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今回の講習はいよいよ一泊二日の上級ハードドライヴィングコースです。集合時間が13:00だったのでかなり余裕を持って出かけられました。12:30の受付で到着したのは12:00、直ぐに受付を済ませ車に戻りました。というのもサングラスを忘れてきてしまったのです。iranekoは眼が光に弱いので、こんな上天気の日にはサングラスは欠かせません。早速メインゲートに行って売店を覗くと、20,000円以上の高級ブランド品から1,000円のお手軽品までありました。勿論、後者をゲット^^;、またトレーニングセンターに戻りました。

まだ時間があったので途中買っておいたサンドイッチをコーヒーと一緒に車の中で食べていると、横のスカイラインの中でやはり何か食べているお兄さんがいました。彼もこのコースに参加するのにお昼抜きで駆け付けたんだろう、と思ってみていました。このお兄さんが体験記を書いてくれている匿名希望Mark2さんだったのです。

さてオリエンテーションが始まって講習室に入ると、来ているのは6人ほどでした。受講する側にとっては人数が少ないほうが行き届いて丁寧に教えてもらえるので有難いわけです。この分ではかなりきめこまかいレクチャーが期待できそうです。いつも通り腕章とスケジュール表を貰って講師の紹介をされた後外に出て車のところに行きます。今回のインストラクターさんは私が一番最初に受講した時にお世話になった鈴鹿のスクールから来られたベテランの講師さんです。

最初のメニューはいままでやった事のなかったJターンというコーナリングブレーキとコーナリングの操作、車の挙動を学ぶトレーニングメニューからです。Jターンというのは前にインストラクターがみずしぶきを上げてハイドロプレーンを見せてくれた円周をターンするもので、丁度ヘアピンコーナーを回るイメージです。ブレーキの為に水が撒いてありますが、そこで外に膨らむアンダーステアや内側を回ってしまうオーバーステアを体験してみます。直径16mの円周で行われ、インストラクターがこの円周は時速何kmくらいで回れると思うか、と聞かれ、そのスピードで実際に回って見せてくれます。60kmで進入すると車は円周の半分から大きく外側にそれていきます。アンダーステアです。この円周を綺麗に回ろうとすると、ブレ−キング前の速度40kmが限度となります。それ以上出すと車種やブレ−キングポイントに拠ってオーバーステアやアンダーステアとなる訳です。私のP10は前にも書いたとおりアンダーが出やすいと言われるFFです。手前の直線から指定されたスピードでコーナリングします。ブレ−キングポイントは車種によって異なるので、任意に踏んでみてその時の車の挙動を体験するのです。

インストラクターが、皆さんブレーキはどのくらい踏みますか、と聞かれました。私はコーナー手前の円周が直線と交差する辺りで一回パッと踏んでいました。他の皆さんもそう答えたのに、Mark2さんだけが円周半ばくらいまで踏み続ける、と言っておられました。成る程、そういうブレ−キングをしてもいいんだ、、と納得しました。というのも、そのくらい踏まないと下は水ですし、コーナーを抜けるときにアクセルを踏んでもトラクションが抜けてしまって、膨らむ原因のなってしまうのです。1台ずつインストラクタ−が同乗して下さるのですが、そのときコーナーを抜けてアクセルを踏むタイミングを聞いたところ、ブレ−キングが終わってからステアリングをゆっくり戻しながら、その時同時にアクセルを踏むんです、というお答えでした。この言葉を聞いて咄嗟に頭の中で1つの事が解決しました。前に北ショートコースで3コーナーからインフィールドに入る手前のブレ−キングを悩んでいたのですが、この定常円のブレ−キングと全く同じだと気づいたのです。その時はブレ−キがしっかり踏めていない為次ぎのアクセルが利かず、トラクションは掛からないし、更にその後続くゆるいカーヴにステアリングを合わせようとしてタイヤとステアリングの動きがバラバラになってしまい、それをカヴァーするためまた余計なステアリングまで強いられて、本当にボロボロで次ぎのS字コーナーの手前に向かっていたのです。Mark2さんの言われる「ダサダサ」ですね。

でも、これで何だか頭の中がパッと晴れたみたいな気がして、この定常円が3コーナーに見えてきたのです。ここを上手くカヴァーすれば3コーナーは解決!と(残るはS字ですが、そこまでも余裕が持てます)。そのつもりで、ブレ−キングとステアリングをゆっくり戻しながらアクセルを踏む、を念頭に練習しました。

さて、次ぎのメニューはスキッドリカヴァリーで、これはもう前に2回やったあの人工的にテールを振らせて車を立ち直らせるトレーニングです。もう何度かやって慣れているとはいえ、いつも絶対に100%は出来ません、、どころか5回に1回上手く行けば良いほうです。パイロンにぶつかったり、水にはまって動けなくなった方もいらっしゃいました。(水は怖いです!)私も1回パイロンを轢きました。ただ、テールを振るというのに慣れるので慌てなくなります。それだけでも咄嗟の時に効果的なのではないかと思いました。

今日の最後のメニューはHFA、と書いてあるものです。これは講習室でやります。部屋に入ると、椅子が人数分半円状に並べてあって、真中にマットみたいなものがひいてあるのです。暫くしてインストラクターが来られました。早速、HFAって何だと思いますか?と質問されました。私はエヴァリューションみたいな測定か何かだと思ってばかりいたので、まさか教室でやるとは思いませんでしたし、何かの用語で誰か知ってる人がいると思って、深く考えてもいませんでしたが、何と誰も知りません!実はこれはHonda Fast Aid(ホンダ流救急措置)の略だったのです。まさか最初のHがHondaだなんて思いもしませんよね〜、、。


ところでこの救急措置については日常でも何かあった場合非常に為になるものでしたが、内容がバッティングするといけないので、Mark2さんにお願いしたいと思います。こうして1日目のトレーニングが終了し、私達はそれぞれ宿泊するツインリングホテルに向かいました。

因みに今日のこのコースは中級ハードドライヴィング、リスクシミュレーション、冬季ドライヴィングのうち1つを履修した人が受講できるというコースで、一泊二日コース、宿泊費込み(二食付)¥45,000ですが、JAFの会員はどのコースも1割引きで受けられます。私も今回一割引は大きいので、^^;今後お世話になることも考慮してにわかにJAFの会員になりました。