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明日もダメかもしれない、と、初のロングコースが走れるプログラム日程を前にヒヤヒヤしていました。というのも、前回申し込んだこのプログラムは雪で中止になっていて、これはその穴埋め日程なんですが、天気予報はまた生憎夕方から雨または雪、と出ているのです。この日現地に泊まる予定の人はどうなるのかなぁ、、などと思いつつも、片方では初のもてぎロードコース走行に期待していたのです。      
朝。なーんだ晴れてるじゃない、やったネ!と実は曇りだったのですが、少し出発が遅れた事を気にしつつ家を出ました。常磐道に入って少し安心したので、乗って一寸先の大きなインターで朝食にしました。緊張するといけないと思い消化がいいように食べたのはうどんだけですが、好物のコーヒーだけは自販でなくスタンドで買ってまた高速に戻りました。
常磐道は東名のようなワインディングや高低差がなく非常に単調といえば単調な高速道路ですが、輸送トラックも少なく、オービス設置個所さえ外せばかなり飛ばせます、、あ、いや飛ばす人も中にはいるようです。クルージング走行の車も東名の2〜3割増しで走っているので、つい便乗してしまい(そうになり)ます。特にこれから降りる某インターの10キロほど手前は富士のロングストレートもきっと真っ青の直線でしょう、おまけに緩く下っているので、黙って走っていても何気に1☆0くらいは出ていて、あともう2踏みくらいするとひょっとしてリミターが作動するかもしれません勿論覆面も走っておられます。
でもこんなところで速度を出して車に何かあったら本末転倒になってしまうので、自走でコース行きの車両は大人しく走るに限りますネ。、という訳で今回はミスコースもなく、無事東ゲートに到着しました。ただ、高速を降りると周りは一週程前の雪がかなりの量残っていて一寸不安になりました。
前のように受け付けを済ませ、ロビーに上がります。この日は臨時の日程のせいか参加者は少なくて女性は私だけでした。時間になって教室に入り、インストラクターの紹介があって、同じようにネーム入りの腕章とスケジュール表を受け取ります。結局2人遅れるということでしたが、この時点で8人でした。スケジュールの17:00のところに高速走行・ロードコース、とあるのについ目が行って、にんまりしまいます。
さて講習開始です。このコースはリスクシミュレーション、といって車の非常時の挙動を体験し、早目に回避させるトレーニングをするのです。やはり初めての人もいるので前回と同じように点検の後ドライヴィングポジションが説明されます。確かに腕がステアリングを持った時点で伸びきっていると、前回ショートコース走行の時インフィールドのステアリングなどは絶対切りきれないことが良く分ります。

それからブレ−キングです。この日は前の通常のドライ路面ではなく、低μ(ミュー)路という特殊な滑りやすいツルツルの路面に更に散水した状態の個所を通過しながらブレ−キングを試すのです。 この路面で前回やったように
ABSを作動させたり、寸止めしたりと、パイロンを目標物にインストラクターの指示速度でブレ−キング操作をしていきます。兎に角特殊な路面板を使用しているので、インストラクター曰く、『先日雪の中を日光に行ったけど、ずっとここのほうが滑る。』という事でした。当然ブレ−キングでテールを振る車もいましたが、私はFFのせいでそれほどテールは振れませんでした。ただブレ−キングで停まった後、水の膜で抜けられなくなってしまい、慌てて一気に加速すると今度は飛び出てしまいます。初めてそうなったときはビックリしました。後で聞いたらゆっくりアクセルを踏んで出るのだそうです。このブレ−キングを1時間ほどやって昼食の時間になりました。
ABSについては同じ体験リポートを書いてくれている匿名希望Mark2さんの車には無いという事で、私が体験したことを書いておきますと、タイヤは強く急ブレーキを掛けたりするとロックしてステアリング操作を受け付けなくなってしまいますが、それを回避させるシステムがABS(アンチロックブレ−キング)です。初めてこれに遭遇したのはOSLで、外周2コーナーを回ってインフィールドに入る寸前のブレ−キング時にガツン、というショックを受けました。はじめはえっ!??と思いましたが、これがABSが作動した、ということで、本来ならタイヤがロックしている訳です。
私は実はずいぶん以前にブレーキのロックのせいで事故に遭っています。初心者マークを付けて田舎道の直線道路をそれなりのスピードで走行中、路肩に停めてあった建機車両を同乗者が注意するため大声を出したので、急ブレーキを踏んでしまい、タイヤがロック、左の縁石に当たって数回弾んで跳ね返り、その勢いで反対側の路肩から2,5mほど下の田んぼに落下したのです。幸い対向車はなく、失速していた上に田植え直後でぬかるんでいて落ちたショックはほとんどありませんでしたが、後ろでのんきに寝ていたもう1人の同乗者がそのショックで目を覚まし、ここは何処??状態でした。まさか車ごと田んぼにはまっているとは思わなかったでしょう。車は後でレッカーに掘り出されそのまま何の支障もなく自走出来、幸い田んぼの賠償だけで済んだのでした。
これがトラウマな上にABSのショック(壊れるではないかと思うような感じになる)もあいまってなんとなく急ブレーキは嫌なのですが、急というからにはとっさの時に踏めなくてはいけませんよね。この低μ路では一応ちゃんと出来たのに、後のドライ路面のブレ−キングでは私だけ急ブレーキの特訓を受ける羽目になってしまうのです。
お昼はまたメインスタンドの後ろのスーパーヴューの建物でした。空はこれから雪になるような気配もなく、ちょっとどんよりしているかな、、程度の冬空といった感じでした。