2013年
10/04  洋画家の堂本尚郎さん死去 世界各地で個展開催
戦後日本を代表する抽象画家として国際的に活躍した、文化功労者の堂本尚郎さんが4日、死去した。85歳。
京都市生まれ。1949年、同市立美術専門学校日本画科卒。日本画家の堂本印象を伯父に持ち、自らも日本画を手がけ、日展では特選に。55年にフランスに留学して現代絵画に転じ、アンフォルメル(不定形)の画家として注目され、世界各地で個展を開催。新たな画風を求め続け、水紋を思わせる「連鎖反応」シリーズなどがある。64年には日本代表の一人として出品したベネチア・ビエンナーレでも賞を受けた。95年に紫綬褒章。ピカソ、シャガールらも手がけてきた仏ボルドーの名ワインのラベルに起用されたこともある。
朝日新聞より。
4日付イタリア紙コリエレ・デラ・セラなどは、同国のレオナルド・ダビンチが描いた新たな肖像画がスイス北部で見つかったと報じた。最終的な確認はされていないものの、鑑定した専門家は「弟子が加筆しているがダビンチの作品だということに疑問の余地はない」と述べた。
新たな作品とされるのは、イタリア北部のマントバ候妃イザベラ・デステを描いた油絵。ほぼ同じ構図で1500年前後に描かれた木炭画の習作がルーブル美術館に収蔵されているが、彩色された絵は存在しないとみられていた。
スイス北部在住のイタリアの名家のコレクションの中から、数年前に発見された。
共同通信より。
DICは4日、運営するDIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)が所蔵するバーネット・ニューマン作の絵画「アンナの光」を海外企業に売却したと発表した。手数料を除いた譲渡益は103億円。海外企業から取得の申し出があったという。
1968年に制作されたアンナの光は高さ約2・8メートル、横幅約6・1メートルで、ニューマン作の中で最大となる。アンナの光は90年5月の開館当初から展示してきた目玉作品の一つだった。
共同通信より。
神戸市教委は8日、西求女塚古墳(灘区)近くの公園で地元の少年が5年前に見つけた金属片が、国の重要文化財である鏡の一部だったと発表した。
今春、社会の授業で青銅鏡の写真を見て「あの金属片に似ている」と気づいた。校長から連絡を受けた市教委が鑑定すると、1986年の発掘で古墳から出土した重文の浮彫式獣帯鏡と形状や材質がぴったり一致。市教委によると、元々は直径20センチ程度の鏡で、1世紀ごろに中国で製造されて伝来し、3世紀後半に副葬されたとみられる。
朝日新聞より。
中国の南宋時代、12世紀ごろに刊行された漢詩選集「唐人絶句」全22冊中の21冊を東京・神保町の古書店「一誠堂書店」が保有していることが10日までに確認された。11日から都内で開く展示即売会で、4億6千万円で売り出される。この時代の書籍は「宋版」と呼ばれ貴重なもので、21冊は国宝・重要文化財級とも指摘される。中国では散逸しているケースが多く、この評価額が付けられた。
一誠堂書店などによると、同書は、南宋の文人洪邁が唐の漢詩を選んで編集したもの。全22冊のうち21冊があり、杜甫が李白に贈った七言絶句などが印刷されている。
共同通信より。
津山市は10日、津山郷土博物館(同市山下)所蔵の御簾が、江戸時代に江戸城内にあった紅葉山東照宮のご神体の前に掛けられていたものであることが分かった、と発表した。江戸東京博物館(東京都墨田区)の調査で判明。
御簾は縦1・5メートル、横1メートルの竹製。竜などをかたどった金銅金具や緞子できらびやかに飾られている。由緒書きによると、1736(享保21)年に東京の浅草寺伝法院から同市内の神官に伝わり、以来家宝として大切にされていた。約5年前に所有者から寄贈を受け、江戸博などの研究機関に鑑定を依頼していた。
1618(元和4)年建立の同東照宮は、家康の月命日(17日)には代々の将軍や重臣が参詣していたが、明治維新後、政府の命令で撤去され実態がほとんど分かっていない。
山陽新聞より。御簾は来年3月18日から5月11日まで江戸東京博物館で開かれる開館20周年記念「大江戸と洛中」展で展示。
10年に及ぶ改修工事を終え、今春再公開されたアムステルダム国立美術館で、新設のアジア館の目玉とされる仁王像の開眼供養が13日、京都市右京区の大覚寺から僧侶らを招いて執り行われた。
美術館によると、仁王像はかつて、今は廃寺となった島根県奥出雲町の岩屋寺に収められていた。14世紀の作品で作者は不詳。2007年に日本の美術商から購入し、今年4月のアジア館のオープンでお披露目された。
共同通信より。
