こがね虫物語

 


「女王様のソフトクリーム」

5月24日(水)

こがね虫で1,2を争う オシドリ夫婦の「はまさん」は、夫婦そろって働き者!

レトロの跳ね橋の前にある「物産館(ぶっさんかん)」の表に面した場所で

コロッケ・からあげ・ソフトクリームなどのテイクアウトのお店を開いている

店の名前は 「食ってんか」

ご主人の本業は日本料理店のオーナーで、料理人としてもその腕をふるっている。

そんなプロの料理人の秘伝のタレで漬けこんだ、関門特産のふぐのからあげは

関門名物と呼べるくらいに 美味しく人気も高い。

おいしい手作りコロッケも名前を レトロにちなみ「レトロッケ」と命名。

ご夫婦は毎日の遅い昼食を「こがね虫」で食べている

朝から夜遅くまで働き詰めで このひとときだけが、2人のリラックスの時間となる

2人の会話は、まるで夫婦漫才のように息があって 軽快で心地よい

明るく元気な奥さんの 撃ちはなった言葉に 

ご主人は目をまんまると大きく見開いて、応戦する。

それに、ちえさんの合いの手も入り 午後のこがね虫は、

ちょっとした演芸場なのかもしれない。

最近、自分の自慢のソフトクリームにも何か名前を・・と考えた

こがね虫で 特別緊急会議・・・

考えたあげく、しぼり出した名前・・・それが「女王様のソフトクリーム」

(また、どーして?)

北海道で女王様のように、大切に育てられた牛からしぼった牛乳でつくり

ソフトクリームを入れる コーンも女王様のドレスの襟のような形

見た目に美味しさを引きたたせる真っ赤なチェリー

ちょっとした心配りの小さなスプーン  もう完璧ヾ(@^▽^@)ノ

お客様の評判も上々で 特に女王様のような女性に人気らしい・・・(笑)

「どうして、女王様のソフトクリームなんですか?」とのお客様からの質問に

大きな目を見開いて ご主人が

「話しが長くなるけど、いいですか?」と答えると

たいていのお客様は 理由を聞かずに帰るという。

レトロの街の「こがね虫」は、頑張る夫婦のオアシスなのです。

 

 


「すいとぴいの部屋へおこしのみなさんへ」

5月22日(月)

はじめましていつもお世話になっています、私がこがね虫のちえさんです。

残念ながら、私はパソコンという文明の力を持っていなくて

今日は、すいとぴいさんのお力をかりての 初登場です。

すいとぴいさんのおかげで、うちの店がネットの世界にデビューさせていただき 

夫婦共々大変、喜んでおります。

この物語を読んで(いつもコピーしてもらう)また毎日頑張るぞ〜と励みにしています。

開店してから もう22年になり よくぞここまで潰れずにこれたなと

二人して、たくさんのお客様に感謝しております。

今まで、数えきれない位の方々と、共に笑い 共に泣き

かけがえのない財産をつんでいるなと、ありがたく思っています。

お金は死んだら持っていけないけど、色々な方の心は、持って行けると思っています

(でも・・まだ死なないの)

あっちこっちに、いらっしゃる 当店に来られた方々・・・・

お元気ですか〜〜〜〜\(⌒○⌒)/

こがねむしは まだ、まだ、健在で〜〜〜す。

門司港に帰ってきたら、是非笑顔を見せに来てください。お待ちしています!

 

 


「番外編2・・ゆうちゃんの日記より」

5月18日(木)

5月6日に、「こがね虫」で ゆうちゃんご一家と知り合いました。

ゆうちゃんのホームページの日記に私と出会ったその日の事が書いてありました。

もう一つの「こがね虫物語」に出会った気がして とっても嬉しかったのです。

ゆうちゃんにお願いをして ここで紹介するお許しを頂きました。

尚、ゆうちゃんのホームページへは「リンク集」より行けます。素敵な日記がおすすめです

5月6日(土) 「こがね虫」のお馴染みさん

北九州は門司という街に「こがね虫」という小さな喫茶店があります。
お店のお馴染みさんは、下は1歳から上は
81歳という幅広い年齢層を誇っています。
「こがね虫」へ行くと、初対面のお客さん同士で必ずと言って良いほど自己紹介をしたり、されたり・・・。
そんなアットホームなお店です。
私と旦那がまだ結婚をするずっと前から、2人でドライブの途中によく通ったお店でもあります。
「ダブルゆうちゃん」(旦那はゆうすけと言います)と初めて呼んでもらったのも、
確か「こがね虫」のお客さんの1人からだったような気がします。

