2007年
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07/02 文化財、地域まとめて保護 「歴史文化区域」、文化審が提言へ
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文化審議会は文化財の保護や活用を促すため、自治体ごとに「歴史文化基本構想」(仮称)をまとめ、文化財が集まる地区は「歴史文化保存・活用区域」(同)に指定するなど、総合的な対策を盛った提言を今月にもまとめるとのこと。高松塚古墳の劣化問題で明らかになった縦割り行政への反省から、文化財に携わる関係者が緊密に情報を共有することも求める。 文化審は2006年11月、文化財保護のために今後必要な施策を議論する「企画調査会」を設置。月1回のペースで会合を開き、このほど検討作業がほぼ終わった。7月にも内容を公表し、一般からの意見を募る方向。 日経新聞。
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クリスティーズのネットオークションで3日、仏画家フラゴナールの水彩画に100万ポンド(約2億4600万円)以上の値が付いたとのこと。約1年前に開始された同社のネット競売で、過去最高の落札金額。買い手の報酬を含んだ総額は125万ポンド(約3億800万円)で、事前予想額の60万-90万ポンドを上回ったとのこと。
3日付ロイター通信。フラゴナールはロココのフラゴナール?
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浄土真宗本願寺派のデジタルアーカイブ事業で、重要文化財の虎之間にある障壁画「竹林群虎図」の虎の姿が赤外線撮影で明らかになったとのこと。これまで肉眼で確認できず、虎と思われていた1頭がヒョウであることが分かった。 虎之間は西本願寺の書院(国宝)の東側に隣接した部屋。広さは約200平方メートルで板壁や杉戸など計35面に、竹林に遊ぶ虎が描かれている。江戸時代前期、渡辺了慶の作との説が有力だが、特定には至っていない。 今回、35面すべてを赤外線撮影した。その結果、変色や日焼けで画面が真っ黒になっていた北側の障壁画の一面(縦、横約2メートル)から、虎など4頭がじゃれ合う様子が分かったとのこと。輪郭は墨で描かれ、彩色は岩絵の具を使ったとみられる。体の模様も識別でき、1頭はしま模様で虎、別の1頭は斑点模様でヒョウであることが判明。残る2頭の模様は不明という。 京都新聞。
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ルネサンス期の代表的画家ラファエロがフィレンツェの名門メディチ家のロレンツォ2世を描いた肖像画が5日、クリスティーズで競売に掛けられ、1850万ポンド(約45億7000万円)で落札されたとのこと。落札者は民間の収集家という。PA通信などが報じた。 肖像画はラファエロの晩年の1518年に完成したとされる。これまで個人の手にあり、40年以上も公的な場所には出てこなかったという。 毎日新聞。
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キトラ古墳(奈良県明日香村、7世紀末―8世紀初め)の壁画保存問題で文化庁は6日、天井に描かれた「天文図」で、はがれ落ちる恐れがあった部分を取り外したと発表した。天文図の描かれたしっくい片の取り外しは初めて。 取り外したのは天空の範囲を示す円「外規」を示す朱線の一部。しっくいが縦1.3センチ、横0.7センチの範囲で天井石から浮き、垂れ下がっていたという。 天井ではしっくいが劣化して剥落する恐れがある部分が数十カ所あり、秋にも天文図を分割してはぎ取る作業を本格的に始める方針。 日経新聞。
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朝日新聞より。
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浦上玉堂が自ら制作した「七絃琴」が米子市立山陰歴史館に所蔵されてきたことが分かった。確認されたのは全国9例目、山陰地方では初めて。 七絃琴は長さ108センチ、幅17センチで、材質は青桐。胴の切り込み、音階を示す13個の貝細工がある。漆塗りで一部虫食いがあるが、保存状態は良好。玉堂は、岡山藩士だった1786年から脱藩後の1811年まで13張の七絃琴を制作したとされ、今回の七絃琴は知られていない会津藩時代の14張目という。 毎日新聞。
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文化庁は13日、木棺の破片とみられる金箔片や漆片のほか、壁画からはがれ落ちたとみられる赤や緑、青の顔料の破片など合わせて100点以上が出土したと発表した。 金箔片や漆片など木棺片は最大で3センチ程度。顔料片はいずれも1ミリ以下だったとのこと。石室の床に最大で2―3センチ積もった流入土などから見つかった。これまで調べたのは床面の一部で、調査範囲が広がると点数はさらに増える見通し。 石室は現在、天井石や壁石が取り外され、床石がむき出しの状態。 日経新聞。
