■ゴンドワナヒッチハイクガイド■

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04. クラウドシップ(気船)

ゴンドワナに欠かせない交通機関

 ゴンドワナには数多くの小国家や都市、村があるが、地上にはそれらを結ぶ街道は存在しない。
 地上は密林に覆われており、恐竜をはじめとする様々な危険な生物が闊歩しているのだ。その密林をわざわざ横切ろうとするのは現地人である竜人やピルトダウン人を除くと、探検家や一部の植民者、もしくはなにか胡散臭い企みに関わっている者たちなのである。

 そのかわり、ゴンドワナの住人たちの足となるのはこの様なクラウドシップかロケットである。街と街の間は航路で結ばれ、定期便や不定期便が頻繁に行き来しているのだ。
 クラウドシップ(以下気船)は一種のヘリコプターである。マストにはプロペラが装備されており、船の等級はマストの本数で決められる。イラストの様な3本マストの船は小型ではあるが、取り回しも簡単でゴンドワナでも一般的な大きさである。花形路線では100本ものマストを林立させた巨大気船も見ることができるだろう。

 気船のエンジン部は最新の技術で作られているが、船体そのものは簡単な構造であり、木造船も珍しくない。ゴンドワナには大規模な修理設備が少なく、小さな植民村などでも修理できる構造が求められているのだ。

 ゴンドワナでは、基本的にすべての気船が大陸植民ギルドに属している。気船を購入して船長を名乗るにはギルド員となるか、もしくはギルドから操舵手込みでレンタルするしかない。より正確に言えば登録されているのは気船ではなくエンジンという制度のため、船が墜落すればエンジンを回収するのが船長や船主の義務とされている。もちろん船が墜落するのはほとんどが密林の中なので、エンジン回収は植民者にとってはお馴染みの仕事なのだ。

 気船はすべてギルドに所属するという原則は、軍船にも適用される。ゴンドワナで軍船同士の戦闘が起きるときも、その操舵手は軍に所属しないギルド員という事態が普通なのだ。この様な事情もあり、気船同士の空中戦は船を横付けしての切り込み戦となることが定石となる。
 イラストでは海賊船が4本マストの気船を襲っている。切り込みの前には銃火器や呪文で相手の抵抗を抑えることも重要となる。また落ちたら確実に死が待っている空中戦で、相手の船に切り込むのはまさに英雄的な行為だと言えよう。
 余談だが、理由は違うのだがロケット同士の戦闘でも横付け後しての切り込み戦が一般的である。

 ギルドによる気船管理はゴンドワナの植民があまり進んでいなかった頃に決められたことであり、急速に開拓が進みつつある現在では実状にあっていないという意見も多い。