2001年11月23日
かつて、『ゲーメスト』というゲーム誌がありました。この雑誌については幾つかの伝説がありますが、その一つに「誤植」があります。
「ザンギエフ」を『ザンギエラ』と書いて読者に「魚類に進化したザンギエフか?」と突っ込まれたかと思ったら、その直後さらに『ザンギュラ』と書いてしまう……など、その暴走ぶりは留まるところを知りませんでした。
読者は読者でもはや誤植を楽しみにしており、読者ページは誤植へのツッコミで毎回盛り上がっていました。
……が、一つ、まったく話題にならなかった、それでいて恐ろしい誤植がありました。
以下は、同誌付録の小冊子『鉄拳ガイドブック』からの画像です。
この部分に注目。
…………どっちやねん。
2001年12月15日
これは、ある商店のシャッターの張り紙です。確か99年の暮れ頃に東京某所で撮影しました。
うわあ……
色々と大変そうなお宅です。
そして、この隣には更に恐ろしい張り紙が……。
……スミマセン。読み辛いと思いますので、以下に順を追って全文を紹介して行きます。
のっとり屋へ
(手がふれる所にメチルアルコールを
ぬって目をつぶすつもりですね
悪智恵の宝庫ですね。)
一枚目の貼り紙からも分かっていましたが、このお店にはのっとり屋が嫌がらせをしているようです。
……で、何でこの人はメチルアルコールだと分かったのでしょうか?
この家が欲しいのでしたら。
直接交渉したらどうですか。
つまり、のっとり屋が交渉に来た事は無い、という事ですか。
……で、一体どうやってこの人はのっとり屋が相手だと知ったのでしょうか?
店の中を壊したり床下のコンクリートを
壊したり壁を削ったり柱をはずしたり
床下のコンクリートを壊した人は、やっぱり何処からかトンネルを掘って床下に到達したのでしょうか。
柱を外される時この人は黙って見てたのか、どうやって外したのか、柱を外されて家は大丈夫なのか……疑問は尽きません。
家にモーターを付けて振動させたり。
壁にうめ込だり天井にうめたりしないで
モーターを埋め込んで、家を振動させる……? そこまでする余裕があるのなら、家を壊すのも容易だと思うのですが。
大胆なんだか臆病なんだか分からないのっとり屋です。
あと、振動させるのが目的ならモーターは効率が悪そうです。
防害電波を出したり防害無線で
飛行機を落としたり。
おおおおお!!? 飛行機を!? 落とす!? 無線で!?
スゴイ! スゴイです、のっとり屋!
……で、それは乗っ取り業務とどう関係するのでしょうか?
いつまでも悪事は
続くとはかぎりません。
普通は、「いつまでも悪事は続きません」と言いますが……どうも少し弱気のようです。
飛行機まで落とす巨悪を相手にして、流石に疲労が隠せないのでしょうか。
悪の組織に負けず、戦い抜いて頂きたいと思います。
判読できる文は、ここまでです。
個人的には、貼り紙の残りの部分を破ったのが誰なのか、非常に気になります。
こんなに面白い物を破るなんて勿体な……あ〜ゴホン、破るなんて言論の弾圧であり、許せません。
飛行機を落としたりする凶悪な――しかしこのお宅に対しては壁にモーターを埋め込んだりしてちょっと優しい――こののっとり屋が、一日も早く捕まる事を願って止みません。
ちなみに、この大変なお宅(商店)なんですが、私が見る限り、別に特に広い訳でも特に立派な訳でも無く、立地条件が特に良い訳でも無く周囲の土地ごと地上げをされている様子も無く、本当にごく普通の商店兼用民家で……なんで飛行機を落としてまで乗っ取らなければならないのか、さっぱり分かりませんでした。
きっと、地下から石油でも出るのでしょう。
最後になりましたが、読める部分を以下にまとめておきます。
(誤字脱字が目に付くでしょうが、原文通りです。改行、句読点も原文通りにしてあります。)
のっとり屋へ
(手がふれる所にメチルアルコールを
ぬって目をつぶすつもりですね
悪智恵の宝庫ですね。)この家が欲しいのでしたら。
直接交渉したらどうですか。
店の中を壊したり床下のコンクリートを
壊したり壁を削ったり柱をはずしたり
家にモーターを付けて振動させたり。
壁にうめ込だり天井にうめたりしないで
防害電波を出したり防害無線で
飛行機を落としたり。いつまでも悪事は
続くとはかぎりません。
