桂文樂音源データ

素人鰻−1

1.TS-02601A1

2.1962.7,ビクター,ビクター・スタジオ,客なし

3.26:25

4.V.JV-59(初出),JV-205,JV-1281,JL-257,SJV-6541,VCK-893(CT)

5.出囃子 野崎

えー、ェッ、相変わらず、ゥッ、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんて言う悪口が言ってございます。徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って、遊(あす)んでおってもつまらんから、何か商法をというので、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが一人として満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうでもっともそのわけで、いままで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が、「へい、どうも毎度(まいだ)、有難う存じます。えーこの方のお柄では」なんていうこの調子が出ない。結局は間に入った者(もん)に、うまい汁(つゆ)ゥ吸われたてなァこれが本当だったそうでございます。「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、金か。いやァ方々な、家を捜しておるんだ」「おうちを、あァ左様(さい)ですか、えー御無沙汰ァ致しております。お屋敷どうかなさいましたか」「いや、屋敷は、そのままンなってるがお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ。何か商法というが手馴れん事であるから大きい損をしてもつまらんから、損をしても小さい事で済む様にとこう思ってな、奥とも相談の上、まず汁粉屋がよかろうと、砂糖の灰汁の抜き方位奥も存じておる、汁粉屋ならば嬢も好きだしわしも好きだし、奥も好きだから」「へー、じゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.

7.V.JL-257 DISC COPY

8.

素人鰻−2

1.TS-02594D2

2.1959.10.6,TBS,TBSスタジオ,「日立演芸会」

3.24:25

4.CS.SOGZ-34(初出),SKJZ-19(CT)

5.出囃子 野崎

ようこその、ォッ、お運びでございまして、有難く御礼を申し上げます。相変わらず、ァーッ、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんて言う悪口が言ってございます。徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って、遊(あす)んでおってもつまらんから、何か商法をというので、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが一人として満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。もっともそのわけで(ポン)、今まで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が「へい、どー、毎度有難う存じます。へいこの方のお柄では」なんていうこの調子が出ない。結局は間へ入った者に、うまい汁ゥ吸われたてなァこれが本当だったそうでございます。(パン)「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、ホホホ金か。いやァ、方々家を捜しておるんだ」「おうちを、あっ左様(さい)、御無沙汰ァ致しております。お屋敷どうかなさい」「いやァ、屋敷はァそのままン、ななっておるが、お前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ、何か商法をてものは、手馴れん事であるから、大きい損をしてもつまらんから、損をしても小さい事で済む様にとこう思ってな、奥とも相談の上、えーまず汁粉屋がよかろうと、砂糖の灰汁の抜き方位奥も存じておる、汁粉屋ならば嬢も好きだし、わすも好、好きだし奥も好きだから」「ハァ、じゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.データからだと、喉手術前の録音だが、声質は喉手術後のそれである。

7.CS.SOGZ-34 DISC COPY

8.声質のせいか、調子が軽快で、良い出来である。

素人鰻−3

1.TS-02518B1

2.1965.12.17(?),NHK,ヤマハホール,東京落語会第78回

3.26:09

4.NHK録音集.番号不明(初出)(CT),To.TY-5020,Po.MN-4026,MF-4001,CN-6501(CT)

