合、設定資料集というのは本編が出た後か、あるいは本編と同時に頒布されます。
しかし時折、本編より先に設定資料集が出る場合があります。
そういう場合、私の知る限り決まって本編は出ません。
例えば私の知るとあるサークルは活動開始して最初に出した本が設定資料集で、
その後数点のグッズともう一冊の設定資料集を出して1年程で活動を停止し、独自ドメインだったウェブサイトもすぐに消えてしまいました。
そこまで極端なケースは珍しいと思いますが、まず設定資料集を出すというのは私の見てきた限り鬼門です。
それまでに同人ゲームを作っていないサークルが
「同人ゲームを作ります」と言い出した場合、その計画は結構な確率で頓挫します。
ゲームを作るには複数の人がかなりの時間を割かなければ難しいわけで、
同人レベルでそれをするのはなかなか難しいのかも知れません。
興味深いことに、以前プロとして商業ゲームを作っていた方のサークルでもそういう頓挫を見たことがあります。
例外も多々ありますが、それまでに同人ゲームを作った経験のないサークルの「同人ゲームを作ります」にはあまり期待しない方がいいと思います。
ちなみに「【コラム・ネタ・お知らせ】 同人ゲームの完成率ってどのくらい? 第一回ななか流ゲーム制作講座(?) - アキバBlog」には、
『統計は取ってませんが体験版を作れるのが全体の4割。完全版を作れるのが全体の1割くらいだと思います。
』とあります。
ブログ/ウェブサイトを活発に更新しているサークルは同人誌も高い頻度で出してきますし、逆もまた真なりです。
イベントカタログをチェックしていて気になったサークルのブログ/ウェブサイトを開いてみると最終更新が3〜4年前だった、ということはよくあります。
イベントでそういうサークルに行ってみると新刊が出ているということはあまりなく、それどころか既刊もないケースが大半です。
また、それまで活発に活動してきたサークルでも、明日イベントなのにブログ/ウェブサイトの更新が無い、
といった場合にはそのイベントでの新刊はないかあるいは欠席のことが多いです。
私の行動指針としては、「イベント前日になってもウェブ上で告知がないサークルは大抵新刊なしか欠席」、
「2年以上ブログ/ウェブサイトを更新していないサークルはほぼ新刊なし、あってもコピー誌まで」と考えることにしています。
但しプロの漫画家さんのサークルの場合には、告知がなくても新刊があることが比較的多いような気がします。
※なお、この経験則上はpixivでの活動もブログ/ウェブサイトの更新の一種と考えます。 twitterでのツイートは、サークル活動の告知ツイートはブログ/ウェブサイトの更新と同等と考えます。
数年程度活動を休止していたサークルが久々にイベントにスペースを取り、活動再開を宣言することがしばしばあります。
しかし、「活動再開します、今度本を出します」を連呼しているサークルは、結局は本を出さないことが珍しくありません。
無論、休止から実際に活動再開するサークルもあります。しかしそういうサークルは「今度本を出します」といった宣言ではなく、
いきなり「本ができました」となるケースが多いように思います。
プロシュート兄貴風に言うなら、『「復活する」と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!』といったところでしょうか。
「活動再開します」を繰り返すサークルにはあまり期待しない方がいいかも知れません。
上記4とは逆に、「今回は新刊は厳しい」「もう新刊は無理っぽい」などと繰り返すサークルがあります。
イベントの前夜でもそういうツイートが繰り返されていたりすると好きなサークルでも「今回は回るのを止めよう」と思いたくなりますが、
行ってみると結構立派なコピー誌が出ていることがしばしばです。
考えてみればギリギリになっても「厳しい」とツイートしているということは、その作家さんはギリギリになっても諦めていないわけで、
そういうサークルの新刊を諦めてしまうのは危険ということかも知れません。
当然ながらこれらの経験則が常にあてはまるわけではありません。 これらにこだわれば逆に欲しい本を買い逃すこともあるかも知れません。ご了承下さい。
最終更新:2014年11月7日
2015年1月26日
本の帯には、関係者の推薦文が記載されたものがあります。
その多くは社交辞令的な無難なコメントだという印象ですが、時には印象的なコメントもあります。
ここで、私が見てきた中で最も力の入った帯コメントと、最も脱力した帯コメントを紹介します。
王雀孫様「始まらない終末戦争と終わってる私らの青春活劇」への推薦文
「書けば天才、上がれば名作 だからお前は早く書け」丸戸史明
松葉博様「ちぇんじ2!!」への推薦文
松葉博氏の実父絶賛!!「娘の作品で一番面白い作品だ!」
上にも書いた通り、私には本の帯にある推薦文は社交辞令的なものが多いという印象があり、
そういった推薦文が売り上げにどの程度貢献するのか、少々疑問に思えます。
推薦文を書かれる方々は、是非これらのような印象的なコメントをして本の売り上げを伸ばして頂ければ幸いです。
2015年7月5日
以前から、同人誌作成の際にしないで頂きたいと思っていることが一つあります。 それは、コピー本のホッチキス留めに針の彎曲するホッチキスを使うことです。
写真1:
写真1のようなホッチキス留めのコピー本を同人誌即売会で購入し鞄に入れてしばらく歩くと、
ホッチキスの針で他の本に多数のへこみがついてしまう場合があります。
しかも、鞄に本を入れた順番によっては、1冊のコピー本によって複数の本がへこみだらけになってしまう場合もあります。
あまり本の状態を気にする方ではないと思うのですが、ホッチキスの針でつくへこみはかなり目立つもので結構ショッキングです。
写真2:
そのため、コピー本を作る際には写真2のような針の彎曲しないホッチキスを使って頂ければと切に思います。
無論、写真1のようなコピー本を買った際には他の本とは隔離して持ち歩けば大丈夫なのですが、
たまにそういうホッチキス留めなのを見落として他の本をへこみだらけにしてしまったりするのです。
また、そのようなコピー本はそのまま本棚に入れるのも危険なので、
私は自分で写真2のようなホッチキスで留め直しています。
写真1のようなコピー本を制作されていた方々にご検討頂ければ幸いです。
余談ですが、上でホッチキスと書いた道具は本来はステープラーという名称であり、
ホッチキスというのは元はステープラーを製造していたアメリカの会社の名前です。
日本でホッチキスという名前になったのは、明治時代にこの道具を輸入販売した会社が
これを「ホッチキス自動紙綴器」という名前で売り始めたからで、
つまり厳密にはステープラー全般をホッチキスと呼ぶのは正しくないのです。
ただ、ステープラーと言っても通じる人はあまりいないので、
私も普段はホッチキスと呼んでいますが。(参考:「「ホッチキス」という名称を巡る意外な事実【鴻上尚史】 | 日刊SPA!」)
最終更新:2015年7月8日