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さて、翌朝は、8:00コーススタート、という事でトレーニングセンターに集合、インストラクターの車に付いて行ってロードコースのピットに移動しました。

ロードコースではコースを走ったことのある人と無い人に分かれて2組で走行します。私は曲がりなりにもある人だったので、4台のそっちのグループに入りました。前にブレーキポイントが違ったので、遅れるといけないと思い、後ろになってしまったスカイラインの Mark2さんに先にどうぞと言ったのですが、遠慮されたのでそのまま私が前で走りました。

前回は最高スピードが120km/hだったのですが、今回は140km/hまで出せます。前は雪の中、夜間走行だったのでコースライトと前車のライト以外何も見えませんでしたが今日は好天に恵まれて土手の枯れた草やグラベル、マーシャル塔等の位置がちゃんと見えました。今回はコーナーで前に使った2ndギアを使わないで3rdでコーナリングしてみました。ヘアピンがちょっと辛かったかもしれません。私はブレーキパッドを替えているので、インストラクターのブレ-キングポイントでブレーキをかけると前の人に接近しすぎてしまうため距離を置いて走ることになってしまいました。そうするとやはり後ろが更に遅れるので一寸申し訳無いな、と思いながら走っていましたのでインターバルの時、一番後ろで走らせて欲しいと申し出たら、では、インストラクターの直ぐ後ろについて下さい、と言われました。インストラクターの車はシビックですが、流石にコーナリングが滑らかで、立ち上げも早いし、私の車は何時もコーナーで遅れをとってしまい、直線で140km/h以上出してようやく追い付くような状態でした。何とかコーナリングでも付いていきたいとブレ-キングを変えたりして最後の2周でようやくインストラクターの直後に付けることが出来、最後の1周はコーナーでも遅れないで同じように周回できました。1ターム5周くらい回ったでしょうか、トータル10周くらいして、この高速走行のプログラムを終えました。最後ちゃんと走れたじゃないですか、と言われ、やはりしっかりチェックされてましたね。

私達はまた先導されて今度はオーバルコースに入ります。私は以前イベントでオーバルのファミリードライヴをした事があります。今回も同じようにインストラクターの先導で数周しました。その時、無線で周回途中にちゃんと目印のポストがあることを教わりました。そうですよね、同じ処を高速でぐるぐる回っていたら自分が何処を走っているのかわからなくなるかも知れませんし、、。

それからバドワイザーの看板のあたり、ターン4の手前で待機して、1台ずつハードブレーキングの練習をするのです。この広いオーバルをたった7台(昨夜遅れて1人見えたので)で独占使用するなんて、なんと贅沢なんでしょう!メインストレートには目印のパイロンが立ててあります。無線で90km/hからはじめてくださいと言われました。ターン4を回ってメインストレートのところまで一気に加速、スピードを90kmに合わせ、最初のパイロンの個所でブレーキを踏みます。私は50mくらいで停まれました。OKが出ます。一寸良い調子、前に特訓した成果かしら^^。そのあとターン1から待機しているターン4の手前まではもうアクセル全開踏みつづけて走りました。裏ストレートでリミタ−寸前まで行ったら、前のシビックが見えたので断念!2回目は更に100km/hで入ってくださいと言われます。最後は120km/hで入りますが、何とコーナー回ってパイロンまで120km出ない!で僅かに下回ってしまいました。70mで停まりました。もう1回120kmで入ります。今度は2速、3速とレヴリミットくらいまで回して行って,ようやく入る寸前に120kmが出ました。制動距離は90mでした。最後が一寸ブレーキ甘かったかな、、と思ったら、もうしっかりインストラクターに指摘されました。流石です!あとでシビックの方々も120kmまでなかなか出せなかったと仰ってました。このトレーニングはタイヤに厳しいのであまり沢山は出来ません。

次のメニューはスリパリ-、という水の流れる低μ路です、最後のメニューで、私はやったことが無いスリパリ-コースという処を走ります。ここは常に水が流れている低μ路以上に滑る路面で、エスカルゴのようにくねらせた小さなコースで、その路面も一定の状態でなく、3種類くらいに分かれています。そこを最後はタイムアタックするわけです。簡単にいえば状態の異なる氷で出来た曲がりくねったコースをノーマルタイヤで走れといわれるようなものです、、もっと滑るかもしれません。1箇所僅かにドライ路面がありますが、そこからまた更に水の溜まった路面に突っ込んでいくのです。ここでは特に車によって挙動が異なるので、早く自分の車の特性を掴んでブレーキの加減をしてスムースに脱出することが必要です。私はブレーキを踏むと却って滑るかもしれないと、2速のままアクセル操作だけで通っていきましたが、S字の個所で振られてしまい、FFのせいか、コースアウト寸前で前輪がスタックしてしまって、何度やっても同じ状態に陥り、そこでタイムロスしてしまって、最後の水溜りは真っ直ぐ突っ込まなくてはいけないのに、よろけてしまいます。インストラクターがブレーキを踏んで抜ける人と踏まないで操作する人がいますが、ブレーキはしっかり踏んで、とにかく滑る前に減速が大事です、といわれました。Mark2さんは1回体験済みだとかで流石に上手で、かなり良いタイムでスムースに抜けられてました。

