GT Run & Attack

iranekoP10 GT Run& Attack参加リポート
酷暑の 1日目
                                            
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初めての公式タイム計測イベントのRun& Attackを翌日に控えているというのに、iranekoはあろう事か、その日参加した走行トレーニングプログラムのスポーツドライバーズミーティング(このリポートはまた後日書きます)が終わってホテルにチェックインした後、夕食に行った離れの和食レストランで、地酒が美味しくて、お客が少ないことを良い事に、ついカウンターで板前のお兄さん相手にお喋りしながら差しつ差されつ飲んでしまい^^#その後来たもてぎ町地元ゴルファーのおじ様連にも勧められるまま、更にまた飲んで、殆ど千鳥足で部屋に戻り寝込んでしまって、翌朝気がついたらベッドの上で死んでました^^#。
こんな風ではとてもプロのレースドライバーにはなれませんねー<こらこら\ーー誰が!)

・・という全く自己管理の出来ない二日酔いの不祥事で気分最悪状態でしたが、暑さで倒れてはいけないと思い、仕方なくダイニングに行っておかゆの朝食を食べ、受付の行われるコントロールタワーへと向かいました。

そういえばホテルの玄関で道上選手が出て行くところに出会いましたっけ。頭がぼーっとしていたので、あれっ、知ってる顔だなぁ、、あ、道上だぁ、今から行くのかぁ、、という感じでした。

Run& Attack参加者の駐車場所に指定された第2パドックというのは単にコンクリートの敷地で、これが炎天下にさらされ、とにかく暑い!などというものではありません!!!絶句状態の暑さです。早速トランクから持参のパラソルや椅子を出して後ろ金網の脇に設置、受付で配布されたナンバー(05)と計測器を付けましたが、付けている間もジリジリと照らされて続け、まさに灼熱地獄です。

一通り準備が整ったので、早々にクーラーの効いたパドックのカフェに避難&涼みに出かけました。第一パドックはチームのトランスポート用大型車輌で埋め尽くされ、テストなのにまるでレースの日のような人だかりで、普段は殆どガラガラの広いカフェがクルーや関係スタッフや追っかけファンらしきお若い女性達のグループなどで一杯で、相席を御願いして座席をようやく確保するといった状態でした。

11時からブリーフィングルームでのミーティングに出ました。参加台数はミーティング時で38台程度、ほぼ定員(40名)です。内上級コースが13台という事でした。

車種はいつものもてぎのプログラムと違ってNSXやインテグラRがぞろぞろ、という訳ではなく、ばらつきはありましたが、、GT−R、インテグラR、RX7、ランエボなど、やはりそれなりの車種が主流で、私のiranekoP10はやはりド・のーまるに見られるらしく、先程カフェから戻って来た時に、隣に陣取ったお兄さん方がP10をジロジロ見ていました。

ミーティングでは走行の基本的な注意と、初めてこのコースを走る参加者もいるので、専属のドライバーの山野さんがテスト終了直後に、レーシングウエアを着たまま汗だくで駆けつけて来られ、テストの時耳栓忘れて聞こえない状態なので質問はしないでね、と仰りながらも、コースの走行の仕方を丁寧に話されました。要はストップ&ゴーのコースなので、きついコーナーでは前もってしっかり(60km/h程度にまで)減速すること、と、暑いので油温水温に注意して、上がったら回さないでクールダウン走行する事、ドライバーも水分をよく摂取して、無理に走行しないで途中でピットインするように、窓は空力なんか殆ど関係ないので運転席側以外は開けるように(因みにGTカーも窓開放で走行しているそうです)、という基本的なお話でしたが、このお話の甲斐あってかこの日私の走った初級組は黄旗や赤旗は出ませんでした。

また、チューニングカーの同乗走行者選抜のジャンケンでは、あと1つのところで負けてしまいました。因みにドライバーは道上、光貞、竹内選手のいずれか、ということでした。U〜m残念!

尚当初の企画では50分1本の走行となっていたのですが、プログラムの変更で25分ずつ初級上級交互に2回に分けての走行になりました。

さて最初の走行開始です。私の初級組が最初に走行します。ピットガレージ最後部の入り口から入って全てのピットガレージ前のピットレーンを通過、出口のペースカーの前に2列で並んで、最初の2周はこのペースカーの先導走行となり、この時は同伴者も乗れます。その後一旦ピットレーンに戻って同乗者は降り、フリー走行のスタートになります。

