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さて、お昼も終わって、またトレーニングスクールに戻ってきました。午後1番のメニューはブレ-キング、前の中級クラスで1度やった経験があります。ABSが効く事を確認して、それから効く寸前で止める、という事をやるわけです。ABSが無い場合はロック寸前のブレ-キングになるわけです。
で、最初はABSが効く寸前で止める、というのを、パイロンを目標に置いたり予めブレーキの踏み始めを設定したりして行い、次ぎに急ブレーキを踏まされました。実はここが私には鬼門となってしまい、何回かやったのにインストラクターからOKが出ません!自分ではしっかり踏んだつもりなのに、ABS作動のショックも来ないし、、変ですねー。いつも人を乗せるとブレーキングが荒い、などと言われていたので、講習を機に反省して優しいブレ-キングに変えたのが裏目に出たのかしら、、そう言えば最近ABS作動させてないし―実は自宅周辺の見通しの良いコーナーで人や車が来ないことを確認してちょくちょくハードブレ-キングの練習なんかしていたのですが、以前はABSのショックをよく感じたのに最近感じなくなっていたんです。
このメニューが終わって次のメニューに移行する休憩の時、ちょっと車こっちに停めて、と皆と違う方を指定されました。え、?何でしょ??と思ったら、 「****さん(私の名前)は僕と一緒にもう一回ハードブレーキ特訓や。」と、関西弁のインストラクターのはまちゃん(声そっくり!)に言われました。無線で聞くと、まるでダウンタウンのはまちゃんに指導されてるみたいな気になってしまうくらい似てます^^。言われた時は何だか特別待遇で有難いような、居残り勉強させられる劣等生のような複雑な感じでしたが、そこは楽天家のiranekoですから、直ぐに、(得しちゃったかも、、個別指導だもんねー)と勘違いしつつ、皆さんにではでは、、と手を振って車に乗ったのです。
はまちゃんインストラクター曰く、急ブレーキ踏めんかったらコース走れんやん、、というのも、私がそれを楽しみに参加してるのを朝からしっかり見破られてましたから。で、それを心配してわざわざ急ブレーキの特訓して下さるという訳です。そう考えたらしっかり踏まなきゃ、と1回目、もっと強く!とダメを出され、2回目、まだまだ踏んでない!え、あんなに踏んだのに、、そこでもう1回、体重を右足にどっとかけて車の底を突き破るくらいの気持ちで踏みました。そうそう、これをやらんと、、忘れんようもう一回踏んどこ、ということで、ダメ押しに更にもう1回やって、やっと皆と同じプログラムに開放されました。
急ブレーキって同じ体験記を書いてくださっている匿名希望Mark2さんが書いておられるように、本当に親の仇だと思って踏まなくちゃいけないんですね。でも、もし実際とっさのときになったらきっと火事場の**力で、それなりに踏めると思ってるのですが、、。
さて、皆のやっていたのはスキッドリカヴァリー、といって、前の講習でもやりましたが、低μ路という摩擦の殆ど起きない路面でのブレ―キングと車の立て直しでした。そして、ここで先ずインストラクターの運転する車に同乗してハイドロプレーン現象、という水の膜に車が乗ってしまってステアリングやブレーキが効かなくなる状態を体験します。これは自動車教習所のテキストに載っていて、雨の高速道路で急ブレーキは禁物、というのは常識で、実際にそれを体験というのはかなり無謀です。で、どうやってこのトレーニングセンターの構内で体験するかといえば、深めの人工の水溜りをスピードを出して通過し、そのときにステアリングを切ってみて、曲がらない事を確認するのです。最初見ていたら、それほど長くないコースをインストラクターの運転するシビックが一気に突っ込んできて、水をザーっと跳ね上げJターンコーナーを回っていくのですが、その勢いと水の跳ね具合にみんなもう、え〜〜っ!!という感じで目を丸くしました。降りてきたインストラクターに『ね、乗ってるの(水の膜に)分かりましたよね?』と聞かれ、みんな 『いいえ、全然、ちっとも??』
実際に乗せてもらっても、猛烈な勢いで水溜りを通過していく車の中でよく分からないまま皆只唖然としていました。そのくせ降りたあとインストラクターに、もっと手前で切ったらどうなるか、とか言って、やってもらってましたっけ。
