初レース参戦記

 もてぎ
Enjoy 3耐
もてぎ チャンピオンカップレース Enjoy3時間耐久レース

20033/1・2 
開催


決勝リポート

レースウイークエンド 編

    めぐり遭い Race  :決勝日の画像





                        
Race Day
 

チャンピオンカップレースプログラム決勝の日、3時間耐久レースの開始は13:00。
10:30に車両点検等のチェックが始まるまで時間があるので、メカニックの方達も皆ゆっくりホテルの朝食を摂り、チェックアウトしてパドックに入りました。パドックに行くと昨日の雨がすっかり上がっていましたが、その代りもの凄い強風が吹き荒れていました。テントは支柱根こそぎ飛ばされそうで、中にはテントを煽り倒されたチームもあって、手で支えたりタイヤに紐を結びつけて固定したり、ブレーキローターで中心の支柱を固定させたり、何処も皆テントを立てておくのに四苦八苦の状態でした。
レガシーさんの、ゆうべの秘密
朝食を摂ったホテルのダイニングには昨晩行方不明だったレガシーさんの姿がありました。昨夜は道が川になっていて何も見えなくて、峠を走ってる僕でも怖かったですよ!珍しくステアリングを両手で持ってましたからね^0^;と何気に仰ってます。でも昨夜一体何処に何しに行かれていたのでしょう、、。何か問題があると必ず1500Rさんがiranekoのところに相談に来られるのに、この件に関しては誰も何も仰らないし、きっとお仕事で急用だったのか、と思っていましたが、御本人に尋ねると言葉を濁されるので、おかしい、、と思い、1500Rさんに、‘何があったのですか?突っ込んだら、『実は僕が決勝で使うブレーキパッドを店に忘れてきて、取りに行って貰っていたのです。』と言い難そうに打ち明けられました。
                        み、店って、ひょっとしてあの横浜のぉお、、、!・・・ですか?
昨夜横浜は一部電車が不通になるほどもの凄い豪雨だったらしく、また、こちらの常磐道までの道も冠水で川状なっている箇所もあったらしいのですが、そんな中を横浜のYMSまでわざわざブレーキパッドを取りに行って下さっていたのです!道理で、昨夜食べきれなかった料理をメカニックさん達がパッケージして貰っていましたが、それってレガシーさんの分だったんですね。何も気付かなくて大変申し訳なかったと思っています。今日レース出来るのは全くレガシーさんのお陰です。
本当に有難う!レガシーさん<_>

隣のテントは美味しそう^^
  
 コムドライブさんの出走車
iranekoがコムドライブさんのテントをちょっと覗きに行くと、S15なおこさんがかいがいしく動き回って、暫くしたらkumiさんの姿も、、。そうそうお返しのスポンサー直供給のAドリンク^^有難うございました!コムさんのテントの長いテーブルには何が入っているのか?今日もいくつかのお鍋やお握りの山がズラリ並んでいます。食糧事情が良すぎますよぉ!

