モーターの選択
30cm戦艦で何よりも大切な問題は、如何にして重量を軽くするかと言うことだ。
限られた浮力を有効に使うために、RC機器の重量は40g前後におさめなければならない。
大和ではモーターとバッテリーが大きすぎた。バッテリーの方はe-Tec
7.4V
250mAh(重量12g)を使うとして、問題はモーターだ。ノーマル130モーターの重量は約17gである。さっそく、WEBを彷徨って小さなRC用モーターの情報を収集したが、RC専用品では適当なモノを探しだせなかった。しかし、こちらのサイトで流用できそうなジャンクモーターをいくつか発見。 さっそく注文して搭載可能か検討してみることにした。

上記が手に入れたモーター。右から・・・
・ノーマル130モーター 約17g
・定格DC3V 小型DCモーター 直径約12ミリ 長さ約15ミリ 約5g 価格90円
・四角い両軸 小型DCモーター DC3V近傍定格 約4g 価格50円
・DC1V〜3V程度駆動超小型振動モーター タングステンの振動子つき。
約1g(振動子無し) 携帯バイブ用? 価格2コで100円
想像していたより、どのモーターも小さい。これなら、2モーター2軸でもいけるかもしれない。
2つモーターを搭載しても、130モーターよりはかなり軽いし、直列接続すればバッテリー電圧を降圧しなくても良いからだ。 さらに反トルク対策にもなる。
私にとってはかなりの製作難易度がUPだが成功した後のメリットは大きい。
で、結局チョイスしたモーターは右から2番目のモーターだ。さすがに約1gの携帯バイブ用モーターではパワー無さ過ぎ。四角の両軸モーターと迷ったが、体感パワーで若干勝る右から2番目で行くことにする。
スタンチューブ&スクリュー
スタンチューブは、ちっちゃいもクラブの製作資料集に載っている方式を採用する。
この製作資料集は小型水物RC製作にあったては無くてはならないバイブル的資料である。今回のアイオア建造においてもかなり助けて頂いた。スクリューは京商のオンラインショップから「サンシーカー・プレデター60」の左右セットを購入。
RC機器の配置
モーターは出来るだけスタンチューブを水平に近づけるため&メンテナス簡易化のため船体中央付近に両面テープで貼り付け、ラダーサーボはそのスタンチューブの間に配置。バッテリーはモーターの前に、受信機やアンプは第一砲塔の下あたりに置いた。

さらなる浮力の確保
さらなる浮力を確保するため、艦底と甲板を2〜3mmほどずらして接着し吃水に余裕を持たせることにした。上下にずらして接着することによってできた隙間はパテ埋めするだが、このパテが重くては本末転倒である。
そこで、実験的にエポキシパテに増量剤を加えて、パテ自体の大幅な軽量化をめざしてみた。
その増量剤とは、100円均一ショップのダイソーで買った軽量紙ねんどである。 この軽量ねんどの材質は微小中空球樹脂、特殊繊維などで従来の紙ねんどの1/5と言う軽さだ。これを増量剤としてエポキシパテに混ぜれば、強度をある程度保ちつつ軽く仕上げる事が可能かもしれない。
紙ねんどなので、そもそも水につけても大丈夫なのかという疑問もあるが、エポキシパテと体積比1:1で混ぜて一晩水に浸けておいたが、ふやけてしまうことはなかった。 さらに上から塗装してしまえば、数時間程度では問題にならないと思う。
ただ、強度や仕上げ具合等、混ぜ具合によって、かなり違いが出ると思うので、まだまだ、要研究課題だ。
進水式&公試
吃水も良い感じ。浸水も無し。 2軸推進のおかげで反トルクによる傾きもなく、コーナーリングも安定している。ただ、モーターが強力すぎて出力全開だと、モーターボートのように艦首が持ち上がり、およそ戦艦らしからぬスピードがでる。笑
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