2013年
02/06  ピカソ絵画、42億円で落札 愛人のワルテル描く
ピカソが1932年に愛人のマリーテレーズ・ワルテルを描いた絵画が5日、ロンドンでサザビーズのオークションに掛けられ、約2860万ポンド(約42億円)で落札された。絵画は「窓辺に座る女」と題された作品。落札者の詳細は明らかにしていない。
ワルテルを描いた絵画では「ラ・レクチュール(読書)」も2011年、2520万ポンドで落札された。
共同通信より。関連記事:スクラップ2011年2月9日「ピカソ絵画、33億円で落札 愛人描いた「ラ・レクチュール」」(共同通信)
AFPBB Newsより。
青森県弘前市は6日、市立博物館所蔵の縄文後期の出土物「猪形土製品」を商標・意匠登録したと発表した。
猪形土製品は1960年、同市の十腰内遺跡から出土。高さ約10センチ、長さ約18センチ。2011年に国重要文化財に指定された。 市は、かわいらしい姿が弘前と縄文文化のPRに有効と判断。Tシャツや菓子の包装などにプリントし、おもちゃやキーホルダーなどのデザインに採用してほしいと呼びかけている。
読売新聞より。
東京都港区の森美術館で開かれている美術家会田誠さんの個展「会田誠展 天才でごめんなさい」の展示作品に対し、市民団体から「児童ポルノであり性暴力。撤去すべきだ」との抗議があったことが7日、分かった。美術館側は文書で回答、展示意図などを説明した。
抗議の対象となったのは主に「18歳未満入場禁止」のコーナーの作品。性表現を含む刺激の強い作品を集めている。入り口には「このような傾向の作品に抵抗がある方は、入場をご遠慮ください」との注意書きも。
共同通信より。
大阪市は8日、入館者数が低迷し閉館が決まっていた海洋博物館「なにわの海の時空館」について、閉館日を3月10日に決めたと発表した。
同館は港湾とともに発展した大阪の歴史を学べる施設として、総工費約176億円をかけて平成12年7月に開館。市は年間60万人の入館者を見込んでいたが、近年は毎年10万人程度にとどまり、赤字経営が続いていた。橋下徹市長が運営の見直しを指示し、民間業者が施設を再利用することが決まっており、現在、事業者を募集している。
産経新聞より。
ルーブル美術館別館で展示されていたドラクロワの代表作「民衆を導く自由の女神」に7日夕、来館者の女性が黒のフェルトペンで落書きしたとのこと。同国メディアが8日、伝えた。落書きのインクは奥まで達していなかったといい、同美術館の専門家が8日に、修復作業を行い消したとのこと。
落書きがあったのは7日午後6時ごろ。縦260センチ、横325センチの作品の右下部分に縦約6センチ、横約30センチの大きさで「AE911」と書かれた。女性は警備員らに取り押さえられた。
産経新聞より。
プラド美術館は11日、フランス王族のオルレアン公ルイ・ド・バロワを描いた絵が見つかったとして公開した。15世紀の作品とみられ、美術館はその希少価値を評価している。
「果樹園で祈る人々」と題された絵画は縦56センチ、横42センチ。美術館が2011年に入手した際には、神に見守られるキリストと3人の使徒のみが描かれていた。しかし、専門家が解析して左下部分の茶色の塗料の層を除去したところ、女性に付き添われた赤いローブ姿の男性が現れた。袖の記章から男性はオルレアン公で、女性は聖アグネスと判明したとのこと。
時事通信より。
佐賀県は、佐賀市出身の洋画家岡田三郎助(1869〜1939)の「裸婦」を福岡市の収集家から1億3700万円で購入することを決めた。1940年に東京であった遺作展を最後に行方が確認されず「幻の名作」と呼ばれていたが、昨年春にこの収集家が所有していることが判明していた。
合わせて岡田の作品や愛用品などの常設展示室を2014年度に佐賀県立美術館に開設する計画で、県は12日発表の13年度一般会計当初予算案に関連経費1億4700万円を計上した。
「裸婦」は1935年に制作された40号(縦1メートル、横66センチ)の油彩画。岡田の最晩年の傑作とされている。展覧会などには出展されず、一般的に目にすることはできなかった。
西日本新聞より。
