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                   ロングコースで初フリー走行!後編

この日のお昼は東コースのピット脇の透明なビニールテントに椅子とテーブルが用意されていて、そこで皆でランチです。ケータリイング風で雰囲気は良かったのですが、付き添いで来られた女性も多かったのに、やはり若い男性向け、といったヴォリュームメニューで・・・ビーフ?ピカタとグリルチキンと卵サラダのロールパンサンドとスパゲティーペぺロンチーノとフルーツでしたが、私はスパゲティーとフルーツだけ食べました。1人で席に座ろうとしていたら、転勤でまた走れるようになったという先ほどのインテグラRのご夫婦の方が(奥様は付き添いですが)呼んでくださってテーブルをご一緒させて下さいましたので楽しくお話しながらお食事出来ました。1人で来ていてもこうしていろいろな方とお知り合いになれるのは本当に嬉しいことです。

さて、ランチタイムが終わってみんなで集合写真の撮影をした後、今度は待望のコースフリー走行です。ここには私達の北ショートで午前中レッスンしてきたグループと、南のジムカーナコースでレッスンしてきたグループが合流して午後のコース走行を行います。この東ピットに来てみるとまたまたNSXが3,4台増えているし、インテグラRも増えていて、更にS2000、それと私達のグループにはシヴィックRもいました。結局、ホンダ勢でない車は私のプリメーラと女性が乗ってらしたスープラ、レガシ-のワゴン、(もう1台何かあったようですが、確認してません)で、ホンダのデモンストレーション走行デーみたいです。私はもてぎのコースを先導無しに走るのはこれが初めてなので、コースを間違えず、コースアウトもしないで走れるだろうか、、と緊張しました。

コースを解説しますと、今回走るこの東ショートコースというのは、通常のロードコースの3コーナー目までをカットしたコースです。スタートが裏ストレートの反対側、V字から駆け上がる直線の途中(といっても、もうヘアピン寸前)で、ヘアピンを抜け、裏ストレート、25Rの90度コーナーの先のブリッジを抜け右に折れ、(本コースはここから左に行ってホームストレートへ向かうのですが)直接4コーナーへ向かうわけです。ショートといっても3,4kmあって富士とそれほど変わりません。このコースを20分×3回走行します。もう1つのコースは2回のようでした。走行時の注意事項を確認するブリーフィングの後私達北ショート組が先に走ります。先ほどと同じく、山野さんが2周の先導走行をしてくれます。今度はNSXも一緒なので、とにかく来たら譲る、ですね。

さて、並んで先導走行の開始です。ロードコースは今まで2度走りましたが、前のトレーニング走行とは違って、今回は先導車のスピードも速くて、コースを確認しながら付いて行くのにやっとです。でも、ブリッジの先は左に行かないようパイロンが3つも置いてあるので、いくら私が方向ドオンチでも大丈夫でしょう。。

先導走行が終わって、一旦ピットに戻ってきました。ここからいよいよ初のフリー走行です。

旗の合図でウインカーを出しながら前の車の後コースインします。直ぐに30Rのヘアピンで、ここを回ると750mのロングストレートですが、2速で立ち上げて3速、4速に入れやっとスピードが乗ったと思ったらもうブレ-キングの150mの看板です。私は一応100m当たりで踏んで見ましたが、スポーツ走行用のブレーキパッドではないので、下り切った処の25R90度角というのはかなりきつくてコーナー回りきる辺りまで引きずってしまいました。このコーナーはフラットでなく斜めに緩くすり鉢状にアンジュレーションがついているので、きついですけど、余程ブレ-キングが遅れない限り先のグラベルに突っ込む事は無いようです。

その先ブリッジを抜け直ぐ二股に分かれていて、左がパイロンでふさがれたホームへのルートです。ここを右に折れます。角度は100°位あって上っていますが、ここから200mほどが左コーナーでバイパスとなっていて、4コーナー寸前で合流します。無理やりのバイパスといった風で、合流すると直ぐ70Rの4コーナーで、その先が緩く降りる感じのストレート、その先は30Rのコーナーです。ここと裏ストレートから入る25Rは良く似ていて同じように先にブリッジもあるので、それがどっちだったか忘れて錯覚してしまうのは多分私だけでしょうね^^;;)

ブリッジを潜ると130Rで、更にその先S字なのですが途中まで僅かに上りなのでよく見えません。でもこの130Rは結構踏めます。S字はやはり抜け方を迷いました。というのもコース幅が広くて、何処をどう抜けるといいのか咄嗟の判断が出来ないのです。只、この先が苦手のV字で、そこまではV字手前右にあるマーシャル塔に向かって寄って行くというのは覚えていました。そして問題の左コーナーV字30Rです。これも斜め上りの微妙なアンジュレーションがついていて難しいです。これを立ち上げるとやっと上りストレートで先ほどスタート位置に戻り、1周となります。

