新フォームファクタ 「BTX」 について
PC/AT互換機用のマザーボード規格の「ATX」は、現在もっとも広く普及している規格で
「ATX」では、ボードの形状や寸法、各パーツやスロットの配置が厳密に定められています。
ATX仕様を小型化したものがMicroATX仕様、MicroATX仕様をさらに小型化したものがFlexATX仕様です。
今後はマザーボードのフォームファクタが現在のATX系から「BTX系」(Balanced
Technology Extended)に移行すると
インテルではアナウンスしています。
(2005/03 現在「BTX」マザーボードの一部が販売されているようです) Intel
D915GMHL
BTXとATXの比較 |
フォームファクタ |
BTX |
microBTX |
picoBTX |
最大サイズ(mm) |
325.12×266.7 |
264.16×266.7 |
203.20×266.7 |
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フォームファクタ |
ATX |
microATX |
FlexATX |
最大サイズ(mm) |
305×244 |
244×244 |
229×191 |
インテルが提案するフォームファクタの新規格「BTX」は、ケース正面から取り入れた空気を一気に背面に流し、
その流れの中に
発熱するパーツを配置することにより効率的にシステムを冷却します。
そのため、レイアウトは一変しています。
とくに、I/Oリアパネルとスロットの位置関係が、ATXとはまったく逆になっているのが判ると思います。(下の写真)
BTXマザーボードではレイアウトが変更されているため、従来のATX用ケースとは互換がありません。
BTX用ケースを用意する必要があります。
又CPUも、Pentium 4 5xx
BTX版CPUクーラー付のものを用意する必要があります。
BTX仕様ではPCIスロットの取り付け位置がATXと逆になるので、ボードの取り付け位置も逆になります。
フロントとリアの中央に大きな冷却ファンがあるのも特徴
前面のダクトから背面の12cmファンへかけて一直線上に空気が流れるよう設計されていることが分かります。
しかし今後どの程度普及していくか、現段階ではわかりません。
さらに詳しくは
「デュアルコア搭載PCをMicro BTX規格で組む」 を参照して下さい。