にゃんこなべ

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「にゃんこなべ」は猫を鍋でグツグツ煮て・・・、
といったものではありません。
猫に関するあれやこれやに止まることなく
色々な分野にわたって、
テキトーに且ついいかげんに
書いた物です。色々な物が入っているちゃんこ鍋、
「ねこ・にゃん」だから「にゃんこなべ」です。






山陰 かけあしの旅

 今回の旅は3泊4日。山陰地方をかけあしでまわる旅でした。

1日目 一気に出雲へ
2日目 出雲大社・足立美術館
3日目 小泉八雲記念館・鳥取砂丘
4日目 天の橋立

地図でたどって見ると、頑張った〜!運転!と思います。
2日目
 出雲大社です。
観光のスタートです。
大国主命の銅像がありました。
ちょっと少年隊の東君に似てない?

アップね。
この建物は江戸時代に造られたものだそうです。おみくじ50円。いいこと書いてあった〜。
次に訪れたのは足立美術館。
横山大観のダイナミックな日本画に圧倒されました。
美術品も凄いけど日本庭園は外国でも評価が高いとか・・。

隅々にわたって手入れが行き届き
1ミリの狂いも許さないぞ!という念を感じる庭園でした。

これ、これそこのおばさん!足が邪魔ですよ。
あっ、あたしだ、これ〜。(笑:ちょっとわざとらしかった?
美しすぎる日本庭園:枯山水です。 猫のオブジェ 

 この日の夕食はホテルで勧められたお店へ。
とりあえずビール!一杯目はサービスで、無料!!ラッキー!
刺身の盛り合わせを注文。さしみ溜まりに仰天!なんと甘いのです。
私の住む地方も溜まりで食しますが、それとは異なり「甘い」のです。
お店の方に聞いた所、これがフツーとか・・。う〜〜ん、郷に入っては郷に従え、とは言え
なじめませんでした。生醤油がほ・し・い。
3日目
 
松江城の美しい外堀です。
船頭さんの説明を聞きながら、ゆらり、ゆらりと揺られ
眺める景色もまた一興だなぁ〜、と思いながら見ていました。

 ぶらぶらしていると一杯お土産を買ってしまいそうです。
セーブ、しなくっちゃね。 
あはは〜、ハワイにも寄りました〜。
う〜ん、南国のムード満点??
砂丘です。有名な鳥取砂丘。見渡す限り砂、砂、砂。
みんな砂の山に向かって歩いています。
砂の山の向こうには海がありました。
砂の上を歩くのは大変!だって、砂が靴にの中にはいりそう・・・、
と、思ったら、あらら・・、なんと偶然にも私は
デザートブーツを履いていました。
やっぱり砂には強かった!!
4日目
天の橋立です。チラリと見える遊覧船にのって
向こう岸へ渡りました。
すると、かもめが遊覧船を追いかけてくるんですね〜。
何故かと言うと、かもめはお客さんのくれる
「かっぱえ○せん」を狙っているのです。

「かもめのエサ:100円」とありました。
無論、買いました。食べました。私も。

 こうして3泊4日の旅は終わりました。いつもは1泊2日。それに比べるとゆっくりした気分でした。
走行距離はずい分とありますが、急ぐ旅でもなく大体一箇所に1時間から2時間ぐらい居て、次に移動する。
のん気な夫婦の旅でした。

 日本海=魚介類 としか頭に無いので刺身ばかり食べていたような気がします。
3日目あたりに「肉食べた〜い!」と思いました。でも、結局マクド○ルドでハンバーガーを食べて満足してしまいました。

 3日目のホテルにあったラベンダーの安眠袋、とっても良かったです。枕のカバーの中に入れて寝るのですが、
本当に心地よく眠る事が出来ました。朝の目覚めもすっきりとしているように感じます。

 今度は何時、何処に行くのかまだ未定です。とにかく、非日常はおもしろい!



奈良紀行
高松塚古墳
 のどかな風景、どこにでもあるような田舎のそれである。しかし、そこに宇宙はあった。

 石室のなかには壮大な宇宙が存在していた。
北の玄武、東の青龍、西の白虎、残念ながら南の朱雀はなかった。それらに見守られながら一体どんな貴人が安住の場としたのか?