5.出囃子 野崎

毎回の、ァーッ、お運びでございまして、有難く、御礼を申し上げます。間へ挟まりまして相変わらず、お馴染みの、ァッ、お笑いを申し上げる事に致します。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんて言う、悪口が言ってございます。(ポン)徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って、遊(あす)んでおってもつまらんから、(パン)何か商法をというので、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが、一人として満足(なんぞく)に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。(ポン)もっともそのわけで、いままで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が、「へい、どうも、毎度有難う存じます。えーこの方のお柄では」なんてーこの調子が出ない。結局は間ヘ入った者(もん)に、うまゆ汁(つゆ)ゥ吸われたてなァこれが本当だったそうでございます。「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、金か。アッハいやハッ、方々な、家を捜しておるんだ」「おうちをォ、アッハ(ポン)左様(さい)、御無沙汰ァ致しており…。お屋敷どうか、なさい」「いやっ、屋敷は、そのままってのはお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ。何か商法てが手馴れん事であるから、大きい損をしてもつまらんから、損をしても小さい事で、済む様にとこう思ってな、奥とも相談の上、えーまず汁粉屋が、よかろう、砂糖の灰汁の抜き方位奥も存じておる汁粉屋ならば、嬢も好きだしわしも好きだし奥も好きだから」「じゃおうちでみんなあがるような」……

6.東芝盤に、1952.6.20放送のデータがあるがこれは明らかに誤りである。声質は喉手術後のそれで、音質から明らかに東京落語会での口演である。データは不明だが、1961.6(24回)、1965.12.17(78回)のどちらかの録音である。口調と、主任でないので後者と想定した。受囃子は三下りかっこであり、当日後からでる小文治が同じ出囃子である所から文樂を立てて変更したのではないかと想定した。

7.NHK録音集カセット(番号不明) TAPE COPY

8.NHK録音集カセットとは、ポリドール系のもので無く、NHKサービス・センターがブック型ケースに入れて発売していたもの。口調もテンポも申し分の無い良い出来である。

素人鰻−4

1.TS-02655D2

2.1969.4.30,東横劇場,東横落語会第100回

3.26:05

4.To.TY-40071(初出)

5.出囃子 野崎

昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんて言う悪口が言ってございます。徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って遊(あす)んでおってもつまらんから、(ポン)何か商法をというので、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが一人として満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。もっともそのわけで、今まで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が「へい、どォー…毎度有難う存じます。えーえこの方のお柄では」なんてぇこの調子が出ない。結局は間へ入った者(もん)に、うまい汁(つゆ)ゥ吸われたてなァこれが本当だったそうでございます。(パン)「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、金かァ。いやァハッ、方々な、家を捜しておるんだ」「おうちを、あっハッ左様(さい)…、御無沙汰ァ致しております。お屋敷どうかなさい」「いや、屋敷はァそのままンなっとるがお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ、何か商法をてが手馴れん事であるから、大きい損をしてもつまらんから、損をしても小さい事で済む様にとこう思ってな、奥とも相談の上、えーまず汁粉屋がよかろうと、砂糖の灰汁の抜き方位奥も存じておる、汁粉屋ならば嬢も好きだしわしも好きだし奥も好きだから」「じゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.珍しく、いつもの口上が無い。カットされたのか?

7.To.TY-40071 DISC COPY

8.1969年の録音だが、口調が非常にしっかりしており、迫力も十分ある。

素人鰻−5

1.TS-02791A2

2.1969.6.19,TBS,国立小劇場,落語研究会第16回

3.28:43

4.なし

5.出囃子 野崎(後でかぶせてある)

えー、毎回の、ァーッ、お運びでございまして、有難く、御礼を申し上げます。間へ挟まりまして相変わらず、お馴染みの、ァッ、お笑いを申し上げる事に致します。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんて言う、悪口が言ってございます。(ポン)徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って遊(あす)んでおってもつまらんから、(パン)何か商法をというので、つまらない事に手をお出して、一人としてこれが満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。(ポン)「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、オホホホッ金か。いやハッ、方々な、家を捜しておるんだ」「おうちをォ、アッハ(ポン)左様(さい)…御無沙汰ァ致しております。お屋敷どうか、なさいま」「いやっ、屋敷は、そのままンなっておるがお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ何か商法てが、手馴れん事であるから大きい損をしてもつまらんから、損をしても小さい事で済む様にとこう思ってな、奥とも相談の上、まずーっ汁粉屋がよかろうと、砂糖の灰汁の抜き方位は、奥も存じておる、汁粉屋ならァ嬢も好きだしわしも好きだし奥も好きだから」「じゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.データは不明だが、ホールの響き、口調から国立小劇場の落語研究会第16回の録音と判断した。枕の「こらよ、誰そあるか」の件が無いが、もともと無いのかカットされたのか、判定出来ない。