文化審議会は18日、独創的な意匠の那須神社(栃木県大田原市)や、平屋建ての校舎をくし形に配した旧高野口尋常高等小学校校舎(和歌山県橋本市)など6件の建造物を、新たに重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。ほかに、京都市の伏見稲荷大社など3件の重文への追加指定と、秋田県横手市増田、鳥取県大山町所子の2地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定することも答申した。
他の重文指定◇新規指定▽古河橋(栃木県日光市)▽荻野家住宅(福井県若狭町)▽本隆寺(京都市)▽十妙院(兵庫県姫路市)◇追加指定▽円教寺奥之院(同)▽寿量院(同)
朝日新聞より。
モンゴルの7世紀の墓から、東アジア最大級の「四神」(方角の守護神)の極彩色壁画が見つかった。奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末〜8世紀初め)に関する講演会が19日、東京であり、日本人研究者が「モンゴル初の四神」と報告した。
現地を訪れた大谷大の松川節教授(モンゴル史)によると、墓はウランバートルの西約180キロの草原にある突厥(とっけつ=トルコ系遊牧民族)時代の円墳「オラーン・ヘレム墳墓」(高さ4メートル、直径30メートル)。モンゴル、カザフスタンの調査隊が2011年夏に発掘調査し、地下の墓室や地下道で40余りの壁画を確認した。
地下道の東と西の壁にそれぞれ、青竜(長さ7・56メートル、高さ1・8メートル)と白虎(長さ7・8メートル、高さ1・8メートル)が描かれていた一方、「朱雀」「玄武」はなかった。四神壁画は発祥地の中国や朝鮮半島の墓などに多数あり、多くは長さ6〜8メートル。国内ではキトラ、高松塚のみで確認され、最大50センチ程度。細長い首や胴体、かぎ爪の手足はモンゴルと日本で共通するが、顔の表情や体表の模様は大きく異なる。
朝日新聞より。
オランダ・ロッテルダムのクンストハル美術館からモネやピカソらの名画7点(約24億1500万円相当)を盗んだ男が、「警備がなかった」として、美術館を訴える準備をしていることが23日までに分かった。
22日にルーマニア・ブカレストで行われた裁判で、被告の1人が「美術館に入った時、セキュリティーシステムが全くなかった。絵画が本物かどうかも疑わしい」と話したとのこと。オランダの警察当局も防犯アラームが設置されていなかったことを明かしている。
被告の弁護人は「美術館に過失があるのは明らか。不備に対する明確な回答がなければ、訴訟を起こすことになる」と話した。
スポーツ報知より。スクラップ2013年8月14日の続報
アンソニー・カロさんが、英BBCなどによると、23日、死去、89歳。
1960年代に鉄を溶かして彩色した抽象彫刻を発表し、注目された。建築と彫刻を結びつけた「スカルプテクチャー」をはじめ、新たな素材や様式に挑戦した。92年、第4回高松宮殿下記念世界文化賞・彫刻部門を受賞。
朝日新聞より。
政府は25日、映画俳優の高倉健氏や、万葉集の研究で知られる日本文学・比較文学の中西進氏ら5人に文化勲章を贈ることを決めた。文化功労者には、歌人の岡野弘彦氏、建築家の槇文彦氏ら15人を選んだ。
ほかに文化勲章を受けるのは、電子工学の岩崎俊一氏、書家の高木聖鶴氏、医化学・分子免疫学の本庶佑氏。
文化功労者はほかに、日本画・文化財保護の上村淳之氏、邦楽の山勢松韻氏、国文学の久保田淳氏、ゲノム科学・国際貢献の榊佳之氏、洋楽・文化振興の堤剛氏、評論・翻訳の中井久夫氏、細胞分子生物学の廣川信隆氏、半導体工学・電子産業技術の舛岡富士雄氏、比較認知科学の松沢哲郎氏、生物物理学の柳田敏雄氏、社会心理学の山岸俊男氏、中国思想史・中国史・国際貢献の吉川忠夫氏、詩人の吉増剛造氏が選ばれた。
朝日新聞より。
産経新聞より。
皇室などに代々伝わる古典籍39万点を所蔵する宮内庁図書寮文庫は、デジタル化した古文書や写真など約1万点の画像を11月1日からインターネットで公開するとのこと。
公開されるのは、蔵書のうち、国文学研究資料館の協力でデジタル画像化した資料。鎌倉期の天皇直筆の歌集「伏見天皇御集(ぎょしゅう)」や「新古今和歌集」(写本)なども含まれるとのこと。同庁のホームページから検索できる。
読売新聞より。
文化庁は31日、国の重要文化財指定を受けている美術工芸品が一部で所在不明になっているとして、調査に乗り出すことを決めた。所有者変更の際、届けが出されていないといったケースが考えられるという。
文化庁によると、国の重要文化財指定を受けた美術工芸品は1万524件、うち国宝は871件。
共同通信より。






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