GT Run & Attack

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風はペパーミント 続編

昼食を終えたあとMark2さんと色々楽しくお喋りしてしまい、気がつくともうMark2さんが受講する事になっているTMSCの入会講習の時間を過ぎていました。急いでブリーフィングルームに駆けつけると、入口に担当の方が立っておられ、遅れたと思ったのに、これから始まるところだそうです。多分講習開始も30分延びたのかもしれません。オマケにブリヂストンに車を持って行く約束の時間の方も迫って来たのでMark2さんが訳を話すと、後から補習するので途中で用を足しに行ってもいいです、と了解を得ました。
でも良く考えたらその間暇な私がMark2さんの車をガレージに運んであげれば良い訳で、そう申し出て鍵を預かってブリヂストンのガレージに定刻に運びました。ふーむ、これがスカイラインかぁ<初めて運転しました、ホンの数十メートルでしたが^^

ガレージで休憩されていたブースの中にお声を掛けると、直ぐ先ほどの方が出て来られ、フロントをジャッキアップしてタイヤを調べて下さいました。

「これライン外して走ったでしょ、ずいぶんタイヤカスを拾ってるねー、これじゃあブレるのも無理無いよ。」
と言われ、もうお一人スタッフさんを呼ばれました。
ホイールのキャップがなかなか外れなくて、専用の機材が要るらしかったのですが、自分の車ではないのでそんなものが何処にあるのか知る由もありません。車の中を一寸探された後何とか他の物を代用して外されていましたが、それが見ていて結構手間が掛かる作業でした。
やっとタイヤが外れ、内側には更にびっしりと、粘土をぺったりとくっつけたように、かなりの厚さでゴムがくっついていました。一見Mark2さんのタイヤのトレッドが溶けてタレが出たように見えますが、そうではないのです。
「このタイヤの本当のトレッドはこの中なんですよ。」
と、タイヤを回して見せながら説明され、更に、
「でもずいぶんよく拾ったね、、このままずっと走ってるとタイヤが雪だるまみたいにどんどん大きくなっていくよ!」
と、まるで笑い話のようで嘘みたいな話ですが、でもそうなんだそうです。
成る程場所によっては1cm位厚みのあるゴムの塊が貼り付いて、トレッドは中に埋もれて剥がさないと出て来ません。私は説明を聞き、処置を宜しく御願いしました。
ブレの原因も判ったし、ややこしい事でなくて済んで、これでMark2さんも2回目は気掛ねなく走れる事でしょう。

そのMark2さんが講習を受けているコントロールタワーに戻ってみましたが、まだタイヤのメンテナンスの時間もあるし、、、そういえば密かに、みかっちボスが来られているという情報を入手^^していたので、ひょっとして此処にいらっしゃるかも、、と、そのままコントロールタワーの2階に上がってみました。

報道関係者用の控室の入口に設置された受付のデスクに案内の女性が立ってらしたので尋ねてみると、奥のブースに今いらっしゃいますよ、と言われました。行ってみると見覚えのあるお顔の方がやんちゃ坊やみたいに窓の桟にちょこんと腰掛けてらっしゃいました。みかっちボスはお仕事で海外滞留が多く殆ど日本にはいらっしゃらないので、お目にかかるのは1年半ぶりくらいでした。暫し雑談して、最近は山野さんのプログラムにも参加してるんですよ、この前エンジンブローさせて積み替えたんです、と言うと、それってハマッてるって事じゃないの!としっかり突っ込まれてしまいました。それってGT関係者に言われるかねー^^;

その後、今日はGTAさんのイベントに参加させて貰ってるんですよ、これからまたラン&アタックで出走するんです、、と言っておいとまして来ました。手前の部屋ではマッチが朝エレベーターの中で見かけた時と同じ格好でGTAのスタッフさんらしきとなにやら深刻そうに話をしていました。チームメイトの右京は確かもう昨日で帰っているというし、彼はこの日テストに出なかったのでしょうか・・・。

尚、この後みかっちボスはコントロールタワーから私の走りを見ていて下さったとの事で、ドライビングポジションを変えたほうがいいね、というご助言があったそうです。実はこの日、シートの背もたれのインナーのハンドルを起こしていなかった事が後で発覚、些細な事なのですがかなり違うんです、それでしっくり来ない感じて座っていました。流石に元英国F3で走っておられたドライバーさんだけに、鋭いご指摘、痛み入ります。丁度Mark2さんともドラポジやシートが大事だという話もしていたので、今後更に検討してみる事にします。つたない走りをお見せしてお恥ずかしい限りですが、でもお尋ねしてみて良かった!