不思議な気分になり見渡した斑鳩の里であった。
酒船石
手塚治虫の「三つ目が通る」というマンガ本を読んで知った。
高松塚古墳の近くにあるというので是非とも見たいと思った。駐車場はなく近くの工場の人に尋ねると快く駐車スペースを貸して下さった。
 マンガでは何かの薬の調合の石とあったが、そこに書いてあった説明と見た率直な意見を言うと、やはり水を溜めて風情を楽しむといったカンジである。
 私は凡人であった。
法隆寺
 
 誰もが知る法隆寺。多くは語るまい。
しかし、どうしても言っておきたいのが「百済観音像」だ。美しい。美しすぎる。中性的なのに色っぽい。艶かしくも感じる。でも端正で、やはり美しい。
私の中の「美」の原点である、と感じた。


写真は中宮寺夢殿
長谷寺

 季節がいい時ならばボタンで有名だ。しかし季節外れ。だが、雨あがりの湿気をおびた荘厳な門の建築にため息が出た。
室生寺
 
 女人高野と呼ばれるこの寺はシンドイ。山寺であるゆえ奥の院を参拝するには強い意志がいる。階段、また階段。おまけに階段。
こんなに高い所まで資材を運んだそして作った人々に脱帽だ!

次の日の筋肉痛は計算外だった。


 
奈良は史跡が点在する。古い寺院が一つの景色としてそこにある。圧巻である。千年以上も昔の人々がここに息をし、躍動していたことが。人は千年をもの時を越えて同じ営みを繰り返し今に至る。その人類としての執念の深さ、愚かさ、に何かしら愛おしさを感じ、いにしえの地を後にした。

余談
アカスリ
 ホテルのメニューに「韓国式アカスリ」とあった。どれどれと思い初体験!凄い!
施術師(?)の方はプロである。それを実感した。こすって、こすって、こすりまくり海藻パックをしてもらい私は頭の先からつま先までめちゃキレイになった。
monroeは脱皮しました。


 長谷寺の参道(帰り)にある酒屋さんで地酒を買った。
昔ながらの酒屋である。「大名庄屋酒」という、にごりだ。しかし全然ざらっとしていない。にごりなのにさっぱりしている。そして、うまい!
とっても気に入ってしまった。この時期限定だそうだ。
「限定」の文字にも弱いmonroeである。


 やっぱり猫のサイトであるから猫を載せないわけにはいかないだろう。いた、いた。

 崖のをよじのぼる野良猫。するすると登って行った。
「え〜っ!こんな所を猫が登ってる〜!!」と思わず言ってしまった。
するとこの近所に住む人が「そりゃ〜猫だもの、登りますよ。猫は木に登りますからね。高い所は平気なんですよ。」

そりゃぁ、猫が木に登るのは知っている。塀の上や屋根に居るのも知っている。だが、こんな絶壁を登る猫を見たのは初めてだった。



  お雛様


  


また今年も雛人形を飾った。
一人で飾った。ここ数年はそうである。以前は子供らと飾った。
最近は忙しいらしい。飾る手順も手馴れたものである。

待てよ、ここのところは猫達と一緒に飾っている。
どうも気になるらしい。空き箱が。入ったり出たりと忙しい。
雛壇の後ろに隠れて手を出したり、引っ込めたりと遊んでいる。

一旦飾ってしまうと後は何もしない。たまに眺めるくらい。
使ってない部屋に置いてあるので特に生活には影響はない。

普通は3月3日は「お寿司」とかケーキとかで女の子のお祝いするのだろうけど
、我が家はお雛様中心でお雛様に「お供え」をする。

メニューは至ってシンプルかつ質素である。

1つ 赤いご飯(小豆を入れてフツーにご飯を炊いたもの)

1つ 魚の干物

1つ 切干大根煮

1つ ツボ(タニシ)とわけぎのヌタ

1つ ハマグリのおすまし

そしてお箸はわけぎである。

全然子供は喜ばない。嫌な顔さえする。
でも私は気に入ってる。

昔のお公家さんは案外貧乏でこんなものがご馳走になるのかな?
地方から運ばれてくる上納品は保存食のようなものばかりだろうから
こんな位なんだろうと思っていた。調べてみたらなんと、なんとだった。

刺身とか蒸しあわびとか結構豪勢だった。
大きな誤解をしていた。

と言うことは、ただ単にお供えする方が貧乏だったんだ。
な〜んだ!!同情してソンした。今年は一丁豪勢にするか?

いやいや、やっぱり質素でいい。「お供えをする方は貧乏だから」



                 つまらない事

 今日ふっ、と思った。

 消しゴムを落とした時、わざわざ取りにくい所にころがっていく。
急いでいる時に限って赤信号にひっかかる。
車に乗っていて狭い道ですれ違う時、何故だかいつも電柱がある。

 子供の頃、先生が用を頼む子を捜している時に限って先生と目があう。
そういう時は先生のお手伝いか、掃除に決まっていた。

 なんだか貧乏クジを引いてばかりいるような気がする。
なんて運が悪いんだろう。

 と思っていた。でも待てよ、「わざわざ」だから印象に残っているんだ。
すんなり行く時は「すんなり」だから記憶にあまり残らない。
従って悪い印象ばかりが蓄積されていくんだ。

