グラフィックスカード
2004/09/11
・ AGPとは
Intel社が発表した、ビデオカードとメインメモリ間の専用バス(データ伝送路)規格。
データ転送は従来のPCIバスを通じて行なうには荷が重いので、専用のデータ伝送路としてAGPが開発されました。
バス幅は 32ビットで、転送速度は266MB/sの通常モード(AGP 1x)、533MB/sの2倍モード(AGP 2x)
1.06GB/sの4倍モード(AGP4x)、2.13GB/sの8倍モード(AGP 8x)の4種類が規格化されています。
AGPの規格には、AGP1.0、AGP2.0、AGP3.0が規定されています。
転送速度、信号、倍率はそれぞれ下記となります。
規格 |
倍率 |
転送速度 |
信号電圧 |
AGP1.0 |
1x 2x |
2X時 533MB/秒 |
3.3V |
AGP2.0 |
1x 2x 4x |
4X時 1.06GB/秒 |
1.5V |
AGP3.0 |
4x 8x |
8X時 2.13GB/秒 |
0.8V |
・ AGPスロットの注意点
2004年現在、初期の8倍の帯域を持つAGP 3.0が主流となっていますが、複数の規格に対応したグラフィックスカードや
AGPスロットが存在しています。
3.3V用のスロット
(最近では見かけなくなりました)
1.5V/0.8V用のスロット
AGP2.0や最新のAGP3.0に対応したスロット。
電圧が1.5Vまたは0.8VのAGPカードに対応
3.3Vのみに対応するカードは、スロットにある
誤挿入防止の切り欠けにより物理的に装着
できません。
スロット形状だけでは、1.5Vと0.8Vのどちら
(あるいは両方)に対応しているのか区別
できませんの注意が必要です。
3.3Vのみに対応したAGPスロット。
サポートしていない1.5V 0.8V対応カードが
間違って装着されないように
誤挿入防止の切り欠けがスロット側に
取り付けられています。
切り欠けがないスロット
ユニバーサルとも呼ばれるタイプAGPスロット。
AGP 1.0/2.0 ユニバーサル 3.3V/1.5V兼用
AGP 2.0/3.0 ユニバーサル 1.5V/0.8V兼用
AGP 1.0/2.0/3.0 ユニバーサル 3.3V/1.5V/0.8V兼用
AGP Proスロット
高速・高機能なグラフィックス・カードを
サポートするAGPスロット。
通常のAGPカードも装着できます。
電圧が1.5Vまたは0.8VのAGPカードに対応
3.3Vのみに対応するカードは、スロットにある
誤挿入防止の切り欠けにより物理的に装着
できません。
スロット形状だけでは、1.5Vと0.8Vのどちら
(あるいは両方)に対応しているのか区別
できませんの注意が必要です。
切り欠けが左寄りに付いている3.3V対応 (2x) のAGPカード(左)
左寄りと右寄りに両方に切り欠けがある3.3V1.5V0.8V対応( 2x 4x 8x) のAGPカード(右)。
3.3Vのみに対応したAGPカード(2x)は
AGP2.0やAGP3.0に対応したスロット(4x 8x)
には、物理的に装着できません
・ グラフィックスカードのコネクタ
グラフィックスカードの映像信号用コネクタには、アナログ信号を使用するD-SUB端子とデジタル信号を使用するDVI端子があります。
DVIには2種類あり、完全デジタルのDVI-Dと、DVIコネクタでありながらアナログ信号を扱うこともできるDVI-Iがあります。
DVI端子はアナログ端子と違い、パソコンからのデジタル信号をそのまま使用できる端子なので余分なノイズや位相のずれ等が発生しません。
なお、DVIで接続するにはパソコンのグラフィックカード、ディスプレイ両方にDVIコネクタが装備されている必要があります。
さらには、TV-OUTコネクタなどを標準装備したグラフィックスカードもあります。
コネクタの種類 |
D-Sub15ピン(ミニ) |
DVI-D |
DVI-I |
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