2012年
07/01  盗まれたダリの名画、ギリシャから米NYへ郵便で戻る
米マンハッタンの画廊からサルバドール・ダリの絵画が盗まれた件で、米ニューヨークの警察は1日までに、絵画が国際郵便で返送され、警察が回収して画廊に戻したと明らかにした。
盗まれたのは1949年の作品「Cartel de Don Juan Tenorio」で、時価15万ドル(約1200万円)。6月19日に客を装った男が買い物袋に入れて持ち去ったとみられる。
作品は6月29日、税関で警察が回収した。警察によれば、画廊は作品を本物であると見ているという。絵画はギリシャから画廊あてに郵送されたと見られており、目立った損傷はないが、画廊側は今後、専門家に調査を依頼する構え。
警察によると、今のところ犯人の手掛かりはつかめていない。
CNN Japanより。
作家森鴎外(1862〜1922年)が、帝室博物館総長を務めた最晩年に書いたとみられる未完の論文が見つかったことが3日、分かった。帝室(皇室)財産だった上野公園を政府に移管する案に異を唱える内容。
東京国立博物館によると、論文は「上野公園ノ法律上ノ性質」という題名の下に「不完」「大正九年六月」と記されている。著者名の記載はなく、著者不明のまま館内に長く保管されていたが、日記の内容と照らし合わせるなどして、鴎外の作であると特定したという。
共同通信より。「東京国立博物館の140周年特集陳列として今月18日から展示される」とのこと。
「東京国立博物館140周年特集陳列 歴史資料 生誕150年 帝室博物館総長 森鴎外」:2012年9月9日(日)まで
珠洲市立珠洲焼資料館は3日までに、県内の収集家が所有していた秋草文様が描かれた珠洲焼を、国内5点目の「刻画文壺」と確認した。制作時期は12世紀後半から13世紀前半とみられ、国内最古の可能性がある。
壺は高さ31.5センチ、口部分が直径15.7センチ、胴最大部が直径26.8センチ、底の直径が8.8センチ。胴部分の外面を削って平滑にし、ススキやつる草のような線画を半周ほどに描き、珠洲焼の特徴「還元炎焼成」で灰黒色に焼き締めている。
珠洲焼資料館によると、これまでに確認されている珠洲焼の刻画文壺は、文化庁にある重要文化財「草樹文壺」1点と県立歴史博物館(金沢市)所蔵の3点。この4点のうち最も古いのは、13世紀前半に作られたとされる県立歴史博物館の県文化財「秋草文壺」で、今回確認された壺と全体的な形や絵のタッチが似ている。
さらに今回確認された壺には▽12世紀代に見られるラッパ状に開いてとがる口の形状 ▽胴部をたたいて成形しない―といった、常滑焼などの流れをくむ瓷(し)器(き)系の要素が色濃いという。
珠洲焼資料館は県立歴史博物館の秋草文壺に直近か、さらに早い時期に作られた可能性があると分析。また、須恵器系に属する珠洲焼が刻画文壺という新たな様式を取り入れる際、当初は成形方法も瓷器系の技法を取ったと推察している。
北國新聞より。
2007年に亡くなった臨床心理学者で元文化庁長官の河合隼雄さんの業績をたたえた「河合隼雄物語賞・学芸賞」の2賞が13年、創設される。協力する新潮社が5日、発表した。
物語賞は、人の心を支えるような優れた文芸作品に与えられ、児童文学も対象。学芸賞は、優れた学術的成果をもとに、世界の深層を物語性豊かに明らかにした著作が対象。選考対象は、毎年3月から過去2年間に発表された著作。
共同通信より。
16世紀後半から17世紀初頭を生きたイタリア・バロックの画家カラバッジョの若いころの作品とみられる素描など約100点を発見したと、イタリアの研究者らが6日に発表することが分かった。ANSA通信が5日報じた。
本物であれば7億ユーロ(約690億円)の価値があるとしている。一方ロイター通信は「作品を見る限りカラバッジョのものとは思えない」とする別の専門家らの懐疑的な見方を紹介した。
カラバッジョ作とみられる作品の多くは、ミラノのスフォルツァ城にあるシモーネ・ペテルツァーノのものとされる作品群から見つかった。
