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Photo      日光サーキットで爽快走  前編     


雨は仕方が無いにしても、集合時間が朝7:00なんて、遠いiranekoにはちと辛いなぁ。都内の親族宅に泊まって5時前に出発、常磐道との分かれ道を東北自動車道の方へと進む。東北道はずっと以前、まだ都内まで開通していなかった頃によく走ったけど、もうここ何年も走っていないので所要時間もオービスの位置もわからなくて宇都宮の手前のインターでサンドイッチを買って降りたのは7:00を回っていました。ガソリンも入れ損なってしまって残り少ない。おまけにコースへの脇道の進入路を見落としてUターン。受付に駆け込んで聞くと、ドラミ(ドライバーズミーティング)間に合うように帰ってきてください、と言われ、スタンドを探しに行く。早朝で開いているところが見つからず、やっと交差点の先に三菱を発見、今日はハイオクを奮発、満タンにしました。

戻ってピット前の駐車場に停め、今回はちゃんと持参したビニールテープで、リクエスト通りゲット!した道上ナンバー、14のゼッケンを貼る。自分の車に14番が付いてるなんてちょっと嬉しい気分。ライトもテーピング。並んでいる車に目を遣ると前の列にもてぎのドライビングスクールで知り合ったS2000乗りさんの車が既にゼッケンを付けて停まっています。ピットに行くと、彼女のお知り合いで、この企画を紹介して下さった全国走り屋母の会とNight Speed Oneという2チームを主宰するOさんが最初のアッパークラスの走行に出る為つなぎを着て走り回っていて、挨拶もそこそこになってしまいました。彼女は車検で引っかかって慌ててライトのテーピングをやり直しています。この日はギャルオンリーの走行会なので、子守り役に回ったやはり走り屋の彼女のご夫君がピットの中でまだ6カ月の赤ちゃんを抱いています。今日は平日、どうも会社はお休みされたらしい。車は彼女がTV番組に出た時、ゲストの服部尚貴が乗って走ったという赤と白のコンビのプレリュード(BB1)、彼女はこれで筑波を1分5秒くらいで走るとのこと。ナンバーは付いていたので自走してきたようです。ピットにいる彼女のお仲間はみんな車が大好きで詳しい女性ばかり、すぐに話が弾んだ。赤ちゃん連れの方があと2名いらっしゃる。一人は同じくご夫君がご一緒に来られている峠の走り屋さん。赤城山で走っていてご主人と知り合ったそうで、20代のお若いとってもやさしそうなパパです。

ピットでは今日走るガールフレンドの車のタイヤ交換をしたり、セッティングの状態を見てあげている男性も多く、メカニックの彼氏同伴とは羨ましい限りです。

ピットでドライバーズミーティングが始まって、同時にアッパークラスが走り始めました。私は車検用にボンネットを開けてくるのを忘れ、また、ここは初めてでコースもまだ見ていなかったしで、そういった事を気にして上の空でいたら、『はい、ちゃんと聞いてますか!』としっかりご注意されてしまった^^;。

タイム測定は2回目の走行からで、1回目は3周の先導走行が付く。尚、測定器を壊すと30,000円弁償金になるので、振り落とさないように、、と言われる。あとはスケジュール、旗の説明。また追い抜きはレースではないので通常速度の走行ならラインを外さないで、速い車のほうがラインを外して抜くように、とのこと。なんだか難しそう。このコースは1,1kmだけど同じ1kmコースでも、もてぎの北ショートやOSLとはコースの性質が全く違っているのです。どう違うかは後で。

この日のビギナークラスのエントリー(内超ビギナーが5台)は、私のiraneko10(プリメーラ)の他AP1(S2000)R32(スカイラインGTS)EF7(シビック)AE111・101・(レビン)S15(シルビア)RPS13(180SX)RNN14(パルサー)EP82(スターレット)の10台。

やはりイニシャルDの影響かこの走行会もレビンのエントリーが圧倒的、特にハチロクは8台で計10台。総エントリー(約40台)の4台に1台がレビンの割合。またシルビアも6台、180SXが7台エントリーしている。

車検では私たちビギナークラスはみんな失格。ライトだけでなくオイルクーラーの蓋やラジエーターキャップもテーピングしておくように言われて、この回走行後ボンネットを開けて貼り付けなくては、、。こういう事はお約束なのだそうです。もてぎの本コース走行でもそんなことは言われないので結構厳しいです。またマフラー改造車などには音量の規定もあって、コース走行はどこも音量には厳しいようです。その点iranekoP10はノーマル純正のだっさーいマフラーなのでどこへ行っても安心!ね^^。

