私に解っているやり方は二つあります。それらを解法A、解法Bと呼ぶことにします。 今回は、それらの両方のやり方について解説します。
ちなみに、解法Aは小学校で習う知識のみを用いる解き方、解法Bはそれに加えて中学校で習う知識(「三角形の合同」)を用いる解き方です。
……引き返して、もう一度自力でチャレンジするなら今の内ですよ?
まず、問題図から、足し算引き算で求められる角度を求めます。 これは、解法A、Bいずれのやり方でも必須です。 その結果が右図です。 そして、この結果から∠BCE=∠BEC=50゚、 そして、この後のやり方は解法A、Bによって異なります。 |
AC上に∠CBP=20゚となるような点Pをとり、PとEを結びます。(右図) また∠PBD=∠PDB=40゚であり、つまり三角形BDPは二等辺三角形です。 ところで、既にBC=BEであることが分かっています。 以上のことから、DP=EPです。 ところで、∠DPE=180゚−80゚−60゚=40゚です。 つまり、解は30゚です。 |
Dを通りBCに平行な直線を引き、ABとの交点をPとします。 三角形PBCと三角形DCBは合同になりますので、 ところで、既にBC=BEであることが分かっています。 また、∠CPB=180゚−80゚−60゚=40゚であり、 そうすると、DP=DQ、PE=QE、DE=DEとなり、 つまり、解は30゚です。 |
……如何でしたか?
自力では解けなかった方にも、解き方自体はご理解頂けたのではないでしょうか。
他にも解法はきっとあるでしょう。頑張って探してみるのもまた楽しいかと思います。 (追記:津村ゆかりさんが「5年考えて解けなかった問題:技術系サラリーマンの交差点」にて、 この問題と解き方いくつかを公開されました。)
2002年4月6日