三遊亭圓生音源データ
お祭佐七−1
1.TS-02837B1
2.1978.8.30,東横劇場,東横落語会第212回
3.17:25
4.AP.KSZ-2040(CT)
5.出囃子 正札附
えー、お暑い折りでございまして、御贔屓を頂きまして有難く、ァッ御礼を申し上げまして。昔からこのいい女とかいい男と言うと、とかくウー問題になるもので、アー綺麗な婦人でも出るともォーう、大変ですよ男は「−ーォおうおい見ろよ見ろよ、へっ、いい女が行くぜ、…… ……<命はいらねえ嬶ァ後家〜水頭かぶり>…… ……歌舞伎狂言でございますが、『江戸育於祭佐七』と言う、ゥーン誠に、江戸っ子らしいいい、狂言でこざいまして。十五代目の、ゥォ市村羽左衛門と言う方が得意に致しまして。えーまァ随分、役者と言うものはいい男がいるなんてぇますが、ああいうその美男と言うものは、稀にしか出来ないと言いますが。ま男が見ていてさえもなんてぇいい男だろうなてんで、何かこう見惚れてぇる。そのうちに芝居が知らず知らず進行すると言う様な訳で。まァああいうそのいい、えー男と言うものは少のうございましょうが。このお祭佐七と言う狂言を、羽左衛門が良く演りましたが。本当のこのお祭佐七と言う人もいい男だったそうで。…… ……<お祭佐七の話>…… ……色々意見をされたが、当人は何と言ってもどうか、このォーッ鳶になりたいと言うので、若いもんと一緒におりますから木遣りの稽古をでもする、都々逸の一つも教わるなんと言う様な訳で、二月三月は夢の様に過んだ。「おうおう、どうした。みんな、降りたか」「へぇ。おうおうおう、えっ、ゥン、頭が何だとよ、みんなをそのゥ集めるんだとよ。え、早く来い早く来い」……
6.東横落語会の録音。
7.AP.KSZ-2040 CT COPY
8.「阿武松」「稲川」といった噺と同様な実在したらしい人物伝を面白く仕立てた噺。元来は長編人情噺であったらしい。圓生演のこの噺はその発端部分の極くさわりに近いもの。
お祭佐七−2
1.TS-02915D2
2.1974.11.20,CBS・ソニー,スタジオ,客なし,「圓生百席 第六席」
3.25:40
4.CS.SOGZ-106,SR.SRCL-3811(CD)
5.出囃子 木遣りくずし 受囃子 神田囃子
昔からこの、いい男とかいい女と言うと、とかく、世間の問題になり易いもので。往来なぞ、若い綺麗な婦人なぞが通って御覧なさいまし、えー、若い衆大騒ぎで「おーォおうおい、見ろよ見ろよ、おいっ、いい女が通るぜ…… ……<命はいらねえ嬶ァ後家〜水頭かぶり>…… ……歌舞伎狂言に、『江戸育於祭佐七』と言う、狂言がこざいます。ぇー十五代目の、市村羽左衛門と言う人が得意に致しましたが、御案内の通り羽左衛門と言う人は誠に美男でございましたが。このお祭佐七と言う人も、大変に、いい男だったそうで。…… ……<お祭佐七の話>…… ……鳶頭は色々意見もしたが、ァ当人は何と言っても、ウーンここの若い者になりたいと言うので、(白湯を啜る)他の者と一緒におりますから木遣りの一つも稽古をする、端唄を覚えるとか近頃では都々逸が上手くなったとなんと言う、まそんな事で、三月四月は夢の様に過ぎまして「おうおう、どうした。みんな、降りて来い」「へぇ。おうどうした、揃ったか、えぇっ、いいかい、じゃァ、俺ェ俺が先に出るよ……
6.圓生百席の録音。
7.CS.SOGZ-106 DISC COPY
8.