iranekoはコーヒーだけはサーバーを持参したので暖かい入れ立てが飲めますが、あとは持って来たお菓子の類とペットボトルパック(Mark2さんからも差し入れ戴きました)がご勝手にどうぞ、とばかりに置いてあるだけというウチのテントとは大違いですネ^^;おまけに何箱かは買ったデパートの紙バッグに入り放しで置き去りになってるし、、EXEさんからもお返しに戴いたクッキーなども、、練習走行の日には
ちょっと余裕があって、キャラメルポップコーンのパッケージを、馬場さんが大好物だと嬉しそうに抱えて一杯頬張ってらしたのですけど昨日の予選は車両メンテナンス・走行・車両メンテナンス・走行、の繰返しで、出す暇も無かったのです。
メカニックさんなどはガレージで動き回って、普段よりお腹も空くでしょうし、出走時にはガレージのモニターにみんな集まって荷物が置き去りのテントには誰もいなくなるし、昼食の手配や、訪ねてこられる方の接待の事なども考えると、今度チーム作るときはテント内専科のクルーさんもいて欲しいです。
またコムドライブさんはレーシングドライバーでもてぎのインストラクターの山野さんが監督で登録されていますが、山野さんはレース中もご自分の講習プログラムの方に出られていて、パドックのテントに殆どはいらっしゃらないと聞いていました。
昨日予選日のお昼頃、コントロールタワーからテントに戻って来る途中、黒のボックスカーがiranekoの目の前で止まって、運転席から山野さんが『やァッ!』と仰って顔を出されました。ちょっとご挨拶の言葉を交わしていつも通り握手して下さって、『頑張って!』と言って下さったのですが、よく考えたらウチはライバルチームではないですか!尤もiranekoのいるチームなんかはライバルにはならないかも知れませんけど^^;車はショップ系はシビックだし・・。で、その後もピット前やコムさんのガレージでも声を掛けて下さって、‘雨の時のコースは別物だからね、と予選の事をなぐさめて頂いたり、、と他所のチームの監督さんに励まして戴きました。コムさん、どーも済みません/^^;
Joy耐式給油解説


給油の時間になりました。101にはN1では推奨のみで義務付けはされていない安全燃料タンク(アンタンと呼んでいるようですが)が買った時から既に後ろのトランクの中に設置してあって、はじめ富士のチャンピオンカップなら20L仕様だと思われていたのが、30Lだと分って、そのまま使用しているのです。
検査に来られたオフィシャルから僅かに底の方に残っていた燃料を指摘され、全部抽出して下さい、といわれました。これで給油まで蓋が封印され、給油後車両保管される事になるのです。
耐久は燃料の量が順位の大きな要因になるのですから、ガソリン一滴といえども大切ですね。
今日はスタートの進行が行われる12:30まではみんなでイスに座ってほっこりとする時間もあったのですが、その間皆で強風に煽られるテントを押さえながらほっこりしなくてはなりませんでした。
暫くして馬場さんに声を掛けられ、ドライバーの皆で燃料補給のルート確認に行きました。iranekoは最終ドライバーなので、順当に行けば給油の為のピットインはしなくて済むのですが、勿論レースでは何が起きるかわからないので、皆と一緒に見に行きます。



このレース独特の燃料補給は、ピットレーンからテープで仕切られたルートを通ってパドックにあるガソリンスタンドで計量タンクで30Lか25Lが給油されます。
給油はスタンドのスタッフが行い、タンクの蓋を開ける以外一切手は触れられません。給油ポイントは2箇所で、もし前に給油中の車両があれば順番待ちをするのですが、そのタイミングを全てのチームに同条件にするため、給油がいくら早く済んでも10分間経つまではピットレーンには戻れないのです。






給油を受ける101

 給油を終え手押しされている101

給油の為ピットロードに入った車両はピットロードからパドックに向かうチェックポイントで時間を刻印した紙を受け取り、決められたルートを給油スタンド前のラインまで自走、そのラインからチームのスタッフの手押しでスタンドエリア内に給油に入ります。
給油を終えたら再び手押しの区間を経て、自走でピットロードの方へ戻り、出口のチェックポイントで、入る時貰った紙に刻印されたタイムから10分経過した事を確認して、再びタイムチェックの刻印を受け、ようやくガレージ前のピットレーンに入って来られるのです。
この燃料補給の10分間は車両への作業は一切禁止です。

