受給資格者創業支援助成金
旬な時期 : 平成15年4月〜
担当役所様 : ハローワーク
背景
長引く不況のため、失業者は増加する一方です。かといって、失業者を満足させるだけの求人は、その質も量も、不足しまくっています。
ところで、失業者自身が自分で事業を始めてくれれば、1人分、失業率が減るわけです。
しかも、その事業で、人を雇ってくれれば、さらに雇った分だけ、失業者が減るわけです。
そんな、アグレッシブな失業者は、厚生労働省の頭痛の種を、とっても軽減してくれますので、ドカっと、助成金を支給してしまおう!
・・・・そんなイメージの助成金です。
ポイント
(なるべくわかりやすい表現にしているため、厳密に言うと異なっている部分があります。)
@ 失業給付を受けている者が、起業すること。
A 失業者は、5年以上、雇用保険に加入していたこと。
B 失業給付を、もらいきっておらず、多少は日数がのこっていること。
C 1人以上の従業員を雇って、雇用保険に加入させること。
助成対象
開業してから3ヶ月間の費用 の 3分の1
具体的には
・事務所家賃
・事務所内装工事、外装工事代
・設備、機械、備品代
・法人設立登記費用
・経営コンサルタントに対する報酬
・・・等です。
この助成金の素晴らしいところ
@ なんと上限200万円!・・・予算の少ないこの時期の助成金の中では、高額です。
A 開業3ヶ月で1回目、6ヶ月目で2回目が支給される!・・・助成金は通常、最短で6ヵ月後、モノによっては1年とか2年待ちもありえるため、支給される前に会社が潰れていたなんてことも結構ありました。この助成金はスピード支給されるので経営が最も不安定な時期に、たいへん役立つはずです。
B 助成対象が「費用」であること・・・いままで助成金の「要件」「条件」とされることが多かった「費用」そのものに対して、助成されます。「費用」に関して、この助成金から助成されつつ、他の助成金で「費用」を「要件」として用いれば、ムダなく活用でき、併給も可能です。
例えば、3ヶ月の間に家賃や機械等で600万円使えば、この助成金で200万円がもらえ、しかも人材確保助成金の「悪魔の300万円要件」もクリアーできるわけです。
C 年齢制限がない!・・・いままで、このタイプの助成金は老齢者の開業だったり、中高年の起業に対して行われていました。5年以上の雇用保険の期間があれば、20代だろうが、この助成金は活用できます。
D 担当役所はハローワーク!・・・・助成金の手続きで、最もシンプルで最も親切なのは、ハローワークです。
E 提出書類が少ない!・・・マックス200万円の助成金にしては、提出書類がやけに少ないです。
手続き上の注意
短い期間でサクッと手続きをし、ザクザクっと支給される助成金です。
開業準備や開業直後の、ハチャメチャに忙しい時期に、手続きを忘れないよう注意が必要です。
あっ・・・と言う間に、手続き期間が過ぎ去ってしまいがちなので、最初に綿密なスケジューリングが必要です。
おまけ
この助成金に関して、千葉公共職業安定所内の、認定第1号(最初の認定者)の手続きは、当事務所が行いました。
だからどうした・・・と言われればそれまでですが、なんとなく「1番」は嬉しかったです。ヽ(´▽`)ノ
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社会保険労務士の報酬が自由化されました。これを受けて、当事務所では記念キャンペーンを行っています。
このホームページは千葉県千葉市花見川区幕張本郷で開業している30代後半の中堅社会保険労務士、横山和男のホームページです。社会保険労務士とは、労働保険や社会保険の書類作成や提出手続代行、就業規則の作成、助成金の申請、年金相談や人事労務経営相談などを行う国家資格者です。お気軽に御連絡ください。