ハ−ドディスクドライブ
2006/08/04
・ 構造と用語










・ 転送モード

  PIO転送モード
  PIO(Programmed input/output)転送モードは、CPUが直接IDEコントローラI/Oポートを経由してデータの送受信を行う。

  DMA転送モード
  DMAは「Direct Memory Access」の略
  システムのCPUを介すことなく、デバイスからシステムのメモリ(またはその逆)へのデータ転送を行なう方法。



































・ HDDの転送モードがPIOモードに設定されてしまう

  DMAとPIOの設定場所
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;310751

  DMAモードが使用される
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;817472

  DMA対応ドライブの転送モードがPIOになる
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;418162

 

 

  Windows XP では、DMA転送でタイムエラーが6回発生すると、エラーが起こったデバイスの転送モードを自動的にPIOモードに変更し
  再度DMA転送に変更できなくなります。
  
  また、CRCによってデーター転送エラーが生じた場合に、転送モードを段階的に下げるようになっています。
  
  PIOモードになったデバイスをDMAモードに戻すには、DMAコントローラのドライバを再インストールする必要があります。
 
  ドライバを再インストールしても、PIOモードになってしまうのであれば、IDEケーブルあるいはHDDが壊れかけている可能性もあると
  考えられます。


・ 容量の違い
  
  コンピュータ内部では全てのデーターが2進法で表されています。
  これにより、パソコンなどでHDDの容量を確認すると
  HDDの物理的な容量とOSが認識する容量で違いが生じます。

 


・ HDDの取り付け方法

  ATXケースのドライブベイは横置きにするつくりになっていますが、縦置き・横置き・表裏逆さま置きに取り付けても問題はありません。
                                                                           (某PC雑誌から)
・ HDD故障の原因

  PCの故障の中で最も多いものにHDDの故障があげられます、その原因は下記のようなものがあると考えられます。

  1 HDDの不良・・・・・・・製造ミス・構成部品の不良
  2 HDDの寿命・・・・・・・超精密な磁気ヘッド・高速モーターなどHDD に使用されている、いくつかの部品は
                 一定の年月を経ると劣化が始まります
  3 HDD使用上の不備・・・・自作ユーザーの取り扱いの問題で、静電気に対する配慮・振動や衝撃に対する配慮・HDDの発熱の管理

  HDDの発熱はHDDにとって最大の敵ともいえるもので、メーカーではHDDの使用環境条件温度の範囲を機種ごとに公開し

  「温度が規定値を上回った場合には、ヘッドの位置決め機構の機械的構造の機能が損なわれたり、回路素子の性能が損なわれて
  リード/ライト性能が低下したり、HDD の信頼性が低下したりします」などとアナウンスしています。

  一度動作中にHDDの表面を手で触れて確認してみる事を推奨します。

  7,200回転以上の高速HDDを使用していて何の空冷も行っていない場合には、表面がとても熱く感じると思います。
  そして、もし熱いと思ったら、何らかの対策を施すのが賢明だと思います。
  パーツショップではHDD用のクーラーが幾種類も用意されているので、そうしたHDDクーラーの取り付けも視野にいれてはいかがでしょうか。


・ バックアップは念入りに

  実際には故障はいつ起こるかわかりません
  昨日まで調子よく動作していたものが、今日にはまったく動作しなくなるということもしばしばあります。

  HDD故障に対してユーザーができる対策としては、とにかくバックアップすることです。
  毎日バックアップするべきとはいいませんが、使用状況に合わせて定期的にバックアップしましょう。
  一般の使用状況では1週間に一度、もしくは1カ月に2度くらい大事なデータをバックアップしたらよいのではないでしょうか
  とにかくバックアップは念入りに行っておいて間違いはないと思います。
回転数 1分間にプラッタが何回転するか 

数字が多いほど高速です (5400rpm 7200rpm など)
プラッタ容量 プラッタ1枚に入る容量の事

100GB の HDD で、プラッタ枚数が1枚だと、プラッタ容量は
100GB という事になります
200GB の HDD で、プラッタ枚数が2枚だと、プラッタ容量は
200÷2 で1枚当たり 100GB という事になります
シークタイム ヘッドが磁気ディスクの目的の場所まで動かす時間

ヘッドがデータを探す時のヘッドの速度の事で
これが速いほど HDD の処理速度も上がります (8.5ms/12ms)
キャッシュ データを一時的に保管して再利用する仕組み (8MB/2MB)
インターフェイス 機械と機械を接続するための、回路やケーブルを総称したもの

(Ultra ATA /100 Ultra ATA /133 など)
送方式 モード番号 最大転送レート 対応規格
PIO モード0 3.33Mbytes/s -
モード1 5.22Mbytes/s -
モード2 8.33Mbytes/s -
モード3 11.1Mbytes/s -
モード4 16.6Mbytes/s -
Singleword DMA モード0 2.08Mbytes/s -
モード1 4.16Mbytes/s -
モード2 8.33Mbytes/s -
Multiword DMA モード0 4.16Mbytes/s -
モード1 13.3Mbytes/s -
モード2 16.6Mbytes/s -
Ultra DMA モード0 16.6Mbytes/s -
モード1 25Mbytes/s -
モード2 33.3Mbytes/s Ultra ATA/33
モード3 44.4Mbytes/s -
モード4 66.6Mbytes/s Ultra ATA/66
モード5 99.9Mbytes/s Ultra ATA/100
モード6 133Mbytes/s Ultra ATA/133
Ultra SATA/1500 - 150Mbytes/s -
Ultra SATA/3000 - 300Mbytes/s -
一般的に使用されているのはUltra DMAです。

PC側のIDEホスト・コントローラとIDE HDDの間でデータを転送するには
両者の転送モードを同一にすることが重要です。

転送モードを同一にするには、BIOS又はOSのデバイス・ドライバなど
(ファームウェアを含む)ソフトウェアの役目です。

IDEホスト・コントローラとIDE HDD及びケーブなどの
ハードウェアがそれぞれサポートしている転送モードをソフトウェアが
調べソフトウェア含めて全てが共通してサポートしている転送モードから
最も高速なモードを選択・設定します。

例えば、IDEコントローラがUltra ATA/66対応で
Ultra DMAモード4までしかサポートしていない場合
他のハードウェア/ソフトウェアがUltra DMAモード5までサポートして
いる場合には、転送モードとしてUltra DMAモード4が選択されます。


パソコンで使われるデータ量の単位
HDD パソコン内
1,000バイト=1KB 1,024バイト=1KB
1,000KB=1MB 1,024KB=1MB
1,000MB=1GB 1,024MB=1GB
1,000GB=1TB 1,024GB=1TB