今日は北九州へ足を運ぶ用件があり、その後家族全員で「こがね虫」へ食事に行きました。
ドアを開けると、カウンターからちえさん(お店のままさん)の
「いらっしゃーい!久しぶりぃ〜」という明るい声が聞こえました。
カウンターの奥ではダンディーなマスターがおいしそうな香りを立てながら
ランチ作りに勢を出してます。
ゆうちゃんファミリーは、マスターのお手製ランチとハンバーグの大ファンです。

連休中のせいか、お店の中はランチタイムを過ぎても、お馴染みのお客さんで賑っていました。
私達がお店に入ってすぐに、ちえさんは私達に入り口付近のテーブルに座っている
お子さん連れの女性を紹介して下さいました。 
小学6年生と5年生の2人の娘さんのママであるすいとぴいさんと、
ご主人のお仕事の都合で現在インドネシア在住、ご出産もインドネシアでされたという
日本に一時帰省中のあゆママさんのおふたりです。
その隣のテーブルでは、アジア各国を旅されているへにまるさんという方が
静かにコーヒーを飲んでいらっしゃいました。

食事が終わった後、既に「はやて」と「たつき」はすいとぴいさんの娘さん達に馴れ馴れしく
まとわりついていました。まだ小さいあゆママさんの娘さん(あゆちゃんですね)は
2人のあまりの騒々しさに大層驚いていました。

「はやて」と「たつき」の注文したアイスクリームには、特別にメロンのシロップがかかっていました。
「おいしー、おいしー!」と夢中で食べている2人を見ながら、ちえさんは
「メロンアイス、新しいメニューにしよっかな・・・。名前は何にしよっかな・・・うーん」
「めろんめろんにとろけそうな美味さ・・・」いや「この美味しさにあなたもめろんめろん・・・」

???
そういえばカウンターの前に貼ってあるメニューの中の「抹茶アイス」の下には
「おいしくて、こ抹茶う〜」って書いてあったな。
ちえさんったら・・・いつまでたってもカワイイヒトです。

カウンターに座り、ただボーッとして、ちえさんが挽くコーヒーミルの音を聞いたり、人気メニュー
「バナナマーブルシェイク」を作る姿を見るだけでホッと和める不思議なお店です。
たまたま手の空いたマスターがキッチンから顔を出して、
味のある人生観などを語ってもらえた日は、何だかとっても得した気分になれます。
週に2、3度はここへ足を運ぶという、すいとぴいさんが羨ましいです。

すいとぴいさんの
HPの中には「こがね虫物語」という、マスターとちえさん、そしてお馴染みの
お客さんとの楽しいエピソードが日記風に綴られています。
お店へはめったに足を運べない私は、すいとぴいさんに出会って以来「こがね虫物語」を
読ませてもらっては、お店の楽しい雰囲気を想像して今日も
PCの前で
ひとり「ふふ・・・」と笑っています。
すいとぴいさんを紹介してくれたちえさんにも感謝感謝です。


 

 


「笑う・・・ガンジーさん?」

5月15日(月)

「こがね虫」の中にえんぴつで書いた、1枚のデッサン画がある。

作者の名前は 牧田画伯。   通称「 おとうさん 」

画伯と言っても本物の画家さんではなく、 昔の職業は腕のいいパン職人だったらしい。

私の父と、年格好や雰囲気がよく似ているせいか

私も親しみを感じる人のひとりです。

プロ野球のダイエーの大ファンで、ダイエーの試合があるとどこまでも追っかけて

応援に行く。   熱血・・・九州男児!!

勝っている時は、「イエ〜〜〜イ」と、ピースをしながら入ってきて

負けている時は、この世の終りのような顔になり、食事ものどに通らない

かわいい・・   おとうさん!

ときどき、手作りのレーズンクッキーを「こがね虫」に持ってきてくれる。

そのクッキーの味は、もの凄く美味しいヾ(@^▽^@)ノ

私とちえさんで、レトロに1枚80円で 売りに行こうかと こっそり相談している。

おとうさんのえんぴつ書きの絵は、画伯と呼べるほど

細かく繊細なデッサンで、驚くほど 上手。

今までに何点かの人物の顔を描いてきた。

「オードリーヘップバーン」や「ガンジー」・・・・外人さんが多い。

オードリーヘップバーンを描いて持ってきた時は、

そのモデルが私かちえさんかと、店の中で話題になったりもした。(これは・・うそ)

最近、また ガンジーを描いた。  それも・・・笑っている。

「笑う・・・ガンジーさん?」  ん〜〜いいセンスだ。ヾ(@^▽^@)ノ

 

 


「番外編・・・謎の老人かじさんのお手紙」

5月8日(月)