シリア内戦の混乱に乗じ、同国の遺跡や博物館から貴重な文化財を盗み出し、国外で不正に売買する事例が増えていることが13日、隣国ヨルダンでユネスコが開いた会合で報告された。AP通信が報じた。シリア政府当局者は、シリアの文化遺産は世界的な財産でもあると訴え、内戦をめぐる政治的立場の違いを超えた国際社会の対応を求めた。
これまで、中部ハマの博物館で紀元前8世紀の金箔が施されたブロンズ像が盗まれ、アレッポ近郊にあるアパメア遺跡ではローマ時代のモザイクが重機で持ち去られた。
共同通信より。
日経新聞より。
本巣市の法暎寺で観音堂に安置されていた千手観音像(市指定有形文化財)が盗まれていたことが13日、分かった。千手観音像は木製で、室町時代の作とされ、高さ40.2センチ。厨子の中に安置されていたとのこと。
市教育委員会によると、被害が分かったのは10日午前8時30分ごろ。観音堂に納められている仏具を取りに来た地域の男性が、観音堂の鍵が壊されているのを見つけた。鍵は南京錠で、鍵を留める扉の金具が切断されていたという。
寺は住職がおらず、地元自治会が管理している。最後に住民が施錠を確認したのは昨年12月30日だった。
岐阜新聞より。
松山市教育委員会は14日、俳人正岡子規にゆかりのある資料を所蔵する市立子規記念博物館で、資料20点を紛失したと発表した。子規の弟子、高浜虚子が俳句を記し知人に配った短冊3点や正岡子規の家族写真などが含まれる。
市教委文化財課によると、20点は1979年から90年にかけて購入するか寄贈され、当時の価格で計約180万円分。いずれも受け入れた記録はあるが、年1回の棚卸しに使う管理台帳へ記入されておらず、紛失時期や原因は分かっていない。昨年3〜12月に資料を総点検し、紛失が発覚した。
共同通信より。
京都府宇治市の平等院は14日、修理中の国宝「鳳凰堂」の瓦のうち1553枚が、平安時代後期につくられたものだと確認したと発表した。平安期の瓦がこれほど多く見つかったのは極めてまれで、全ての瓦5万2千枚の3%が約900年間、風雨に耐え続けていたことになる。
鳳凰堂は1053年創建。当初は木でできた「木瓦」が使われていたとみられるが、1101年の大修理で瓦ふきになった。以後約100年おきに修理され、今回の瓦は再利用されてきた。
瓦は大阪府河内の良質な瓦が8割を占め、特に藤原氏が鳳凰堂のためにつくらせた約350枚は特注品。今回も質の良い瓦は再び使う方針という。
共同通信より。
松本市美術館は、同市出身草間彌生さんの代表作を購入するとのこと。2009年から制作を続けている絵画シリーズ「わが永遠の魂」のうち、「果てしない人間の一生」「燃え上がる恋の記録」「宇宙旅行」の3点で、いずれも194センチ四方。
同館では草間作品を約400点所蔵。初期の作品が多く、「ふるさとの美術館」として最新作も手元に置きたいと、草間さんに直接お願いした。購入費は計9千万円で、補正予算案に計上し定例2月市議会に提出するとのこと。
朝日新聞より。
愛知県美術館が所蔵し、京都・清水寺にあったと考えられる12世紀の仏像「不動明王立像」の内部から、仏画の断片4点が見つかっていたことが26日、分かった。
同館によると、約700年前の14世紀前半に描かれたとみられ、修復されずに当時のまま発見されたのは珍しい。
仏像は平安時代後期の作で、高さ約1メートルの寄せ木造り。名古屋市の美術収集家から寄贈された。
共同通信より。愛知県美術館コレクション展「木村定三コレクション 不動明王と密教法具」で展示中の不動明王立像、仏画断片、再興由来書がこちらの記事の立像にあたると思われます。2013年04月14日(日) まで開催。
昨年10月に長崎県対馬市の神社や寺から盗まれた仏像2体が韓国で回収された問題で、韓国中部の大田地裁が26日、うち一体について、韓国政府による日本への返還を当分差し止める内容の仮処分決定を出した。聯合ニュースが伝えた。
日本政府は文化財不法輸出入禁止条約に基づき仏像の返還を求める方針で、韓国政府や裁判所は条約履行と仮処分決定の順守義務のどちらを優先するか検討を始めたもよう。