また、手押しスタッフは全てクルーの登録者(クレデンシャルが必要)で、エリア内に入れる人数もチーム5人までと決められています。(もし、か弱ーい^^;女性だけのチームだったら、5人で車を押せるンでしょうか?^0^)
因みにピットロードは制限時速が40km/h、これは7月のJoy耐では出走台数が90台に及ぶ為、ピットレーンの混雑を睨んでの制限速度のようです。まだ罰則適用は無いものの、既に予選で速度違反を犯して注意されたチームもあるようです。そういえばブリーフィングの時、今回からJAF規定のピットスルーペナルティーが科せられる事になったそうで、このレースで課せられるとその第一号になりますよ!と言われました。
前に書いたように、101には速度計が付かないので、2速2000回転以下で入る、と打ち合わせていました。それまで走っていた速度感からするとまるで止まっているくらいに感じますから気を付けて下さい、と馬場さんが仰って、わざわざ練習日にピットレーンの入り口と出口にオービスのような速度測定システムが付いている箇所まで連れて行って見せて下さったのですが、iranekoはもてぎにずっと通っていながら、そんなものがあったなんて全然知りませんでした!
恐らく誰もがピットに入る時は慎重に減速して入って来る筈なので、出口にあるのを気付かないで、つい加速して出てしまって違反になるのでしょう。
コースはF4の決勝が行われています。またピットロードに近いガレージには次に決勝が行われるレーシングカートが入っていて、1500Rさんに、あれって200Km/hも出るらしいですよ、といったら、え!本当ですか!とビックリされ、カートに乗られるリーマンさんが頷くと、‘だってシートベルト無いンですよね、怖いじゃないですか!って、やはり・・iranekoも同じ事を思ってました。生身で200m/hは体感したくないですよね^^;
グリッドはお祭り騒ぎ
車両保管が解除になって101がメカニックさん達に押されながらピットに戻って来ました。そのままグリッドに付けられます。当チームは予選16位で16番目のグリッドです。ブービーメーカー狙いのiranekoとしてはグリッドが前過ぎるのがちょっと不満でしたが、今回のレースはJoy耐7時間のようなブービー賞は無いので、こんなに前でも仕方ありませんね^^<なんて!言ってみただけ^〇^;
今日はこの可愛いらしい101レビンが少し誇らしく見えてきました。
誰もが笑っています。安藤さんも、1500Rさんも、おまけに出走を控えた第一ドライバーの馬場さんなんか、これからスタートドライバーをやるというのに、優勝ドライバーのようなはしゃぎようです^^。皆さんのこんな笑顔ってはじめて見ました!これならきっと完走出来るでしょう。
どのチームも車の周りにスタッフが集まって写真を撮ったりしてスタート前の暫しの楽園と化したグリッドで楽しそうに過しています。なんと、後のオートバックスのロータスエリーゼにはプロのレースクイーンまで付いて、、ウチのチームの方々は何とか便乗しようとクイーン嬢に愛想を振りまいたり・・。全く、、、愛想を振りまくのは向こうのお仕事ですよね^。^
               
A Beautiful Lady
Racing On!
ランクルチーム、謎と幻の大作戦


                                    
                            いきなり給油に入るランクル:ランクルじゃ5人で押すの大変そう。。)
馬場さんがバラクラバを付け、リーマンさんがシート合わせを手伝っています。スタート5分前の放送が流れ、スタッフはみんな波が引くようにピットガレージにに戻って行きます。このスタートはローリングスタートなので、ガレージの上に上がってスタートを眺めることにしました。自分が2時間後にはその車を運転する事になるのはとっくに忘れてしまって^^、すっかり観客気分になってました。だって、観客のほうが慣れてますから^^;

青のライトが点灯してペースカーが発進します。その後にあのNSXが続いていきました。馬場さんはタイヤを暖めるため、車を左右に大きく揺らしながら走っていきます。流石にレースドライバーさんだけあってスタートも慣れてるなぁ、、と感心して見ていました。ところがペースカーがピットロードに入る前にランクルが給油のためピットロードに入ったのです。最初は何がトラブルでもあったのかと思って見ていましたが、給油所に行って、給油しないで、直ぐに今度はピットレーンに入ってきたのです。どうやらドライバー交代をして出て行ったようですが、次の周回で今度はピットウォール脇にストップしてしまったのです。何が何だかわからず見ていましたが、後で聞くと、パレードラップのうちに入って先に給油をして(GASタンクに燃料を満タンにして)極力走り切る、FNではよく使う作戦なんだそうです(最近余り見てないので知らなかった^^;そういえば先日のF1開幕戦でどこかがやってましたね!)。しかしローリングスタートでペースカーが離れておらず、スタートと認定されない前の給油が認められなかったことから、仕方なくドライバー交代だけして出て行ったところ、エンジンがカブったらしく、(ディーゼルでは急加速したりするとよくある、とか)ウォール前に停止した。。というのが、一連のランクルの謎の動きの解明のようです。
                 スタート直後の101(中央)    ドライバー馬場 勝彦