7.TBS R 放送録音 1983.5〜6頃

8.晩年の録音で枕が短いにもかかわらず28分要している様に、口調がゆっくりである。

素人鰻−6

1.TS-02825B2、VT=TV-39007-4

2.1970.6.14,フジポニー,スタジオ,客なし

3.26:29

4.Ca.AP-1001(初出),C18G-0282,PN.VAA\1006(VTR),V98C-1558(VTR),PN.BC-5007(CT),

  20P-2173(CT),PC.PCCG-00030(CT)

5.出囃子 野崎(ドラ入り)

えー、相変わらず、ァッ、お馴染みの、お笑いを申し上げる事に致します。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんていう悪口が言ってございます。(チリン)徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って遊(あす)んでおってもつまらんから、何か商法をというので、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが一人として満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。もっともそのわけで、今まで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が「へい、どー毎度(まいだ)ァ、有難う存じますへぇー、この方のお柄では」なんてぇ、この調子が出ない。結局は間へ入った者(もん)に、うまい汁(つゆ)ゥ吸われたてなァこれが本当だったそうでございます。(ポン)「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、オホホホ金かァ。いや方々な、家を捜しておるんだ」「おうちを、あっハ左様(さい)…、御無沙汰ァ致しております。お屋敷どうかなさいまし」「いや、屋敷はァそのままンなっとるがしとお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ何か商法をというが、手馴れん事であるから大きい損をしてもつまらんから、損をしても小さい事で済む様にとこう思ってな、奥とも相談の上、まず汁粉屋がよかろう、砂糖の灰汁の抜き方位奥も存じておる、汁粉屋なら嬢も好きだしわしも好きだし奥も好きだから」「あー、じゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.本来は、フジポニーのVTR用の音でサウンドトラック盤である。キャニオンから出ている6席がVTR録画されていた。当初VTRとして発売されたのは「明烏」とこの「素人鰻」の2席のみであった。1987年に全て発売の予定が出されたが、何故か発売中止になってしまった。

7.PN.VAA-1006 VTRの音声 COPY VT=VAA-1006 COPY

8.晩年の録音で、口調はゆっくりだがしっかりしているものの、VTRで楽しむべきものであろう。

素人鰻−7

1.TS-02506A1

2.1960.5.30,東横劇場,東横落語会第25回

3.25:47

4.CS.50AG-912(初出)

5.出囃子 野崎

毎回の、ァッ、お運びでございまして、有難く御礼を申し上げます。間へ挟まりまして、相変わらず、ァーッ、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。風邪声(かざごえ)でございましてお聞き苦しい所は幾重にも、ァーッ、お詫びを願っておきます。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんていう、悪口が言ってございます。徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って遊(あす)んでおってもつまらんから、何か商法をというので、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが一人として満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。もっともそのわけで、いままで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が、「へい、どうも、毎度有難う存じます。えー、この方のお柄では」なんていうこの調子が出ない。結局は間ヘ入った者(もん)に、うまゆ汁(つゆ)ゥ吸われたてなァこれが本当だったそうでございます。「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、ホッホッ金か。いやっホッ方々な、家を捜しておるん」「おうちを、アッハ左様(さい)…御無沙汰ァ致しております。お屋敷ィどうかなさい」「いやッ、屋敷は、そのままンなってるがお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ。何か商法というが手馴れん事であるから大きい損をしてもつまらんから、損をしても小さい事で済む様にと、こう思ってな、奥とも相談の上まず汁粉屋がよかろう、砂糖の灰汁の抜き方位奥も存じておる、汁粉屋ならば嬢も好きだしわしも好きだし奥も好きだから」「アッハハ、じゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.

