社会保険の位置づけ


①リスク・マネジメントの種類

 社会保険は、リスクマネジメントの一形態である「転嫁」に含まれます。

 リスクマネジメントには「自己負担」「軽減」「転嫁」の3種類があります。

「住宅火災」というリスクを例に、これらを説明します。

自己負担・・・火災に備えて、建て直せるだけの、貯金をしておく。
軽減・・・・・・・火災に備えて、建物自体を不燃建物にする。
転嫁・・・・・・・火災に備えて、万一損害が発生した場合、損失の負担を
        第三者がするような契約をあらかじめしておく。
        この典型が火災保険。

②保険の種類

 社会保険労務士というネームバリューが、まだまだ低いため、保険屋さんと勘違いされる方が多いのも実情です。

 リスクマネジメントの「転嫁」に分類される「保険」は、大きく分けて次の3種類あります。


生命保険・・・主に人の命そのものに対してかけます。「死ぬ」というリス
        クが現実化したときに保険金が支払われます。
        基本的には、終身、定期、養老の3つしかなく、オプション
        がいろいろ付くことによって内容がわかりづらくなり、トラブ
        ルの元になったりもしています。

損害保険・・・自動車などの財物や、他者に対する損害賠償、ケガに対
        してかけます。
        「死亡時に1000万円支払われます」と宣伝しているもの
        の中には、実は生命保険ではなく、死亡原因を事故に限定
        している損害保険であることも多く、注意が必要です。

社会保険・・・国の社会保障制度のひとつです。強制加入にすることに
        より、少ない保険料で、国民全員が抱えるリスクに応じよう
        とするものです。

③社会保障制度とは?

 社会保障制度とは、国民全てが幸せな生活を送れるよう、国が援助し、国民相互が助け合うシステムです。
 次の4つの制度があります。


公的扶助制度・・・生活保護など、最低限の生活の確保が目的。

社会福祉制度・・・老齢者、身体障害者、母子世帯などの社会的弱者の
           福祉の向上が目的。

児童手当制度・・・3歳未満の児童に対して月額5,000円~10,000円が
           支給。

社会保険制度・・・死亡、障害、病気、ケガ、失業、老齢、出産など、誰
           もが抱えているリスクに対して、 所得の保障等をする
           ことが目的。


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