順位タワーを見ると26号車は6位に表示されていました。これが瞬間最高順位だったかも^^;・・。
チームに戻るとテントが一基片付けられていました。第2ドライバーの1500Rさんが既にレースウエアーに着替えて、またしても落ち着かない様子でガレージの中をウロウロしたり、モニターの馬場さんのタイム表示にじっと見入ったり^^;もうすっかり皆に習性がバレてしまって、からかわれていましたが、それも乗るまでですよね。

NSX、Again
         
         

クラッシュでリアがすっかり取り替えられたNSX
まさかボディーにガムテープを使っていようとは、、誰も知らない^^!
 
    
 
!まーたやってくれちゃって、、
 と、メカニックさんが言ったかどうか、、誰も知らない^^!
        
                        
               
暫くするとあの!NSXがグラベルストップしているという放送です。前にクラッシュしたドライバーさんがまた同じ箇所ですが、、今日はグラベル行きで済んで良かったですね。
3コーナーなのでパドックの裏に見に行くと、どうやら無傷のようで、レッカーに掘り出されていました。メカニックさんが写真を撮りに来られています。
暫くしてガレージに戻って来てジャッキアップされたNSXから、メカニックさん達が一生懸命グラベルの石を掻き出していました。
iranekoも予選での後、細かいラジエーターの穴にはまった石までメカニックの皆さんが1つ1つ取り除いて下さっていたのを思い出しました。本当に頭が下がります。
しかし、お隣の第二ドライバーさん、戻って来られましたが、前のクラッシュの時と同じで余り悪びれてた様子も無かったようでしたけど、、、。この方、このまま行くとコースでNSを1日1台とか平気で壊しそう^^。今日が決勝日で助かったのでは・・>ワークスさん

暫くすると、ドライバー交代されてNSXはまたコースに復帰して行きました。

そしてチェッカー迄・・・

馬場さんは18周、若しくは45分で入ってくる事になっていましたが、安藤さんが燃料を心配されたので1周早くピットインの合図が出され、ドライバー交代です。予選日に馬場さんの提案で交代の練習をしたので、とてもスムースに行きました。ただ、一旦発進スタンバイからレガシーさんがもう一度ボンネットを開けたので何をするのかと思ったら、ラジエーターを1/3ほど隠していたボードを急いで外しました。どうも水温が異様に上がったらしいのです。
車から降りた第一ドライバーの馬場さんはちょっと興奮気味でしたが、それでもお役目が終わって満足そうなサッパリとした顔をされていました。どうもお疲れ様でした!
         
       1500Rさん発進!

ドライバー交代の瞬間 馬場さん→1500Rさん

出走を待つちょっと緊張気味のリーマンさん
1500Rさんが走り出すと直ぐにリーマンさんがレーシングスーツに着替えて来られています。ちょっとタイミングが早いみたい・・。
いつもマイペースで落ち着いて、慌てる事が無いように見えるリーマンさんですが、やはり少しナーバスになられているのでしょうか。
iranekoはちょっと散歩がてらパドックのテントが並ぶ前をぶらついていると、S15なおこさんにバッタリ。iranekoさん今日走らないんですか?と聞かれてしまいました。いえ、走りますよ、でもどうして?と言うと、‘だってまだ着替えもしないで普通の格好でこんな所をぶらついているから、、と言われてしまいました^^;。そうなんです、実は余り早くレーシングスーツなんかに着替えてガレージにいたりすると何だか平常心を無くしそうなので、普段の服装でブラついていたのでした。

