直説法半過去
直説法半過去とは、どういう過去だったでしょうか?
次のような完結しない動作を表現するときに使うのでしたね
完結する動作を表現するために使う複合過去は、大体「〜した」という感じになり、その1回の動作で完結します。こういう場合、複合過去形を使います。複合過去形へGО!
では例文を見てみましょう
¨ Il est jeune.
彼は若い。
→ Il était jeune.
彼は若かった。
¨ J’attendais l’autobus.
私はバスを待っている。(この文を英語では現在進行形ですね)
→ J’attendais l’autobus.
私はバスを待っていた。(この文は英語では過去進行形ですね)
完結しない動作は、大体「〜だった」とか「〜していた」という感じになり、状態が「〜だった」とか、動作が継続して「〜していた」となります。こういう場合、半過去を使います。上の1つめの例文は「若かった」という過去の状態をあらわし、2つめの例文は「待っていた」という過去の状態をあらわしています。
では、半過去形の動詞の形を見ていきましょう
【形態】
【語尾】
je 〜ais |
nous 〜ions |
tu 〜ais |
vous 〜iez |
il 〜ait |
ils 〜aient |
必ず、上のような語尾が付きます。しっかり覚えてください。
【語幹】語尾の前の変化しない部分です
être以外は、直説法現在の1人称複数の形<〜ons>のonsを
取った部分。
先ず、基本的な第一群規則動詞から順次不規則動詞へと見ていきましょう
語幹の後に語尾がついているのを確認してください
発音もつけときましたので参考にしてください
u
chanter
nous chant/ons
→chantが語幹
je chantais |
nous chantions |
tu chantais |
vous chantiez |
il chantait |
ils chantaient |
u
avoir
nous av/ons
→avが語幹
j’avais |
nous avions |
tu avais |
vous aviez |
il avait |
ils avaient |
u
attendre
nous attend/ons
→attendが語幹
j’attendais |
nous attendions |
tu attendais |
vous attendiez |
il attendait |
ils attendaient |
u
aller
nous all/ons
→allが語幹
j’allais |
nous allions |
tu allais |
vous alliez |
il allait |
ils allaient |
u
lire
nous lis/ons
→lisが語幹
je lisais |
nous lisions |
tu lisais |
vous lisiez |
il lisait |
ils lisaient |
u
dormir
nous dorm/ons
→dormが語幹
je dormais |
nous dormions |
tu dormais |
vous dodrmiez |
il dormait |
ils dormaient |
◆ être この動詞だけは例外で、語幹は ét
j’étais |
nous étions |
tu étais |
vous étiez |
il était |
ils étaient |
◆◆◆半過去の用法◆◆◆
(1)過去の状態/過去の継続する行為
Quand j’étais petit, j’habitais à Paris.
私が小さかったとき、パリに住んでいた。
「小さかった」というのが、過去の状態
「住んでいた」というのが、過去の継続する行為
l
être 動詞はもともと状態を表す動詞で、過去形にすると判過去になる事が多い
l
habiter(住んでいる)も、継続する行為(状態といっていいかもしれない)を表す動詞で、過去形にすると判過去になる事が多い
Quand je suis rentré chez moi, ma femme
regardait la tévision.
私が家に帰ったとき、私の妻はテレビを見ていた。
「見ていた」というのが、過去の継続する行為
この文を英語にすると、
When I came back home,
my wife was
watching
TV.
英語の過去進行形は、フランス語では半過去になるのがわかる。
J’ai vu Marie ce matin.
今朝、マリーに会ったよ。
Elle portait une très jolie robe.
彼女はとても素敵なドレスを着ていたよ。
l
habiter(住んでいる)も、継続する行為(状態といっていいかもしれない)を表す動詞で、過去形にすると判過去になる事が多い
(2)過去の習慣(=be used to inf.)
Quand il était étudiant, il allait souvent au cinéma.
彼は学生のとき、よく映画に行ったものだった。
l
このように、「映画に行く」こと自体、1回1回は完結する行為だが、それを何回も繰り返すので、完結性が無くなり、半過去を使う