BSのガレージに戻ってみると、もう前輪が2輪とも外されて、1つはガレージにある機材にはまっていまだタイヤカスを剥がされているところでしたが、

「このままバランスとっても、これだとまたすぐ狂っちゃうけどいいの?」
と聞かれ、私では何ともお返事し難いので、ご本人を呼んできますから、と言って受講中のMark2さんを呼び出しました。

ともあれ一件落着、後でお聞きすると、何と僅か1,000円の支払いだったとの事、それでタイヤメーカーのプロに看て貰えたなんて!まして普通経験出来る事ではないし、やはりラッキーでしたよね。

尤もBSさんにしてみれば、自分達が供給したタイヤから出たカスをMark2さんが拾ってくれたんですからね^0^。

GTのテストが終了、2回目の走行時間が来て周りの車が次々第一パドックの方に出て行きます。私も慌てて準備して車を出しました。グローブをピットに入る前の待ち時間にはめようと思って行ったら、時間が押しているせいか待つ間もなくピットレーンに入れられてしまい焦ってしまいました。今度は先導走行はなくて、ダイレクトにフリー走行で、先頭から次々コースインしていきます。Mark2さんは私の後ろからコースインしましたが、数周後またお約束のように抜いていかれました。今度は安心してアクセルを踏まれていることでしょう。ガンガン行って貰いたいものです。

私の方は午前中より多少精彩が上がってきましたが、相変わらずタイヤカスは車体の下でカラコロ音を立て、またヘヴィーGT車の影を背後に気にしながらの走行で、時にはコーナリング寄ってこられサイドバイサイドでコーナリング何ていうこともありました。それといつもなら何でもない3コーナーが何故かぎくしゃくしてしまって、上手くスピードを乗せられません。まあ、3日も走ってると、知らず知らず疲れも出て来るのでしょうか。兎に角いまいち乗れない走行でした。Mark2さんとはあまりすれ違いが無いように見えたのですが、取敢えず1度抜かれた92レビンをヘアピンのコーナリングで抜き返してちょっとだけ溜飲を下げました^^;で、シフトチェンジもリズミカルに決まってきてやっと調子が上がってきたかな、と思ったらもうチェッカーを受けてしまいました。

終わってパドックに戻り、持参したデジカメで記念撮影しました。Mark2さんの顔はヘルメットでしたね^^;

ヘルメットとアンダーマスクを外すと顔が心地良い風に吹かれ、とても爽やかな気分です。

70番の番号とライトのテープを剥がし、テーブルや椅子を片付け帰り支度をしました。計測器を返却しに行きタイムシートを受け取りました。おっと!Mark2さん、なかなかの健闘タイムではないですか!私の方はやはり3分切れてません。どうして前(12日)の体調不良状態の走りのほうが速かったのか不思議でした。昨日より少し良かったのがせめてもで、Mark2さんにも2秒も上がってますよ、と慰めて貰いました。ありがとう!

そのあとホテルのダイニングで打ち上げを兼ねてご一緒にお食事して帰路に着きました。

ほんとうにご苦労様でした。そして今日は1日あった色々な事も楽しかったです。結局福山さんや山野さんのガレージをお尋ねする事が出来ず終いで残念でしたが(スケジュールがGTと交互なので)またチャンスがあるでしょう。>ストックカー乗りに行かなくちゃ!

それからMark2さんも晴れて!TMSCのメンバーになられたので(あ、講習途中で脱出したんでしたっけ!)これから走行プログラムでお会いできると思います。
今日に懲りずにまたまたお互い頑張って走りましょうね!

END
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*Run&AttackタイムはGTのHPに掲載されてます。が!決して見ないで下さい・・・きゃぁ〜^^#