尚、このコースは結構面白いらしく、ショートプログラム(単独で受講出来る)にもあるので、好きな方はこのメニューだけ何度もやりに来るという人もいます。

このプログラムが終わってやっと昼食です。8:00から始めたのでお腹も空いていました。前と同じようにバスが迎えに来て、計測結果は食事に向かうそのバスの中で発表され、やはりスムースに走行した匿名希望Mark2さんがトップタイムでした。

午後はトレーニングセンターに戻りショートコースの走行でこの日の仕上げです。前のプログラムで1時間目一杯走っているのですが、あの問題の3コーナー、S字、という苦手のインフィールドがあって、最後はヘアピン&シケインの複合コーナーを持つコースです。本来カートとバイクのトレーニング用なので、特にカートで走ってみたいコースですが、前に50ccのコースで1度乗ったらタイム落ちしたので^^;ここの90ccには乗せてもらえないのです。(ツインリングの走行会員になると:なったので乗れます!)

昨日の定常円で3コーナーのイメージトレーニングをしたつもりの私は、今回は綺麗にS字まで行きたいと思っていました。最初は先導走行でラインとブレ-キングポイントをを確認します。それからフリー走行で、ストップ&ゴーで走るのです。何周かした後インストラクターが乗ってくださいました。同乗して、先ず私の走りを見てもらいます。ステアリングは丁寧に切れているけど、ステアリングを持つ位置が違うといわれました。私はそれまで10:10くらいのところを持っていたので、それでS字が切りきれなかったのです。ちゃんと8:20を持てばそのままS字が切れるといわれました。またステアリングは惰性で戻さないで、自分の意思で切るようにいわれました。何周かしてS字でほんの僅かにステアリングを離して戻すと、はい、今やりましたね、としっかり指摘されます。その後運転を替わってお手本を見せて貰いました。1コーナーかを曲がったらそのまま舵角を一定に保って2コーナーを曲がり、3コーナーまでの直線をステアリングをゆっくりと戻しながら加速、問題の3コーナーのブレ-キングは見ているとやはりコーナーの少し先まで残し、その後直ぐの4コーナー手前も1度踏まれてました。

このお手本を頭に入れて走りました。ハンドルの切り方と持ち方は流石に今まで教習所でパッと離して素早く戻す、という事を教わって以来もうン十ン年もそのやり方を続けてきたので、いきなりは直りませんが、極力手を滑らせないで切るよう、また8:20は持ちにくいのですが、これもその位置に固定するように心がけました。前に同じS字を通ったとき、今回と同じインストラクターが見ていて無線でもっと大きく回して、と言われたのは、やはり持つ位置が悪かったのだと判明しました。これだとステアリングワークがいやでも大きくなるからです。ある周回で2コーナーで大きくアンダーが出てしまい、危うくコースアウトしそうになったのです。それを見ていたインストラクターが、皆さん1コーナーでステアリングを切るところが遅すぎますね、ここで切ってください、と目印のパイロンを置かれました。私がブレ-キングして切っていたところよりかなり手前で、あんなところから切って大丈夫なのかと不安になりましたが、さっきのアンダーを思い出して、思い切ってその位置で切りました。なんとそうしたら2コーナーが自分でもびっくりするほど綺麗に回れてたのです。2コーナーを綺麗に回れれば余裕が出てその後の加速が十分出来ます。3速に入れる余裕も出ます。また3コーナーでも昨日の定常円走行を思い出してしっかりブレ-キングしてステアリングをゆっくりと切るようにしたせいか、殆どロールしないでS字の入り口迄通過出来るようになりました。最後にタイム計測をして終わりました。

余談ですが、当サイトに記事のご協力を下さっているリーマンレーサーさんが道上選手と御一緒にカート場に走りに行かれた際、道上選手がコーナーをステアリングを切らないで回ったという事を書いてらっしゃったのですが、勿論ステアリングを切らないでコーナーが回れる筈はありません。私は今回教わったステアリング操作がその種明かしじゃないかと思っています。つまり上記のように、見ている人が思っている場所より以前に既にステアリングは切ってあって、その操舵角一定のまま次ぎのコーナーを回ってしまえば、そのコーナーはステアリングを切らないで回ったように見えるわけです。

私は実際にいて見ていた訳ではないので事の真相は判りかねますが、私が今回外周を回ったのと同じ方法ならそれは可能だと思いました。

計測結果は講習室で発表されました。私は59秒チョイくらいでした。前のときよりタイムが遅いのは、前は最終コーナー手前での計測だったのですが、今日はフルコースで計ったからです。Mark2さんが確か一番良いタイムで、私よりコンマ8秒位速かったと思います。でも私は今回色々得る所が多かったのでるんるんでした。

これで今回のトレーニングは終了し、私は中級とリスクシミュレーションとこの上級コースと3つのトレーニングを受講しました。これでやっとロングコースを走る為の足がかりが出来た気がしました。
勿論、まだまだ”ダサダサ”ですけど、、。^^;  
END