私は前日のスポドラでは窓締め切りで走っていたので、今日は走っていると風も入って来て、一寸ほっとしていました。そのスポドラでは一応東コースを走ったので感覚はつかんだつもりですが、フルコースの走行となるとやはり多少違うものがあります。ましてコース初めてのヘヴィーGTなどに追われると、相手がどう抜いていくのか全く分からないので、相手のラインが確認出来るまでついアクセルを緩めてしまいます。やはりラインや走り方の分かっている会員のプログラム(スキルアップ:12日)でのフルコース走行のほうがずっと走り易かったと思いました。ましてこの日はテストのGTカーのスリックタイヤの黒いゴムの破片がそこいらじゅうにばら撒かれていて、前の車がそれを蹴ってフロントガラスに向かって飛んで来るのです。特に750mのダウンヒルは流石にかなりのハードブレーキングが行われたものと見え、レーン左側はものすごい量がゴミのように散らばっていて、みんなこれを避けるように走っていました。ここは私がブローした場所ですが、それよりこのゴムの破片をあまり踏まないようにライン取りして、アクセルは多少控えてしまいました。

でも一番の難所はやはり最終コーナー前のシケイン風のS字コーナーです。此処は何故かコース図では簡単に書かれていて、山野さんももてぎのスタッフに、‘最終コーナーの前のコーナー、あそこ何ていうの?’と聞かれていたくらいです。スタッフも答えられませんでしたけど!

此処は2ndブリッジを抜けると急にコース幅が広くなって、右は東コースの時使うバイパスとその先はピットの入り口で、ドライバーからもタイム表示のタワーが見える処です。みんな(FR車)ここは右に大きく旋回してS字の最初の縁石に向かっていますが、FFのP10はそんなに大回りする必要もなく、左寄りから縁石に進入しても大丈夫で、(この方が小回りで距離が稼げます)前に乗って下さった山野さんも一旦右に振っても大回りせず、早目に左に詰めて、鋭角に縁石に向かわれていました。問題は此処のギアで、2個目の縁石前でブレーキングしないと2速には入らず、そのまま3速で抜けると、最終コーナーからの上りがヘロヘロになって直線の加速が辛くなります。一個目の縁石侵入前にブレーキングして2速で抜けられればいいのですが、P10の回転計だとリミター食らうでしょうし、馬力も無いので(確か120ph程度)直線の加速が上手く出来ないと、周回平均速度が益々下がっておっそ〜くなってしまい、Run& AttackがRun& Runになってしまいますね。

タイムは多少気にはなってチラと見ると1番下に表示されているカーナンバーが05ではなかったのでちょっと安心してそのまま走行を続けましたが、スローダウンの車がライン上を走っていたり、折角クリアラップが取れた!と思うと速度差はそれほどないのに、こっちがライト級だと思って、この先に抜き場所があるのに狭いところで無理にラインに割り込んで抜こうとするGT-Rさんなどがいて、こっちが遠慮して譲ってあげたりで、(勿論ぶつかりたくないので)確かに走りにくかったです。ただ、参加者の方は初めてもてぎを走るといっても、他の色々なところで走って自信を持たれている車ばかりのようで、概ね初心者の走りではなかったと思います。

走っているうちに2日酔いの後遺症も治ってきて、25分間をピットイン無しで走行しましたが、翌日も参加する事になっているし、Mark2さんも来られるので、ブレーキは大事に使って、かなり手前から3rdに落として、とても未熟なHTは使えずエンジンブレーキがかかるだけの楽なコーナリングをしていました。

この日はGTのテスト、ランアタ、GTのテスト、といったスケジュールになっているので間に上級コースの走行を挟んで、直ぐ2度目の走行時間が来ました。

もてぎはコース距離が長いので、いつも近くを走っていて出遭う車と、終了まで全然出遭わないで済んでしまう車がいるのは不思議です。走行して数周目、うっかりタワーの表示に自分の車番を探してチラっと見ていたら、最終前のシケインに減速が不十分のまま3rdで侵入してしまっていて、最終コーナーの真ん中でノーズが左90度の方向に振られて行きます。どうなるのか・・と思って余り慌てなかったのが良かったのか、タイヤの行き先が確認出来たので一旦逆ハンで押さえたら車が少し正面を向いて来たので、ブレーキングしながらステアリングを返し、最後にハードブレーキングしたら出口寸前でテールを振って1時の向きで停止してくれました。その時のスキール音がもの凄くて、ピットガレージの上で見物していた人達全員にこちらを振り向かれてしまい失態を披露してしまうという大変!に恥ずかしい思いをしました。

これがもしFR車だったら完全にスピンしていたことでしょう。FFで助かったぁ。。

無事走行が終わってパドックに戻ってエンジンを冷ます為ボンネットを開けると、やっとほっとしたせいか急にお腹が空いてきて、さっきのカフェに直行!(この日は火曜日で他の施設はお休みでした)やっと昼食にあり付いた欠食児童のようにカレーライスをかき込んでいるところを隣に座ってお化粧を直している追っかけ風のお姉さんに怪訝そうに見られてしまいました。haha /^^;)

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