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全国の地方自治体が美術館、博物館、文化会館などに支出した文化関係経費の総額が平成17年度は3983億円と4000億円台を割っていることが、文化庁のまとめで分かった。5年連続の減少。 文化庁のまとめによると、17年度の文化関係経費の内訳は、(1)コンサートや展覧会の開催費などの「芸術文化事業費」649億円(2)美術館や博物館などを管理運営する「文化施設経費」1956億円(3)「文化施設建設費」623億円(4)「文化財保護経費」754億円となっている。 文化関係経費は、バブル経済崩壊後の5年度の9553億円をピークに減少。10年度に8000億円を割り、15年度には5000億円を下回った。なかでも文化施設建設費の減少幅は著しく、5年度は5878億円あったのが17年度は623億円に減った。建設費を1円も計上していない都道府県は5年度は8県だったが、17年度は32道府県に増加しており、近年は、多くの自治体が“ハコモノ”を建設しなくなっている。 文化財保護経費も減少の一途をたどっている。5年度は1378億円あったのに、17年度は754億円にとどまった。 産経新聞。
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朝日新聞より。
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朝日新聞より。
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文化審議会(石沢良昭会長)は20日、7人を重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう伊吹文明文部科学相に答申したとのこと。これにより、人間国宝は重複認定を含めて117人、故人を含めた延べ人数は319人となった。 宮薗節浄瑠璃の宮薗千碌氏(62)=本名・佐藤佐喜子▽青磁の中島宏氏(65)▽狂言の野村万作氏(76)=同・野村二朗▽人形浄瑠璃文楽太夫の竹本綱大夫氏(75)=同・尾崎忠男▽人形浄瑠璃文楽三味線の鶴沢清治氏(61)=同・中能島浩▽歌舞伎音楽長唄の杵屋巳太郎氏(69)=同・宮沢雅之▽友禅の森口邦彦氏(66) 産経新聞。
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ロシアの美術・博物館で所蔵品16万点が行方不明になっていることが政府の調査で判明、このうち盗難とされた700点について内務省が捜索に乗りだしたとのこと。インタファクス通信が21日伝えた。 同国では昨年7月末、エルミタージュ美術館で職員による盗難事件が発覚。これをきっかけに国内500の美術・博物館の一斉調査が行われ、大規模な紛失が判明した。 盗難に遭った所蔵品の中には、エルミタージュ美術館の14世紀のイタリア宗教画やシュセフ考古学博物館の展示品161点などが含まれているとのこと。盗難や紛失は旧ソ連成立以降の約80年間に起こったとみられるという。 時事通信。関連記事:スクラップ2006年8月1日
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フランス人建築家、ル・コルビュジェ(1887〜1965年)が設計した国立西洋美術館本館が世界文化遺産の推薦候補に浮上していることが分かった。フランス政府が世界各国にあるコルビュジェの作品を一括して世界遺産に推薦することを検討しており、同美術館や文化庁に推薦候補に加わるよう要請したとのこと。 同美術館などによると、仏政府は欧州4カ国のほか、日本、インド、アルゼンチンにあるコルビュジェ作品計23件について「世界のコルビュジェ」として世界遺産への登録を目指しているとのこと。 毎日新聞。「世界遺産への登録には、まず各国の暫定リストに記載される必要がある。日本の場合、国の重要文化財に指定されていなければならないが、同美術館本館は指定を受けていない。重文指定は原則として建設後50年を経過した建物で、築48年の同美術館本館は本来対象外だが、文化庁は「特例的な扱いもありうる」と重文指定に前向きな姿勢をみせている」そうです。複数国に点在する世界遺産になるか。
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修復工事が進む東本願寺御影堂(京都市下京区)で23日、極彩色の鳳凰などを描き極楽浄土を表現した「後門壁障壁画」が報道陣に公開されたとのこと。 東本願寺によると、障壁画は明治期に活躍した京都の日本画家、原在泉が1895年に制作。宗祖・親鸞の木像「御真影」を安置する厨子の裏側の壁(高さ約3メートル、長さ約5メートル)に、鳳凰やクジャク、唐獅子を朱色や緑などの顔料で描いた。 日経新聞。一般公開はされていないとのことです。
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朝日新聞より。
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朝日新聞より。
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朝日新聞より。
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