 そう思ったら笑えてきた。
どんなことにも心穏やかに受け止める、素晴らしい人じゃなくていい。
小さなことにイライラしたり「もぉ〜」と頬を膨らませる、そんなヤツで。

 カワイイかもしれない。



ストーブ




これは最近の猫たちの姿である。
猫ではなくてストーブを見て欲しい。これが今回の
話題である。

私はこのストーブが大好きである。反射式のカァーっと熱が来る代物である。
石油ファンヒーターとかが現在主流だが、それはいらない。
だって、お湯がわかないじゃあないの。
お餅やスルメが焼けないじゃあないの。
コトコトとお豆が煮えないじゃあないの。

私は一粒で2度おいしいのが好きだ。
つまり、おまけがないと嫌なのだ。

このストーブは20年近く私たちと一緒に冬を過ごしてきた。
小さい子供がいた頃も火傷とかもせずに無事暮れた。

普段はもっぱらお湯を沸かしている。
寝る前になると子供の湯たんぽに入れてやる。
湯たんぽもこの冬に購入した。
電気あんかと迷ったが、次の日にこのお湯を足しにして炊事が出来る
と思い湯たんぽにした。

私は一粒で2度おいしいのが好きなのである。

ちなみに、この写真のストーブは火が入っていない。
なので猫たちは丸くなって虚しくストーブの前にいるのである。
火が入っていると、ノビノビになっている。




                   お正月


 毎年暮れになるとオセチ料理の広告が入ってくる。
それを手にとって見つめるのである。「おいしいだろうか・・?」
「ぼったくりだったら・・・?」と考えつつ口に出してみる。
「今年はこれにしようか?まずいかもしれないけど試してみなくちゃね!」

 すると、娘「いいよ〜、でもね、きんとんだけは作ってね。好きだから、お母さんの」
殺し文句である。
 
 夫「ふ〜ん、手抜きが出来るのなら買ってみたら〜?だし巻き玉子は作ってね、
やっぱりお母さんのでなきゃね。」殺し文句である。

 娘「昆布巻きは毎年楽しみにしてるからそれは作ってよね。」殺し文句である。
うま煮はみんな好きだし、酢レンコンは私が好きだし、黒豆は・・・。

 どうやら皆、私にお節ごときで何万というお金を使わせたくないらしい。
殺し文句のオンパレードである。

 こうやって、幾年過ぎたことだろうか・・。まだ買ったことはない。

 これは一昨年までの話である。

 今年は買うことはカケラも考えなかった。結局買わないのだから。
台所にこもること10時間余り。いつものように作った。8品とプラスαの品
それに年越し蕎麦海老天入り。

 疲れたがなんか充実感。
しかし、自分はお正月にそれらをほんの少ししか食べない。
食べたくないのである。みんなが食べているのを見るだけでいいのである。

 お正月の私の栄養源はお酒なのである。



               
  捻挫で考える。


 先日バレーの練習の時足を捻挫してしまった。
出した足がうまく床に着かず、グキッとなってしまった。私にはグキグキッ
と音が聞こえた。その夜腫れた。これでしばらくは練習はお休みだ。
シップをして腫れあがった足首を見ながら考えた。

 一体今まで私はどんなケガをしただろうか?

 思えば生まれてこのかた、ケガらしいケガはしたことはなかった。
つまり、骨折、縫う、火傷といったケガの王道をいくようなケガはなかった。
せいぜい打ち身、捻挫程度だった。

 なんと幸せなケガ人生だろう、と改めて感じた。

 バレーを始めてからは捻挫が今回で3回、膝をひねったのが1回、
軽いムチウチ1回である。大半のケガをここ数年で負っている。

一番ひどかったのは手の捻挫であった。

 頭上を通過するボールを空中で追った時である。
バランスを崩して肩から床へ、その時手が出た。それがいけなかった。
その手に体重がかかり、グキッと。

 一瞬指先が手の甲に着いた様に見えた。「しまった!骨折したかも?」
激痛が走り、声が出ない。うずくまったまま動けなかった。
心配する仲間に答えることが出来るようになるまで時間がかかった。
 手はグローブの様に腫れあがり指は動かず時間と共に紫色になって来た。
もう、顔面蒼白。

 次の日病院へ行った。
長い待ち時間のあとレントゲンをとり、診察室へ入った。

 医者は手をちょっと診て、「はい、捻挫ね。シップ家にある?ないなら出すけど。
じゃ、お大事に」ここまで10秒。

「おい、待て、それだけかよっ!」
もっと色々と聞くことがあるだろう。状態がどうだとか、筋がなんとかなってるとか・・。
もっと言う事があるだろう。

 タダの捻挫〜?重症の捻挫でもなく、ひどい捻挫でもなく、タダの捻挫〜?
こんなにも痛くて、こんなにも腫れているのに。
しかもあんなにも長く待ったじゃないか、それがそんな一言じゃ報われない!

って、一体何を期待してるんだか。

 私のケガ人生の1コマである。