マザーボードや電源ユニットの故障の原因の一つとしてアルミ電解コンデンサの不良があげられます。
一般的にマザーボードで多く採用されているアルミ電解コンデンサは、内部の電解液が熱に弱く、製品寿命が
使用温度に大きく左右されてしまいます。
専門家らによると、「コンデンサの寿命は通常7年とされているが、適切に製造されていないものは3〜4年で劣化し始めるという。
また、電源の容量不足やコンピュータの過熱、過負荷、プロセッサのオーバークロックなどによっても、早い段階で障害が起きる
ことがある」とコメントしています。
コンデンサはマザーボード上にある小さくて安価な部品ですが、不良品が発生すると、断続的なシステム停止や
熱によるシャットダウン、ビデオ表示の問題」などが生じ、最悪、パソコンが起動不可の状態になる場合もあります。
目視判定するとコンデンサが膨張している、頭や底から電解液が漏れてるなど 、症状が発生しても問題なく動作する場合でも
放置すれば将来破裂・ショート等のトラブルも予想されます。
赤○の3つは膨張、
黄色○に至っては液漏れしている。
コンデンサメーカー各社は、自社の基準を設定してその基準をクリアした製品を販売してますが、国内メーカーの方が
厳しい傾向にあり、その意味で信頼も高いようです。
通常の運用をしているにもかかわらず、普通考えられる寿命より遥かに短い時間で膨張・液漏れといった不良を起こし
マザーボードが故障してしまう、これは粗悪コンデンサを使用しているのが原因で起こります。
破損したコンデンサを交換する方法を紹介しているサイトもありますが、交換にはなかなか技術的に難しい問題です。
トラブルを避けるため、マザーボードを購入する時、国内コンデンサを多く使っているマザーボードを選択するのも手かもしれません。
国内製品か海外製品かの判別は、圧力弁(防爆弁・安全弁)(電解コンデンサ頭部の印)やメーカーロゴで判別します。
詳しくは下記のサイトで公開されています。
電解コンデンサのメーカ判別法 各メーカのコンデンサ頭部の防爆弁形状
ショップでマザーボードをよく観察して購入される事を推奨します。