1500Rさんは燃料読みに余裕があったのか、予定より多く周回されたようで、22周で給油に戻って来られました。
4人ドライバーがいるウチのチームの作戦は、次のリーマンさんが燃費走行し、そして私が最後まで、と、この間無給油で走り切ることになっています。ヘルメットを被ろうとされていたリーマンさんの所に行って、頑張って下さい!と握手をしました。それで私まで引き継げるような気がしたのです。
リーマンさんは給油した車両がピットに帰って来るのをピット前で緊張した様子で待ってらっしゃいましたが、たった数回ですが^^練習の成果があったらしく、ドライバー交代もスムースにいって、車がピットレーンを出て行きました。
さ、次は私の番が回って来ます。でももう昨日のあの!^^予選の時のことを考えたら、今日の決勝レースなんて^0^プレッシャーにもなりませんね。(なーんちゃって・・)本当に不思議と緊張はしていませんでした。ただ、最初に出たヌヴォラーリさんの女性のドライバーさんが3周目でスピンした時にアナウンスで、コースの経験不足でしょうか、、なんて放送されていたので(彼女は僅か3周でピットインして交代してしまったそうです)3周でスピンしてそんな事言われるのなら、これはもう今日は!」^^;「絶対!スピンやコースアウト出来ないぞ!と思っていました。
ウエアに着替えてガレージでスタンバっているとテントの外に知ってるお顔が!・・・あ〜〜ッ!EP82NAさんじゃないですかぁあ
ご夫君と2人のちいさなお子さんも御一緒に。。。そういえばケーキを焼いて来て下さると聞いていたのに連絡も無いし、もう・・来られないだろうナ、と思っていたのでビックリ!、きゃぁ、、!と言って抱き合っていたら馬場さんに、もう直ぐ交代の時間ですよ、と、冷たく引き裂かれてしまいました^〇^
ピットウォールのボードにPのマークが出されました、、なのに、次の周回にはピットインして来る筈のリーマンさんの車が何故かメインストレートに姿を見せました。あれっ!まさかサイン見逃し?、ピットロードうっかり通り過ぎ?、・・・でもひょーっとしてその周に自己最速タイムが期待されていたのかもしれませんね^0^=、、さて一体どれが正解なのでしょうか!?
その後ピットレーンに車が入って来てリーマンさんと無事ドライバー交代、iranekoが乗り込みました。安藤さん特製の黄色いチャイルドシート!(スマイルマークプリントのお風呂マット改ですけど^0^)を入れて貰って・・今日は大丈夫です!だって雨じゃないンだもん/^0^;
でもコースインしたらやはり昨日のトラウマか余り踏めないのです。コーナーも思い切って入って行けないのでタイムも上がらないし、車的にはもっと行けるのはよーく分っているのにそれが何故か出来なくて、、とうとう練習走行では充分張り合えたEXEさんのシティーにも抜かれてしまいました。でも私の役目はこの車をフィニッシュラインに持っていってチェッカーを受けることなんだ、と思い直し、これ殆どいつものプリメーラ速度だ、、とは分っていましたが、兎に角慎重に走りました。3周もすれば完走扱いになる筈だったので、それ以降は気分も落ち着いて、流石に抜かれ癖は直りませんでしたが、(一度、90度コーナーの先の2ndアンダーブリッジ手前から111にアウト側からラインを押し出されるように突っ込んで来られ、かなりきわどい危険な抜き方をされたので、それにはもの凄く!腹が立ったのですが)メインストレートを通過する度にサインボードにイケイケPUSHマークが提示されているので^^、きっと皆がガレージで無責任に、いいからどんどん行け!!なんて言ってるんだろうナ、と思ったら、思わず笑ってしまいました。あ、いえいえいくら煽られても今日はもうこれ以上は踏みません。その代りちゃんとチェッカー受けて帰ってきますからね。
そういえばお隣のNSXとお遭いしないのですけど、もてぎではよくある、コースの裏側を走ってらっしゃるのでしょうか!あのの模様にコースで出遭うのを楽しみにしていたのですが・・。