仏像は長崎県指定の有形文化財で対馬市の観音寺から盗まれた「観世音菩薩坐像」。韓国中部、瑞山にある浮石寺が、同像は14世紀に同寺で作られたと主張。長崎で盗まれた後韓国に密輸された像を発見、保管している韓国政府による移転禁止を求める仮処分申請を同地裁に行っていた。同地裁は、観音寺がこの像を正当に取得したことが訴訟で確定するまで、韓国政府は日本政府に引き渡してはならないと判断した。
産経新聞より。スクラップ2012年10月9日10月10日から「対馬の仏像盗難で韓国人の男拘束 韓国警察、被害品を回収」(2013年1月29日付産経新聞)を経て今回の記事に到る。
文化審議会は27日、3件を国宝に、50件の美術工芸品を重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。
国宝指定 運慶作「木造阿弥陀如来坐像」など5体(静岡・願成就院)▽快慶作「木造騎獅文殊菩薩及脇侍像」(奈良・安倍文殊院)▽醍醐寺文書聖教(京都・醍醐寺)
重文指定  【絵画】狩野探幽筆 紙本金地著色四季松図(京都国立博物館)▽土佐光吉、長次郎筆 紙本金地著色源氏物語図(京都国立博物館)▽絹本著色阿弥陀聖衆来迎図(埼玉県立歴史と民俗の博物館)▽絹本著色阿弥陀聖衆来迎図(大本山善光寺大本願)▽狩野孝信筆 絹本著色後陽成院像(泉涌寺)▽長谷川等伯筆 紙本墨画老松図、紙本墨画猿猴捉月図(金地院)▽絹本著色親鸞聖人絵伝(本願寺)▽土佐光吉筆 紙本金地著色源氏物語図(和泉市久保惣記念美術館)▽絹本著色聖徳太子勝鬘経講讃図(奈良国立博物館)▽牧谿筆 紙本墨画老子像(岡山県立美術館)  【彫刻】院誉作 木造地蔵菩薩坐像(長福寺)▽木造観音菩薩立像(福井県立若狭歴史民俗資料館)▽木造浅間神像(浅間神社)▽木造天王立像(天満神社)▽木造中巌円月坐像(京都国立博物館)▽木造阿弥陀如来立像(大通寺)▽銅造釈迦多宝如来坐像(東大寺)▽木造能狂言面(天河神社)▽覚清作 木造摩多羅神坐像(清水寺)  【工芸品】小川破笠作 柏木菟蒔絵料紙箱及春日野蒔絵硯箱(出光美術館)▽信楽 檜垣文壺(文化庁)▽長次郎作 黒楽茶碗(通称ムキ栗)(同)▽黒綸子地若松紅葉鹿小花文様絞繍小袖(東京国立博物館)▽葛川明王院御正体(明王院)▽田相黄山道文綾 条葉紺繻子地諸尊花鳥文刺繍 九条袈裟(京都国立博物館)▽鍋島 色絵山水竹鳥文輪花大皿(鍋島報效会)  【書跡・典籍】土御門院御集(日本大総合学術情報センター)▽古今和歌集巻第一断簡(出光美術館)▽松尾社法楽和歌(文化庁)▽新修浄土往生伝巻上、下(国会図書館)▽法華経(奈良国立博物館)▽新修浄土往生伝巻下(東大寺)  【古文書】嘉元記(東京国立博物館)▽万昆嶋主解(奈良国立博物館)▽安祥寺資財帳(京都大)▽細川家文書(永青文庫)▽豊前国宇佐宮絵図(宇佐神宮)  【考古資料】北海道船泊遺跡出土品(礼文町町民活動総合センター)▽新潟県村尻遺跡出土品(新発田市)▽山梨県酒呑場遺跡出土品(県立考古博物館)▽静岡県明ケ島古墳群出土土製品(磐田市埋蔵文化財センター)▽岐阜県元屋敷陶器窯跡出土陶器(多治見工業高校)▽同窯跡出土品(土岐市美濃陶磁歴史館)▽鴟尾(大津市歴史博物館)▽兵庫県茶すり山古墳出土品(朝来市埋蔵文化財センター)▽長崎県原の辻遺跡出土品(壱岐市立一支国博物館)  【歴史資料】東京大学史関係資料(東京大学史史料室・総合図書館)▽韮山代官江川家関係資料(江川文庫)▽江川家関係写真(同)▽岩倉具視関係資料(海の見える杜美術館)
朝日新聞より。
東大寺大仏殿(奈良市)で明治時代に出土したよろいの断片が、奈良時代に光明皇后が同寺に奉献した宝物の目録「国家珍宝帳」に記載された武具「挂甲」だった可能性の高いことが28日、分かった。元興寺文化財研究所が発表した。
挂甲は小さな鉄板「小札」をとじ合わせた防具で、珍宝帳には挂甲が90掲載されている。しかし、リストから外れたことを示す「除物」の付箋が貼られたものが一つ存在している。このため、よろいの断片が除物であれば、光明皇后が奉献後に正倉院で保管していたものを取り出し、大仏の下に納めた可能性があるという。
共同通信より。






topback