7.CS.50AG-912 DISC COPY

8.音が痩せているが、良い出来である。

素人鰻−8

1.TS-02908A2

2.(1967.4.9),TBS,東商ホール,「落語名人会」

3.24:50

4.YP.CR18-26(CT)

5.出囃子 野崎

一杯のお運びでございまして、相変わらず、ァッ、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんて言う悪口が言ってございます。(ポン)徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って遊(あす)んでおってもつまらんから、何か商法をというので、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが一人として満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。(ポン)もっともそのわけで、今まで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が「へい、どォも、毎度有難う存じます。えぇこの方のお柄では」なんていう、この調子が出ない結局は間へ入った者(もん)に、うまゆ汁(つゆ)ゥ吸われたてなァこれが本当だったそうでございます。「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、ォッホホホォ金かァ。いや方々な、家を捜しておるんだ」「おうちをォ、ォホッ左様(さよ)…、御無沙汰ァ致しております。お屋敷、どうかなさい」「いや、屋敷はァそのままンなっとるがお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ、何か商法をとが、手馴れん事であるから、大きい損をしてもつまらんから、損をしても小さい事で、済む様にと思ってな、アハッ奥とも相談の上、えぇまず汁粉屋が、よかろう、汁粉屋ならば、嬢も好きだしわしも好きだし奥も好きだから…」「ァー、じゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.

7.TBS R 落語名人会 放送録音 野口氏ライブラリー

8.1967年の録音、口調がしっかりしており迫力も十分あるが、この頃ならもっと良い録音がありそうだ。

素人鰻−9

1.TS-02941A3

2.不明(喉手術前)

3.24:36

4.ぎょうせい版「鑑賞古典落語」.第2巻(CT)

5.出囃子 野崎

ようこその、ァッ、お運びでございまして、有難く御礼を申し上げます。相変わらず、ァァーッ、馬鹿馬鹿しい事を申し上げてお暇(しま)を頂戴を致します。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんて言う悪口が言ってございます。徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って、遊(あす)んでおってもつまらんから、何か商法をというので、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが一人として満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。もっともそのわけで、今まで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が「へい、どォも、毎度有難う存じます。えーこの方のお柄では」なんていうこの調子が出ない。結局は間へ入った者(もん)に、うまゆ汁(つゆ)ゥ吸われたてなァこれが本当だったそうでございます。「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、ホホォ金かァ。いや方々な、家を捜しておるんだ」「おうちをォ、アッハ左様(さい)、御無沙汰ァ致しております。えーお屋敷ィどうかなさい」「いや、屋敷はァそのままンなっとるがお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ、何か商法をというものが、手馴れん事であるから大きい損をしてもォつまらんから、損をしても小さい事で済む様にとこう思ってな、奥とも相談の上、まずゥ汁粉屋がよかろう、砂糖の灰汁の抜き方位奥も存じておる、汁粉屋ならば嬢も好きだしわしも好きだし奥も好きだから」「じゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.録音データが不明だが、喉手術前の録音である。1955年頃の録音のようだ。

7.ぎょうせい版「鑑賞古典落語」.第2巻(CT) CT COPY

8.完全な喉手術前の太い声としては、唯一のテイクである。

素人鰻−10

1.TS-02942A2

2.1969頃,スタジオ,客なし

3.28:10

4.筑摩書房.古典落語名人会 第9巻 WFS-8876〜8(ビクター製ソノシート3面)

