2007年
08/02 「アフロディテ」像など40点、伊に返還へ 米美術館
朝日新聞より。
高松塚古墳(7世紀末〜8世紀初頭)の石室解体を進めている文化庁は3日、石室の床石の上で青いガラス小玉2点を見つけたと発表した。2点とも直径約3ミリの大きさで、中央に約1ミリの穴が開いているとのこと。1972年の壁画発見時の発掘などでも見つかっており、今回の発見で計941点となったが、用途は不明という。
時事通信。
ゴッホの作品とされ、オーストラリアの美術館が所蔵していた油彩画「ある男の肖像画」が、別人の作品だったことが判明した。アムステルダムのファン・ゴッホ美術館が鑑定し、断定したとのこと。
問題の絵は、メルボルンのビクトリア州立美術館が1940年に収集家から購入し、所蔵していたもので、現在なら約20億円の価値があるとされていた。ゴッホの33歳前後の作品と見られていたが、昨年、英国の美術館に貸し出された際に、同時代のほかの作品とは「作風が異なる」と指摘され、調査していたとのこと。
読売新聞。
フランスの観光地ニースの美術館で5日、覆面姿で武器を所持した数人組が美術館に押し入って職員を脅し、館内から展示中のモネの油絵など計4点を奪って逃走したとのこと。
AP通信などによると、奪われたのはモネのほか、シスレーの油絵1点とブリューゲルの絵画2点で、被害額は総額100万ユーロ(約1億6200万円)相当。美術館は無料開放中で、犯人らは玄関から館内に侵入し作品を強奪。逃走用の車などで逃げた。
この美術館では1998年9月にも展示作品の盗難事件が起こっており、今回被害にあった4点のうち、モネとシスレーの絵は9年前の同事件でも被害に遭い、約1週間後に近くの港に停泊中の船内から発見されている。この事件では後日、同美術館の職員が盗みを指揮していたことが判明している。
産経新聞。絵画盗られ過ぎ。
朝日新聞より。
朝日新聞より。スクラップ2007年2月28日の続報です
足立美術館(安来市古川町)の庭園が、アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング(JOJG)」の選ぶ2007年日本庭園ランキングで「庭園日本一」に選ばれたとのこと。同美術館の庭園が日本一に選ばれたのは、03年以来5年連続。
JOJGの日本庭園ランキングは、「古い」「有名である」だけでなく、「美しい」「機能的」「年間を通して訪れることができる」などを重視。全国の755カ所の庭園を対象にランキングしている。ランキングでは、足立美術館庭園に続き、2位桂離宮(京都府)▽3位山本亭(東京都)▽4位栗林公園(香川県)▽5位無鄰菴(京都府)だった。
毎日新聞。関連記事:スクラップ2006年6月6日
文化庁は10日、石室床石に残っていた長方形の黒ずみが、木棺を載せた棺台の痕跡と分かったと発表したとのこと。
床面痕跡からの推定で棺台は長さ約218センチ、幅68センチ。側壁に残る傷跡から高さは17センチとみられる。1972年の発掘で木棺の底板が出土し、木棺を床に直接置いたと考えられていたが、痕跡は底板より一回り大きく「木棺は棺台に載せた」と判断したとのこと。痕跡の内側は床面にしっくいが粗く塗られていたのに対し、外側は約2ミリ厚で塗り重ねてあった。床に接着剤代わりのしっくいを塗って棺台を置いた後、周囲にしっくいを丁寧に塗って仕上げたとみられる。
日経新聞。
洋画家で旧日本陸軍の従軍画家も務めた小磯良平(1903-88年)が戦時中、戦争画のあり方や美術界の停滞を批判し、純粋芸術との間で苦悩する心境を明かした手紙が見つかり、神戸市立小磯記念美術館が15日、報道関係者に公開したとのこと。美術館によると、小磯は生前、戦争画を描いた当時の心境について語らなかったという。
手紙は、44年12月、東京美術学校でともに学んだ洋画家、内田巌あてに書かれた。小磯は38-43年に旧日本陸軍の委嘱を受け、上海やビルマに従軍していた。小磯は、戦争画を描いていない梅原龍三郎や横山大観らの作品を「何ともいえないイラだたしさから神経衰弱的だと感じていた」とする一方、「だからといって戦争画をいい方向だと理由づける何ものもない」と複雑な心中を告白。さらに「今さらの重点的な戦争美術のタイコをヂャンヂャンたたいても何もならない。効果はあがらない」と戦争画のあり方を厳しく批判しているとのこと。
日経新聞。
18日午後11時10分ごろ、静岡市の静岡浅間神社の麓山神社拝殿裏の引き戸が燃えているのを神職が見つけ、通報したとのこと。拝殿の引き戸1枚(約2平方メートル)が焼けた。静岡中央署で不審火として捜査していたところ、19日午前2時ごろ、現場付近にいた男が犯行を認めたため、非現住建造物等放火の疑いで緊急逮捕した。容疑者は「暑くて耐えられず、刑務所に入りたかった」などと供述しているという。男は昭和63年と平成5年にも、浅間神社に放火し逮捕、起訴され、2度の実刑判決を受けていた。