私はスタートして暫くコース確認に気を取られ、4速にあげたままの状態でずっとギアチェンジを忘れて走ってしまっていました。シフトダウンしなかったせいかブレ-キングがきつかったのでしょう、タイヤにいわゆるタレが出てしまって慌てました。それ以外は1回目の走行は後ろから怒涛のように押し寄せるNSXやインテグラにラインを譲りながら見物走行といった感じで回ってました。なんだかフェラーリに追われるミナルディー状態でしたね。ただ3周目くらいにバイパスから4コーナーに合流する当たりでシビックRが猛然とした勢いで来るのがミラーに映ったのでお譲りして走っていたら、先の信号で黄色がついています。あれっ?と思いつつ多少減速して走っていると今度はマーシャル塔で黄旗が振られています。何だろう?と注意しながら走ると、さっきかっ飛んで行かれたシビックが先のグラベルにはまってました。あ〜ぁ、せっかくお譲りしたのに・・・。これが赤旗になって、一旦ピットに入りました。5分くらいで解除になって、またコースインしました。それから3,4周してタイムアップでピットに戻ってきました。

お昼をご一緒してくださったインテグラRの方は、もうタイヤとブレーキパッドが厳しいので2回目の走行はお休みして、3回目を走りますから、、と仰います。タイヤはみなさんスリック状の方が多くて、ノーマル系は私くらいだったでしょうか。。それからブレーキキャリバーもホイールの隙間から異様に目立つようなものが多くて、私のなんか1/6くらいしか噛んでいないのに、ローターの半分くらいを噛んでいるようなのもあります。まさに真剣白刃取り、これじゃ直ぐに止まれますよね〜。

私はタレが出たタイヤが気になりましたが、走行中異常は無かったのでまた走ることにしました。やはり2回目はお休みされる方がいるようで、11台のエントリーなのに7台くらいしかコースに出なかったようでした。時々NSXが2、3台つるんで(というか競争されてるようです)押し寄せ、さらにその後インテグラRが2台ほどやはり争って走ってきますが、それらにお譲りすると後暫くはこの広いコースを1人占めで走っていられます。全くのクリアラップ状態です。といってもそんなにのんびり走っているわけではありません。一応抜かせた後をフォローして追いかけてみます。1度130RでNSXを懸命に追ってみましたが、スピードがNSXの70%くらいでした。排気量は半分ですし、そんなもんでしょう。

それから、その回にV字の個所で1回、前の周回と同じ処でブレ-キングして同じように立ち上げたつもりだったのにコーナーの出口で振られてしまいました。どうなったのか良く覚えていませんが、ステアリングを戻しながら加速しようとした時、頭がイン側に振れて半ばスピンの感覚です。咄嗟にステアリングを僅かに戻してブレーキを強めに踏みました。車は今度は右の方へ振られていきます、あー、グラベル行きかな-、、と思った瞬間挙動が止まり、そのまま態勢を立ち直して無事ストレートに向かえ、ホッとしました。どうなったのか分からなかったので、次ぎの周回は少し手前からブレ-キングして慎重に入りました。この話をRさんご夫婦にしたら、1度S字で振られてたときも良くコントロールされましたよね、と言われ、チェックされてました^^;;)やはり、コントロールしなくて済むような走りが出来なくちゃダメですね。

でも、自分の走りって自分では見えませんから、誰かが見てくれて何か言ってもらえるのは、誉め言葉でなくても嬉しいものです。まして走りそのものがパフォーマンスのプロのドライバーなら、多くの競争相手の中から自分を見ていてくれて何か言ってもらえるのってもっと嬉しいでしょう。そう考えると、やはりレースは細かいところまできっちり観戦する事が、ドライバーにとって一番喜ばれる事かもしれません。

最後のタームも20分参加して、この日都合60分走行し、終了後に山野さんともう1つのコースを担当された日部(カベ)さんがご挨拶をされ、走行会のプログラムを終えました。コースを無事走り終えほっとしました。後でiranekoのところにもてぎのHPの取材の方が来られ、色々お話などし、写真を撮って下さいました。前に講習でお会いしたお顔の方もいらっしゃったので、ちょっとお話もしました。Rのご夫婦の方がご挨拶して帰られました。疲れている筈なのに何故かとっても爽やかな気分です。勿論!帰りは安全運転でゆっくりと帰った事は言うまでもありませんよね。 <_>
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