さて、走行開始。インストラクターの先導で周回するけど後ろまでラインが伝わってこない。先導車が外れ、初めは適当に周回してみました。外周は踏めます。ストレートでは4速まで入るのですがすぐにキツイコーナーが2つ連続、シケインを抜けてフィニッシュライン超えてすぐに大きくえぐった左コーナーから振りの大きいS字に繋がって行きます。そこを立ち上がると2段階のゆるい外周コーナー、その先のコーナー2つはイージーターンでさっきのストレートに繋がっています。最初のヒートは手探りで走りながらあっという間に終了してしまいました。

2回目の走行からは計測走行になるのでインターバルにみんな四角いキャラメル箱状の計測器を屋根に付ける。こんなもの付けるとつい頑張り過ぎちゃうよね、と、アッパークラスで走行時間が迫っているOさん。私はこういった機械計測は初めてなのでちょっと楽しみでもあります。計測器はプラスチックのカバーごと屋根にテープで止めます。雨なので水をふき取りながら貼り、落ちるといけないのでテープをドアの内側まで引き込んでしっかり止めました。

私たちの走行後はドリフトクラスの走行になっていて、アナウンスを聞いていると何でもウエットな路面でドリフトがしやすいらしいようです。私はドリフトのことはぜんぜん分からないし、クリップの人たちもみんな同じことを言っています。でも、走り屋母の会にはドリフトのメンバーさんもいるようです。この間に私は買って来たサンドイッチをやっと食べることが出来ました。合間にOさんが呼んだという雑誌の取材の方が来られ、順番にみんなの写真を撮って下さっています。もう1社聞いた名前の雑誌の取材の方が2名見えている。雨なので機材を持って濡れながら撮影していて大変そうです。私はちょっと寒いのでドライビングスーツに着替えました。カート用なので撥水するし、暖かい。私が着たら、もう1人の赤ちゃん連れのR32さんも着替えに行かれました。彼女は夫君の援助が無いので赤ちゃんは走らない人が見てあげてました。彼女が着替えに行ったとき私も抱っこしたけど、すぐにはなついてくれなくて、ママがいなくなった途端泣かれてしまいS2000さんのしていたピカチューの時計であやしてました/^^。でも肌なんかふわふわで本当に可愛いらしい。赤ちゃんをみてもらいながらお母さんはコースで走るなんてなかなか良い光景です。育児しながらもちゃんと自分の趣味も続けられるお母さんはきっと子供にとっても素敵なお母さんでしょうね。

アッパークラス2回目の走行開始。ゲート脇に上位6人ほどのカーナンバーが赤くデジタル表示され、その奥に同じくラップタイムがコントロールラインを通過する毎に表示されるボードが立っています。BB1のOさんは赤のハチロクレビンとトップタイムを争って交互にタイムを更新して行って、アナウンスのお姉さんがその様子を報告、また今日は雨なので急のつくものは厳禁ですね、とインストラクターのアドヴァイスが伝えられます。何台かスピンしたけどレッカーが出るには至らず、みんな自力で復活しています。

さて私たちビギナーの番、走りはじめると走る事に精一杯で計測器を付けている事なんかはすっかり忘れてしまってました。まだコースのレイアウトがつかめていないのでギアの選択に迷ってセカンドのままで行ったりサードに変えてみたりと、まちまちなギアチェンジをしてしまいます。EP82、ターボじゃないスターレット、に直前に付かれてなかなか抜けない。直線速度はこっちが速いのですが、流石赤城山の峠で鍛えたというだけあってコーナリングがとても上手い。車幅1つイン側からコーナーを差そうとするけど、アウト側から先に入られて閉められてしまう。それを何周か繰り返した後、遂に先にインに入ることに成功、スターレットを抜き去ることが出来ました。終わって打ちあがって来たタイムチャートを見たら、iranekoP10最初の計測走行はクラス4番目のタイムでした。

この後インストラクターのマシンに乗せてもらいました。この日は4人のインストラクターさんが見えていて、プロの方もいらっしゃるようです。みんなそれぞれ乗りたい車があるらしく、乗る順番を伺っているようです。私は特に拘らなかったけど順番で黒白ツートンのシルビアでした。何が知りたいですか?と聞かれ、ギアチェンジのタイミング、と答えたら、ギアは回転したら上げればいいのだから、とにかくコースの基本的な走り方を、と仰って教えて戴く。まず、このコースは2速と3速で、と、直線も4速は必要ないとの事。入り口のコーナーはラフに、S字の最初の敷石を目指す。外周に出て最初のコーナーからアウトに大きく振ってまたイン、アウトで直線を加速、イージーコーナーは一寸ブレーキング、またアウト一杯に持って行って、そのまま次のイージーコーナー、直線へと加速して行き、一杯にブレーキングして丁寧に連続コーナーを抑えて立ち上げるとフィニッシュ前のシケインからが楽に、立ち上げてから3速に、ということで1周。3周ほどしてもらって次の人に代わりました。なるほど、やはりブレーキングなんか全然違う。一回でしっかりかかって引きずらないし、勿論走行も安定していて、メリハリがある。いいお手本を見せて頂けました。  NEXT