英国の画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーによるイタリアの首都ローマを描いた油絵が3日、ロンドンで競売にかけられ、ターナー作品としては過去最高となる3030万ポンド(約57億円)で落札された。
競売大手サザビーズのオークションに出品された作品は、朝日に包まれたローマを流れる川を描いた1835年制作の「Rome、fromMountAventine」。落札者の詳細については明らかにされていない。
今回の落札額は、ターナー作品で最高額となっていた2010年の2970万ポンド(約56億円)を上回っただけでなく、20世紀より前の英国の芸術家作品としても最高値を記録したとのこと。
時事通信より。
京都国立博物館(京都市東山区)は5日、桃山後期から江戸初期に活躍した狩野派の絵師狩野山楽(1559〜1635年)と孝信(1571〜1618年)がそれぞれ描いた屏風絵を発見した、と発表した。
見つかったのは、京狩野を率いた山楽が描いた「槇に白鷺図屏風」と、狩野派を代表する永徳の次男・孝信筆の「北野社頭遊楽図屏風」。
山楽の作品は、もとは大きな室内を飾る襖絵だったとみられ、滋賀県の個人から昨年11月、同館に寄託された。
孝信の作品は京都府内の個人が所蔵し、一昨年、孝信筆と判明した。人々の酒宴、踊りの姿を描いた風俗図。
京都新聞より。京都国立博物館で開催する特別展「桃山時代の狩野派−永徳の後継者たち」に出品されるとのこと。会期は2015年4月7日(火)〜5月17日(日)
山陽新聞より。
美術史家が6年前のクリスマスイブの夜、娘と一緒にテレビで見ていたハリウッド映画『スチュアート・リトル』(1999年)の中で小道具として使われているのに気付くまで、約90年にわたって行方不明になっていたハンガリーの前衛画家の作品が13日、同国の首都ブダペストで競売にかけられ、最低落札価格の倍以上にあたる22万9500ユーロ(約3391万円)で落札された。
ローベルト・ベレーニュ(1888〜1953)の「黒いつぼと眠る女性」の最低競売価格は、11万ユーロ(約1625万円)とされていた。競売会社ビラグ・ユディトの職員はAFPに対し、購入者はハンガリーの収集家だが、氏名は公表していないとしている。
ハンガリー国立美術館の美術史家バルキ氏は映画を観る前はこの絵を同美術館で1928年に開催された展覧会で撮影された古い白黒写真でしか見たことがなかった。同氏によれば、1920年代後半にこの作品を購入したのは恐らくユダヤ人で、第2次世界大戦の開戦前か戦争中に作品を残してハンガリーを出国したとみられるという。作品の所在はその後、不明となっていた。
時事通信より。2014年11月28日スクラップ「90年間不明の名画、映画『スチュアート・リトル』に映り偶然発見」(AFPBB News)の続報
産経新聞より。
東京駅を設計した辰野金吾(1854〜1919年)が青年時代に滞在した欧州で描きためたスケッチブック「辰野金吾滞欧野帳」に、同駅丸の内駅舎の内壁に使われている装飾に極めて似たスケッチが残されていたことがわかった。
これらのスケッチブックで現存する4冊の中の1冊に、イタリアの「カルトゥジオ修道院」の装飾を1882年に描いたものがあり、これが東京駅丸の内駅舎のドーム内壁に施された、卵と矢の形が繰り返される「エッグ&ダート」と呼ばれるデザインの装飾に極めて似ていることがわかった。東京駅は1945年5月の空襲で屋根や内装を焼失したが、この「エッグ&ダート」の一部は残った。
読売新聞より。
アールデコの名建築として知られる東京・白金台の東京都庭園美術館が約3年間にわたる大規模改修工事を終え、このほどリニューアルオープンした。
共同通信より。本館+新館ギャラリー1で「幻想絶佳 :アール・デコと古典主義」を開催。会期:2015年1月17日(土)〜4月7日(火)