============================================================================== Mint Title Loader version 1.1 for PC-98 & DOS/V & MobileGear by KEY ============================================================================== ●概要  X680x0用の超高機能なファイラであるSTFやmintで表示される、 ミントタイトル(拡張子 .tft .mit)を98や互換機やモバイルギア で表示します。  今までの98版に加えて、DOS/V版とMobileGear版も作りました。  ミントタイトルの先頭4バイトは、'HK03' という文字列(マジック ナンバ)です。(ほっきょん萌へ〜(ォ) ●前バージョン(1.0)からの変更点 ・メモリ管理の不具合の修正 ・Mobile Gear 版も同梱 DOS/V版の特徴 ・98版と同等の機能を実現 ・テキストモードの画面に直接描画することができる MobileGear版の特徴 ・モノクロ4階調に変換する際のディザパターンを指定できる ・EMSに画面を保存できない場合は上位のメインメモリを使用する ●動作環境 [98版] PC-9801/9821シリーズ及びその互換機で以下の条件を満たすこと ・80186以上のCPU ・16色表示 ・MS-DOS ver.2.11以降 [DOS/V版] PC-AT及びその互換機で以下の条件を満たすこと ・DOS/V日本語環境 [MobileGear版] MobileGear(MC-K1,MC-MK??) の MS-DOS環境(DOS窓可) ●使い方 > mitl [options] [options] (98版) > mitlv [options] [options] (DOS/V版) > mitlmg [options] [options] (MobileGear版)  指定されたファイル名でファイルが開けなかった場合は、拡張子を '.mit'にして再度ファイルを開きます。  特にオプションを指定しなかった場合、画像データの表示前に現在の 画面状態が保存され、画像の表示後に表示前の状態が復帰させます。  画面の保存と復帰にはEMSが必要です。98では常駐パレットも必要です。 この条件が満たされない場合には画面の保存・復帰は行われません。  必要なEMS空きページ数は、98では10ページ、DOS/Vでは17ページ、 MobileGearでは4ページです。ただし、EMSページフレームは必要あり ません。  MobileGearではEMSが使用できない(足らない)場合には上位メイン メモリを64Kバイト程使用します。メインメモリが足らない場合には、 画面は保存されません。実際の画像ロード時には画像展開用にメモリ を消費するので、150K〜200K程度の空きメモリが必要です。  元々ちょっとした操作(プログラムの起動やファイルコピー)の際の 画面の寂しさを補うためのデータが多いので、画像の閲覧自体よりも、 表示速度に重点をおいて開発しました。よって画面よりも大きなデータ を見る場合にもスクロールなどは一切行いません。 ●オプション -Lx,y 画像表示位置を指定します。 (Locate to x,y) -LT -l0,0と同じ。 (Locate to Top) -LC 画面の中央に表示します。 (Locate to Center)  HK03の画像データには表示する座標が記録されていますが、 このオプションを付けて実行すると、その座標を無視して指定 された座標へ表示を行います。  画像に記録された座標はX680x0の座標(768x512)なのでその 座標で表示する際には各機種の解像度(98:640x400,AT:640x480, MG:640x240)に直していますが、このオプションで(x,y)に指定 された座標は、変換せずにそのまま使われます。  負の座標も受け付けますが、画像全体が画面に入りきる場合 は画面に入るように移動されます。  -lcオプションを指定した場合、画像の大きさをから判断して 画面の中央に来るように表示開始位置を調整します。画面に入 りきらない場合は両端をカットして中央部分のみ表示します。 -N 画面の保存・復帰を行いません。 (No save & restore)  画像の表示のみ行いたい場合に使います。いわゆる、通常の 画像ローダーの様に使う場合に指定して下さい。 -S 画面の保存と画像の表示のみ行います。 (Save screen) -R 画面の復帰のみを行います。 (Restore screen)  この2つのオプションは必ず組で使用して下さい。  -sオプションを付けて実行すると、画像の表示後に、起動前 の画面の状態を復帰しません。  その後、-rオプションを付けて実行すると、-sオプションを 付けて実行した時に保存した画面の状態を復帰します。 -Vn 画像のパレットをn%の輝度で設定します。 (View bright)  nは0〜100の範囲で指定して下さい。 MobileGear版ではこのオプションは無効です。 -B 背景色(pallte#0)を変更しません。 (not change Backcolor)  ファイラなどで背景色が設定されている場合、画像の表示を 行うと、背景色が変更されて違和感を感じる場合があります。 その場合にはこのオプションを付けて実行して下さい。 MobileGear版ではこのオプションは無効です。 -K- キー入力待ちをしません。 (Key wait) -Wn キー入力待ちを n/10 秒の時間待ちにします。 (Wait)  キー入力待ちをしないで、指定した時間だけ待って終了しま す。時間は10分の1秒単位で指定して下さい。  時間待ちの途中でキー入力があるとそこで中断します。終了 時にキー入力バッファのクリアを行っていないので注意が必要 です。 -C 画像データに記録されたコメントも表示します。 (Comment)  通常は何も表示しませんが、このオプションを付加すると、 画像データの内部に記録されているコメントも表示します。 -Pn0,n1,n2,n3 パレットのディザリングパターンを指定します。 (Palette) このオプションはMobileGear版専用です。  画像データには RGBで示されるパレットデータが含まれてま すが、モバイルギアでは4諧調表示しかサポートされていない ので、これを22段階の濃度に変換し、それをディザパターンで 表示しています。しかし、そのままの変換では綺麗に表示され ないデータがあります。そのような場合に直接パレットの濃度 を指定するオプションです。  n0〜n3には 0 から 12 までの数字を指定します。これらの 数字はそのパレットの濃度を表します。  0は黒、12は白になり、その間の数は中間色になります。特 に、4と8は濃い灰色と薄い灰色の純色となります。さらにその 中間の数字ではディザリングパターンを指定する事になります。  簡単な例を示しておきます。 例) MITLMG -P0,4,8,12 test.mit パレット0が黒、パレット1が濃い灰色、パレット2が薄い灰 色、パレット3が白のそれぞれ純色でtest.mitが表示されます。 ●具体的な使いかた  データ自体がファイラ上で表示されることを前提にして作られている 場合が多いので、やはりファイラ上で表示させるのがいいようです。  ただし、その為には任意のコマンドを設定できて、しかもテキスト画 面を消さずにコマンドを実行できるファイラが必要不可欠になるでしょ う。これはKLと言うファイラで可能です。これ以外にも、98ならWD、 DOS/VならEFというファイラでも可能です。実際の実装例を sample.txt というファイルで付属しておきましたので参考にして下さい。 ●感謝  Hx2氏にはデバッグ作業にも付き合って頂いて、大変助かりました。 おかげでTTとの相性も無事解決しました。  DOS/V版はほとんどcisc氏の協力のおかげです。特にパレット取得の コーディングは大変助かりました。  MobileGearの入手、そしてMobileGear版の開発に当たり、NegiKamo氏 に大変お世話になりました。この場を借りて感謝したいと思います。  NiftyServeでMobileGearの解析をされている方々、そしてMobileGear の DOS環境の為のソフトを開発しておられる方々、こんなに素晴らしい 環境をどうもありがとうございます。 ●文中で紹介したソフト STF(TF) Thule氏、ippoh氏、AKT氏、里衣座氏による X680x0用の伝説的に有名な2画面ファイラ mint 里衣座氏によるSTFをベースにしたX680x0用ファイラ 簡易言語'madoka'を搭載し、柔軟なカスタマイズが可能 KL TORO氏によるほとんどの機種で軽快に動作するファイラ Windows95のLFNやFAT32に対応している WD Muckey / Windy 氏による柔軟なマクロを持つ98用ファイラ 定義ファイルの書き方次第で何でもできるのが特徴 EF Elrond 氏によるAT互換機/98互換機用ファイラ lzh/zip/arcの仮想ディレクトリに対応 ●開発環境 PC-9821La10/5(Pentium-100/72M) + REX-9835X PC-9821Ne(iDX4-100/11.6M) + WINnote98 + PCM-98n MobileGear(MC-K1) + FP20MB TASM,TLINK,MAKE Copyright (c) Borland International ●開発履歴 ver. date comment 0.1 1995/04/06 初版 0.2 1995/04/06 表示位置補正と常駐パレットが無い時の処理を追加 0.3 1995/04/08 高速化 0.3a 1995/04/17 表示ページ番号が読み出せると信じ込んでいたのを直す 0.3b 1995/07/12 vオプションを追加 パレット設定後に画面を初期化する間抜けなバグを直す 0.3c 1995/09/14 幅が640を越えるデータが正しく表示できないバグを直す 0.3d 1995/12/07 pオプションを追加 0.3e 1996/01/24 ファイルサイズが64Kbyteを越えるデータに対応 NegiKamo氏によりFM-R/TOWNS用に移植(MITLFM) 1.0 1996/07/20 全体的な高速化 範囲外参照の対策 画面の保存と復帰 1996/10/08 Hx2氏、cisc氏の協力によりDOS/V用に移植(MITLV) 1.1 1997/08/19 メモリ管理の不具合修正 NegiKamo氏の協力によりMobileGear用に移植 ●連絡先 ZOB station BBS ZOB16362 Minky Moon Network MMN00252 panic BBS "R" PANR0202 まんぼうの赤ちゃん NEK00028 CCS−BBS CCS00002 e-mail igarakey@alles.or.jp http://www.alles.or.jp/~igarakey KEY