大家が家を捨てる(以下判読不能)
2004年10月4日
先日、数年ぶりに御前崎に泳ぎに行きました。あの辺りは岩場になっていて、
小魚やヤドカリやカニを採ったり潜って遊ぶのにいいところなのです。
……と、そこに謎のオブジェが。(クリックで拡大。以下同じ)
何でしょうか、あれは。細めのドラム缶のような物体が岩場に置いてあります。海で泳ぐなんて数年ぶりなのですが、最近の海水浴場にはよくあんなものが立っていたりするんでしょうか。
気になったので、連れのカメラを借りて近くで写真を撮ってみることにしました。
写真だとそうは見えないかも知れませんが、問題の岩場の周りは結構水深があり、 胸までは海水に浸からなければなりません。借り物のカメラを濡らさないよう、慎重にドラム缶(?)に接近します。
近づいてみると、やはりドラム缶よりは細いようです。 しかし、やはり何なのかはさっぱり分かりません。
さらに接近。完全に錆付いており、つまり置かれてからある程度は時間が経っているようですが……。
中を覗き込んでみると、中は筒状になっていて、深さは40センチほど。そして、15センチ程度水が貯まっているようです。
これ以上水は貯まらないのかなと思ったのですが、筒の途中には筒を囲むように等間隔に数センチの穴が開いており、
水はこれで一杯のようです。見ていると、その穴からカニが出入りしていました。
さらに上から撮ってみた写真です。中には藻がありますが、別に魚などはいないようです。
下を見てみるとこの物体、どうも岩場にコンクリートで固定されているようです。
何かの目的があってここに置かれたことは間違いなさそうですが……。
……さて、これは一体何なのでしょうか?
可能性としては幾つか考えられなくもないのですがいずれも説得力に欠け、私としてはこれが何なのかさっぱり分からない、
というのが正直なところです。強いて言うなら「海水浴客が捕まえた魚などを入れ、鑑賞するため」かも知れませんが、
しかしこの筒は高さが150センチはあり、脇にある岩に立つとしてもこの中を覗き込むには身長が160センチ以上は必要で、
子供にはちょっと覗き込めない代物なのです。
これが一体どういう物なのかご存知の方、もしいらっしゃいましたら教えて頂ければ幸いです。
2003年12月20日
保険会社「これまで私ども保険会社は、皆様のご要望にお応えし、火事が大きな不安要因だったら“火災保険”を、 ガンが大きな不安要因となったら“ガン保険”を……と、時代のニーズに合った保険を提供してまいりました。 そして今、無視できない社会的リスクとなっているのは「詐欺」、これです! 昨今のオレオレ詐欺の大ブームからも分かるように、 詐欺は我々が真剣に考えなければならない社会問題となっています。私どもの新商品“詐欺保険”はそういった詐欺によるリスクを軽減し、 皆様に安心できる取引をお約束するものなのです!」
老人「……ほう、そうですな、加入してみましょう。ま、ワシに限って詐欺なんぞに引っ掛かることはないと思いますがね。」
保険会社「ありがとうございます! ではこちらが契約書と約款になっておりまして……」
後日……
保険会社「平素よりお世話になっております。本日は何か?」
老人「やられました……。詐欺で騙されて、貯金を全部取られてしまいました。保険に入っていて本当に良かったですよ。」
保険会社「それは災難でしたね。では手続きや審査のため、 こちらの書類に経緯をご記入下さい。…………ああ、それでは保険は下りませんね、約款の第7条をご覧下さい。 …………えぇと、それについては約款の第45条をご覧下さい。 …………あ、それもだめですね、約款の第930条4項をご覧下さい。………………どうやら、今回のケースには保険の適用は無理のようですね。 申し訳ありませんが、お諦め下さい。」
老人「ふざけるな! こんな保険どうやっても保険金が下りるわけねぇだろ、 これじゃあ詐欺と変わらんじゃないか! この詐欺保険が!!」
保険会社「はい、詐欺保険でございますが?」
2005年11月20日
リンクの「マナー」を説く人はしばしば、 「トップページ以外はリニューアル等によってURLが変わることがあるので、 直リンク(トップページ以外へのリンク)をすべきではない。 トップページにリンクして、『○○をクリックして〜』といった説明をすべきだ」といった主張をします。
