体験記かな?


浅草珍道中・・1/2   2000.9月  << なんでもありこtop 次へ《2/2》


読んでいただく前に 是非知って欲しいことがあります。

車椅子での 段差移動は、低い方に背中を向けます

もし、介助をされることがあったら 

この事を思い出して下さいね (#^.^#) 
 

「駅まで一人じゃ危ない!! ○○さんに家まで来てもらえよ」

28日この日 これが、殿の私への第一声だった。

(来てもらうとなると駅から 家まで バスで10分 
電動車椅子とつきあったら、家から駅まで25分歩く事になる
35分も時間の 無駄や〜〜)
兎に角、心配性の私の周りの家族。。致し方ない。


車椅子から万が一 落っこちたら一人では、起きあがれない。
もし、何かのはずみで車椅子が横転したら、40キロもある。
電動車椅子どうにも出来ない。。。そりゃ心配だわね(爆)
私とて、考えないわけでは無いけど、
「歩いていて 石につまずきこけた」よりも 頻度は、少ないはずなのに。。。。

駅まで、一緒に行くと言う母や、社員に
「お願いだから あんまり 私のこと構わないで、出来ないことがあれば 
大声出すし それでも駄目なら 携帯で 誰か呼ぶから 
なんせ 時間がないから 行って来まーーす」


社員に留守をお願いして、ついていくと言う母を残し
さっそうと車椅子ライダー振り向きもせず手をふって、
いざ出陣 暖かい日差しが、気持ちいい小冒険の始まり。。。

駅付近は、自転車が多く、通れないことがあるので今まで避けていたが、
遠回りしても、やはり不法駐輪の自転車が、一番多い所を通らなければならない。

商店のワゴンも、舗道を占領している。
声を出さずに通れることを祈りつつ・・が、
しかし 声を出すこと○○回その中でも
道の中央に立ち止ま携帯電話を 使ってる人への声かけが一番多かった。

道の段差は、駅に近くなるに従い整備されていて 
舗道も広くなってるのだけど、広くなった部分に 
車が舗道に乗り上げて駐車してるし、自転車の不法駐輪も、半端じゃない

25分の予定が、40分かかってしまい心配した友人が、
駅前で待ち合わせしたのに 途中まで迎えに来てくれた。

私の住む町は、最近駅付近の再開発があり
駅に続くエレベーターが、設置してある。
ただとても 小さいので 電動車椅子のように
幅が大きく小回りの利かないものは、入る角度を考えなければ、使えない。
ドアに向かってまっすぐ直進で入り バックで出るのだけど 
このバックする動作はくせ者で 前輪が、一回くるっとまわる。まわるから一度横にぶれる。
ゆっくり ゆっくり 後ろのタイヤを見ながら 出るしかなかった。

その昔教習所で、車庫入れをしたときのことを 思い出してしまった。
駅は、階上(2階)にあり ホームは、階段を下りたところにある。

「駅員に浅草まで、行きたいのですが」と、声をかけ
「少しお待ち下さい」の返事に、丁度10分待たされたけれども 
その間に、色んなことを 聞くことが出来た。
「こちらで、行き先を伝えたら目的地まで連絡が、行きますか?」
「JRの駅には 連絡しますが、乗り継ぎには、どうでしょうか神田で、聞いて下さい」
「車椅子での 利用者は、いらっしゃいますか?」
「頻繁では、無いですが、たまにいます」
「私が、次に利用したとき デジカメなどで 構内をとっても良いですか?」
「その時に 駅員に了解を取っていただければ 問題ないと思います」
 っと、言うことだったので 機会があったら「撮ってぇ〜」っと 
友人○○さんに甘えたところ 返事はもちろん 「OK」

ホームへ 降りるには、エスカレーターを利用する 
みんなの足を止めての 利用になります。
車椅子利用の家族を持つ友人の言葉 「何か、気が引けてねぇ嫌だ」と、言ってた事を思い出す。
確かに 階段を上り下りする人は、じっと 私の方を見つめていた。
でも、待たされるには、電車到着の 合間をみて 人が少ない時を見計らってなので、
フィフティ フィフティだと 私は思いたい
「そんなに 見つめないでぇー」とでも言えば、良かったかも知れない。

電車二つ見送っての乗車となった。電車とホームの段差が、20センチほどあった。
二人の駅員さんが、両方から前を持ち上げ
 「はいや 前進」と訳の分からないことを言ったのだが、
私に「前進して」の 意味だった事に、後で気づく。
スムーズに車椅子は、車中に
「気を つけて行ってらっしゃい」と言葉をかけてくれたが、
何処に位置すれば良いのか教えてもらえず、ドアが閉まってしまい 
停車するたびに人の流れを確認しながら駅に着くたび
左右どちらが開くのか、前・後ろ・左・右と落ち着かないJR旅



