ホーム本当は怖い家庭の医学の教訓(1)教訓(2)

『最終警告!本当は怖い家庭の医学』の教訓(2)

 

 医師会の方から連絡がありました。八丁堀眼科の診察時間のため観ることがないので娘に頼んでビデオにとってもらいました。朝日放送 最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学で、『本当は怖い頭痛〜24時間後の悲劇〜』という題で、緑内障の急性発作が取り上げられました。


 私は、今年の夏8月14・15日に、全く同じ症状の患者さん二人を経験しました。二人とも、手当てが早かったので失明することなく、もとの良い状態にもどすことができました。14・15日は、広島市の在宅協力医として、市内の沢山の救急患者さんを受けました。その中でも、この二人を助けられたことは、とても嬉しかったです。


 番組の内容は充実したもので、特に大切なことは下記でした。


 1)遠視の目に多い。頭痛で発症することあるので、原因が目と気づくのが遅れることがある。
 2)眼科で検査を受ければ、そういうタイプの目であるかどうかわかる。
 3)予防手術(虹彩光凝固術)が有効である。


 二人の患者さんも点滴治療を行い眼圧を下げたあとに、虹彩光凝固術を行い発作をおこさない状態まで治療しました。また、発作をおこした目の反対の目も予防的に虹彩光凝固術を行いました。これは大切なことで、反対眼も治療しておかないと、そちらの目も発作をおこす可能性が高いからです。実は、美智子皇后も、この治療を受けられています。今回のテレビの報道で患者さまの認識がひろまり、眼科検査を受けられる方が増えれば良いかと思いました。


Home