「謎の老人かじさん」で紹介した 今年81歳の紳士かじさんがお手紙を書いてくれました。

封筒に入った 綺麗に清書されたお手紙・・・きっと下書きを何度も書いたのでしょう。

孫くらい歳の離れた私に、真面目に素直に心を伝えてくれました。

みなさんにも、ご紹介したいと思います。

「こがね虫物語」雑記

数年前のある日の夕刻、老妻を伴い「こがね虫」に夕食をとりに行きました。

老妻は初めてであり、マスターの手作りハンバーグを食べて満足していました。

その時の老妻がマスター及びママより受けた第一印象を紹介しましょう

マスターについて「男前や・・・・料理に対してこだわりを持っている感じ。」

ママに対しては、「飾りたい年頃なのに、全然飾ってない・・・・感心!」

老妻は、「こがね虫」のハンバーグにぞっこん惚れ込んで、二人でよく食事に行きました。

但し、三年前より外出恐怖症?にかかり足を向けていません。

そのかわり、私が日替定食や昼定食を食べて帰ると、材料を根ほり葉ほり聞かれます。

「こがね虫」で、私は皆 平等と思っています。

職業・地位・等関係なく、語りあえることの楽しさは最高です。

私自身常連の方々に、「お名前は?」「何処にお勤めですか?」「お住まいは?」

等々、聞いた事がありません。自然にわかる場合はしかたありません。

私を物語り人物のひとりに登場させてくださった、S夫人に感謝します。

81歳の老人の存在価値を認めてくださったことに本当に嬉しく思っています。

S夫人ご一家の御多幸を祈りながら拙文を終わります。

 

 


「うるわしのバナナマーブルシェイク」

5月6日(土)

恐るべしインドネシアの花嫁、「あゆママさん」の里帰り 今回はあゆパパさんも一緒です

今日、「こがね虫」で久々の再会・・

掲示板でタイの話しで盛りあがった「へにマルさん」もかけつけた 

へにマルさんは、3週間前にタイの祭りを見に出かけ 4日前に帰ってきたばかりでした。

タイに出発する前の日に会った時に比べ、顔がイキイキしている・・・

タイでの旅行がいい旅だったことが その表情でよくわかった。

「こがね虫」では、インドネシアやタイの話しで盛りあがり

 楽しいひとときを過ごすことができました

あゆママさんは、久々の「こがね虫」のなつかしい味を楽しんでいた。

昼定食に、まっ茶アイス、そして・・うるわしのバナナマーブルシェイク!!

ちょっと食べ過ぎだよ〜

すいとぴいも大好きな飲み物で、牛乳ベースにバニラアイスとバナナ、チョコシロップを

シェイクして一口大のバナナが5〜6個入った シンプルな飲み物だが、

その味がたまらなく美味しい。

今日は、連休中のせいか 引っ越していったなつかしいお客さんもやってきた

そういった2組のお客さんも巻き込んで、店の中は大騒ぎ!

コピーした「こがね虫物語」を 見てもらったりもした。

そして2人の方とメールアドレスを交換した

そんな大騒ぎの中・・あの「一杯のカルピス」の高校生のまっつんがやって来た!

まっつんを知らないお客さんも、私も 大きな拍手でまっつんを迎えた

驚いたのは、何も知らないまっつんで 目をまあるくしていた\(◎o◎)/

「よ〜し、カルピス・・飲んでいけ〜」っと声が、かかった(笑)

最初は驚いていた まっつんも帰る時には 少し照れたように

「なんだか・・・有名人になった気がする。」っと喜んでいた

ご両親に見せるため、その手に「一杯のカルピス」のコピーを握りしめていた・・・

 

 


「沢ガニの 大脱走・・・・・」

4月30日(日)

「こがね虫」のご意見番 電気工事店のつのだ社長は 50代の独身貴族。

大きな一軒家の自宅には、大きな「びわの木」もある。

去年の夏には すいとぴい家の企画で「つのだ電気びわ狩りツアー」を決行した。

ツアーのメンバーは、すいとぴい一家と姫の友達、

里帰り中のあゆままさんと、愛娘あゆちゃん

つのだ社長の自宅に行って見ると・・・びわの木は、崖ッぷちに( ̄□ ̄;)!!