   教訓
   @車椅子の停止位置を駅員にわざと確認する これによって車椅子の所定場所の必要性が 
   認められるかも知れない。。。ちょっと甘いが なにもしないよりまし




神田には、エスカレーターもエレベーターも無い。どんな風に運んでくれるのかな?
神田についたらドアの外に 2人の駅員が・・・・・・(。ヘ°)ハニャ

二人だけで、40キロ+私の体重(秘密)どうやって持ち上げるんだろう・・そう思って
「大丈夫ですか? 持ち上げて 階段を 降りるんですよね」
「強健の若手後4人 来ます まかせて下さい」
「おーーー 来た来た 走れー まってらっしゃるぞー」
「安心して お願いできますね 宜しくお願いします」
階段一段の高さがわりと低く階段の横幅がある為
駅員の方たちが私と車椅子を運ぶ為の姿勢は、まずまず確保されていることで
揺れを感じずに、まるで御神輿に乗ってるような良い気分でした
思わず「お姫様みたいな気分です ありがとうございます」
と、言った私に後ろから着いてくる友人も大笑い
お愛想なのか、つられてなのか、駅員の方たちも
「御神輿ですか〜発想が面白い又利用して下さい」

一つ目の 階段が終わり 二つ目の階段 ここは、少し長めの階段でした
私の左前に 位置していた 駅員の方が
「昨日 ソフトボール するんじゃなかった・・・・」
その言葉に 年輩の駅員の方が
「おいおい そんな か弱いこと言ってたら お客さんが怖い思いをするぞ」等々

数分の会話は、結構楽しくて、こういう形で人に手を借りるのも 
なかなか(o^^o)良い気分になれるじゃん!!なん思いながら 
でも、やっぱりエレベーター等、自分で移動できなきゃねぇ。。 
自分で移動出来れば、車椅子ユーザーが外出してみようかって、思えるに違いないのに。。。
構内を2人の駅員さんが、先導してくれて営団銀座線への階段まで送ってくれると言う
嬉しいことに 
「銀座線には、連絡してあるので お迎えが ちゃんと来ていますよ。 
安心して 行ってらっしゃい。」
の言葉を もらった

銀座線の階段の所に、やはり6人の駅員の方たちがお迎えに、来て下さっていた。
JRの駅員の方が、
「浅草まで いらっしゃいます 宜しくお願いします。」
銀座線の職員の方が私に
「浅草までですね」
と 確認をし いざ 出発だったけれど。。。。
先ほどの御輿とは、違う 右側に傾き 階段にステップが コンコンとあたる
私の左前方の駅員さんは、持ち上げることが出来ない
階段一段の高さが、どうも高いようで安定しない
私の後ろから 
「おい!! しっかり持ってくれよ何やってるんだ」
私の横から 
「体制悪くて難しいです」
私の前から ぼそぼそと
「もてやしないブツブツ・・・・」
私といえば、願いとも似たささやきで、声には、出さなかったんだけどね。。。
「お〜〜〜い 頼むでぇー なんでもええから おとさんとってや」
握力が無いので車椅子に、しがみつくことさえ出来ず荒波を走る筏のようだった
年配の駅員さんがときおり 
「頭 お客さんの頭 気をつけて」と声をかける
上を見ると 天井が低い
天井が低いから持ち上げないように一生懸命だったんだ。

これは、私がちいちゃくなって(腰をかがめて まるまる)車椅子をもう少し持ち上げれば
運びやすいのでは、と思ったけど、この重量持ち上げること自体難しい
考えているあいだに次の階段に
また、かけ声が 「よっしゃ 行くよ!しっかり持って、もう少し」
騒がずに、まかせちゃえってことで腹をくくり構えたら、今度は、横ぶれも少なく無事ホームへ

難点は、最後の一段にステップを引っかけてしまい少し曲がってしまった事だけ。(/_・)/
改札口を抜け何処で待つかの指示を頂きました。
一番後ろの車両に 乗れるようにと言うことで 改札をでてすぐの所で待機
一番後ろが何故良いのかを 聞いたところ
「車掌が 見えるところにいますから 安心でしょ」
と言う返事 「なるほど〜」 と思いながら乗車

ここは、電車とホームのあいだが かなりあいていて高さも随分違う
乗り込むには、力持ちが2人必要でしたが問題なく乗り込めて
浅草に出発、 一番後ろは特等席でした
車掌がいるという理由だけでなく 一番後ろ角に陣取れば 乗り降りの人も少なく
移動せずに いられたことに 感動 
一番後ろの車両ですよ。覚えておいてね
ただ 会社によって座席配列も 違うのだろうから 全てでは、無いのかもしれません
とりあえず 銀座線は、一番後ろが お勧めです



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