三遊亭圓生音源データ

お血脈−1

1.TS-12513D1

2.1972.3.30,TBS,国立小劇場,落語研究会第47回

3.23:16

4.なし

5.出囃子 正札附

えー、ェッ、古い川柳に、『弁慶と、ォッ、小町は馬鹿だなァ嬶ァ』と言う。えーこりゃまァ有名な、句でございますが。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』と言う。えー、ま人間この、ォッ、生まれまして、えー、夫婦の道と言うものは、ァッこりゃァもう、大抵、ェーッ、教(おせ)えなくたって、ェッ年頃になれば、会得するという、不思議なもんでございまして。ンーところが、ァーッ、弁慶という人は、まるっきり、ィーそういう事はもう、ォー関心が無かったんでございますが。まだいたいこの、ォーッ弁ちゃんてぇものが生まれます時に、おかしに、(白湯を啜る)おかしいと言うのは、十月十日で、まァこの、ォーッ世の中ィ出ると言う。こらまた、アー定法でございますが、ウーンまァ、早くお生まれンなるのもあれば、少ゥしは延びる事もありますが、でこれが少し延びたかと思ったがどうもなかなか出ませんでね。えー十五ヶ月経っても、ォーッ二十ヶ月経っても、ォいっこう出ません。いろいろ弁護士を頼んだりなにかして、気を揉んで見たが、ァ、どうしてもいけない。えー三十三ヶ月と言う、随分長い間で。で、オギャーと言って生まれた時に、その声が一里四方へ、ェーッ、響き渡ったと言う。どォも大きな声ですねぇ、こういう人が噺家ンならなくて良かったと思いますが。えー、そんな大きな声で喋った日には中へ入らないでみんな表で、聞かれちまう。えー、生まれ落ちた時にはもう、歯が生え揃いまして、肩の所までこォー、髪の毛が垂れて、葉巻をくわえながら出てきたと言う。まァそらーどうだか分りませんが。産湯をつかわすてぇとこの盥を自分でこう上へ後で持ちゃげたそうですね。『盥盥盥』てな事を言ってね。エッヘン、あんまりいい洒落じゃァない。……

6.圓生師の地噺は珍しい。この『お血脈』も晩年にはホールで二度しか演じていないし放送にも掛かっていない。

7.須永氏ライブラリー→仲野氏ライブラリー

8.弁慶と小町のエピソードから釈迦の話を続け本筋に入っている。

お血脈・解説

圓生師の地噺は珍しい。晩年に落語研究会と紀伊国屋で掛けている位で、放送の記録も見当たらない。圓生全集の速記もこの音源を元にしている様で、他に多分音源は無いと思われる。御馴染みの噺であるが、本題に入るまで博学多識を並べているのはさすが圓生師である。

時代設定:石川五右衛門が他界した後。

舞台:地獄の会議室、長野善光寺。

登場人物:閻魔大王、視目嗅鼻、石川五右衛門。

ベストテイク:貴重な一本。

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