年季の浅い感想と年季の入った感想

2018年11月11日

 ウェブで様々な作品の感想を見ていると、多くの創作作品に触れてきた人と、そうでない人では感想の傾向に違いがある気がします。 後者は過去作品との類似を指摘したがり、前者は過去作品との違いを指摘したがる傾向があるかな、と。

 端的に言ってしまえばこのような感じです。

あまり多くの創作作品に触れてない人

「作品Aは○○に似ている、ありがちでつまらない」

多くの創作作品に触れてきた人

「作品Aは××という点が過去の作品に無く、斬新だ」

 思うに、多くの創作作品に触れてない人にとっては今読んで(視聴して)いる作品が既存の作品に似ていることは珍しいことで、否定的な印象になりやすい気がします。

 逆に、多くの創作作品に触れてきた人にとっては今読んで(視聴して)いる作品が既存の作品に似ていることは普通のことで、それだけでは否定的な印象になりにくく、それどころか多数の作品との比較により差異を分析できるのではないでしょうか。

知られざる蚊の性質

2018年11月11日

 最近、蚊を観察していて三つの発見をしました。

1.蚊は水面に立てる

 昆虫は、水面に落ちるとそのまま死んでしまうものが多いと思います。しかし、蚊は水面に立ち、自由に離水することができます。6本の足でしっかりと水面に立つ姿はアメンボを髣髴とさせます。アメンボのように水面を滑ったりはしませんが。

2.蚊は基本的に水面に近づかない

 1と矛盾するように思われますが、蚊は基本的には水面には近づかないようです。思うに、蚊が水面に立つのは産卵の時のみなのかも知れません。

3.蚊は一度水に浸ってしまうと脱出できない

 1で述べたように蚊は水面に落ちても大丈夫ですが、大丈夫なのはあくまでも水面に立っている時だけです。何らかの原因で体が水に浸ってしまうと、たとえ一滴の水であろうと表面張力により脱出できず死んでしまいます。

 なお、上の性質は正確にはヒトスジシマカを観察しての発見です。もしかしたら、他の種類の蚊は異なる性質を持っているかも知れません。

広報活動の難しさ

2018年11月18日

 ひょうろくだま様の「58:なんか深い感じのものども」という記事を読みました。 要約すると、「あるゲームが発売されたが、内容が売り文句が違うとされ炎上している。ゲームの出来自体は良かったようなので、もう少し冷静な広報活動をしていればちゃんと評価されていたのではないか」といった内容です。

 この現象を一言で言えば、ロス効果でしょう。ロス効果とは、良いイメージのあった人物や物事の欠点を知るとその欠点が過大に評価されてしまうという心理です。反対に、悪いイメージの人物や物事の良い点を知ると それを過大に評価してしまう、という心理はゲイン効果と呼ばれます。

 近年ウェブで様々な作品の評価を見ていると、これらの効果が本当に強いことを感じます。

 特にそれを感じるのが、アニメの評価です。
 アニメの感想を見ていると、「○○はクソつまらない」といった個人の感想や、「今季ワーストアニメの投票」といった逆人気投票をしばしば見かけますが、こういう評価で採り上げられるのは豪華スタッフを売り文句にするなど、 大々的に宣伝していたアニメであることが多いように思います。
 私としては、「今季には20〜30点のアニメがいくつもあり、そのアニメは50点位はあるんじゃない? 別にワーストアニメとして酷評するほどのものではないような……」等と思ってしまうこともあるのですが、 期待の大きかった作品がそれほど面白くなかった場合大変な駄作に思えてしまう、というロス効果が働いているのではないでしょうか。

 逆にゲイン効果により、一見期待できそうにないアニメが実は面白いと殊更に持ち上げられる、という現象もたまに感じることがあります。 例えば『けものフレンズ』一期のヒットには、そういった心理もあったのではないでしょうか。

 無論、作品に宣伝は必要ですし、期待感を煽らなければ宣伝になりません。しかし期待感を煽ることにはロス効果というリスクもあります。
 広報側が自分たちの作品の魅力を理解し、適切な広報活動を行うことが理想なのかも知れません。