周回を重ねていくと、3コーナー手前の直線で群青(ぐんじょう)色的^^メタリックなレビンがスローダウン、更に昨日iranekoが雨の予選で駆け登ったダウンヒル先のグラベルを今日はシビックが駆け上がっていました。これで取敢えず2台は抜いたことになるわけね。ごっちゃんです^^v。
5、6周もすればチェッカーだろうと思っていたのですが、思いがけず長い走行に、このまま永遠に周回が続くと思ったくらいでした。いつまで続いてもしつこく走っちゃうぞ、、と
‘耐久は速く走る事より、一定のタイムできっちり周回することがポイントなんですよ’と言われたいつかのスタッフの方の言葉を思い出しながら走っていたら、コントロールラインの信号が黄色の点滅になっているのが目に入りました。え、これって黄旗??でもてぎの場合は走行終了の時も出るんだっけ、、って事は、、と見るとサインボードが出るピットウォールの上に1500Rさんが
満面の笑顔で半身こちら側に乗り出して手を振っているのが見えました。
あ、やっぱり!とうとう
                 チェッカーだぁ、!!^^V

前でチェッカーフラッグが振られています。ともかくあの下をくぐりぬけなくては、、と車を走らせ、無事チェッカーを受けることが出来たのです。
それからポストを出て旗や手を振って祝福して下さっている各コーナーポストのマーシャルさん達に頭を下げながらゆっくり周回して来ました。ピットロードに入ろうとすると、メインストレートへと誘導され、グリッドに着けました。みんなもう嬉しそうに駆け寄ってこられ、囲まれて、その時自分がどんなふうにシートベルトを外して車を降りたのか全く覚えてません。初レース完走、この瞬間の為にこの一カ月を過ごして来たんですから。。よかったよかった!!みんな有難う!そしてお疲れさま〜! 
掲示塔を見上げると26の数字が16位で表示されていました。

めぐり遭い Race 


いつかはレースに出たい、と軽い気持ちで思っていた事が現実となったのはあっという間でした。そして僅か3時間の耐久レースに出る為にこれまで様々な出来事を抱えてきました。最初は手探りで何も解らないまま、そして知り合えた皆さん達に導かれながらここまで来れたのです。僅か一カ月足らずの間に12人もの方々がこのレースのエントリーの為に集まって下さって、一月前、富士のレース村で、とあるファクトリーの前にまるで私達が来るのを待っていたかのようにポツンと置かれていた白いレビンが、今は綺麗な晴姿に装飾され、もてぎのコースのグリッドでレースのスタートを待って停まっているなんて、まるで夢のようなシーンでした。
勿論iraneko一人の力ではこんな事を実現させる事は絶対に!永遠に!出来なかったでしょう。
本当に僅か一月、チームに名前を付ける事さえ間に合わない速度で、誰が指揮をとったわけでもないのにこのような素晴らしいエネルギッシュなチームが出来上がったその、人と人との偶然のめぐり遭いは全てが+の方向というわけではありませんでしたが、しかし何か特別なエネルギーによって結集されたものだったのかと今でも不思議な気持ちです。その何かに対して感謝しないではいられません。
一緒に参加された方々(全てお名前を挙げてご紹介したいのですが、諸事情のため割愛させてください)
そして御協力戴いた方々、得体の知れないチームをスポンサードして下さった企業様、
また応援に来て下さった方々、暖かく見守って下さっていた方々に、心より厚く御礼申し上げます。
                                   本当に有難うございました

                                                  
                                             全てに感謝の気持ちを込めて
                                                iraneko  安田 純子

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