お祭佐七−3
1.TS-02922D2
2.(1965.4.16),TBS
3.18:11
4.なし
5.出囃子 正札附
えー、先々代の羽左衛門と言う方が、得意に致しました、ァッ狂言で『於祭佐七』と言う、大変いい狂言でございますが。えー本当のお祭佐七と言う人も、大変この美男でございまして、…… ……<お祭佐七の話>…… ……色々意見をされたが当人どうしても思い止どまりませんで。何とかしてこの火消しになりたいと言うので、若いもんと一緒にいるから、木遣りの稽古でもして見ようとか端唄の一つも覚えようと言う訳で、ゥーそんな事で、二月三月は夢の様に過ぎましてね「おうおう、どうした。みんな降りて来たか」「へぇ、おうどうしたみんな降りたかえぇっ、みんな揃いましたよ」……
6.データの日付から推測するとTVからの収録らしい。
7.TBS TV 放送録音 平河クラブライブラリー
8.枕の小咄をカットして短く纏めている。
お祭佐七−4
1.TS-02962A4
2.(1966.7.3),TBS,客なし,「日曜寄席」
3.17:06
4.なし
5.出囃子 なし
えー、ェッ、昔からこの、いい男とか、ァーッいい女と言うものは、とかく問題になりますもので。往来で水なぞを…… ……<水頭かぶり>…… ……えー、歌舞伎狂言で、『江戸育於祭佐七』と言う、えー十五代目の、羽左衛門と言う方が、大変得意に致しました、えー誠にいい狂言でございますが。えー本当のお祭佐七と言う人も、なかなかこのいい男だったそうで。…… ……<お祭佐七の話>…… ……鳶頭には色々意見をされたが、当人はもう何としても鳶職になりたいと言うので、若いもんと一緒におりますから、木遣りの一つも稽古をする、えーそんな事で二月三月は夢の様に過ぎまして「おう、どうした。みんな降りて来たか」「へぇ。おうどうしたいみんな、ぇぇ揃ったか。へぇ、えー若ェ者はみんな、顔が揃いました」……
6.日曜寄席の録音だが、客なしの録音である。
7.TBS TV 日曜寄席 放送録音 野口氏ライブラリー
8.
お祭佐七−5
1.TS-02964A2,VT=TV-39028-3
2.1969.7.28,国立小劇場,落語研究会第17回
3.23:11
4.パイオニア EE-012(LD)
5.出囃子 なし(拍手のみ)
えー、『お祭佐七』と言う、お噺でございますが、これは大変長いものでございまして、えーェーッずうっと喋っておりますと二日位掛かりまして。えー、そうなりますと、皆様の方も、えー、お蒲団を借りたり、お枕の用意、わたくしも腹が減りますからここで弁当を食べたりなんかして。えへへへへーそうなるてぇともう、えー、おかしな事ンなりますので、まァ、ァッその内の極くよろしい所を、十五六分位申し上げると言う。ァーッ二日間が十五六分になりまして。えー昔からまあこの、いい男とか、いい女と言うと、えぇとかくァ問題になりますもので。ェ昔はこのォ、俳優でございますが、えー、役者と言うといい男で…… ……<いい子は役者、とぼけたのは噺家〜いい男いい女>…… ……とにかく、十五代目の、羽左衛門と言う人は誠に、えーいい男で、あり、また舞台顔が実によろしゅうございましてね。(白湯を啜る)ンー得意に致しまして、良く演りましたのがあの『於祭佐七』と言う狂言で、えー、本当の、お祭佐七と言う人も、いい男だったそうで。…… ……<お祭佐七の話>…… ……鳶頭は意見をしてくれるが当人はもう何と言っても、火消しになりたい。でぇ若い者と一緒におりますから、木遣りの一つも稽古をして見るとか端唄でもやろうなんと言う。ンー二月三月は夢の様に過ぎまして「おう、どうした。みんな降りて来い」「へぇ。おうおうおう。みんな降りるんだってんだ。えー、何だァ、鳶頭がみんな、面ァ揃えて、なにしろってんだ」……
6.国立小劇場の落語研究会での録音。1977年3月31日にも演じているが、この時の録音は残っていない。映像はLD化されているが画面は白黒である。
7.TBS TV おはよう名人会 放送録音 87.11.16
8.さすがに国立の高座だけに程よい纏まりとなっている。
お祭佐七・解説
圓生師が軽く演じているので軽い噺と思っていたら、元来は長編人情噺らしい。圓生師も速記から覚えたと言うので、全部の話の筋立ては分らないと言う。残っている音も、長い物で25分、ほとんどが20分を切って演じているから、トリなどで時間が押している時などに演じていたと思われる。
時代設定:江戸時代。
舞台:め組の鳶頭清五郎宅。
登場人物:お祭佐七、め組の鳶頭清五郎、火消しの留公・文吉他二階の奴等。
ベストテイク:「お祭佐七…5」が程よい出来。余り出来不出来は無い。