無論、サイト構成の変化から直リンクがリンク切れになる可能性はあり、 トップページにリンクすることでそれが避けられる場合はあるでしょう。 しかし逆に、直リンクをしないことで却って実質的なリンク切れが生じる可能性もあります。 と言うか実は、考えてみたらこのコンテンツ(管理人ページ)がまさにそうだったことに気付きました。
このコンテンツは以前は、管理人ページ(http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/k.htm)が 目次を兼ねており、このページから1クリックで各コンテンツが見られるようになっていました。 しかし、コンテンツが増えてくるにつれてそれでは不自由になってきたため、 丁度2年ほど前にリニューアルし、新たにカテゴリ毎の目次ページを作ったのです。(下図)
これによって、例えば管理人ページにリンクして「記事1がオススメです」といった形で 当サイトのコンテンツを紹介していたリンクは実質的にリンク切れとなってしまいました。 逆に、各記事のURLを変えたわけではなかったので、直リンクによる紹介は何の影響も受けなかったでしょう。
このように、一部の人々が言う「リンク切れを避けるため、直リンクをすべきではない」 といった説明は必ずしも正しくありません。 直リンクによってリンク切れが避けられる場合があることも覚えておいてよいのではないでしょうか。 (ただ、こういった形でのリンク切れが実際にどの程度あるのか?という問題は当然あるでしょう。 私としてはこういうケースはそう珍しくもないような気がしますが、 「そんなケースは滅多にない」という方が「リンク切れを避けるために直リンクを避ける」 のを否定する気は全くありません。)
尚、当然ながら、私のコンテンツのリニューアルによってリンク切れが生じたのは私の責任であって、 「記事1がオススメです」といった形でリンクした人の責任ではありません。 私はそういうリンクをされた方を非難したいわけでは決してありませんので、その点はご了承下さい。
また、どういう形にせよ、私はなるべく当サイトのコンテンツにリンクされた方にリンク切れを発生させないようにはしますが、 絶対ではありません。 今後も何らかの形でリニューアルをするなどし、リンク切れを発生させてしまう可能性はあります。 ただ、各記事のURLを変えることは多分ないと思われますので、 当サイトのコンテンツをリンクしたいという方は、各記事に直リンクされることをお勧めします。
2005年11月20日
以前、ウェブで「儀礼的無関心」に関する論争があり(参考:「儀礼的無関心反応リンク集」)、 それについて私は拙稿「続・「無断リンク禁止/直リンク禁止」命令に関する想定問答集」(以下「想定問答集」)で その主張に否定的な立場からの意見を述べました。 私のこの意見は何人かの方に好評をいただき、件の議論についての簡単なまとめとなったはてなダイアリーの 共有キーワード「儀礼的無関心」にも リンクして頂きました。
実は、このキーワード「儀礼的無関心」での「想定問答集」へのリンクの取り扱いについて少し面白いことがあり、
そしてその面白い状況がひそかに現在も継続していることに気付きましたので、
メモ代わりにここで起こったことを書き残しておきます。
尚、この文章はなるべく残された記録に基いて記述していますが、一部の消滅した記録は私の記憶に頼っています。
間違いがありましたらご指摘頂ければ幸いです。
「〜想定問答集」を外したのは、単純なミスです。たぶん、まとめているときにペーストし忘れたのでしょう』とのこと。 結局1日程度で「想定問答集」へのリンクは張り直されたと記憶しているが、記録は残っていない。
ろくに読んでない』とのこと。
ちなみに、このキーワード「儀礼的無関心」 ですが、11月6日にやはり「儀礼的無関心」に否定的な意見を述べていたotsune氏( 参考6・ 参考7・ 参考8・ 参考9・ 参考10) が約半年ぶりに修正されて以後、松谷氏とotsune氏の編集合戦となっています(編集履歴) (追記:結局、11月23日に以前のように2つの項目に分けられる形で編集合戦が終了しました)。