その後散水した低μ路で、わざとテールを振らせた車を立てなおし、吹き上げる水柱を避けて逃げる、というレーニングをしました。1度経験している事なので多少は落ち着いて出来ましたが、インストラクターが言われるような、車のテールが振られる瞬間に反応してステアリングを切り始める、なんていうのは至難の技ですね。
日も暮れかかり、みんな一旦講習室に入りました。最後のお楽しみ、ロードコースの高速走行です。といっても何台かインストラクターに付いてつるんで走るわけです。
コース図で解説され、走行中ついて来れない場合、や途中スピードを出しすぎてトラップに突っ込んでしまった場合にどうするかといった注意を受けます。そして、2つに分けられたのですが、私はNSXさんとかS2000さんのグループでなく、シビック組でした。まあ、車がライト級ですから仕方ありません。コースを走れるだけでも嬉しいんですから。ヘビーGT組は先導車がインテグラRです、私たちの先導はシビックです。(ここでも差がついてますねーー)
今度はヘルメット(無い人は貸与されます)を付けて車に乗ってロードコースに出ます。折も折、朝インストラクターに、***さん、大丈夫ですかね、今日は丁度コース走行のとき雪になりますよ、と言われていた通り、ちらちらと雪が舞い始めてきました。でももう走ってしまえばこっちのものです。先ずコースインの注意、入ったら次ぎの1コーナーまではインを走ること、フォーミュラニッポンクラスでもこれを無視したドライバーがかつていたそうです、誰とはいいませんが、、(知ってるけど^^)ま、最低のマナー、というより、いきなりセンターレーンに飛び出すほうが怖いです。その後はインストラクターに付いてアウト−イン−アウトを走行していきます。外は真っ暗で、コース照明だけで走るので、一体何処を走っているのか全く分かりません。とにかくブレ−キングポイントを見失わないように前の人に付いて走るのですが、私はブレーキパッドを変えていたせいか、前の人と同じところでブレーキを踏むとコーナーで接近してしまうので、インストラクターより2,30mブレーキを遅らせてました。
問題はギアです。何しろ今まで走っていたショートコースとはコーナーの規模が違いすぎます。雪は今ではもう埃が降るかのようにサーッと落ちてきて、うっすらと帯状に見える個所もありました。有難いことにボタン雪なので、熱で溶けて、コース上には殆ど積もっていませんが路面は完全にウエットです。それで慎重にと思って2ndに落としてコーナーに進入しようモノなら、コーナーの出口でもうレッドゾーンまで回ってしまい、立ちあがり迄にコーナリング中に3速に入れる羽目になってしまうのです。その後3速もたちまち高回転域にいってしまうのでタコメーターから目が離せません。スピード計なんて見る余裕が無いのです。なるほど、必然的にレヴ走行になってしまう訳なんだ、と初めてコースを走ってみて納得できました。
ロードコースでiranekoP10はショートコースのインフィールドのようにトラクションが無くなる、などといったこともなしにしっかり走ってくれて、タイヤも新しかったので少し水の溜まったところの通過も全く問題無く、またコーナーの立ち上がりの加速も手応えがあって、結構良い走りをしてくれました。後ろを走っていたシビックの方に、コーナーの立ち上げで良い加速してましたね、追いつけなかったですよ。と後で言われて、ちょっと、やったね!という感じでしたが、でも1箇所いつも同じコーナーで遅くなったでしょ、と指摘されてしまいました。皆はこのロードコース最長の下りの裏ロングストレートが怖かった、と言っていました。私はそこは全然怖いと思わなかったのですが、指摘されたのはV字コーナーというところで、文字通りV字型に切れこんだコーナーで、コーナー手前まで下って来て、コーナーを過ぎると上りになっているという個所です。割合いきつい上に照明の具合で先が良く見えにくく、暗めでコーナーの出口の感覚が掴めないため、そこに差し掛かる度にちょっと怖くて、戸惑ってドーっと減速してしまうんです。それをしっかりとチェックされてたんですねー^^;
10周を2セットして、この日のメインイベントだったコース走行のプログラムを終了しました。やっぱり広いコースで何も気にせず走れるのは最高です。私は最終コーナーを回ってトンネルが見え、ホームに向かうところで思いっきりアクセルを踏みながら、コース走行ってなんて楽しいんだろう!と思ってヘルメットの中でちょっと笑ってしまってました^0^