ほとんど、ワイルドさかじいが よじ登ってむしり取り

かよわい、女・子供は見学となった。

思いがけず、デンジャラスびわ狩りツアーとなってしまった。(笑)

先日、つのだ社長が 最近手がけた仕事の 資産家の施主(せしゅ)さんから

生きたままの「沢ガニ」を頂いてきた。

みんなで食べようと、ちえさんが洗うために ザルにうつした。

ザル・・・・それは、沢ガニにとっては天の助けのようなもの・・

はしごを登るように、一斉に 沢ガニの大脱走〜ヾ(@^▽^@)ノ

大騒ぎの末、最後の一匹を やっと油のなべの中へ・・

ちえさんと、さかじいで・・ (-人-;)合掌 なむ〜〜〜。

ねんごろに祈りをささげた後、 みんなでおいしくいただいた。

ちえさん! 生きた沢ガニを洗う時は、今度からボウルにしようね(^_-) 

 

 


「はじめての お土産・・・」

4月28日(金)

こがね虫の常連さんは、旅行に行ったら必ずこがね虫にお土産を買ってくる

誰かが言い出したわけではなく、自然にそれがあたりまえのようになった

そして、その場にいる人で 早速開いていただくことになる

めったに旅行に行くことのない、さかじいは たまに何処かに行くと嬉しそうに

こがね虫のお土産を持っていく。

お土産を持って行く事で、どこかそこのメンバーだという喜びを感じているのかもしれない

昨日、すいとぴい家の 香代ちゃんが修学旅行から帰ってきた。

小学校6年生、はじめての修学旅行!!

香代ちゃんからの お土産は いもうとのしーちゃんにキーホルダーとおさいふ

お母さんには、竹細工(たけざいく)の花瓶

そして、「こがね虫」にもあり・・・チョコまんじゅう。

ちえさんと、マスターに 色違いのかわいい おサルのハンドタオル。

ダンディなマスターは、おサルのハンドタオルを見て

「おお〜〜いいね。今度パチンコに持っていったら 勝てそうやね〜」

と、笑顔で言ってくれた。 嬉しそうな香代ちゃん(*^^*)

はじめてのお土産・・・

香代ちゃんも、立派に常連さんの一人なんだね。

 

 


「気だるいお色気、 長崎の女(ひと)」

4月21日(金)

「こがね虫」のマドンナ、みかんちゃん! いつも気だるい目をしてる・・

その目がなんとも、色っぽい(*^^*)

一見、クールに見える彼女だが 笑い出すと止まらない。

彼女の笑いのツボは、どこかずれてて 誰もうけないギャグでも、よく一人で笑っている。

習い事を習うのが趣味で、毎日何処かへ通っている。

バドミントン・英会話・お花・夏はスクーバーダイビング・・そして飲み会(これも趣味)

いつもは、無口な常連さんも みかんちゃんに話しかけられると ニコニコして話している

みんなのマドンナ・・みかんちゃん。

でもね・・・

自分が御飯を食べ終わるまで、私に「帰るな〜!」っと言うのはやめてね。

私も、一応 主婦なんだから、家族の夕食 作りに帰らなきゃ・・・

去年の年末、さかじい一家と常連さんとで急にボーリングに行こうと思い立ち

みかんちゃんに電話して 誘ったら・・・

「ん〜〜〜〜、どうしようかな??」って言った後

「今、実家なの・・・」って言ったよね?

気だるいお色気、おとぼけ娘・・・ あなたの実家は 長崎でしょ?!

悩まないで、ことわんなさい!!(-_-;)

いつか、お嫁さんに行く時は できれば近所にしておいてね・・・

いつでも「こがね虫」に来れる所に、いい人住んでいないかなぁ〜〜

こがね虫の常連さんには、好みの人はいないもんね・・・┐(´〜`;)┌ 

 

 


「表紙のない、大学ノート」

4月15日(土)

「黄金虫は、金持ちだ〜♪・・・・」この歌のようにお金持ちになるように

この店名をつけたのか・・本当の理由はわからない。

この物語を作るとき、店名を仮名にしていましたが・・ちえさんと常連さんの希望により

本当の名前に変える事にしました。

遠く離れた、常連さん達にこの場所がわかるように・・・そして少しばかりの宣伝も(^_-)

随分前に、長崎に転勤になった方が・・今度は沖縄に転勤になった。

沖縄に転勤になったことは、誰もしらない。

その方が、携帯電話のメモリーを整理していたときに・・・「こがね虫」の電話番号を

見つけた。 (自分が・・沖縄に来たことを知らせなければ・・)

こがね虫に電話した。 

「はい! こがね虫で ございます。」 1オクターブ高い、ちえさんの声・・・

なつかしいお客さんの こうした電話や、ひさし振りの来店は本当に嬉しいと

ちえさんは、少し目をうるませて私に話す。

その方が、こう言った。

「こがね虫の、電話番号は 絶対 消しませんから・・・・」

そして、ちえさんは

「ありがとう・・お店がつぶれたら、ちゃんとハガキ出すから〜〜」

( ̄□ ̄;)!!・・・・・ おとぼけ、ちえさん(笑)

その方の、新しい住所を 引き出しから出した 表紙のない大学ノートに書き込む・・

たくさんのなつかしい人たちが そこにいる。

表紙のない・・大学ノート  こがね虫の宝物だね・・・。

 

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