共同通信より。
ロイター通信より。スクラップ2012年5月3日の続報
佐賀市出身の洋画家・岡田三郎助(1869〜1939年)の油彩画「裸婦」が13日から、佐賀県立美術館で展示される。一般公開は約70年ぶりという。
裸婦は、縦99・8センチ、横65・5センチ。66歳だった35年、若手や中堅の洋画家による「第二部会展」に賛助出品された。現存する目録などから、李王家の愛蔵品となり、京城(現韓国・ソウル)の李王家美術館や、40年に東京での遺作展で展示されたと伝わっていた。しかし、戦後、行方が分からなくなっていた。
今年3月、所有する福岡県内の男性収集家から県立美術館に連絡があり、サインや画風から本物と確認したとのこと。保存状態は良く、展示のために寄託された。
読売新聞より。佐賀県立美術館にて2012年9月2日まで公開
ロイターより。
文化審議会(宮田亮平会長)は20日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、歌舞伎女形の坂東玉三郎さん、狂言の山本東次郎さん、木工芸の灰外達夫さん、竹工芸の藤沼昇さんの4人を認定するよう平野博文文部科学相に答申した。これにより、故人を含めた累計認定者は336人になる。
共同通信より。
横山大観(一八六八〜一九五八年)の作とみられる絵を警視庁が所蔵していることが、同庁への取材で分かった。
絵は縦百十二センチ、横百五十六センチで富士山を描いた日本画。警視庁によると、絵は以前、日本陸軍の近衛師団が所有したが、警視庁警察学校に寄贈されたとのこと。今から三十年以上前、警察学校で絵を見た都公安委員の一人が「貴重な作品だ」と指摘し、数百万円の額縁を寄贈した。以来、絵は額縁に入れられ、警視庁本庁舎の公安委員会室に飾られている。
警視庁によると、大観作とみられる絵は、寄贈された時期や理由は不明で、「真贋鑑定をするつもりも、一般に公開するつもりもない」としている。
本紙は、警視庁から絵の写真の提供を受け、横山大観記念館の横山隆館長に「鑑定」を依頼。横山館長は「ほぼ間違いなく真作」と話した。落款の署名が本人の筆跡と一致する上、印も太平洋戦争中に用いたものと同じだという。
横山館長によると、一時期作品があったとされる近衛師団と大観の間には関係があった。大観は戦時中、台東区池之端の自宅に住んでいたが、戦局が悪化しても疎開しないのを心配した画家の堅山南風(一八八七〜一九八〇年)が、世田谷区に家を用意。堅山の依頼を受けた近衛師団が、大観夫妻と作品や家財道具をトラックで運んだという。
東京新聞より。
菱川師宣の肉筆画が、和菓子店「虎屋」(本社・東京)の収蔵品から見つかったとのこと。優雅に寝そべって香を聞く少年を描いている。
収蔵品目録では「若衆枕香之図(わかしゅうまくらこうのず)」。縦約20センチ、横32センチで、掛け軸に仕立てられていた。大和文華館の浅野秀剛館長らが、繊細な顔の描線などから師宣の筆と鑑定した。落款の書体から晩年の作とみられる。
読売新聞より。
レオナルド・ダビンチ(1452〜1519年)の「モナリザ」のモデルとされる女性の可能性がある頭蓋骨が24日、フィレンツェの旧修道院地下から掘り出されたとのこと。
頭蓋骨が見つかったのは旧ウルスラ会修道院。ここにモナリザのモデルとされるフィレンツェ商人の妻リザ・ゲラルディーニが埋葬されたとダビンチ研究家が2007年、自説を唱えていた。
考古学者らのチームはレーダーなどを使って旧修道院の地下を探査し、これまでに複数の人骨を見つけている。今回新たに祭壇付近の地中から保存状態の良い頭蓋骨を発掘した。記録によれば、リザは夫の死後、この修道院で余生を過ごし、62歳か63歳で亡くなった。
ANSA通信によると、探査チームは、モナリザが描かれた時期と一致する「1500年以後に旧修道院に埋葬された女性は2人だけ」とみている。今後、人物の特定を試みる。
時事通信より。






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