産経新聞。
朝日新聞より。
文化庁は20日、4枚ある床石のうち2枚を取り外し、近くの修理施設へ移送した。残る2枚も早ければ21日に運び出し、約5カ月にわたった解体作業を終える見通し。
取り外した床石は一番北側の床石(重さ780キロ)と北から2番目の床石(同1015キロ)。Π(パイ)字形の特殊機材で石の両側面を挟み、クレーンでつり上げ搬出したとのこと。
日経新聞。
鳥取県の三徳山三佛寺は、絶壁に立ち、立ち入り禁止になっている国宝・投入堂について11月、1日だけ3人の拝観を認めるとのこと。参拝者の滑落事故が相次いだため、約60年前に“封印”したが、約100年ぶりの修復を記念しての限定公開となる。
読売新聞。
オーストラリア国立美術館は20日、ジョルジョ・デ・キリコの絵画「La Mort d'un Esprit(Death of a Spirit)」(1916年)を新たにコレクションに加えたとのこと。取得金額は明らかにしていない。同美術館がヨーロッパ・モダニストの絵画を取得するのは1993年以来。
20日付ロイター通信。
高松塚古墳の石室解体で、文化庁は21日、最後に残った床石2枚を取り外して修理施設へ搬送し、約5カ月間に及んだ解体作業を終えた。保存処理後に壁画をどう保存するかは決まっていないとのこと。
最後に取り外したのは4枚の床石のうち南から2番目。大きな亀裂で2つに割れており、2組のΠ(パイ)字形の特殊機材で四方向から側面を挟んでつり上げたとのこと。壁画が描かれた天井石と壁石計12枚は、6月末までに搬出ずみ。
日経新聞。
朝日新聞より。
京都府長岡京市の長岡天満宮で、江戸時代の画家狩野永敬の描いた約300年前の和歌額が見つかった。絵の具はほとんど落ちているものの、梅や松の木の描き方に京狩野家独特の雰囲気をとどめているとのこと。神社に伝わる古文書には記録が残っているが、実物が確認されたのは初めて。
古文書によると、額は江戸時代中期の元禄4(1690)年に奉納され、縦53センチ、横176センチの大型4点と、縦53センチ横143センチの小型4点が一組になっている。かつて拝殿の周りに掲げられていたとのこと。長岡天満宮の再興に寄与したとされる霊元天皇の和歌36首を書いた色紙が張られている。
京都新聞。
現存する国内最古のキリスト教会建築で、国宝に指定されている大浦天主堂が1864年に創建された当時の設計図が、フランスのパリ外国宣教会に保管されていることが分かった。
創建時の設計図面はこれまで、パリ外国宣教会のパリ本部古文書局が保管する正面図の存在が知られていたが、今年1月、同古文書局で新たに側面図と平面図の2点を見つけた。洋紙に黒や茶のインクで描かれ保存状態は良いとのこと。幕末に布教と教会堂建設の使命を帯びて来日していたフランス人神父が、同じ宗派の神父らあてに建設資金の工面を願い出た手紙に同封した、設計図の一部とみられる。
日経新聞。
奈良県教委は28日、法隆寺(同県斑鳩町)境内から、古代の主要建物の屋根の両端に乗せる装飾の瓦・鴟尾(しび)の破片が見つかったと発表したとのこと。聖徳太子が607年に建立し、その後焼失した「斑鳩寺」と呼ばれた創建時の法隆寺のものとみられる。斑鳩寺の遺構である若草伽藍から出土した鴟尾としては最大の破片。若草伽藍の北東隅に当たる場所での発見で、県教委は、内部構造が謎に包まれた若草伽藍で大規模建物の造営がされたことを示す重要な資料としている。
現在の建物である西院伽藍の土塀の解体修理に伴い、6月から約30平方メートルを調査。西院伽藍造成のため整地した土層から鴟尾の破片1点(縦31センチ、横29センチ、厚さ3センチ)が出土したとのこと。一緒に出土した瓦から7世紀前半と判断された。若草伽藍の鴟尾はこれまで7種類出土。今回は背骨部分の形状から8種類目に当たる。復元すると高さ1.2〜1.3メートルの大きさになり、ひれ状に削りだした装飾が、朝鮮半島の百済の鴟尾や飛鳥寺の鴟尾と同じ特徴。
毎日新聞。
ダミアン・ハーストが制作したダイヤモンドがちりばめられたプラチナ製の頭蓋骨が、投資グループによって、提示価格の1億ドル(約116億円)で落札されたとのこと。作品は、18世紀のヨーロッパ人男性(35)の頭蓋骨をかたどり、歯は本物を使用。額中心部に付いた、400万ポンド(約9億3300万円)以上の価値があるとされる大きなピンクのダイヤモンドを含め、計8601個のダイヤモンドがあしらわれているとのこと。
30日付ロイター通信。
朝日新聞より。






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