5.出囃子 野崎 受囃子 ずぼんぼや

相変わらず、ゥーッ、御馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんて言う悪口が言ってございます。徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って遊(あす)んでおってもつまらんから、何か商法をというので、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが一人として満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。もっともそのわけで、今まで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が「へい、どォ、毎度有難う存じます。えーこの方のお柄では」なんてぇこの調子が出ない。結局は、間へ入った者(もん)にうまい汁(つゆ)ゥ吸われたてなァこれが本当だったそうでございます。「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おーォ、ホホホホー、金かァいや方々な、家を捜しておるんだ」「おうちをォ、アー左様(さい)、御無沙汰ァ致しております。お屋敷ィどうかなさいまし」「いや、屋敷はそのままンなっとるがお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ何か商法をというものが、手馴れん事であるから大きい損をしてもォつまらんから、損をしても小さい事で済む様にとこう思ってな、奥とも相談の上、まず汁粉屋がよかろうと、砂糖の灰汁の抜き方位奥も存じておる、汁粉屋ならば嬢も好きだしわしも好きだし奥も好きだから」「ァーじゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.筑摩書房のスタジオ録音。1969年頃の録音である。

7.筑摩書房.古典落語名人会 第9巻 WFS-8876〜8 DISC COPY

8.晩年の録音としては、出来の良いテイクである。

素人鰻−11

1.TS-02946B1,VT=TV-39041-3

2.1965頃(?),スタジオ,客なし

3.27:05

4.なし

5.出囃子 なし

えー、ァッ、相変わらず、ゥッ、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。昔の悪口に『士族の商法とかけて、子供の月代泣き泣き剃る(する)』なんて言う悪口が言ってございます。徳川瓦解てぇ事ンなりまして各々奉還金を貰って遊(あす)んでおってもつまらんから、何か商法をというので、手、手馴れない事にお手をお出しンなってこれが、一人として満足に成功した方が、無いと言ってもいい位なもんだったそうで。もっともそのわけで、今まで「こらよ、誰そあるか」なんて威(え)張ってた方が「へい、どォも、毎度有難う存じます。えーこの方のお柄では」なんて言うこの調子が出ない。結局は、間へ入った者に、うまい汁(つゆ)ゥ吸われたてなァこれは本当だったそうでございます。「旦那ァ。どちらへいらっしゃいます」「おー、ホホー、金かァいや方々な、家を捜しておるんだ」「おうちをォ、アー左様(さい)、御無沙汰ァ致しております。お屋敷ィどうかなさいまし」「いや、屋敷はァそのままンなっとるがお前も知っての通り今度(こんだ)こういう事ンなってなァ、何か商法をというが手馴れん事であるから、大きい損をしてもつまらんから、損をしても小さい事で、済む様にとこう思って奥とも相談の上、まず汁粉屋がよかろう、砂糖の灰汁の抜き方位奥も存じておる、汁粉屋ならば嬢も好きだしわしも好きだし奥も好きだから」「ァーじゃおうちでみんなあがるようなもん」……

6.おはよう名人会で再放送されたスタジオ録音。1965年頃の録音であると思われる。

7.TBS TV おはよう名人会 放送録音

8.スタジオでの収録で客なしなのが残念だが、出来の良いテイクである。

素人鰻・解説

『士族の商法』などと言う、いかめしい別名もあるが、落語の演題としては『素人鰻』と言うのが適切であると思う。元は同じ噺であったのだろうが、よく『鰻屋』と同じにされており、噺家によってもバラバラになってしまっているが、店側から見た『素人鰻』に対し、『鰻屋』は客側から見ている点が異なっている。放送などで結構混同しているが、私はこのような基準で別けている。芸術祭賞を受けているこの噺は、さすがに十八番中の十八番であり、無駄のない噺である。ただ、『徳川瓦解』などと言う言葉に少々の古さが感じられてしまうのも否めない。

時代設定:徳川瓦解となったその頃。

舞台:ある路地から新規開業の鰻屋。

登場人物:元士族の俄か鰻屋の旦那、その女房、嬢の花、『神田川』の金、旦那と同じ屋敷に     勤めていたらしい友中村氏、何も知らない二人連れの客。

ベストテイク:「素人鰻…3」。

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