インタビューされる彩名ちゃん
この後、質疑応答の時間が設けられており、取材陣からのいくつかの質問に対して金沢氏が回答した。そして閉会となった。あとは、取材陣が赤川氏や彩名ちゃんの写真を撮ったり、インタビューをする時間だ。ここで撮った写真や映像が、各誌に載ったりテレビで紹介されたりするようだ。この間は、アタシたちもこそっと写真を撮ることくらいできそうなものだったけど、すごい数の取材陣が赤川氏や彩名ちゃんを取り囲んで、アタシたちの入る隙がなく、ほとんどの時間はおとなしく座って待っていたのだった。この時点では、予定終了時刻が少し過ぎていて、このときに後からいらっしゃってたNOEFARさんが用があって帰ってしまったようだ。全部終わったのは4時をずいぶん過ぎていたと思う。
インタビューされる彩名ちゃん
待っている間に下駄さんが来てくださって、後でお茶でも、と誘ってくださった。地下にお茶の飲めるところがあるらしい。ああ、これで下駄さんともゆっくりお話ができるのね。はるばる東京に来たからには、いつもお世話になっているCRAZEスタッフのみなさまと会いたかったし、できるものならお話がしたかった。いや、今日はスタッフのみなさまは忙しそうなので、一緒にお茶を飲めるのは下駄さんだけのようだ。一旦ロビーに出て、今しばらく待つことにする。
が、下駄さんが迎えにきてくださったと思いきや、お茶を飲むわけでなかった。なんと、赤川氏が特別にアタシたちと会ってくださるとのこと！ 本来そんな予定はないし、そんな時間はないのだけど、スタッフの方の特別なはからいで、そうしていただけることになったのだそうだ。あああ、そんな幸せなことがあっていいのかしら！ とりあえず、11階の部屋へ入り、そこで赤川氏を待つ。さらに嬉しいことに、受け付けでいただいた「沈める鐘の殺人」の文庫本に赤川氏の直筆サインをいただけるのだという。そのサイン入り文庫本を下駄さんからいただく。
下駄 『袋に入っている文庫本と交換ね。(^_^)』
あ、２冊もらえるわけじゃないのね(笑)
みんなが順番に自分の袋から文庫本を下駄さんに渡し、代わりにサイン入り文庫本をありがたく頂戴する。すぐに本を開いて、本当にサインがあるのかどうかを確認してしまう。そこには確かに「赤川次郎」と黒いペンで書かれていた。
赤川次郎氏 直筆サイン
きなこ 『これって実ははっちゃくさんが書いたってオチじゃないよね？(笑)』
なんて失礼なことを言うやつだ。いやいやジョークです、ジョーク。赤川先生、本当にありがとうございます。一生の宝物にします。サインに顔を近づけて、とりあえずにおいをかいでみる。くんくん。・・・ああ、幸せ。
赤川氏を待つ間、部屋には下駄さんと半袖さんがいっしょで、下駄さんがいろいろとお話をしてくださる。私たちが退屈しないようにと、気を遣ってくださっているようだ。そこで、みんなも一言ずつ自己紹介をする。ところで、この中では１人だけ誰だかわからない男性がいた。後から会場にいらっしゃったので、自己紹介をしていなかったのだ。
『zelda（ゼルダ）です。』
あー、そうだったそうだった。すっかり忘れていたけど、そういえばzeldaさんが二次募集で当選したことは聞いていたのだった。もっと早くわかってれば、もっとたくさんお話できたのにね。（つーか話しかけてればよかった。）
ここでみんなでいろいろと話をして待っていると、5時を過ぎた頃（かな？）どなたかが呼びにきてくださり、またもや下駄さんと半袖さんについて別の部屋に行く。するとそこには赤川氏が！ みんなで集合写真を撮ってくださるというので、赤川氏を中心にして、みんなが周りを囲んだ。カメラマンの下駄さんは写す直前に、「ホームページに載せていいですか？」と確認をし、シャッターを押す。し、幸せ〜〜！
しかし、これだけでは終わらない。さらに、赤川氏とのツーショット写真を１人１人撮らせてくださるとのこと。これにはさすがに足が震えた。１人ずつ順番に自分のカメラを下駄さんに渡し、赤川氏と並んだところを写していただく。アタシの番が来た。前に進み出て時間を割いてくださったご好意をありがたく思い、「よろしくお願いします。」と赤川氏に会釈する。赤川氏も同じくペコリと会釈してくださる。あああ、そんなもったいない！ 赤川氏と肩を並べると、なんと赤川氏の方からアタシに「どちらから来られたんですか？」と話し掛けてくださった。
『み゛み゛み三重県ですっ！(@_@;)』
そう一言答えるのが精一杯だった。遠方から来ていることに、赤川氏はちょっと驚かれたようだ。写し終わると、アタシは図々しくも手を差し出し、握手を求める。赤川氏の大きな手をぎゅうと握り締め、
『ありがとうございばずっ！(@_@;)』
と、お礼を言い、次の人と交代する。自分の手のひらに顔を近づけて、とりあえずにおいをかいでみる。くんくん。・・・ああ、幸せ。
短い時間の間に大急ぎでみんなが写真を撮り、部屋を出る。いつの間にか金沢氏もいらっしゃっていて、部屋を出る直前に、「きなこです」と声をかけ、「いつもお世話になっています」と一言だけご挨拶できたのは何より。時間がないので長くは話せない。が、金沢氏が気を遣ってくださったようで、隣りにいらっしゃった赤川氏に私のことを紹介してくださる。あああ、もったいない！ いいんですアタシのことは！ めちゃくちゃ舞い上がったアタシは、しどろもどろになって何を言ったかもわからず、そそくさと部屋を出る。
ひぃぃぃぃ〜〜！ はずかぴー！(;_;)